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69話 <ヒットハイドの視点>

短いです。

後程、もう一話アップします。

上半身をカガリに吹っ飛ばされ、もはや虫の息になっていたヒットハイド。


しかし、この魔族は生命力が尋常では無かった。


腰から下だけで六条からSSSの玉を奪い、見事コンコルディアスへと届ける事に成功した。


それでこの男の果たすべき役割は終わったかに見えた。


しかし、SSSの力を得たコンコルディアスによって再び命を与えられた。


ゴモゴモゴモゴモゴモゴモゴモゴモゴモゴモゴモゴモゴモゴモゴモゴモ!!


不気味な音と共に、ヒットハイドの体が急速に再生されて行った。


すっかり元の体に戻ったヒットハイドは、新たに得た力に驚愕した。


「勇者の力がここまで凄いとはな。あのお方が欲するのも当然か」


さて、どうするか?


自分の上半身を吹き飛ばした男は、同僚の魔将軍ネフェクティプラゾーマと対峙していた。


ネフェクティプラゾーマはプライドの高い男だ。

共闘は嫌がるだろう。


そして自分の体へ無理やり出入りしたあの無表情の女は、魔族の軍団を狙っているようだ。


あの女は自分の体を通った向こうの城で、恐らくあのお方と戦った筈だ。


その上で生還したという事は、いくら自分の力が極限まで上がっていたとしても、


『勝てる気がしない』


そう思った。


ならばあの女は魔族軍団に任せよう。


あの金属で出来たミノタウロスの如き魔獣、ヤツらからは魔力を一切感じない。

魔力が無いのはあの男も女も同じなのだが、この牛どもからはそこまでの危険は感じない。


それに数が多いという事は恐らく兵士なのだろう。

ならばそれ程重要な存在ではない筈だ。


『ならば下僕共をぶつけるか』


そうなると・・・


ヒットハイドは馬車を見た。


広めの御者台に男と女と子供がいる。


『コヤツらだな』


ヒットハイドの狙いは決まった。


ヒットハイドは、龍王という巨大なモニュメントが去り、無人となった街を見た。


そして、大魔法陣の終幕段階を発動するキーワードを口にした。


「リバース!」


すると、街全体の地面に張り巡らされていた魔法陣が赤く光った。


そして・・・


街中にうず高く積み重なったドラゴンの死骸が・・・動き出した。


ドラゴンだけではない、命を吸われ死に絶えた5万人の市民。

彼らも一斉に動き始めたのだ。


・・・・・ゾンビとして。


人間達とドラゴン達から吸い上げた力をその死骸へ戻す事で、彼らをゾンビとして暴れ回らせる。


それがヒットハイドが仕掛けた大魔法陣の終幕段階の効果だ。


これをもって、街に仕掛けた大魔法陣は効力を失った。


「蘇りたる死者達よ!我が命に従え!そして街の外で蠢く鉄の牛共を殲滅せよ!」


「グルルルルルルルルルルル…」


「ああああああああああああ…」


「ぐもおおおおおおおおおお!!」


こうしてドラゴンと人間のゾンビ軍団、そしてスチルヘルミノ軍団は激突した。



そしてヒットハイドは、馬車の3人と対峙していた。


剣を構えた女と子供はそれなりの魔力を備えている。

しかし今の自分から見ればカス同然だ。


一方、男の方からは一切魔力を感じ無かった。


『警戒すべきはこの男か』


今までの流れから見ると当然そうなるだろう。


それでも今の力を以ってすれば・・・


『物の数ではない』


ヒットハイドはほくそ笑んだ。


そう、確かに単純な力比べならヒットハイドに軍配があがるだろう。


しかし、相手取るのは得体の知れない存在だ。


・・・・・ヒットハイドは油断するべきでは無かった。

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