異質の神力
パチパチと肉を焦がす音をだしてる、個人的にはピンクの毛皮のしていた動物の肉など食べたくはないが、少なくともあと二日は町に行けないのんだ、とザックは自分にいい聞かせていた、………それにしてもあいつは……目線をゾーラに向けてみるとまだファングの解剖を続けていた。(もう一時間は経つぞ、一体何を見てんだ)|
「今はファングの食道を見てますよ、流石火を出す種族ですねぇ〜ちゃんと焼けないような体質になってる。」
呑気そうに死臭を漂わせたファングを見ている。ファングの群れを倒してから一時間ザックは簡易テントを張りファングの一匹を剥ぎとりをして肉を焼きながらゾーラの解剖をちまちまと見ていた。いや実際は速く解剖を済ませろと目で送ったつもりなのだが中々気付いてくれない、いや多分気付いているだろうが気付かぬふりをしているのだろう。|
「それにしても驚きましたよ、ザックさんは見掛けによらず怪力なのですね。」
ゾーラが唐突に言ってきた|
「ん?、何のことだ。」|
「とぼけないでください常人の肉体では、ファングの骨を踏みつけて折るなんて至難の技ですよ。少なくとも私には出来ません。」
「あれが俺の神力だよ」ザックの一言に、ゾーラは冷笑を浮かべた。
「あれが神力だと言える証拠はあるのですか?」やれやれ、どうやら本当にやらないと信じてもらえないらしい。|
「いじくっているファング貸して。」|
「それならば貴方のを使えばいいでしょう」どうやらゾーラは俺の送った視線を軽く流しているようだ。|
「そっちのファングも剥ぎとりたいから、そちらを剥ぎとらしてくれたらみせる。」ふぅ、とため息をだしてゾーラは解剖されたファングを差し出してきた。数時間たったファングの肉が腐敗していながらザックは確かめる。(まだ大丈夫かいやそれでもギリギリか、)|
「さぁファングをあげたことだし種明かししてくれませんか。」ファングの解剖を強制的に終了されたことたこどで、少し苛立っているのか少し声が大きくなってた。|
「その前に肉を裏返してくれ焦げるから。」と肉を剥ぎとりながらザックは当たらなそうな肉を探した、流石に三時間もたつと腐敗が始まってきている。
ザックが肉をとってる間ゾーラは焼いている肉の向きを変えている、ファング一頭からは大体四・五キロの肉が食べれる肉だ、他のは筋肉の使い方によりもうニ・三キロ増える場合もあるが今回は戦闘体制の状態だったため、ニ・三キロの肉が望めなかった、がそれでも四キロの肉に今剥いでる肉も合わせれば六キロ弱はいくだろう。|
「これで食糧不足にはなりませんね。」肉を回しいているゾーラは皮肉そうに言った。ザックは剥ぎとりが終わって、肉を焼くための木の枝を探していた。|
「俺の神力が見たかったんだよな。」ザックが木の枝を探しながら言った。|
「ええ、貴方に神力があればの話………」ゾーラは振り返った時、自分の目を疑った、ザックが宙に浮いている。その周りに数本の木の枝も浮いていた。ゾーラは目線を下に落とした、もしかしたら風の神力を使っているのかも知れない。しかしそれならば少なくともザックの髪型はニワトリのようになるはずだった、しかし実際のザックの髪型は普段とまるで変わっていない、そしてザックのしたにある草も何も変わっている様子はなかった。|
「どうこれでわかった?」ザックが木を降りながら話す。ゾーラは今見ているこの情景にひたすら頭を使っていた、今ある神力の中で目に見えないで宙に受けるものは風の神力だけだ、しかし実際にこの目で自分のこの目で確認している。風の神力ではなく宙に浮くなにかの神力を、自分の専門の分野で自分の知らない物に遭遇する、やはりここに来て正解だった。|
「………わかった?」・まさか新種の魔獣の調査でこんなオマケが来るなんて。|
「分かったかって聞いているんだよ。」|
「はい、分かりました、って何処に」ゾーラは辺りを見回して見る、左右にはいない後ろを向いてみる、|
「うわっ」其処には自分の目線と逆さまであっているザックが見えた、|
「何をしているんですか貴方は。」ザックが不機嫌そうに答える。
「昔親に教わらなかった?人の話はちゃんと聞こうと。」|
「ええ、言われましたけど其が何か?」研究者ってのはどいつもこんな感じなのかね、|
「いいえ、多分私が異常なだけです。」ふぅとため息をつきながら|
「飯でも食べますか。」とザックは答えた。
読んでくれかた、感謝ですm(_ _)m、気長に続きを待ってください