荒れ狂う龍
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「おい、殺ったのか?」
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「さぁどうでしょうね。」
ゾーラは沼を見てみる、沼は爆発の衝撃で波紋を立てて、付近の地面に泥が飛び散っていた。
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「ん、あれは。」
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「どうした、何かあったか。」
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「どうやら仕留め損なったようですね。速度あげますよ。」
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「おい、どうゆうことだよ。」
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「下を見れば、かんかんに怒った龍の姿が想像出来るんじゃないんですか。」
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「下って早急はなにも………」
下に目線を落とす、すると早急まで汚かった沼の色が徐々に赤に染まって行くのが肉眼で確認できた。
(さぁどうくるのかな)
空中に一人(普通の人に確認できるのは。)で浮いている、ザックは相手の動きを待っていた。
沼はもう数分前の沼とは全くことなっていた。金属を熱したようなの赤い色、それはまるで龍の怒りを表しているかのようだった。
一瞬にして何かが飛んでくる。すかさず重力をあげる。
(やっぱ生きていたか…)
重力をあげたのにもかかわらず、なおもまだ上昇する金色いや赤色の物体。
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「あ〜あ、どうやらかんかんに怒ってんな。」
赤色の物体の先端から。赤と金が混じった様な色が見える。
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「あれを食らったら即死じゃな。」
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「じじいはいいよな、当たんないから。」
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「それでどうなんじゃ、わしに力を貰う覚悟は出来たか。」
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「まだ俺の作戦は終わってないぞじじい。」じじい」
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「時間もないみたいだし、早く決めてくれないかの。」
赤と金が混じった物体いや龍の口から黄金色の球体が見えてきた。それと同時に周りの気候が一変する。球体の周辺が蜃気楼の状態になる。
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「おいおい、どんだけ熱いんだよ。」どんどん周りが暑くなっていく、しかしその暑さは直ぐに収まった。
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「間一髪でしたね。」|
「いや、寿命が少し縮んだな。」
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「くだらないことを言っている暇はないぞ後ろ見ろ後ろ。」
後ろを振り返ると周囲が熱気でねじまがっているように見えてその真ん中に黄金色の龍が見えた。
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「あっちゃー、完璧に我を忘れていますね。」
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「いやさすがに沼に沈められたら、大抵の生物は怒るだろう。」
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「なにのほほんと現状を語っているんだよ。」
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「いやこうゆうときだからこそ、冷静に対処してるんじゃないんですか。」
そういいながら龍が放つ火球を紙一重でかわしていく。
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「いいですかそもそも我々人間はこと頭脳においては最も……」
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「だー、俺が悪かった、だからちゃんと前を見て操縦してくれ。」
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「おっそろそろじゃないか、そこの木が切ってあるその場所だ。」
ザックが指差す方向には確かに木が切られた跡がありそのさきには洞窟の空洞があった。
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「さて、そろそろ仕上げだ、ぎりぎりまで中に入るなよ洞窟が壊れちゃもともこうもないからな。」
迫りくる火球も理性を取り戻しつつあるので徐々に精度が上がってきていた。
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「何発目で入りますか。」
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「後二発だ調整しとけよ。」
そうこう言っている間に火球が一発飛んでくる。
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「今だ全力で洞窟に突っ込んでくれ。」
一気に加速が上がる、それに伴い龍も速度を上げてきた、そして・・・
バン!!!
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「どうやらこの狩りは俺達の勝利に終わったみたいだな。」
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