サングラスの男
ここは大坂駅前。フールーけいさつのメンバーのうち5人がここに集まっていた。R研究所のリール、コールも一緒だ。
「フー!!」
倒れたフーの体をリールが支えた。
「今のはなんや……?」
唖然とした顔でルーが言う。
「たましい精神病……」ぼそりとリールが言った。「どっかでそんな病気を聞いたことがあるぞ!ショックな出来事に体のエネルギーが反応して、反動でたましいが出てくるんだ!そのたましいは……エネルギーによってどうなるかが左右される」
「なにそれ!」
「俺もよくは知らないが、たしか失恋の時のエネルギーが一番高かったはずだ。……といっても発症率はかなり低いんだが……」
リールはうーん、となにやら考え込んだ。
「失恋が一番高いって……フーまさにそれやん!」
「……リー呼ぼか?」不意にルーがそう言った。「医大卒業してるし病気には詳しいで」
「それいいね!」
チェリーが賛成する。
「まあいったんフールーけいさつに帰ろう!ほらほら、みんな手つないで!」
フーの固まった手を半ば強引に広げて繋ぎ、みんなは輪になる。
《にんぽうフールーけいさつへのじゅ……》
にんぽうは突然阻害された。
ここにいる7人には何が起きているのかわからなかった。
それは突然のことで、理解するには堪え難いことだったのだ。
何かの波動、だろうか。目には見えない何かが動いた気がした。
決してそれは空気ではなく、風が巻き起こったわけでもない。
だが、何かが7人を直撃した。
「………い、今の、何だったんだ……!?」
困惑したリールが後ろを振り返ると、大坂駅の大きな入り口の前に、サングラスをかけたソルドの男が。口元だけを上に引き上げ、不気味な笑いを浮かべていた。
「何でここにソルドが……!?」
コールが呟き、自分が手を繋いでいることに違和感を感じた。今、私、なにしようとしてたんだっけ……?
サングラスの男はそのまま立ち去ろうとする。
「おい!まて!俺たちに何をしたんだ!」
リールが呼び止めた。
すると男は、振り返り、意味深な面持ちでこう言った。
「君たちは何も知らなくていいんだよ」




