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63 勇者、海辺の町に行く(その13)~兵士目線~
「おい、助けてくれ!」
兵士達が帰って来ないことに疑問を持った御領主様が増援を送ってくれたようだ
顔見知りの兵士たちが助けに来てくれた
もっとも沼に嵌ったオレ達を見てドン引きしていたがな
とはいえ知らない仲ではない
ロープに大きめの石を括り付けて投げてくれた
・・・ロープだけだと遠くまで飛ばないからな
近くに石というかロープが落ちたので我先にと群がった
ロープを掴んだあと
「「「引っ張ってくれ!」」」
とみんなで懇願した
底なし沼に沈まないように何時間も泳いでいたのだ
もう体力は限界だ
早く助けて貰って固い地面の上で休みたい
それだけが望みだった
しかたがないな
そんな態度で応援のやつらはロープを引っ張り始めた
<ズルズルズル>
徐々に進んでいく
ようやく沼から抜け出せる
そんな希望が目の前に現れたと思ったのが悪かったらしい
底なし沼が急に広がった
そして応援に駆け付けた兵士達が沼に嵌る
「たすけてくれ!」
「なんだ!?」
数時間前のオレ達が再現された
・・・どうやら助けのための蜘蛛の糸が切れたらしい




