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67話 え?それ、貰えるんだ・・・オイ!

「よし、次はSS勇者の称号を封印する!」


「・・・や・・・やめてくれえええええええええええええ!!」


六条は泣きながら土下座して許しを請うて来た。

500キロの体がつっかえてまともな土下座じゃなかったけど。


それにしてもあの六条が泣くなんて意外だった。

ヤツは今も涙を振り撒いて俺に縋っている。


「ひいいぃぃやめてえええええ!!それだけはやめて下さい!勘弁して下さい!もう勇者の称号だけが頼りなんです!これが無くなったら死んでしまいますうぅぅぅ!」


「けどお前は容赦なく俺の称号を剥奪させたよな?」


「ひいいぃぃ違うんです!あれは全然違うんです!そうだ、俺じゃないんです!多数決なんです!みんなで決めたんです!だからみんなが悪いんです!俺だけじゃないんです!だから勇者の力は奪わないで!!」


「みんなが悪いって事はお前も悪いって事だろ?何の言い訳にもなってないぞ?・・・けど安心しろ、お前の後にそこの2人の称号も仲良く封印してやるから」


滝座瀬と三津島は勇者の力にはさほど興味が無いらしく、


「勇者の称号なんて別に要らないわ。500キロにされないのならそれで良いから。でも刑務所だけは絶対嫌よ!」


「私も勇者の力は必要無いかな?この力のおかげで命は助かったけど、酷い目にだって遭ってるし。それに訓練もやりたくないから」


「て事だ。2人は素直に力の封印に同意したぞ?」


「ひいいぃぃじゃあ他の奴ら全員の力を差し出します!俺が城に戻って全員を説得します!それで全員に同意させますから俺だけはこの力を奪わないで下さい!俺にはどうしても必要なんですうぅぅぅ!」


こいつ、もう理屈がめちゃくちゃだな。


「そんな事はお前の力を借りなくても俺が自分でやるから。それに全員じゃない。封印しない奴らもいる」


「じゃあ俺が助かるにはどうすれば?」


「どうもこうも無いよ。助けるつもり無いし」


「ひ、ひいいぃぃぃぃぃ!!・・・た、助けてくれ!滝座瀬、三津島!助けてくれ!命令だ!俺を助けるようにお前らが海月を説得しろ!」


いきなり命令された滝座瀬と三津島は揃って拒否した。


「はあ?冗談じゃ無いわよ!こっちだって懲役刑を取り下げさせないといけないんだから、あんたに構ってる暇なんて無いわよ!」


「そうだよ!それに六条君は自業自得でしょ?それにあの時、多数決なんかさせたから私達まで巻き込まれたんだよ?・・・アンタなんかを頼らなければ良かった」


「「でも・・・」」


結局2人は六条の命令には逆らえず、拒絶しながらも、六条の称号を封印しないよう俺を説得しに来た。


当然、無視したけどさ。


それでも六条はまだ観念していなかった。

とことんしぶといヤツだな。


「じゃ、じゃああああ!滝座瀬と三津島を差し上げます!この2人に思う存分ご奉仕させますのでそれで許して下さい!こんな良い女、刑務所に入れるなんて勿体なさすぎるでしょ?俺が命令すればコイツらは海月様のモノに出来ます!」


・・・何言ってんだコイツ?


それは全くもってロクでもない提案だった。


滝座瀬と三津島はポカンとしていた。

どうやらまだ意味が分かって無いようだ。


「え?私達を差し上げるって・・・何?どういう事?」


「ご奉仕?所有物?・・・所有物ってどう言う事よ?!」


六条は下衆な笑みを浮かべて俺を見上げていた。


「えへへへへへ、どうですか?良い提案でしょう?どうぞ思う存分好きになさって下さい!滝座瀬!三津島!命令だ!お前らはこれより海月様の所有物になって、毎日思う存分海月様にエロい事をして差し上げろ!・・・これでコイツらは海月様のものです。サプラーイズ!おめでとうございます!」


2人は流石に意味が分かったようだ。


「そういう事かあああ!このクズ男があああ!どこまでケダモノなのよおおお!取り消しなさい!今すぐ取り消しなさいクズ男おおお!!」


「ま、まさか海月君は私達を受け取ったりしないよね?拒否するよね?このクズ男に命令を撤回させるよね?」


そりゃそうだ。

お前らなんて要らん!


俺は命令を撤回させようとしたが、それを六条が遮って喋り続けた。


「はははははははは!撤回なんてする訳ないだろうが!ハーレムは男の夢だぞ?お前らみたいな上玉をゲット出来たんだ!海月様は喜んでるに決まってるだろ?よし、これで俺は助かるぞ!・・・そうだ海月様!俺の体を元に戻して頂ければ、これから城へ戻って他の女達も俺のスキルでゲットして来て差し上げます!初瀬と片山と秋越をゲットすれば四大美人をコンプリートですよ?海月様、初瀬の事好きだったでしょ?これからは思う存分エロい事して貰えますよ!」


・・・はあ、勘弁してくれ。男がみんなお前と同じ考えじゃないんだよ?


俺は六条の提案を拒否して命令を撤回させようとしたが、突然入って来たアールの脳内音声を聞いて、全くそれどころじゃ無くなってしまった。


≪カガリごめんなさい、しくじったわ!コンコルディアスにSSSの力を奪われた。そっちもまずい事になりそうだから急いで戻るわね!≫


・・・マジかよ?!


六条が狂ったように高笑いし、滝座瀬と三津島は俺に何かを訴えかけていたが、俺はそれらを放っぽって、ホリーとミミへ呼びかけた。


「ホリー、ミミ、アールが戻って来るぞ!それと此処が戦場になる!お前らは馬車へ隠れてろ!」


「カガリ殿、ならば私も戦います!」


「私も・・・戦う!」


≪だめよ!今回は本気で危険な状況だから!私でもどういう決着になるか想像付かないわ≫


・・・多分、コイツら止めても聞かないぞ?・・・あと、俺は一緒に戦っても良いんだよな?


≪カガリには最高ランクのナノマシンを集中させているから問題ないわ。でもヤツら一筋縄じゃいかないから覚悟して? ≫


・・・ああ。望むところだ!


≪ホリーとミミは仕方ないからランサムを付けましょう≫


・・・ランサム?・・・ああ、御者のおっさんね。強いの?


≪まあ、そこそこね≫


・・・アールがそこそこって言うなら問題無いな。


≪へえ、信用してくれちゃってるじゃない!≫


・・・そりゃ当然だろ!


≪じゃあ戻るわよ!それと同時にバトル開始だからね!≫


そしてヒットハイドの下半身から、アールが飛び出して来た。


その直後、無数のコウモリがアールを追うかの様に飛び出して来た。


コウモリ達は一か所に密集し、それは1つの塊になった。

そして塊は1人の人間へと変貌していった。


・・・コイツがコンコルディアスか?


≪違うわ。ヤツの手下よ。でも舐めないでね。そいつは吸血鬼のボス、真祖の1人だから!≫


・・・真祖?よくラノベに出て来るアレか?吸血鬼の親分みたいなやつ。それって大抵は最強の存在って設定になってるけど、勝てるのか?


≪さっき迄は勝ててたんだけどね。あっちで3人真祖をぶっ殺したし。でも今は厳しいかもね≫


・・・厳しいって・・・あっちで何があったんだよ?!


≪今は話してる暇は無いわ!私の予想が確かなら、アイツらも覚醒するわよ!≫


アールの指差す方向を見ると、『黒光檻」の外側にいる魔族達の様子がおかしい事になっていた。

頭を抱えもがき苦しんでいたかと思うと、いきなり魔力が膨大に跳ね上がったのだ。

それはみるみる広がっていき、瞬く間に、外の魔族全員がとんでもないパワーアップを果たした。


・・・どう言う事だよこれ?


≪コンコルディアスのスキルよ。ヤツは持ってる力の一部を自分の眷属と共有する事ができるの。多分、ここにいる魔族全員が、SSS勇者の力を共有してるわ!≫


・・・ウソだろ?此処にいるのって多分、魔族の精鋭だよな?て事は、高レベル+SSSの力でステータスが跳ね上がりまくっているんじゃ?・・・それこそラスボスクラスの奴らで此処が溢れかえるって事か?


≪その通りよ。今、ここにいる全ての魔族がラスボスクラス、いいえ、それを遥かに上回ると考えて良いわ!≫


・・・全員ラスボスって、いきなり詰んでないか?


≪カガリ、私は外の魔族共をぶっ殺すから、あなたは悪いけどあの真祖の相手をお願い!大丈夫、カガリならやれるわ!≫


・・・了解、何とかやってみる。てかやる以外ないでしょ?


まあやるからには秘密兵器も呼んでとことんやってやるぞ!


俺は鉱山の責任者、スパガーラの偽物こと、偽スパへ通信を繋げた。


「おい、偽スパか?」


「はい。カガリ様、いかがなさいました?」


「緊急要請だ。秘密兵器をこっちに送ってくれ!」


「承知致しました。すぐに転送致します」


すると、思ったより早いどころか、ほんの数秒でそれは現れた。


「んもおおおおおおお!!!」


来た!


鉱山で俺が倒したスチルヘルモー。

それを超科学で再現し、更に魔改造を施した二足歩行型。


その名もスチルヘルモー改め、スチルヘルミノ!


ファンタジーでお馴染みのミノタウロスをイメージした個体だ。


それが100体、一気に転送されて来た。


「ほほう、其奴らは魔族の様で魔族でなし、魔獣の様で魔獣でなし、摩訶不思議ですなあ!」


そう言ったのは、蝙蝠から現れた真祖だ。


「魔将軍の1人、この真祖ネフェクティプラゾーマが其奴らを残らず消し去ってご覧に入れよう」


「待て!お前の相手は俺だ!」


ネフェクティプラゾーマは俺を見て鼻を鳴らした。


「ハッ!随分と弱そうなヤツが相手カカカカカカカカ・・・」


ネフェクティプラゾーマは話の途中でフリーズしてしまった。

その体はからは水分が抜けてカラッカラになっていた。


・・・どうだ!ミイラになった気分は?!


さっき俺は、ヤツが喋っている隙に不可視の先制攻撃を浴びせていたのだ。


『ダラーム線』という超科学の熱線を浴びせて、瞬く間にネフェクティプラゾーマの体から水分という水分を蒸発させ、カラッカラのミイラにしたのだ。


「よっしゃ成功!」

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