表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界行ったら普通じゃなくなった少年  作者: パツキン緑ベルト
地上に出たよ。新しいヒロインも出たよ。
15/38

俺、ギルド登録をする。

「へぇ。ここがフォレストか」

「はい。魔法が最も発達している国です」

なんやかんやあって街に到着。ちなみにフォレストは国名らしい。

「この街はリーフと言って、風を使う魔法使いが多い区画です」

「区画とは何かねイフリート?」

イフに先輩が尋ねる。区画なんてあるのか?

「この国は4つの区画に分かれています」

「4つ?5つじゃなくてか?」

「光と闇が同じ区画なんです。南にあるんですが」

「へぇ。早いとこ地図が欲しいな」

イフが言うには、北に風、東に火、西に水、南に光と闇らしい。

「なんで分かれてんの?」

「国全体が巨大な魔法組織でして。適正属性の区画で魔法を学ぶらしいです」

なんか長くなりそうだから、早々に話を切ってもらった。


「これから行くのは中央区画です。あそこに4つの区画の研究資料が

 集まっていて、そこにフォレストギルドの本部があります」

「フォレストギルド?」

「冒険者、商人、料理人、奴隷、学者の5つの総合団体です」

結構な数だな。奴隷とか聞きたくねえよ。ギルドとか完全にゲームだろ。


俺達がしばらく歩いていると、中央区画に付いた。

まず目に付いたのは巨大な建物だった。木材や石で作られているが、

しっかりとした作りで、古くからあるのが一目で分かる。

どこか穏やかな印象だが、賑やかな感じもする。

街の雰囲気も賑やかな印象があったので、ピッタリな建物だろう。

「それじゃあ、中に入りますよ。それから、私は姿を消します。

 一応精霊なので。お二人が向かうところまで、ナビゲートをします」

「ああ、分かった」

「案内よろしく頼むよ」

俺と先輩がイフに言うと、イフは身体を光らせて俺の身体に戻った。


とりあえず扉を開けて、中に入った。中にはたくさんの人がいた。

冒険者、獣人、貴族と思われる奴、従者、警備兵など。

「ほぉ、これはすごい」

先輩も思わず声に出していた。マジで異世界だな、ここ。

『お二人とも、行きますよ』

イフが語りかけてきた。俺達はイフの声に従って歩いた。


中に入ってずっと真っ直ぐ行くと、冒険者ギルドにつく。

内部はかなり広かった。受付、食事場、武器屋、資料館など。

『まずは受付カウンターに行きましょう。ギルドに登録しておけば、

 この国では便利ですから』

イフの声に従い、受付に行った俺達は、従業員に声をかける。

「すいません。新規登録をしたいのですが」

俺が声をかけると、従業員はこっちを向いて口を開く。若い少女だった。

「はい、新規登録ですね。お二人でよろしいですか?」

俺が返事をすると、少女は紙とペンを取り出してこちらに渡してきた。

「こちらにお名前、年齢、使用武器を記入してください」

言われた通り、俺達は必要事項を記入した。

ちなみに言葉が通じるのは、「言語万能」というスキルのおかげだ。

スキルと言うより、生活必須科目の方が正しい。

誰でも絶対に覚えるため、スキル判定されないらしい。

字も、これで自然と覚えた。話せりゃ書けるらしい。便利だな。


「では、この指輪を付けてください」

「黒い指輪?」

「これと先程の紙を使って、ギルド登録をします」

俺と先輩は、言われたように、右手の人差し指に指輪をつける。

すると、指輪が光り始めて、割れた。

「えっ!?」

少女が驚きの声をあげる。え、何?なんかした?

「す、すいません。少々お待ちを…」


少女は、再び奥に行き、今度は銅色の指輪を持ってきた。

そして、再び付けたが、割れた。今度は銀、金と試したが、全部割れた。

「う、うそ…、これも適正ランクじゃない?」

「あの…どうかしたんですか?」

「あ、いえ…実は、指輪は適正ランクを示すものでして、

 ランクより強ければ、指輪が割れるんです。でも、金まで割れるなんて…」

そして、少女は再び奥へ行き、水色と白の指輪を持ってきた。

「これは、上から2番目のダイヤと最高ランクのプラチナです。

 これを付けてください。ダイヤが割れたらプラチナ判定です」

そして言われた通りにダイヤの指輪を付けると、今までと同じように割れた。

少女は驚きの顔を見せるが、すぐに冷静な顔に戻る。


「それでは、お二人はプラチナ判定です。指輪を付けてください」

「今度は割れませんよね?」

「大丈夫です。プラチナは絶対に割れないようになっています」

俺達は再び指輪を付ける。そして指輪が光り、そのまま光が止んだ。


「はい、登録完了です。カードは無くしても再発行できます。金貨1枚で」

俺達はそれぞれカードを提示される。

が、それをみた少女が突然「えっ!?」と声を漏らした。

おそらく見たのはステータスだろう。

イフ曰く、力を押さえていてもギルドカードには本来の数値が反映される。

だから、初めからプラチナ判定だろうと。ホントに言われた通りだな。


「ちょ、ちょっとお待ちください!」

奥に行ったと思ったらすぐに戻ってきた。何してんだ?

「あ、あの!ギルドマスターがお呼びです!」

いきなり呼び出しくらった。まあ、なんとなく予想してたけど。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ