54話 秋田の爺ちゃん
微グロ注意。
藤子はフレイヤと共に真人の叔母の部屋を借りて暫く過ごすことになる。今秋田に居た。一応秀信の実家は此処なので久々に帰ってきたと思っている。正月は何時もなら此処で過ごしていたがと岡田真人は思った。去年まではあんまり忙しくなかったが魔物やテロリストたちの事件で来れなかった。
「やっぱり刑事さんは忙しいみたいね。」
美保はそう言った。
「そうだな。今回も帰れないと思っていたが何とか休めたしな。」
秀信はそう答えた。美保は事情を知らないのでそこ迄してくる理由は分からない。大人たちは真人の事は正蔵に任せてホロンドのどこに住むかどうか悩んでいると友子と秀信が言っていた。藤子は真人から大体の部屋の事を説明を受けていた後道場もあるのかと言った。
「一応来ている時は爺ちゃんから剣道習っていたけど興味はもっぱらサッカーだった。」
真人は恥ずかしながらそういう態度で受けていた。まさかこんな事態になるならちゃんと受けた方が良かったと真人も思っている。
「今日はちゃんと受けるつもりだから。」
真人はそう言うと珍しいと美保は思った。
「真人兄が真面目に受けるなんてあっちで何があったの。」
美保はそう言った。その頃カケルと酸川は秋田支部に着いたがやはり誰も居ない。田舎の家という感じで立っている。研究所兼アジトでもある。
「一先ず誰も居ないな。ちょっと中に入ろうか。何か手掛かりあるかも知れない。」
酸川はそう言った。
「そうだな。モンスターバスターに見つかって無い筈つだが何かあったのは間違いないな。」
カケルはそう言った。中に入ると異臭がした。何か腐った臭いがした。見た目より広く空間を捻じ曲げて使っているのは分かる。
「お邪魔しまーす。」
カケルはそう言って中を探索し始めた。
「やっぱり返事は無いな。」
酸川はそう言った。しばらく歩くと何かが倒れていた。臭いもきつくなり何だろうとカケルはカケルは思ったが正体を見て驚いた。デールの死体だった。他にもたくさんの人々や魔物も殺されているらしく死後どれ位経っているか分からないが大分腐敗が進んでいる。夏なので腐敗は早いだろう。
「連絡ないと思ったら殺されていたのか。」
酸川は鼻を摘まみながらそう言った。
「あのカインが殺ったのか。でもどうして。」
カケルはそう言った。
「カインが犯人だって決まった訳じゃないだろう。」
酸川はそう言った。いくら探してもカインの死体は無いのであいつは生きていると共通認識が二人はした。
「一先ずカインを探そう。話はそれからだ。」
気配を探ると近くの山のキャンプ場に居るのが分かった。結構案外近いので歩いていける距離である。
「飲み物キープして良かった。」
カケルはそう言いながら歩くことにした。
「何があったのか聞かないとな。」
酸川はそう答えた。同じ頃。場所の案内が終わった後真人は正蔵の呼ばれた。
「稽古をつけるから来なさい。」正蔵はそう言った。美保は藤子と話そうと思っていたが彼女は知らないが仕事で来ているので藤子は真人の腕を見る為にも稽古を見ていると答えた。
「藤子は見に来るの。」
「そのつもり。」
真人と藤子はそう会話をした。フレイヤはその間美保さんと居ますねと言っていた。カケルと藤子は別れているのは知っていたのでこれから如何するつもりなんでしょうかと少し不安になっている。
今回は美保を外し異空間の場所へ来た。一応真人は竹刀と防具の付け方は嫌々ながらマスターをしていた。
「そういえば真人。もう一つの人格があると聞いたがそっちの子も相手になろう。」
正蔵はそう答えた。
「一応知っているんだな。」
マサヒトはそう言った。
「儂もまさかこんなに早くフィルダに見つかるとは思わなかった。しかも山神県でだ。東京は危ないとは思ったが。」
正蔵はそう言った。一応生まれた時は東京に居たと話を聞いていたのでずっと居たらもっと早くバレていた真人も思ってしまう。
「そうとも限らないですよ。人は多いですし。」
藤子はそう言った。
「まあ予言と違った人物だからすぐにはバレないかも。」
真人はそう言った。自虐かそれと藤子と正蔵は思った。一先ず基本から教えることに正蔵は夏休みに入り真人が何の部活に入ったんだと秀信に尋ねた。残念ながらサッカー部と伝えた。基本から教えることにした。異空間なのでなので風呂もあり寝床もあったので一週間は経っただろう外は一日も経っていない。真人とマサヒトは訓練しながらも剣道の基本を叩き込まれたという。藤子は一旦退室しトイレに行っている間にも真人もかなり強くなっていた。
「そろそろ戦闘訓練に入るが真人とマサヒト剣道のルールを一旦忘れなさい。ルール通りの戦闘は無い。相手も命懸けだ下手をすれば殺されると思った方が良いだろう。」
正蔵はそう言った。
「儂に一本取ったら勝ちわしはルールを破る行為もするがそれでも一本取ったら合格だ。」
如何やら強くなったらしい。二人とも竹刀だった。異空間の事をやりやすい場所になった。戦闘訓練は試合と違ってルールが無い。砂を掛けたりもする。良く師匠にルール通りの試合と違うと何度も幼き頃言われていた。命や体の一部失う可能性があるのでそれを日本で教えるのは並の人ではない。大体がルールに則ったのしか見た事は無い。けがをしない様竹刀のままである。マサヒトも一本取るのが非常に難しい。その日は一本取れず試合終了だった。と言っても夕食を食べる為である。
「あと3日の内に取らないといけないなんて。」
真人は呟いた。
「見た限りお爺さんの戦い方は手馴れているから何処かの傭兵でも属していたんじゃないか。」
藤子はそう言った。そのせいかマサヒトも一本も取れなかった。竹刀だから痛くなかったが本物だと腕が切られていると言われたりした。もうお風呂入っているしと美保は思った。美保は一人っ子で兄弟姉妹も居ない。なので真人が兄みたいな存在だとみていると真人は思っている。その頃カケルは移動中である。山道にキャンプ場がありその階段を上っている。
「何でこんな所にカインが居るんだ。」
カケルはぶつくさ文句を言っている。真夏なので秋田も暑い。東北地方なら寒いとイメージしていたカケルだったが最近は温度も上昇している。スポーツドリンクもう一本買えば良かったと思っている。
「もう少しで着くぞ。あいつの他にも少年のような気配があるしな。」
酸川はそう言った。気にはなるが辿り着いたら分かるかなとカケル思っている。暫くコテージが山小屋の様な雰囲気を漂わせている。バンディングではなく普通のキャンプ場の様だ。カインも気が付いたらしくコテージから出た。どうしてあの惨状になったのか報告次第では上層部から一転反逆者としてゴゼルダの所へ送られるだろう。一応カインを見つけて何があったのか吐かせるつもりでカケルは階段を登り切った。
カケルと酸川はカインとコテージに入った。
「何があった。」
酸川は当然の如く質問をした。
「分からない。一日だけ支部を離れたすきに何者かに襲撃された後で生き残っているのは俺ともう一人そこで寝ている少年だけだった。」
その話が本当ならその少年が犯人の可能性がある。一応少年の事で目が離せず報告が遅れたと言っていた。少年は相当ショックだったのか暫く声が出ない状態だったが最近話せるようになった。今は疲れて寝ているという。
「少年は秋田支部所属なのは間違いないが記憶を失くしてな。」
カインはそう言った。唯一の目撃者なのだが連れて来たらしかった。今秋田支部の跡はフィルダ員が来て此処で人が死んだことは消そうとしていた。一応酸川が呼んだのだ。死体も片付けられて臭いも消していた。ホロンドでは一応臭いが完全に消える消臭剤がありそれで消していた。モンスターバスターに感づかれない様隠密にしている。少年は目を覚ました。
「おはようございます。カイン様。」
少年はそう言った。
「話は聞いたが未だ信じらんない。本当に記憶ないのか。きみは。」
カケルはそう言った。誰だろうと思っていたが酸川が上層部のカケルと酸川だと説明をしている。
「一応カノンという名前です。名前しか思い出せなくて。」
カノンはそう言った。カノンは秋田支部の一般フィルダ員なので上層部が来たと驚いていたと話している。
「それでも暫く戻るのが時間かかった。」
カインはそう言った。元秋田支部はクリーニングが終わったらしかったので死体や腐敗臭も無くなっているので一回記憶が戻させる為支部に言って記憶を戻させようとカケルは言っていた。ちょっとショック大きいんじゃないかと酸川はそう言った。カノンは実は俺も記憶取り戻した方が良いと思ってましたと言ったので行くことにした。ただし大人同伴でだ。
「危険だと思ったら中止にするからな。」
酸川はそう言った。
「その方が良い。お前みたいに神経図太いやつとは限らないしな。」
カインはそう言った。
「図太くなきゃ生きてられないしな。元敵だけど俺。」
カケルはそう言った。本当は繊細な面もあるが大人からそう言われるカケルだった。
「大丈夫です。記憶取り戻さなきゃいけないのは間違いないですし。」
カノンはそう言った。一先ず来た道を戻る事にした。真人はその頃藤子たちと昼食を食べている。結構お腹が空き真人は結構な量を出されたがぺろりと食べ切った。藤子も食うが美保は目を丸くした。何時もなら食べ切れないと真人が残すが今回は本当にまじめに受けていたんだなと美保も思った。フレイヤは少し残した。彼女は家の手伝いをしている。本来レッドを教育しなきゃいけないのだが今回は遊びじゃないので暇が在ったら勉強をさせると思っていた。その頃コンビニが無いので支部から少し離れた飲食店がありそこで昼食を済ませた。流石に減る物は減る。移動の際のどが渇くと悪いのでカケルはジュースを買っている。この季節怖いのは熱中症である。ドラゴン族は火の属性を持っているのが多いので大丈夫のはずが人間なので暑い環境で動き続ける流石にきついとカケルは言っていた。
「東北だからって油断した。」
カケルはそう言った。
「運転する車は無い。足が付くと思ってな。」
カインはそう言った。彼も運転免許を持っていたが一先ず秋田元支部に急いだ。もう死体は無くなっていた。一応したいだけ退けた状態であった。カノンは外見を見た途端吐き気がした。
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やっぱり無理かと酸川は思ったが大丈夫ですとカノンは強行しようとしている。初めてこの場所に来たのは一年前ぐらいだろうか。フィルダは日本で作戦会議をしホロンドでテロ行為する集団なので日本支部があり一応日本を拠点にしているが本部が動き始めたのが丁度真人と雅人が襲撃を受ける少し前位にオカダマサヒト殲滅作戦がされてこの支部も実はその頃忙しかった。今は山神県が激戦区となっている。そのことを思い出し今はさして重要じゃない。
「少し思い出しましたが肝心な部分ではありませんでした。」
カノンはそう言った。じゃあ入るかとカケルはそう言った。一応民家なので裏口と玄関しか出入り口は無い。まさか近くの住民たちも人が多くいたなんて思ってもないだろう。ましてや拠点として半分住んでるものも居た。カノンはバイクで来ており年齢はカケルより少し年上である。本当なら高校を通う歳だった。ホロンドでは異空間で学校とつながっているせいか低年齢で就職がポピュラーになっていた。一先ず異様に広く感じた。本々の部屋が広いが余計引き延ばされており異空間にも繋がっており研究所も兼ねておりゴゼルダの研究所並みのデーターを繋げている人も居た。聞いた話だと自分とカインしか生きてないらしい。テロ組織とはいえ意外と和やかな雰囲気の職場だった。少し休みたいとカノンはそう言った。
「一気に思い出さなくても良い。」
酸川はそう言った。一先ず一旦外に行って休憩を始めた。真人達は食事が終わり真人は本家に来ていた。お茶を出されて野菜たっぷりの漬物やらお菓子などがある。なお二重人格者なのは恐らく知らないだろうとマサヒトは思い何も言わない。この家は農家だった。
「真人。茄子もってけ。」
本家のお婆さんはそう言った。丁度ナスの収穫時期で近くの農協にも商品を出しているが農協すらNGな野菜は自分の家で食うか親戚に分けている。その一つが真人の家にやるという事をしている。NGと言っても新鮮で絶品なものも多い。
「有り難うございます。」
真人はそう言った。藤子は家の外で警護をしている。
「外で待っている子。彼女かえ。」
本家のお婆ちゃんはそう言った。
「いえ。友達です。」
真人はそう言った。この後に墓掃除もしなきゃならないので真人は呼び出されることになっている。他の人の墓にお参りをするとゴーストが憑いてくるとカケルが昔話していたのでレッドは行く気はないが警護はすると答えた。一応夜闇よりは魔物数はそんなに多い方じゃない。秋田市の方なら多いかもしれないが山の方なので余り来ない。一先ず温泉もあるので観光客の魔物は何時もより多いがマサヒトが言うにはいつも通りらしかった。秋田担当の人が言うには祭り期間は大変だが過ぎると問題を起こす魔物は居なくなるという。カノンは記憶を早く取り戻したいが
体が拒否をしている。吐き気が出でPDSD状態だった。カケルも理解したらしく真人の件もあるので夜闇に戻りたがったがしょうがないと少し諦めた。
「無理すんな。一回コテージに戻って作戦会議だ。」
カケルはそう言った。その方が妥当だろうとカインも酸川も思った。一回コテージに帰る事にした。少し日の光が弱くなった様な気がする。まだ照りつくような暑さである。山神県より北なので段々寒くなっている。田舎の方なのでカケルは4人分の食料を買い調理をすることになった。酸川の夏バテは何とか治っており普通の調理を普通の料理は食べて大丈夫だろうと思い冷やし中華は無しだなとカケルは思っている。手作りの親子丼にするかと思っていた。
夕方になり墓参りを真人達は行き藤子は警護しながら墓場に行かず出入口の場所に居た。真人はあれ来ないんだと思いながら墓参りをし出入口で合流をした。真人には見えてないがゴースト否御先祖様たちが来ていた。真人が恋人を連れて来たと言っているが藤子は無視をした。他の人には見えてないからだ。夕食は御萩だった。砂糖たっぷりである。優太は凄く甘い藤子とフレイヤは思った。優太は普通の御萩でも甘いのに真人は毎年これを食べているのかと思ってしまう。真人は毎年なので甘いと言わなかった。豆太にも出されており甘いと彼も思った。
「他県の人だと良く甘いって言われます。」
友子はそう言った。青森出身の彼女は最初凄い甘いと思っていた様だ。
「そんなに甘いかな。言う程。」
真人はそう言った。イヤイヤ甘いってと藤子は思った。秋田は砂糖をふんだんに使う県でもある。苦笑いしている正蔵と秀信だった。もう慣れているので甘いという指摘は致し方ないと思っている。なお真人は舌が暫く麻痺するほど甘い物を食べているので自然と甘党である。彼の場合中辛までなら耐えられるという舌の持ち主だった。
「でも驚いたわ。藤子ちゃんが料理上手だったの。うちの美保にも爪の垢飲ませたいわ。」
百合絵はそう言った。美保は部活でくたくたでと言ってやってない様である。普通逆でしょ叔母の百合絵は呆れている。比較的保守的な田舎なの筈だが美保は母親の百合絵から逃げることに特化している子だった。真人は包丁が苦手で切り方も下手だった為料理しなくて良いと友子に言われていた。調理自習にて手つきが危ないもんなと藤子はその時思った。ともかく美味しく食べていた。その頃カケルは料理を作り一緒にハヤシライスを作った。四人前と一匹前なら余裕で作れた。
「コイツの料理上手いぞ。俺が保証する。」
酸川はそう言った。一先ず苦手な人が居ないようなので食事をしている。トマト大好きですとカノンは言った。朝晩は冷え込むらしくストーブがある。最近は電波が繋がる様になりTVアプリでTVを番組特にニュースをカケルはチェックしている。一先ずこの件は本当に気が付かれてないらしく秋田で住人の死体がという内容もやってない。バレたら全国ネットだろうがとカケルは思う。近所の人にバレぬようあの後記憶を消しまくったので騒ぎにならなかった。一体何が起きたのか今日は分からずじまいだったなカケルは思った。夜になるとなぜかこの付近にも魔物の気配が現れるようになっている。何で増えたんだろうとマサヒトと真人も思ってしまう。藤子はマサヒトと真人は不安定な力を出すから引き寄せられているとは気が付いている。そのことに理解して無いのかマサヒトと真人ここら辺のイベントシーズンじゃ無かったと思ったんだけどなと思っている。ともかく家を特定してない様なので襲いに来るという事も無さそうでもある。何しに来たんだろうがマサヒトと真人は思うが思い当たる節は無いと二人は思った。カケルも魔物が増えていることに気が付いた。一応フィルダと関係ないよなと酸川に尋ねた。
「多分な。」
酸川は答えた。カノンはちょっとだけ外の空気を吸いに行ってきますと言ったのでカケルは同行した。一応犯人の顔を見ているかもしれないからだ。途中の道で真人の爺ちゃんの家を通っている。レッドとマサヒトは気配を消してフレイヤは突然気配を消すステルスを持たされたので戸惑いながら付けた。カケルは全く気が付かず通り抜けた。
「何でカケルが此処に。秋田の方に来ているって言ったのか。」
マサヒトはレッドにそう言った。
「否全くの偶然だと思う。最小最低限の情報しか知らないはず。」
レッドは弁解した。何で来たのか聞かないと分からないなと言った。スマホを変えているので連絡は出来ないはずだった。祭りの翌日にちゃんと買い替えてカケル以外は番号を変えたメールをしていた。またカケルもレッドが番号変えているだろうから自分も念のため替えたので連絡は取ってない。全くの偶然だった。マサヒトはあいつレッドのストーカーだから何処かで行く情報漏れたかもと思っている。ちょっと流石に私的な理由で探す人じゃないかもしれないじゃんと真人は思った。
「そこに村があったんだな」
レッドはそう言った。
「そこの村とはあんまり接触したことが無いな。」
マサヒトはそう言った。魔物が近くに居るので事によっては戦うことになるだろう。廃学校があり何故か魔物が集まっている。マサヒトとレッドがやって来ると事件を起こしたらしくバイクを盗んだ様だ。
「窃盗は罪の内に入るな。」マサヒトはそう言ってグランドに向かった。
やっとおじいちゃんの家編がスタートした。最近忙しかったから。




