怪漫談「ぇ」
怪漫談。怪談に笑いをというシリーズなのですが、
第一回目は、笑いは一切なしの、ガチの怪談です。
「これはある青年の最後のメッセージです。」
では。
1993 5/13 金
この世には、「絵」というものが存在する。
絵の中にオカルトの世界では
見てはいけない呪いの絵がある。
見たら死ぬとか三回見たら死ぬなどの類だ。
知りあいがあるものを持ってきた。
絵だ。知り合いによると見たら
九日後にいなくなるというのだ。
なんか書いてあるのか?
と聞くと「ぇ」と書いてある。
知りあいによると、
「ある男の子が、
この絵を残し消えたらしい。」
という都市伝説だ。
俺はバカバカらしかった。
一応貰った。
死ぬなんて冗談だろ。
死ぬなんて......
死ぬなんて......
死ぬなんて........
1993 5/29 火
死ぬなんて嫌だ.....
今何が起きているかというと、
突然あの絵が燃え始めて、
水で消しても消せないんだ。
周りには火が広がって.....
........
あれ?
じゃおれはなんでタイプできるんだ?
あ........
手が赤い......
1993 5月30日(水)内山 浩次郎
死因 変死、限りなく焼死に近い。
1994 5/31 火曜日
死ぬなんて嫌だ!!
今何が起きているかというと
突然あの絵が燃え始めて.....
水で消しても消せないんだ
周りには火が燃え広がって、
苦しい.....
急に苦しさがなくなった。
あれ?火がない?
普通だ。
?
俺の家ってこんなボロ家だっけ?
土砂崩れが有ったみたいなようになってる。
どうしたんだ?
?
下に何か埋まってる?
手だ。
誰の手だ?
......
俺.....
俺の手だ.....
携帯握って
文字を打ってる.....。
じゃ.....俺は.....
ぇ........
「ぇ」 作者 不明
見ると九日後にいなくなると言われている。
真ん中に描かれている「ぇ」は、
DNA鑑定の結果「血」で描いているとみられ、
10年前に行方が分からなくなっている、
内山 薫君(4)の血液とみられる。
1995 6/9 木
全身の感覚がない
なんだ?
家の天井に吸い込まれるような感じだ。
俺は一体.....
俺は.....
俺は......
......................................................
「ぇ」続
どうなるんですかね。
最期に「続」と書いてありますが、
続きます。
怪談はほとんどが途中でプツリなんですが、
ちょっと時系列は異なりますが、
続きが有ります。
気が向けば書きます。