「かぐや姫」のプロローグ
昔々、夜に輝く月の国に大変美しい娘が住んでいました。彼女は産まれてすぐに親を亡くした為、親族の家を転々として育ちました。
彼女の美しさは国中の者が知っておりいつも男性に囲まれていました。ですが彼女は男性の事がとても苦手だったので男性達を相手にする事はありませんでした。
その光景を見て不満を持ったのが他の天女達でした、何故彼女は1人の男性を決めてその者と暮らさないのだろう。彼女がいるせいで男性達が全て彼女の元へ行ってしまう。
天女の一人が彼女に言いました。
「あなたは何故一人を愛してその人と暮らさないの?あなたのせいでみんな迷惑なの」
彼女は言いました。
「愛して?私には分からないわ。私も男性に囲まれて迷惑しているの、何とかしてくれないかしら」
天女達は驚きました。愛を知らない人がいるとは思わなかったからです。
どうにかしてあげたいと皆が思っていると1人の天女が言いました。
「いい方法があるの。この国ではあなたを知らない者はいない、つまり今から愛を知るのは難しいと思うの。だから他の国で愛を見つけてくるのはどう?そうね、、三年後に私達が迎えに行くわ」
「もし見つけられなかったら?」
彼女は心配そうに言いました。
「そしたらまた考えればいいわ、愛を知らない事はとても寂しい事なの。
私達が協力する、それにあなたがいない三年の間に私達も愛する人を見つけるわ。
これでお互い幸せになりましょう」
「分かった、やってみるわ」
それから数日後、彼女は神殿の部屋の一室にいました。周りには天女達がいます。
「これからあなたを送ります、最初は身体が小さいけれどすぐ元通りになるわ。小さいうちは心配だから安全そうな所に送るね、
必要なお金も後から送っていくわ」
「愛を見つける事が私にもできるかしら、何か手がかりはあるの?」
彼女が心配した顔で聞くと天女の一人がいいました。
「きっと見つかるわ、手がかり、、そうね、
あなたを守って大切にしてくれる、そしてあなたが離れたくないと思う、かな?形がたくさんあるの」
「たくさん、、私にも見つかるといいな」
次の瞬間、彼女は眩い光に包まれました。
---ここから本編