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私の子とマフラー

子供はあっという間に大きくなる。ついこの間までママ〜ママ〜って泣きながら私の方に掛けてきていたのに、もうこの子は私と同じくらいの身長になった。きっともっと大きくなるんでしょうね。


まだこの子が小さい頃に私は赤いマフラーを編んであげた。11月に生まれたこの子の誕生日にプレゼントしたら、とっても喜んでそれから毎日してくれてたっけ。


この子がそれからも毎年あのマフラーをしてくれているのは、私とこの子の絆の証拠みたいでとっても掛け替えのないものになった。


でもある時、変なことを言うやつが現れた。


もう新しいマフラー買いましょうか?だって。


何を言っているんだろうこの女は。絶対にそうはさせない。このマフラーはこの子と私の絆なの。代わりはないの。


それから私は少しずつ少しずつマフラーを編み足していった。大きくなるこの子が寒くならない様に、丹念に丹念に編んでいった。


それからは、その女が何を言っても、この子はしっかりこのマフラーを大事にし続けてくれている。


そうよ、これは母子の絆の証。他の女にどうこうできるものじゃないの。


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