表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/8

エピローグ

数年後。


辺境の村は、ポムポムポーションのおかげで活気に満ちていた。村人たちは、アレックスを「村の守り神」と呼び、尊敬と感謝の念を抱いていた。


アレックスの錬金術工房は、村はずれの小高い丘の上に建てられ、村を見守るように佇んでいた。工房の周りには、色とりどりの花が咲き乱れ、ポムが楽しそうに走り回っていた。


アレックスは、今日もポムと一緒に薬草を採取し、新しいポーションの研究に励んでいた。ポムは、すっかり大きくなり、立派な魔獣へと成長していたが、アレックスへの愛情は変わらず、いつもそばを離れなかった。


「ポム、見てごらん。新しいポーションが完成したよ」


アレックスは、ポムにできたてのポーションを見せた。ポムは、興味津々にポーションの瓶を覗き込み、嬉しそうに尻尾を振った。


「これは、疲れを癒やし、活力を与えるポーションなんだ。村の皆に喜んでもらえるといいな」


アレックスは、ポムの頭を優しく撫でた。ポムは、アレックスの手に顔をすり寄せ、甘えた声を上げた。


二人は、工房を出て、村へと向かった。村人たちは、アレックスとポムの姿を見つけると、笑顔で手を振った。


「アレックスさん、ポムちゃん、おかえりなさい!」


「新しいポーションができたって?楽しみだなあ」


アレックスは、村人たちに新しいポーションを配り、皆の喜ぶ顔を見て、心から幸せを感じた。


「ポム、これからも一緒に、この村を守っていこうね」


アレックスは、ポムを抱きしめ、誓った。ポムは、力強く頷き、アレックスの頬に顔をすり寄せた。


追放された過去は、もう遠い昔の出来事のように思えた。アレックスは、ポムや村人たちの愛に支えられ、新たな人生を歩み始めていた。


そして、これからもずっと、この幸せな日々が続いていくことを信じていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ