決断の時
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「なんだ、これは。」
今見ている視界は、さっきまで見てた視界とは違っていた。
すべてが止まっているように感じる空間、自分と他を区別するように感じさせる灰色の景色。そして|
「さて、決断してもらうか。」
その灰色の景色の中、一つだけ色のついた存在。|
「わかっているとは思うが、この機会を逃したら、まずお主は死ぬ。それをふまえて契約を結んでいく。」
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「その前になんなんだこれは。お陰で空間閉じちまったじゃねえか。」|
「契約の間、緊急時及び他のものを分けるときに使うものじゃな。」
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「契約の間?他のものと分ける?」
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「この力は、ゲームの対戦者及び対戦者の契約者以外はこの世界において使ってはならない。この力は何回でも使えるが余り多用しすぎると、ゲームの平等性に支障をきたすため、多用しすぎるとペナルティが与えられる。この力の一回の効力は三十分を限界とする。」
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「おい、いったい何を……」
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「契約の間の間は、使用者と他の対称(生命部室はとはない。)以外は動けない(なお、生命に必要な酸素等は契約の間の力に入っている)、そのためこの世界においては、時空と空間の力は平等ではなく。時空>空間になる。………以上が契約の間の説明じゃ。何か文句ある?」
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「いや文句はないけどさ。」
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「さて契約の間の時間は結構あるが、急ぎにこしたことはない。続いては契約の説明だ。ちなみに契約をするためにはこの契約にたいする説明を全てを聞き、ある程度考えたあと契約するかどうか決めなくてはならない。」
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「さて、まずは契約についてだが、契約する側は必ず契約される側に力を貸し出さなくてはならない。まぁここはお主には関係ないな、しかし与えられた力は原則ゲーム終了時に返還だからそこを忘れるでないぞ。契約をされる側は契約をする側の言うことを原則聞かなければならない。腹ただしいことにあくまで原則じゃ。強制ではない。契約………」
十分経過
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「以上が契約についての説明じゃ。さて少し間は考えて、契約するかどうかきめてくれ。」
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「と言うか契約しないとくたばるこの状況で、よくもまぁ判断してくれなんてぬけぬけと言えるな。」
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「それでどうするんじゃ。」
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「契約しないとくたばるって話、聞いてたかじしい。」
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「契約するのかしないのか。」
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「だから契約するっていってんだろ、このじじい。」
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「それじゃ、ここにサインを。」
といって紙とペンを渡されて。
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「契約の間見たいなものを使っても、結局はサインで契約するのかよ。」
といいながらサインをし。
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「ああ、いい忘れたが契約した証として、体にタトゥーてか烙印刻まして貰うから。」
と言われ。
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「いってぇ。」と少しの殺意を覚えながら、烙印を刻まれ。
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「それで俺はどうすればいい。」
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「さっきと同じことをすればいい。ただし色が戻るまではきるなよ。」
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「こんなんで、本当に変わんのかよ。」
半信半疑のまま空間を穴を開けていくと。さっきまでの事が嘘のように簡単に開いていく。そして龍の頭を空間がくくる時、もとの世界が戻ってきた。
引き続き次話に期待をm(_ _)m