至って普通な空の旅
10 至って普通な空の旅
まなみの飛行機は、無事に離陸した。
この池球は、地球とは違う大きさで、大坂から東共までで1日、大坂からロザンゼルズまでで約3日かかる。
「ひまやー!」
「トランプでもしますか?」
なので航空会社の大企業などは、機内にカラオケ、ボーリング場、温泉、図書館などを設置したりして争っている。
だが、これは自家用飛行機だ。ボーリング場はもちろん、温泉などあるわけない。
と、ルーは思っていた。
「よければボーリングでもしますか?それか、うちから持ってきた湧き水で温泉気分にでもなりますか?」
「 あるんかーーーい!!」
ボーリング場はなくともボーリングはできる。温泉はなくとも温泉もどきならある。どんだけ金持ちやねんまなみは。
「いや、トランプでいいわ。片付けんのめんどそうやし。」
「そうですね。」
そういえばバナナとかなにしてんやろ。後ろの席を見てみる。……いない。なんとなく前の方から声が聞こえるような気がする。運転席にいるんか。キャンディーの声も聞こえてきた。
あの第二成生しかけの秋白犬は、キャンディーという名前でまなみの執事だった。
「……ババ抜きでもやりましょう。」
「やろか〜。最初はグー、じゃんけんぽん」
まなみが先行だ。
二人はババ抜きをやり始めた。
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「じゃあこの飛行機ってキャンディーが作ったの?」
「はい。ちょろいもんですよ」
「うっわ〜かっこいー!!バナナもこんな大っきな飛行機作れるようになりたいなー!」
「いつでも教えてあげますよ。」
バナナとキャンディーは機械の話でもりあがっていた。今この飛行機を運転しているのは……なんとアップルだった。
う……なんでこんなことに……この飛行機やたら重いし……バナナとキャンディー盛り上がりすぎだよー!!キャンディーちゃんと運転しろよ!
キャンディーがハンドルを離したせいで一瞬飛行機が落ちかけたのだ。
もしかして……ずっと運転しとかなあかん感じ?
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「もう一回!!まなみ強すぎや!一回ぐらい勝たせてよ!」
ルーは4回中全敗していた。
「私には勝てませんよ!……あ、その前にそろそろご飯の時間じゃありませんか?」
「もう7時か、早いなー!」
「ごはん持ってくるんで待っててください。」
「じゃあうちはバナナとアップル呼んでくるわ。」
「お願いします。」
ルーは運転席の扉を開けた。
「……はぁ?」
バナナとキャンディーがお菓子を食べながら話をしている。その横に必死になって運転しているアップルの姿があった。
「なにやってん⁈」
「うわっ!あっ!おっ、おじょうさまには内緒ですよ!!」
「ほんなら内緒にしとくわ。……ってそんなわけないやろ!」
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「はい、反省しております。」
「ごめんなさい。」
二人はまなみにこっぴどくしかられた。
「おやすみ~」
そのあとは何事もなく寝る時間がきた。運転席以外の明かりを消して、真っ暗になる。
「明日は何かがおこりますように。」
ハプニング大好きなバナナが祈った。
全く反省してないじゃないですか!




