表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

86/359

86話 二手に別れるぞ、オイ

今回から、カガリ視点に戻ります。

「・・・どの・・・リ殿・・・カガリ殿・・・」


・・・ん?


ああ、もう朝か。


いや〜昨日は戦いに戦いにそして戦いに、最後はホリーのお説教・・・とんでもない1日だった・・・


・・・ってなんじゃこりゃあああ!!


なんと俺の上に、ホリーがパジャマ姿で乗っかっていたのだ。


しかもその超美人顔を俺の間近にグイッと寄せて来た。


そして俺の耳元で囁く。


「昨日はカガリ殿のお気持ちに応えられず申し訳ありませんでした。お詫びに甘々な朝を迎えさせてあげますからね」


そう言うと俺の頰に


チュ!


・・・キ、キキキスして来たぁぁぁぁ!・・・そして・・・俺をギュッと抱きしめて頬擦りをしてくる。


ホリーの体中の柔らかさが俺の全身に伝わって来る・・・


特にバインバインが・・・潰れんばかりにむんにゅりと押し付けられている。


・・・ど、どうやら今日もとんでもない1日になりそうだ!


「ホ、ホリー?き、急にどどどどういう事なんだ?・・・でしょうか?」


ホリーは俺の頰にキスと頬擦りを繰り返していた。

ホリーの甘ったるい超良い匂いと頬の甘々な感触に俺の脳は既に蕩け出している。


「言ったでしょ?昨夜のお詫びだと・・・お風呂で待ち構えているならそう言って頂ければ、事前に全員叩き出して私1人で混浴して差し上げましたのに!」


「こ・・・混浴ぅぅぅ?!」


「はい。私は、カガリ殿の大ハーレム帝国の記念すべき会員No.1なのですから、混浴だってまずは私と入って頂かないと困ります!」


「そ、そうなのか??」


「そうなのですよ・・・混浴はまた後日・・・今はしっぽりと朝の微睡(まどろ)みを楽しんで下さいね!」


・・・も、もう微睡みどころじゃ無いんだよこれが!


俺の興奮は既に限界を超えていた。


なんだかよく分からん展開ではあるけど、こうなったからには最早、獣になるしか無いだろ!


まさか俺の大ハーレム帝国の第一歩がこんな突然に始まるなんて・・・最高すぎる!


「い、いいのか?」


「どうぞ!」


・・・よっしゃあああ!!


俺はホリーと体を入れ替えるべく勢いよくホリーを押し倒してベッドから跳ね起き…


ビクッッッ!!


俺は・・・盛大に・・・ビクッ!とした。


寝ている時、急にビクッとなるあれだ。


・・・ん?


周りを見回すと・・・


俺はベッドに横たわっていた。


たった1人で・・・


「夢かよおおおおおおおお!!」


なんちゅうエッチな夢なんだよおおおお!


もし俺が体を起こそうとせずに仰向けのまま為すがままにされていれば・・・


・・・まだ夢の続きだったのになあ〜


≪残念だったわね!≫


「うおぉっ!」


・・・ってなんだ、アールか。


≪なんだじゃないわよ。カガリったら、めちゃくちゃ夢を楽しんでたじゃない!≫


・・・見てたのかよ?!そりゃまあ、ホリーみたいな超美人にあんな事されて天にも昇る気分だったのは否定できんが・・・


≪ご満足いただけて良かったわ!≫


・・・ああ大満足だ・・・ってお前の仕業かああああああ?!


≪ええ。ハーレムのロールプレイよ。カガリが私の提案する大ハーレム帝国を受け入れるのなら、毎日あーんな甘々な朝が迎えられるわよ?しかも取っ替え引っ換えで!≫


・・・え、マジで?・・・って、やめーいっ!俺の心が耐えられんだろうがっ!それに・・・ホリーに合わせる顔が無いだろ?


≪別にやましい事をしている訳じゃないわよ?たかだか夢の話だし≫


・・・あんなリアルな夢、やまし過ぎるわっ!だいたい、昨日風呂場であんなニアミスがあって散々説教された後だぞ?・・・どんな顔してホリーと朝飯食えば良いんだよ?


≪ドスケベな顔しちゃダメよ?≫


・・・するかっ!・・・てか、ウッカリしちゃってもそれはお前のせいだろうが!


まさかそのウッカリを本当にする事になるとは・・・


「カガリ殿、その鼻の下を伸ばした顔は何ですか?まさか、イヤらしい事を想像しているのでは?!」


全員揃って朝飯の最中、ホリーにそう指摘されてしまった。


・・・そうなんです想像しちゃってます。だってしょうがないだろ?夢の事が頭から離れないんだからさ!


と心では全肯定しつつ、


「そ、そんな事ある訳ないだろ?」


表向きは否定しておいた。


「カガリ・・・いやらしい?」


「ダメよ、ミミちゃん。ここから先は大人のお話だから」


「沙彩だって・・・こどもだし」


ミミがぷっくりと頰を膨らませる。


「確かにカガリあなた、相当ドスケベな顔してたわよ?遂に私達のエロいご奉仕を受け入れる気になったのかしら?思い立ったら即実行出来る環境にいるなんてホント幸せ者ね。感謝しなさいよ?」


滝座瀬は相変わらず上から目線で際どい事を言ってくる。


・・・そんな事ばっか言ってたらいつか本当に実行しちゃうかもよ?


「カガリ殿、昨夜、あんな事があって、さぞかし良い夢でも見たのでしょうか?」


ホリーが風呂場での出来事をチクリと皮肉って来た。


・・・良い夢か。まあ確かに最高っちゃ最高の夢だったな。


と心で全肯定しつつ、


「なワケ無いだろ?!」


表向き否定する俺なのであった・・・


「どうだかですね・・・そ、そんなにエッチならゴニョゴニョ・・・個人的に言っていただければゴニョゴニョ・・・やぶさかでもゴニョゴニョ・・・勝負パンツはどれにゴニョゴニョ・・・」


ホリーが急にモジモジして何やらゴニョゴニョ言い出した。

全く聞き取れないんだけど?


「カガリ・・・今日は・・・どこに向かうの?」


ミミが質問してきた。


おお、これで話が切り替えられるぞ!


・・・ありがとうミミ!


「そ、そうだな・・・取り敢えず、当初の目的は、ドバシェックの冒険者ギルドで冒険者登録をする事だったんだけど、それはもう無理だしな。それに、魔族がSSSの力をゲットしやがったし、もう身分証どころじゃ無さそうだしな。空から一気にワインブルー王国を目指そうかと思う」


しかしそれには他ならぬホリーが反対した。


「いえ、急いでいるからこそ、身分証を用意するに越した事はありません。モリッツァがどこで我々の足をすくって来るか分かりませんし。いざと言う時に取り返しがつかなくなる可能性もあります。幸い姫様は安全な所に匿われています。カガリ殿のお力添えが必要なのはむしろモリッツァに入ってからなのです。魔族とてそこまで早急には動き出さないでしょう」


・・・確かに身分証は日本だと必需品だった。それはこっちの世界でも変わらないって事か。


ホリーは続ける。


「それに私は騎士団長時代に冒険者登録をしていますので登録の必要はありませんし、その分時間は短縮できます。麻耶と沙彩はどうですか?」


「私達は勇者の身分証なら持ってるわよ?」


「うん。これがあればスピーリヒルなら超VIP待遇が受けられるんだよ。他の国でもそれなりに優遇される筈だし。カガリ君なら恋人割引を使って45%オフにできるし・・・そうだ!一緒にお買い物しようよ?」


三津島がこの流れからデートのお誘いを繰り出して来ると、


「じゃあ私は夫婦割引を使うし!そっちなら60%オフなんだからね!」


滝座瀬がそれに対抗してプロポーズして来た。


「そ、そうか・・・2人共仲良くな?」


俺は2人を適当に流した。


・・・流して良かったんだよな?


まあ、確かにホリーの言う通り姫様の方が急ぎじゃないのなら、少し寄り道するくらい問題無いだろう。

魔族が動くにしても準備期間はあるだろうし。


とは言いつつ、万が一の事を考えるとやはり心配は残る。


「ホリーはやっぱり一刻も早く向かうべきだと思うぞ・・・て事は・・・一旦、別行動にするか?」


という訳で俺達は二手に分かれる事になった。


まず、ホリーはワインブルー王国へ先行する。

メンバーは、既に身分証を持っている滝座瀬と三津島、そして御者兼護衛としてランサム。

御者ならば身分証を持ってる人間が同乗してさえいれば特に問題ないらしい。


滝座瀬と三津島が『俺と離れたくない!』と駄々をこねたが、馬車をホリーに預けると言ったとたん、


「じゃあ仕方ないわね。カガリも早く追いつきなさいよ?」


「寂しいけど少しの間だしね。我慢するよ!」


だってさ。


・・・お前ら馬車目当てが露骨すぎですよ?


そして俺とアール、ミミの3人は冒険者証をゲットする組だ。


まあ、サクッと冒険者証を貰って、少し街を探索して、追いかけるくらいなので、半日後には追いつくだろう。

大したロスじゃない。


「ペガコーン・・・」


「ヒヒン・・・」


ミミとペガコーンが寂しそうにしていた。


ヒットハイドとの戦いで、俺はミミが無茶をしないよう、従魔としてペガコーンをミミに貸したのだ。


そして2人は協力してヒットハイドを倒して以降、かなりの仲良しになっていたのだ。


なので、俺はまだペガコーンをミミに貸したままにしていた。


俺的にはあげちゃっても良いんだけど、アールが超科学の産物の譲渡は絶対に許可しないのだ。


≪貸すだけなら別に良いわよ?死ぬまで貸せばあげたのと変わりないんだし、それで充分でしょ?≫


「ミミ、ドラゴンの寿命ってどれくらい?」


「・・・10万年」


≪嘘よ嘘!死ぬまでなんて絶対貸さないからね!そのうち返して貰うんだからね!≫


・・・ま、まあ、とにかくアールの許可は得た。ペガコーンは暫くミミのペットって事にしておこう。


俺は、ペガコーンの代わりに、グリフォンを作り出し、馬車の引き手にした。


「な、なんと!これはグリフォン!」


ホリーが驚いている。

予想はしていたけどやっぱりグリフォンもこの世界に存在していたか。


グリフォンとは、上半身は鷲で下半身はライオンという架空生物だ。


ファンタジーだと定番で出てくるキャラだし、強くてカッコ良いんだよな!


「キュピピ?」


・・・の割には鳴き声が可愛すぎるんですけど?


と、とにかくグリフォンはホリーたちを乗せた馬車を引っ張って飛び立った。


「さて、じゃあ俺達も向かうとするか」


「馬車・・・どうするの?」


「うーん、どうしようか?」


≪もう馬車で空を飛んじゃってるし目立ちまくってる訳だから、今更、遠慮する必要無いんじゃない?≫


・・・だよな。


そして登場したのは・・・


小型の飛空挺だった。


ヤバい!


スチームパンク風のフォルムでめちゃくちゃカッコ良いぞ!


これは俺的にテンション上がるわ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ