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フェアリーマスコット·ラブウィル!〜妹は魔法少女で兄は妖精に恋をする〜  作者: リーフランス


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64、魔法の仕掛け?

隠し道ルートから本来の一本道に戻り、歩き続ける、すると地面が凸凹し始める。


「うげ、天井崩壊しかけてないか?」


上を見ると天井に亀裂が入っていて、天井が崩壊しそうだ。


「大丈夫、あれくらいならM5位の地震が起きない限りは崩壊しないから」


知木は天井を見てそう答える…まあ、知木がそう言うなら大丈夫なんだような…。


崩壊しかけの天井の下を通り抜け、脇道に複数の空っぽな小部屋を見て通り過ぎて、大きな広間に出た。


「ここが最深部?」

「いや、奥にドアがあるけど…滅茶苦茶大きくて重そうね」


空っぽな大広間を見渡すと、知木が指差した方向に5メートル以上の大扉があった。


「半身の力で開けられる?」

「…やってみる」


他に調べられそうな物がなかった為、大扉を開けようと試みる。


両手でドアを押してみる、ドアは僅かに動いた気がしたが、開けられる気がしない。


「重い!!」


全力を出すが、それでも動かない…。


「うーん、見た感じ扉は分厚そうだから、手持ちの装備で破壊も難しそうだね…」


俺が大扉を開けようと努力している中、大扉を観察する知木…。


「だあ、開かない……」

「さっきみたいに魔法陣のパズル式みたいに何かあるかなと思ったけど扉に仕掛けは無いみたいだね」


これ以上やっても時間の無駄と確信して座り込む、素直に大広間を調べたほうが早そうだ。


「うーん、部屋の広さ的に戦闘とかあるのかなと思ったけど…壁に防衛兵器とか仕組んでる様子は無いみたいだね…」


スコップで壁をベシベシ叩く知木…エコーロケーションでもやっているみたいだ。


「そう言えばさっき半身の左手の甲に魔法陣浮かび上がっていたよね、それでなんとかならないの?」

「わからん、マフナから付与された物だけど…どういう原理で動いてるかはサッパリだし」


さっきのやつもなんで反応したか分かんないんだよな、隠しドアの魔法陣とマフナの魔法陣が共鳴したのか?いや、隠しドアの魔法陣は知木が解くまでバラバラだった…うーん、やっぱり考えても分からない。


「わかった半身、天井だよ!」

「え?天井?」


上を見るとヘルメットのライトで天井がよく見える、そこにはステンドグラスみたいなのがあった。


ステンドグラスには魔法陣のような模様が描いてあるが…。


「魔法陣が描いてあるとわかっても、それをどうすれば良いんだ?」

「………」


「わかんないんだ…」

「仕方ないでしょ!いくら私でも魔法関連は限界があるんだよ!うーん、あのステンドグラスを破壊する…というのは外れた時ヤバいから…うーん、ドアに魔法陣を書くのは違うか…半身、あの天井のステンドグラスにタッチして起動できない?」


知木が頭を悩ませながら考えを口にする。


「……この天井の高さだと知木が足場になってくれないと無理だぞ?後タッチしたら起動するとは限らないぞ?」


「わかっている、お願い半身、やってみて!」

「わかった力を借りるぞ!」


知木が薄いベニヤ板みたいな物を背負い、四つん這いになる。


「はあああ!」

「ふみゅう!!」


知木が背負ったベニヤ板を足場にして跳躍!


天井のステンドグラスに両手でタッチする!すると魔法陣がきらめいたと思ったら、さっきまでびくともしなかった大扉がゴゴゴゴゴ!と開いた!


「や、やった…けどこの技私の腰の負担がデカい…」

「……逆の方が良かったか?」


「さっきの扉みたいに半身の左手の甲の魔法陣がないと駄目な可能性もあるし…私の脚力じゃ天井まで届かないならこれでいいの…」


背負ったベニヤ板を捨てる知木、腰を擦って痛そうだ…。


「さて、私の腰を痛めてまで開けた扉…スカだったらなくよ…?」

「知木が泣いたら手を付けられないから勘弁してくれ」


2人でそんな言葉を交わしつつ、遺跡の奥へ進んでいくのだった。

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