22 勇者(ぼく)にはアリバイがある!(勇者目線)
「昨日の夜は下町に出かけて酒場で夜中まで飲んでましたって」
そうアリバイを主張すると第一王子はポカンと間抜け顔をした
確固たる信念をもって断罪したのに犯人ではなかったのだ
そりゃそうなるだろう
でも勇者は心が広いから許してあげるよ
・・・だって真犯人は勇者だもの
いえね異世界というか勇者が居た世界には魔法なんてものはなかったんだよ
魔法なんて本の中だけの存在
なので本の中には多種多様な魔法があった
その中にミラーという魔法がある
もう一人の自分を作り上げるという魔法だ
結構マイナーな魔法だけど今回というかこの異世界ではかなり使える魔法である
なにせ証拠の有無だけで犯罪が決まるのだ
使わない手はないというものだ
・・・魔法の痕跡だとか誰の魔法かを知らべる魔法がなくってよかったと思う
という訳で本体は下町の酒場で飲んで、作り出したもう一人の自分にタキシードを着せた上に仮面を被り夜会に出てみた
そしてスカートを捲ったという訳だ
もっともスカートの下はスカートを広げるための下着?布?が多数あっておパンツが見えなったけどな(涙)
ちっ、サービスが足りないぞ!




