表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お前みたいな召喚者がいてたまるか!  作者: 焼ミートスパ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

15/85

15 片足がない貴族の朝の風景

松葉づえをついて部屋まで戻った


松葉づえだと移動に時間がかかるものの食事も着替えも読書もできるから幸運である


そう言われ続けていた



そうだろうな


頭では納得している


目が見えなくなった者や片腕がない者に比べれば普通の生活ができる分恵まれていると言って良い


そこは判る


判っている




だが思ってしまう


なぜオレは足がないんだ、と




目が見えない


それがどうした


剣が振れるだろう





もともと剣筋なんて目で追えないんだ


回避は剣の気配というか相手の気配を呼んで避けるだろう


それに夕方や夜の戦いなんてほとんど勘みたいなものなのだ


目なんて必要ない





利き腕がない?


それがどうした


反対側の腕があるだろう



もともと剣と盾をそれぞれ持つんだ


反対側の腕だろうと慣れれば剣は普通に触れる





でも片足がないのは剣士として致命的だ


剣を振っても踏ん張れないのだ


力のないへろへろな剣なぞ格好の餌食だ




だから思ってしまう


なぜ足なのか



もしも選べたのなら目だろうが利き腕だろうが喜んで差し出したことだろう


両足と片腕があれば十分だ




なのになぜ足なのだ


何度も思ってしまう



-------------------------------------------------------------------------------


剣士ならば足


文官ならば腕


勇者様は容赦がないですね@作者

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ