表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お前みたいな召喚者がいてたまるか!  作者: 焼ミートスパ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

6/85

6 契約で縛った名前を連呼しているはずなのに!(第二王子目線)

「ヤマダタロウ。第二王子が命じる、我が元に来い!」


と命じたのだが


「お断りします」


と返事が来た




・・・勇者を召喚する際に名前で行動を縛る魔法を掛けたはずなのになぜだ?と言いたい





第二王子わたしには正妃の息子としてこの国を守っていく義務がある


そのためには強力な手ごまが必要になった


国を魔物からの脅威を防ぐためである




兵士が何人も犠牲になったり、ケガで戦えなくなっている


もうこれ以上の損害は今後の国の運営に支障を来たすとの大臣が言っていた


まあ多少の誇張はあるものの国としての疲弊は明らかだ


だから勇者の召喚に同意した




もちろん勇者の召喚は成功した


そして第二王子派の戦力として育て上げた


ところがいざ魔物討伐、となった時、いきなり第一王子の元に行ってしまった




予想外のことではあるが、召喚時に名乗った名前で従属魔法を使っておいてよかったと思った


不要だとは思ったが念のためと魔術師が付けておくように進言したのだ


臣下の提案は余程のことがないかぎり受け入れる


それが上に立つものの度量というものだ


・・・帝王学で学んだとおりにしておいて良かったと思った




という訳で契約通り主たる第二王子が名を呼んで我が元にくるように命じたのだが拒絶された





・・・おかしい





召喚時に従属魔法が成功した感じがしたのだ


勇者と第二王子たる我の間に魔法的なつながりができた感触がたしかにあった


だから勇者の名前を呼べば絶対に拒絶できないはずである


なのになぜ我が命に従わない?



「ヤマダタロウ」


「ヤマダタロウ」


「ヤマダタロウ」


「ヤマダタロウ」


「ヤマダタロウ」


「ヤマダタロウ」


「ヤマダタロウ」


「ヤマダタロウ」


何度呼んでも我に服従しない




一体何故なんだ?と言いたい






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ