3 おまけ(勇者目線)
「あんたには何の恨みもないが、毒を食らって死んだ奴がいるんだ、恨まないでくれ」
自分でも勝手なことを言っていると判っている
だがどうしても言わずにおけなかった
敵を前に舌なめずりとは勇者もまだまだだな(苦笑)
いえね、異世界召喚されたんだよ
名前で縛る魔法付きで
召喚されてすぐに
「名前は?」
と聞かれたので
「山田太郎です」
と答えた自分を褒めてやりたい
答えた途端、ピリッとしたから隷属魔法だったのが丸わかりだ
おまえらのしたことなんぞ、まるっとお見通しだ!@貧乳様
ってやつだな
もちろん隷属魔法をかけられたフリをしたぜ?
その方が後で楽しいからな
その後は帰宅部の高校生が一人前の兵士になる苦労ってのをさせられた
あれは絶対にパワハラでモラハラだと言いたい
いや、隷属魔法にかかったふりをしているから言わなかったけどさ
国一番の兵士になるのと並行して、この世界の一般常識をゲットした
万が一、城を出ても一人で生きて行けるくらいにはなったはずだ
そうしたころに第二王子の傍でいつも偉そうにしている奴が
「第一王子を暗殺してこい」
って言ってきた
隠ぺい魔法やら、低音殺傷法やら仕込まれて一人前になったからな
もちろん
「この不忠者!」
って叫んでボッコボッコにした
日本人ならば暗殺されそうになっている方に肩入れするだろ?
水〇黄門とか、暴れん坊〇軍とかが大人気な民族だからな
不敬罪で一族滅亡になったのを見届けた後は第一王子の所に行って
「今日からよろしく!」
って言ってみた
どうみてもこっちに居た方が楽しそうだから
そう正直に話したのに第一王子はなんか不満そうだった
・・・どういえばいいんだろうな
最初はさすがに第二王子からのスパイだと思われていたな
そう簡単に信頼されても困るけど信用されないってもの結構ダメージがあった
だから信頼されるようにしてみた
早い話、第二王子の派閥の若い奴らを
「月に代わってお仕置きよ!」
することにした
そして今、真夜中、第二王子の派閥の侯爵家の令息のベッドのそばにいる
とりあえず両目を潰しておこうか?
そう思った
第一王子の毒見役が毒を盛られて失明したからだ
まああんたには何の恨みもないがこれも浮世の定めとだ思ってあきらめてくれ
そう言って剣を振るった
・・・人を傷つけてもなんとも感じなかったのはなぜだろう?
召喚時に人を殺すようにマインドコントロールでもされたのかな?




