88、一般人&妖精とネガティブル総裁
「ほう、どうやら覚えていてくれたみたいだな、スカイホップのサポーターマフナ」
「どういうこと?まさか私単体の時に潰しに来たの?」
ネガゴッドの総裁がマフナに話しかける。
マフナは状況を打開しようとしているのか、辺りを見渡しながらもネガゴッド総裁に質問する。
「我はそこの青年にようがあってきたのだ」
「はあ、俺?」
思わず変なトーンで返答してしまう、てっきりマフナに危害を加えるのかと思い、いつ不意打ちなり攻撃するべきか考えていたんだが…。
「そうだ、我はお主の力を見に来たのだ」
「はあ?なんでだ?別に大きな化け物は倒したことはないし、小さい人型のやつは警察も倒せるタイプだろ?」
「そうだ、確かにネガティブダーは量産型で警察でも倒せる雑魚戦闘員だし、メインの兵となるトテモネガティブダーはお主の力では討伐は無理だろう…だがトテモネガティブダーを怯ませるお主の力は興味深い」
ネガゴッドの総裁はそう言うと手から闇が溢れ出し、その闇が剣の形になった。
「その力見極めさせてもらう!」
「逃げて壁牙!君の勝てる相手じゃない!」
「わかった!……と言いたいけど何処に逃げたらいいんだ?」
ここはマフナの言う通りにしたいけど、さっきまで人が沢山いた空間に居たはずが誰も居ない空間になっている、そんな状況でただ逃げて元の空間に戻れるかは怪しい所だ。
「知らないのか?BOSSからは逃げられないぞ?ここは負の空間、入れるとしたら魔法少女か我のしもべのみよ」
「ならぶちのめして堂々と逃げるしかないか…」
ニヤニヤとまるで言いたかった事が言えたかのように嬉しそうなネガゴッド総裁、こうなった以上戦うしかない。
「駄目!破壊将軍や暗薬博士相手に苦戦する貴方がその上のボスに勝てるわけがない」
「わかんないだろ、統率能力と戦闘能力は別だろ?」
短剣を強く握り、エネルギー刃を作り出し構える。
「ああもう、戦闘時は本当に言う事聞いてくれないわね!分かったわよ、壁牙!あの石を渡して、それで一時的だけど壁牙の身体能力をブーストするわ!代償として後日筋肉痛等に襲われる可能性があるけどいいわよね!?」
「おお、マフナの魔法のサポート受けれるのか!頼む!」
ネガゴッド総裁が邪魔してくるか警戒するが、ネガゴッド総裁は待ってやると言わんばかりに腕を組んで待っている。
その余裕を利用させてもらう、バッグからスカイホップの強化用としてエネルギーを注いでいたハート型の石を3つ取り出して、マフナに渡す、マフナからのサポートめっちゃ楽しみだー!
「うわ、どれも結構溜まっている…けど節約している場合じゃない!感情のイシよ、かの者に限界を超える力を!オーバーロードブースト!」
マフナが魔法を唱えると3つの石は浮かび上がり、そこから3つの光が放たれ、それが俺の中に入り込む!
「すげぇ、ありえねえ力が迸る!」
ぐんぐんと力が溢れ出る、これなら勝てると思えてしまうくらい。
だが冷静にならないと行けない、今の力を過信して勝てる相手ではないのはわかっている。
外付けの力での慢心は負けるのがよくある話だしな。
「え、まってなんか過剰に効果かかってない?大丈夫?」
「うん、問題ないのよ!」
「ほう、面白い、サポーターの魔法を受けた逸般人…その力を見せてみろ!」
「お前を倒してお出かけを楽しむんだ!!」
「もうそんな状況じゃないでしょ!?」
マフナからそんなツッコミを受けつつもネガゴッド総裁との戦いが始まった!




