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④閉じるという選択
思考を閉じれば何も入り込む余地は無いように 感情を殺せば何も心が動かないように ……毒のように溜め込んだ命を身に溜め込む罪は、……不要な筈のこの身に収めるには重すぎる ……私にはとても抱え切らない
細胞に溶け込んだ今までの命で暫く続けられますから もうここで閉じ、口汚さを殺します 私はせめて口を律することだけは出来ている状態で 居たい ……私には罪が多すぎるから ……せめて 少しでも ……澱む汚いものを無くしたい 私は私として 自分を保ちたい 罪は罪としてそれを認めてそこで留める 緩んでばかりなど 居てはならない 私はせめて私をきちんと私として留めたい