32、マフナの魔法の一片
「これは!?」
まさか知木がいる前で光るとは思わずにびっくりしていると、頭に声が響く。
『相談したいことがあります、公園で待っています』
「相談したいことがあるから公園に来て欲しい?」
思わず口にすると知木が反応した。
「へえ、それなら公園に行ってらっしゃい、私が行ったらややこしくなるでしょ?」
「あ、ああ…なんかすまないな」
「私も一緒に戦えたらいいんだけどね、私は魔法少女の才能はないならね、その分短剣やタワーシールドの強化は任せてね、じゃあねー」
「ああ、今度の休日遊ぼうな」
知木はそう言ってそそくさと帰っていった。
その時の表情は少し寂しげに見えたのは気のせいかな…?
まあ、知木は戦うには少し非力だからな…俺でも力不足といつ感じがする以上、知木が戦うのは無理がある。
今度遊びに誘う際は美味しいものを奢ろう。
そう頭の中で予定を立てて、公園に向かった。
公園に向かうと相変わらず無人な公園、まあ、公園と言ってもベンチと砂と水飲み場があるだけで、遊具とか殆どないからな、しかもここはサッカー等の球技は禁止だ、子供からしたら室内でゲームしてたほうが楽しいだろう。
ブランコや滑り台があれば話は別なんだがな。
そんなことを思いつつ、ベンチに座りマフナを待つ。
「お待たせしました、壁牙…前に渡したハート型の石を回収しに来ました」
後ろから声をかけられ、後ろを見たらマフナが居た。
「はい、これだろ?ここに込められたエネルギーで魔法少女が有利に戦えるようになるんだろ?」
「そうなるわね、私が魔法を使って魔法少女の真価を引き出すの…まずは新たな技を覚えさせる方面で行こうかしら…」
「まった、技てどんな技だ?」
「え?まあ無難に自己強化技かしら」
「基礎能力を高めることは出来ないのか?一時的な強化より永続的な強化の方がいいだろうる」
スカイホップ…月凪は自己強化技と相性が悪いはずだ、何故ならたまにやるゲームで月凪は何時も自己強化を使わずに高火力技を放つタイプだ。
「永続的な強化も出来るけど強化技と比べるとささやかな効果で実感が湧きにくいわ」
「それなら高火力技か回避を潰しやすい誘導性の高い攻撃魔法をおすすめする」
「…どうして?」
「守りは俺が頑張るとしてそれなら高い防御力を無理矢理突き破る高火力か回避型の敵を倒す為の技のほうがいいという考えだよ」
そういうとマフナはこちらをジーとみてから考え込む。
なんか心の奥底が見破られそうでちょっとヒヤヒヤする、俺がスカイホップが月凪と知られたらよくないよな?
「はあ、貴方を戦力に考える事はしませんが、参考にだけはさせていただきます」
「そ、そうか」
まあ、参考にしてもらえるだけよかった…。
「なあ、他のハート型の石は無いのか?また力を込めれるけど」
「それなら次はこれをお願いします」
違う色のハート型の石を渡される、赤色でキラキラしている。
「今は力が有り余っているから…はああああああ!」
マフナと月凪の力になりたいと祈りを込めて石に精神力を込める。
「……相変わらず変わった特技ね…ポジティブエネルギーとしての質は……まあまあだけど」
マフナがそんな事を口にする、質はまあまあなのか…。
「ふう、これでどうだ、マフナ?」
「エネルギーは入っているけど…ポジティブエネルギーとしては…そんなに質は良くないわね」
「む、うまくいかないな…」
「それでもエネルギーとして有用性はあるわ、石を複数個預けていいかしら?」
「……いいけど、1つ知り合いの研究者に預けていいか?」
「駄目に決まって居るでしょ!絶対に駄目だからね!この石は他の人に渡ると大問題よ!」
「わ、分かった…絶対他の人に渡さない…」
マフナが怒った為、すぐに謝る、成る程それ程大事な石なのか…。
「…とうかそれ程大事な石を預けてくれるのか、信用してもらえているんだな……」
「リスクがあっても、貴方に預けたほうがいいと判断しただけよ」
マフナはそう言いながらもハート型の石を合計で3つ渡してくれた。
「まあ、リスク有りと思っていても預けてくれて嬉しい、必ず力になるからな!」
「それじゃあ私はそろそろ行かないと…」
「ああ、俺もそろそろ家に帰らないと親に怒られる、それじゃあな、また会おう」
「ええ、また会いましょう…」
こうして新たに任してもらえる物が増えて、嬉しくなりつつも帰宅するのだった。




