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3、マフナと魔法少女

「誰!?」


月凪が辺りを見渡す、すると月凪の目の前に小さな存在が飛んで現れる。


「私はマフナ、貴女に力を授ける妖精です」


マフナと名乗る妖精みたいな存在が月凪に話しかける、視界が揺らぐ中、なんとかマフナの存在を見ようと力を入れると高性能メガネ…Pグラスがマフナの姿を拡大して表示してくれた。


ボブカットのグリーンヘアー、キラキラした緑の瞳、そして金の光をキラキラと発した白い羽が神々しく見えた。


ファンタジー感溢れる所々に葉っぱを模したふわふわした青色のワンピースのような服は彼女のためにしつらえたかと思えるほどだ。


……愛おしく、小さいながらも美しい…死にかけの心臓が加速して脈動する。


死の恐怖よりも大きかった月凪への心配と同レベルのマフナへの強烈な感情が芽生える。


「もしかして魔法少女の力を授けてくれるの!?」


月凪はマフナをみてすぐに状況を理解する、この世界ではそれくらい魔法少女の知識は一般常識だ…それよりもあの妖精の可愛さはなんだ?。


「ええ、だけど1度力を手にしたらきっと戦いの日々になってしまうけど」

「構わないよ、ここで逃げてお兄ちゃんを死なせる方が最悪だから!」


こっちがマフナへの感情に揺らいでいる間に月凪は魔法少女として戦うことを決意する。


止めたいけど………もう、意識を手放さないようにするのが精一杯だ。


「トテモネガティブダー!攻撃しろ!」

「トテモネガティブダー!」


破壊将軍がテレビの化け物に命令して攻撃させるが、謎のバリアで攻撃は防がれる、マフナが防いだのだろう。


「わかりました、それではこれを使って叫んでください!」


マフナは杖みたいな物をどこからともなく取り出して、月凪に渡してくる、月凪はそれを手にして力強く叫んだ!


「家族を守るために…変身!」


月凪が叫ぶと同時に月凪が光に包まれる、そしてその光が収まったと思ったらそこに居たのは学生服を着た月凪ではなく、フリフリのドレスを着た月凪だった。


それを見たと同時に自分は限界まで保っていた意識を手放してしまった…。




■■■


「凄い力…これが魔法少女…」

「ち、まさか新たな魔法少女が現れるとはだがここで倒せばネガティブエネルギー、エナジーだったけ?どっちでもいいや!ともかく大戦果だ、やれ!トテモネガティブダー!」

「トテモネガティブダー!」


テレビの化け物が電源コードを振るい、月凪を攻撃するが…。


「ムーンバレッド!」


月凪が撃ち出した月の形をした塊を撃ち出して相殺する。


「お兄ちゃんをはやく助けたいから一気にいっけぇ!ムーンバレッド!」


再び月の形の塊を撃ち出して、テレビの化け物にダメージを与えていく。


「ちい!はやく締め付けて倒せ!トテモネガティブダー!」

「トテモネガティブダー!」

「そんなの喰らわないよ!」


飛んできた電源コードを跳躍して回避する月凪、月凪は自分の跳躍力に驚きつつも、すぐに順応してぴょんぴょん飛んで攻撃を回避する。


「月凪!今こそ必殺技を使って!」

「必殺技…こうね!煌めけポジティブハート!ポップカラフルキュアー!」


月凪の杖からキラキラとしたカラフルなエネルギービームが放たれて、テレビの化け物に直撃する!


「ネガー…ぴゅあー」


テレビの化け物は光に包まれて、元のテレビに戻り、販売していた所に戻っていった。


「ちい、手駒がやられたか!」


破壊将軍は跳躍して何処かに去っていった。


「お兄ちゃん!ねえ、マフナ!私の力でお兄ちゃんを治療できない!?」

「クロノリカバリーを使ってください、周囲の荒れ具合も直せるわ」

「わかった、クロノリカバリー!」


月凪は慌てて杖を振るうと、辺りの荒れ模様がどんどん直っていく、壁牙の傷も時が戻るように治っていく。


それと同時に壁牙に近づく存在が現れました。


「な、魔法少女?いや、それより月凪は何処に?ああ、それもあるけど半身は…居た!半身…………良かった、意識はないけど生きている…本当に良かった…」

「知…」


月凪は壁牙の状態を確認している知木に話しかけようとしたが、マフナに止められる。


「しーだよ、魔法少女は存在を悟られてはいけないよ、その為の認識阻害の魔法なんだから」

「えっと…じゃあ今の私はなんて名乗れば…」

「それは自分で決めて欲しいわ」


マフナにそう言われて少し悩む月凪。


「…貴女名前は?」


知木は壁牙を応急手当をしながら魔法少女を問う。


「わ、私は…魔法少女スカイホップ!お…その人を病院に運んでください!それでは!」


月凪は高く跳躍して遠くに去っていった。


「…色々と気になるけど今は病院に運ばないと!状態によっては私が調剤して…」


知木はそう言いながら壁牙を病院に運んでいきました。


■■■

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