星の欠片
この舟に揺られて
時速10万キロの夢を見てる
生命と呼ばれてた
星の欠片たち
それは引と斥の狭間で
星の体温に運ばれる
風と水の軌跡が織り成す
空と海の隙間に芽生えた
罪の在りかが形を成し
罰の痛みを慰め合って
遺し残され空へと還り
月の滂沱でまた色を成す
それは嘗て
○○と呼ばれたもの
最果てを求めて
時速10万キロの青の軌道
方舟に乗り換えた
夢の欠片たち
それは欲と業の瘡蓋
星の傷痕を隠してる
浮と揚に時間を捧げて
鳥を模して俯瞰で争い
土の穢れは天を舞い
箱の中から蔑みあって
汚し汚され我執に塗れ
星の慟哭 災禍と詰る
それは嘗て
○○と呼ばれたもの
この匣に犇めく
自足しきれない翅無しの群
生命を弄び
自我に堕ちていく
それはいつかの 星の過ち
○○と呼ばれたもの。