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管理塔

あそこにはいってから、はや半年、俺はやっと塔の頂上付近までを制することが出来るようになっていた。まぁノイルから言わせてみれば。

「この程度のことは出来て当然。」

らしいが、まぁここに来てから、色々なことを覚えた、基本戦闘技術から神力の応用技にいたるまで……、特に神力はかなり扱いがうまくなった………と自負している。

「さて、ここが最後だ。」

塔の九割近く上っていった所でノイルが言った。|

「それじゃあ、この上が…」

「ああ、管理室だ。」

管理室果たして、そこはどのような所だろうか。


「その前に一つ言っておこう。」


「分かってる、頂上に入る前にいるんだろ、最後のゲートキーパが。」

これまで色々な奴が出てきた、固いやつ、柔らかい奴、早い奴、レーザ攻撃、冷凍攻撃。

「勿論、いつも道理ザックお前一人で戦ってもらう。」|

「ってことは、他に言いたいことがあるんだな。」


「ひとつだけ忠告すると言ったろ、………頂上まで登ったら確かにお前の知りたい情報を教えてやる、しかし全部は教えられないからな、そこは分かっとけよ。」


「はっ?頂上の管理室から情報を得るんじゃないのか?」


「俺が欲しい情報が手にはいる、どちらにせよお前は頂上に上るしか情報は得られない、ほらとっとと行くぞ、頂上まではあと少しだ。」


管理塔・審判の部屋

「ここが最後の砦か。」

「ああここが、通常審判の部屋と呼ばれる所だ。」

「審判の部屋?」|

「天井を見てみろ、大きな女の顔が見えるだろ。」|

「ああ、確に。」

天井を見れば、微笑んでいる女の顔が見える。

「あれがあいつらが作った神、マザーと呼ばれる者だ。」

「あいつらが作った?」

「続いて地面を見てみろ。」

「ん、何も見えないぞ」

「少し浮いて全体を見てみろ。」いったいなにが見えるんだ、まぁ微笑みの女がいるんだから地面にもにたような物が書いてあるんだろう・・・、と思っていると大抵ギャップに驚くから、ここは用心しながら見てみるか。

少しずつ慎重に上に、上がっていく、すると見えてきたのは天井を見たときと同じように微笑んでいる、女性の絵だった。

「天井と変わらないぞ、何をもったいぶってたんだ。」

「行きすぎなんだよ、恐らく天井に見せたいえが写ってるとはずなんだよ、少し移動して見てみろ。」

「天井の絵だと。」確にさっき下で見た絵と異なって要るのは背景を見ればすぐに分かることだった。微笑の絵は緑や青(草木や空など)が背景だったが、今みている絵は、黒や赤でしめていた、それに小さめに何かが描いてある。

それは恐らく見ない方が良いものだろう、しかし見ずにはいられなかった。

「!!」それを見た衝撃は言葉に表せないものだった。

「死海、それがその部分の呼びなだ。」

「へぇ、良くこんな悪趣味な絵を作れたもんだな。」

「悪趣味じゃねぇ、これは真実だ。」

「真実だと、この絵に何の意味があると言うんだ。」

「これを造るのに、全人工の半分が死んだ。絵じゃねえぞあくまでも本体を造るのでだよ。」|

「天変地異でもおこったのか。」

「戦争だ。」

「戦争?なんだそれは。」

「お前が世界を変えて変わったもんの一つだ。」

「話の内容が分からないんだが。それと俺に何の繋がりがあるんだ。」

「生きてるうちに分かる日が来る。とりあえず、その絵の人はとんでもない犠牲を払って出来たものだと言うことは覚えとけ。」

「あぁ分かったよ。ところででここのゲートキーパはどこにいるんだ。」

「あぁ、安心しろそろそろ準備が出来る頃だ。」|

「まさかまたあれか。」

「ビー!ビー!警告します、あと三分以内にこの部屋から出ないと、侵入者として排除します、三分以内にこの部屋から出てください。」

「何か普段と違くないか?」

「この部屋から先は管理室だからな、マザー以外は査定にかけられるんだよ。」

「ふーん、じゃあここはIDカードやパスワードはいらないのか。」

「そうだ、良かっなぁ、原始的な査定で。」

「最後ぐらいその毒舌は何とかならないのか。」

「最後だから最高の毒を吐きたかったんだがな…、これくらいしか思いつかった、最悪な最後だな。」

「それが最高の毒だ。」

くだらない雑談をしてる合間にも、時は刻々と過ぎていく、昔だったら、ぎりぎりのところで逃げようとして、結局逃げられなくて。その都度未知の生物と戦って、後悔して、勝って安堵して、それとも初めから策をねって………

「来たぞ、それじゃあ最後の相手を戯れろ。」|

「少し、質問言いかな。」

「何だ。」

「今までのゲートキーパは全て機械だったよね。」

「ああ、今まではそうだったな。」

「じゃあこれは機械なの?」

「残念ながら、鉄屑ではなく生ゴミになりそうだな。」

「あぁ、やっぱり生物なのね。」

と言うことは………

ゲートキーパが口を開けて準備をしている。

「神力使って来るのか。」

苦笑とともに、手を出して神力を使う。|

「でも残念だな、お前が彼奴(ファンゴ)と同じタイプだと言うのが。」

バン!!

一瞬ザックの手から閃光が出たと思うとゲートキーパの口からでてた、光は爆発し、ゲートキーパは無惨な姿になっていた。

「あっけなかったな。」

「いや、これからが始りだ。」

無惨なゲートキーパがドンドン形を変えていく、赤かったけなみが血の色とまざり赤黒く、見た目のおぞましい。|

「これがマザーか…」|

「んなもんが、マザーなわけねえだろ。コイツはマザーの息子だ。」

「へっ、随分と気持悪い物を作ってくれるじゃねえか。」

青い瞳、赤いからだ、両腕には剣、両足からは炎が噴射されている。

「まったく、どうして未来はこんなにもおかしくなってんだろうな、…って俺のせいだったか。」

両腕の刃物を此方につきつける、ザックは双剣で対抗する。カキン!!

金属と金属が擦りあう音が響く、相手は足にある噴射を使って奇抜に攻めてくる、たいするザックスはまるで楽しんでいるかのように、ゲートキーパの攻撃を紙一重かわしていく。

「あんた強いよ、昔の俺だったら刻まれてるよ。だが」

ザックの双剣に電気がほとばしる。

「今となっちゃあ、あんたはただの人形でしかない。」

勝負は一瞬だった、電気をおびた双剣のあと、ゲートキーパの最初の攻撃で腕を落とされ、次撃でくたばった。|

「見事だ、強くなったな、ザック。」

「よせよ、この程度のことは出来て当然なんだろ。」

「いいや鉄屑にボコボコにされていた昔と比べたら強くなったぞ、まぁそれでも俺からみればドングリの背比べだがな。」

「・・・いよいよ管理室か。」

「ああ、その部屋に入ればお前のことを教えてやるよ。」

長かった、ほんと長かったまぁ少しはめられたかんはあるが、とりあえず情報は手にはいるンだから良しとしよう。

「なにぼーとしてやがるとっと入るぞ。」

「これが管理室………なのか?」

あるのは円柱の物体に液体と物体が入ってだけ、ノイルが欲しい情報なんか手に入りそうに思わなかった。

「これは、俺が戦った奴と同じ奴か?」

「言ったろ、何人も此処を挑みに来たって。」

「まさかここで量産しているのか。」

「たしかに量産はされているが、日々改良されてるぞ。」|

「改良だと。」

「そう、俺達はここにくるまでは全てマザーの実験体なのさ。」

「何のために?」

「全てはマザーの意志さ。」

「マザーの意志って、だいたいこの世界には荒野しかねぇじゃねぇか。」

そう荒野と変な物体しかなかった、それに人間だっていない。|

「だから、それを知るために来たんだろ、ほれとっとといくぞ。」

「管理室はここじゃないのか。」

「ここは管理室の、保存庫にしかすぎん。」

「保存庫?」

「管理室は結構広いんだよ、この部分は主に実験や保存いや保管する場所だ、着いてこい。」

「おいちょっと待てって。」

カプセルでうめつけされている、保管庫を淡々と進んでいく。

「なぁ、なんで道を知っているんだ。」

「一回来たことがある・・ただそれだけだ。」

「いったん来たことがあるって。」

「着いたぞ。」

どうやら目的地と思われる場所は一枚の平べったい絵に有るらしい。

「こいつはモニターって言ってな、まぁお前には今は必要はない。」

「今は?」

「最後まで、くだらないことを聞くな。それよりここに写っているものに何か感じないか?」

「何かって」

確かにところどころ見覚えがある、これは俺が今まで戦ってきたゲートキーパの場所か?|

「まぁ薄々気付いていると思うが、此処にはお前が戦った時の映像が全て保存されている。例えば…」

ノイルがボタンを叩くと俺がパズルで苦難したときの顔が見えている。

「なんで、わざわざここを見せるんだ。」

「お前を戒めるためだ。ちったぁ戦闘以外の頭の使い方を覚えろ。」


「以後気を付けるよ。」

「さて、説教もここら辺にして、ついに君の念願を叶えてやろう。」

ノイルがまた何かを叩き始めた、平べったい絵(画面)には、数字と言葉が並んでいた。

「これが俺に繋がるのか、なんか数字と言葉しか書いてないが。」

「こいつは年表だ、確か、お前の生きている次代から書かれている。」

「どうして?」

「だから頭を使えよ、お前のせいで世界が変わっていくからだよ。」そういいながらドンドンとボタンを押し画面を変えていくノイル、一応そこにはザックと言う名前や戦争と言う文字も入っていた、しかしなにぶんノイルの操作が速すぎて全ての内容は見ることができなかった。

「一応、俺が伝えときたい重要なポイントは二点だ。」

「てことは、俺は二度も世界を変えたんだな。」

「一つはお前はこの世界から抜けた後、数年もたたない内に起こる出来事だ。」

「いったいなにが起きるんだ。」|

「魔人のが誕生する、そこの現場にお前がいる。お前が殺せばそこでこの世界は変わる。」

「・・・魔人ってなんだ。」|

「魔獣と人間の間に出来た生物だ。因みにお前がそいつを殺さなかったために世界は神を作らざるをえなくなった。」

「どうゆうことだ。」

「そいつが神と名乗ったからだ、まぁそこから色々なごたごたが出るんだが。まぁそこはまだ関係ないだろ。続いて二つ目の出来事だがこれは君が関わっているかどうか分からないが一応言っておこう、いつの次代か分からないがシュタインと言う科学者がある兵器を作ることになる。君はそのシュタインがマザーを作る前に殺すこと以上の二点だ。さて何か質問は。」

「俺がその二点を守ればこの世界にはならないんだな。」

「一つでも守ればこうにはならんよ、ほかには。」

「俺は結局ゲームに勝てたのか?」

「さあな、とりあえず言えることは、全力を尽せ・後悔するなかな。ほかには」

「何で全部見してくれないんだ」

「全てを見せたらやることわかっちまうだろ。」

「はっ?」

「あくまでこれはゲームなんだ、全て見したらゲームじゃなくなるだろ。」

「ちっわかったよ。」

「もういいか、そろそろ俺も自分の仕事したいし、お前も元の次代に戻んな。」

「分かった。」結局大雑把なことしか分からなかった、しかしだいたいの重要な点は分かった、魔人・・・こいつを殺せるかどうかがこのゲームのポイントになるらしい。またそれが世界をも変える重要なことにもつながる。

「あぁ、そうそう、肝心な帰りかただが、時空をさいて空いあるところから帰れよ、じゃないと、またこんな次代に来るぞ。」

「あぁ、わかった。」

「それから、」

「何だ、まだあるのか帰って欲しくないのか。」

「何寝惚けたこと言ってやがる。・・・いいか、自分の行いに悔いを出すな、それとあるがままを受け止めろ。」

「何だ教訓かなんかか。」

「お前にたいする戒めだ。」

「それじゃあ、そろそろいくぜ。」

「ザック、生きろよ。」

「言われなくても、分かってるよ。」

そうしてゲートは閉じていった。




「行ったか?」

「あぁ」

「良いのか?全てを教えればこの道にはならなかったのだぞ。」|

「と言うことは、今の俺も存在しないわけだ。」

「・・・奴は?」

「居場所は分かった、後は潰すだけだ。」

「これでやっと終わるな。」

「あぁ確かに長いかった、しかしこれはあくまでもジグゾーパズルのワンピースにしか過ぎない。」

「本当にいいのか?元の次代には、お前の帰る場所も帰りを待つ人もいるんだぞ。」

「あぁ、覚悟は出来ている。」

「それじゃあ、奴の居場所を送ってやるからよ。」

「Gー7、Pー5だ」

「ほら出来たぞ。とっとと潰してこい。」無言のまま、ノイルはゲートに入っていった。

「戒め・・か・。果たしてあの子に言っているのか、それとも自分にいい聞かせたのか。」

モニターに写る年表を見ながら、男はノイルを来るのを待った。

誤字脱字などがあったら教えて下さいm(_ _)m

いつも読んでくださってありがとうございますm(_ _)m

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