73.幕間、昔の魔法少女の怒りを買った組織の話
■■■
悪の組織ネガゴッド本拠地にてキュイーンと機械が回転する音が鳴り響く。
「よし、これで修理完了…どう?アンチトリック…パーツ交換したから違和感ないか、動いて確かめてみて…」
「ああ…………最高だ、暗躍博士…破壊される前と遜色がない……」
アンチトリックは知木が撃ったアンチマジックライフルで壊れた義足を暗躍博士に修理してもらっていた。
だがアンチトリックのテンションは極めて低い…何故なら…。
「それで…いくらでしょか?」
代金の支払いがあるからだ…暗躍博士の技術料金は高く、また義足そのものも高性能…すなわちその分極めて高価なパーツが必要で、そのパーツの交換が発生=アンチトリックの懐事情は大炎上なのは確定しているのだった。
「今回はタダで良いよ」
「なあ!?」
暗躍博士の言葉に口を大きく開けて驚くアンチトリック…アンチトリックは暗躍博士に義足を診てもらうのは初めてではない…。
故に暗躍博士はお金の支払いに厳しい事をアンチトリックは知っていたのだが…そんな暗躍博士の口から出た言葉はタダという言葉だった。
「な、なんだ…代わりにヤバい実験に付き合うとかは勘弁してくださいよ?」
「しないわよそんな事、治験を拒まわない人が既にいるから嫌がる人にやらせないわよ」
警戒心むぎだしなアンチトリックに、裏が無い事を示すように手をひらひらさせる暗躍博士。
「今回は情報料として既に貰ったと言うことよ」
「情報料?」
「ええ、貴方や私含む悪の組織に属する存在は基本的に銃とかの物理攻撃がほぼ無効なのは分かっているわよね?」
「ああ、自分の力で全力で壁を殴ったら痛くなるとか、自傷とかは無効化されるわけじゃないが…今じゃ骨董品の実弾銃から放たれた鉛弾を受けた事があるが、その時はまるでポップコーンをぶつけられた程度の衝撃で全く痛くなくてビックリしたのを覚えているよ」
「貴方が食らったのはその銃弾よ」
「な!?バカな!?」
暗躍博士の言葉に驚き詰め寄るアンチトリック、暗躍博士はその詰め寄りを回避して説明する。
「昔魔法少女の存在が周りに知られず、悪の組織は自衛隊や警察が対処していた時代…知られなかっただけで魔法少女は存在していた、そしてある魔法少女はこう考えた、警察でも作れる武器を作ろう」
「なんだ、長くなるのか?」
「長くなるけど聞きなさい、義足直したのタダにしたんだし…。
こほん、推測や予測混じりだけどその魔法少女は銃が好きで魔法で銃を作り出した」
「それが俺の義足を故障させた銃なのか!?」
「黙って最後まで聞いて…ともかく作った銃は悪の組織の幹部さえ倒しうる性能を誇った、取り敢えず仮名として銃の魔法少女は作った銃を国に渡した…だけど国の偉い人は銃を碌でもない方向に使った…いやもしくは魔法少女の存在をよく知らなかった」
「あー、読めてきた、国のお偉いさんは銃の魔法少女の怒りを買ったんだね」
「…ええその結果どうなったかは……分からないわ、ハッキングして色々と調べたけど抹消された古い記録となると出てこないだろうし…実弾銃が世界中から数を減らし希少になったのは銃の魔法少女が取り上げたのかもね…と言っても7割推測の話よ」
アンチトリックが結果を予測し、暗躍博士は同意した。
「じゃあ俺が撃たれた際に使われていた銃は銃の魔法少女が残した銃てこと?」
「ええ、探知をかけたけど少なくともあの戦場から半径5Km内で魔法少女の反応はスカイホップだけだったわ」
「なるほどつまり銃が特別だけど使っている人は一般人て事か、なら次撃たれた時は復讐を…」
「待ちなさい、そのガンナーは私の獲物よ」
復讐心を燃やすアンチトリックに待ったをかける暗躍博士、するとアンチトリックは怒りの形相を暗躍博士に向けるが、暗躍博士は涼しい顔だ。
「魔法少女が作った可能性が高い銃…そんなの研究1択よ!故にそのガンナーは私に任せなさい」
「ち、わかったよ」
義足を直してもらった手前、アンチトリックは強く暗躍博士に出れず悔しそうに我慢するのだった。
■■■




