16、屋上の黒ハート
階段を駆け上がり、屋上に出ると、そこには人1人が入れるくらいの黒色の巨大なハートがあり、そこに1人の学生が入っているのが真っ先に目に入った、当然だが学生服はうちの学校の物だ。
「なにあれ!?悪の組織に捕まって兵器として改造されたやつ!?」
「あれはハートの中に居る子のネガティブな感情が悪の組織に利用されているのよ!」
「マジ………いや、マジかよ!」
マフナの言葉に改めてハートの中に捉えられている生徒を見ると、頭に身に着けたPグラスが生徒の顔を拡大して視認しやすくしてくれる。
その御蔭でわかった、さっき告白を振った子じゃないか!?たちの悪い女2人あれこれ唆されて、すぐ次に悪の組織にも良いようにされたのかよ!?
「くそ、破壊将軍てやつは居ないのか!?」
「別のやつが動いているのかも!ともかく今は捕まった子を助けよう!マフナはお…壁牙を守って!」
月凪はそういうと俺より前に出て攻撃を始める!
「いや、私は魔法少女のサポーターで民間人のサポーターは専門外よ!?ああ、もう壁牙は逃げる気はないのよね!?」
「ああ、それにこの事件は俺が不本意ながら発生のトリガーを引いたような物だからな!」
こちらに飛んできたハートの形をした遠距離攻撃を受け止める。
「…どういうこと?」
「今日のお昼休みに俺は初対面のあの女の子をフッたんだよ、そして失恋の心を悪の組織に良いようにされた感じだ…」
「初対面で告白されるてあんたモテるのね…」
「そうかもしれんが肝心な相手にモテなきゃ意味ないけどな!」
ガンガンとひたすらタワーシールドで遠距離攻撃を受け止める、端からみたら居る価値あるのかと言われそうだが、巨大な黒色ハートはこちらばかりにハートを飛ばす遠距離攻撃していて月凪への攻撃は殆どしていない、デコイとしての役割は果たせているはずだ。
「ぐう!」
「あなた!やっぱり無理しているわよね!」
ずっと攻撃を受け止めていた為、タワーシールドを持つ片方の腕がとうとう痛みの我慢の許容範囲を超える。
「仕方ない、今は治療するわ」
「それはありがたいね…」
マフナが俺のタワーシールドの持つ腕に触れるとマフナの手が緑色に光る。
「解析完了…貴方腕がおかしくなっているわよ、よく痛みが我慢できるわね」
「そりゃあカッコつけたいからな」
「何バカなことを…魔法少女じゃないけど彼に癒しを!」
マフナから放たれた光がタワーシールドを持つ腕に染み込み、痛みがスーとひく。
「サンキューマフナ!」
「全く、貴方くらいよ、率先してトテモネガティブダーの攻撃を受け止める男なんて」
「はは、戦力として今後とも仲良く…な!」
仲良くしようと試みた瞬間、巨大な黒色ハートから巨大なの触手…いや手のような物が出現して、それがこちらに向かって飛んできた!
「これは盾じゃ受け止めるきれない!避けるぞマフナ!」
「わかった!」
タワーシールドを腕輪に戻して俺は右に、マフナが左に飛ぶ!
そして巨大な手は方向転換して…マフナを狙う!
「な!させるか!届けぇ!」
素早く全力で手に向かって跳躍して短剣を振るう、本来ならエネルギー刃でロングソードの長さでも届かない距離だが…。
「伸びろ!エネルギー刃!切れろ!」
全力で精神力を使い、出力をあげてエネルギー刃を無理やり大太刀レベルの長さにして、巨大な手に届かせる!
全力を使った切り上げがマフナを狙う手を切断して手の勢いを完全に殺す!
それと同時に手と繋がっている巨大なハートにビキリと亀裂が入った!
「今だよ!スカイホップ、必殺技を!」
「わかった!煌めけポジティブハート!ポップカラフルキュアー!」
スカイホップからカラフルなビームが放たれる!
ビームはひび割れたハートに直撃した!
するとハートはまるで浄化されるように無くなり、中に閉じ込められた女子生徒はふわりと屋上の上のベンチに横たわるように置かれた。




