53話七夕祭り
やっと七夕祭りです。
話は七夕初日に戻る。お昼だと暑いから夕方あたり行こうという話を真人達は話し合っていた。カケルと藤子も恐らく真人達も昼には行かないだろうからと言っていた。
「一応仕事もするんだな」
カケル不満そうに言った。
「じゃなかったら日本に居るはず無いだろ」
藤子はそう言った。まあそうなんだがと思うカケルは完全二人きりを考えていたのでモヤモヤした気持ちになった。
亜美は今の時間が暑くてバテそうなので夕方付近に行くかと思っていた。
「今日七夕祭りだっけ」
亜美はTVで地元の祭りのイベントの番組を見て呟いた。父親は妻の捜索を別の探偵を使って調べようとしていたのでエリザベスは特定次第抹殺するつもりだ。仙台より規模は小さいが地元の商店街は活気に満ち溢れている。
真人は友達と七夕行ってくると言ってたのであんまり帰りが遅くならないようにねと友子に言われていた。
亜美は白いワンピースを着て日傘を差していた。夕方になったら差すのを止めることにした。しかし人間多いと彼女は思った。あんまり人混みの中を歩いたことのないエリザベスにしてみれば初めての経験なので戸惑う事も多かった。藤子は浴衣を着てカケルとの待ち合わせ場所に来た。
「おお。似合うじゃん」
カケルはそう嬉しそう藤子に言った。
その頃別の場所で美加と圭一茶髪の雅人眼鏡の真人がやって来た。
「ちょっと思ったより派手目だな」
マサヒトは真人に美加の浴衣の柄を見てそう言った。
「前の浴衣のイメージと違うのは分かるがそれ本人の前では言うなよ」
真人は小声でマサヒトにそう言った。どちらも本人の前では失礼な言葉である。
「今年の流行だって」
美加はそう言った。そのせいか分からないが周りの人の浴衣の色は派手目の色使いが多く美加は実はおとなしめの代物だったのかと思う位アゲハ蝶のモチーフをした物も多かったという。しまった。今年は派手目が流行だったのかと藤子は思うが俺は落ち着いた色の方が好きだけどなとカケルはフォローした。
「落ち着いて素敵に見えるけどな」
カケルはそう言った。うーん。本当は流行と思って此れにしたけどそう言われるとなと藤子は思った。実はその年の浴衣は例年になく異性受けはしなかったとなるがそんな事は誰も知らなかった。
「しかし浴衣より甚平派が多いとは」黒翼はそう言った。浴衣を自分で着られなくなっていた事は知っていたが簡単に着られる甚平が多かった。正直好きじゃない人もいる。今のところイエローと一緒に茶髪の雅人を監視中で仕事をしてました。まさか相棒はデート優先するとは後で怒られてもフォローしないからなと黒翼は思った。
「何もないと良いけどな。あいつの話が本当なら…」
イエローはそう言った時、一人の少女が真人の前に現れた。
亜美だった。他の人は亜美本人と思っていただろうが気配の読める真人は青ざめた。どういう事だ。何で明石さんがエリザベスの気配をしているんだと混乱した。
「真人。明石さんじゃないのはもう分かっているな。他の人は気が付いて無いが被害が出ない内に美加たちから離さないと」
マサヒトは冷静だった。
「分かっているが何であの子なんだ」
真人はもう一人クラスメイトの死者が出たことに愕然としていたが今度は冷静に対処する事にした。
藤子とカケルは久しぶりに祭りデートだとカケルの方が浮かれていたが美加達がちらりと見えた時藤子は亜美の気配がエリザベスだという事に気が付き真人が危ないと思いカケルごめんデートは中止だと言った。カケルも薄々スーパーで出会った肉食魔物だと気が付いた。
「今度激辛マーボー豆腐作ってくれよ」
カケルはそう言った。うん約束すると藤子はそう言った。亜美は真人を食べようと思ったが美加達が居る為二人っきりでというニュアンスで誘いに掛けた。
「メガネの真人君。一緒に行かない二人っきりで」亜美は真人を誘っている。普通なら茶化す茶髪の雅人と圭一何か妙に思った。大胆な子だっけと思いつつも圭一は藤子に相手されないからって行っちゃうのかよと怒った。
茶髪の雅人の方は幼馴染だから分かるが見た時一瞬青い顔をしていたのでマサヒトに何か不吉なこと言われたのかもと思っていた。一先ず美加たちと離れて亜美に一言言った。
「何時からだ。明石さんと入れ替わっていたのは正直に答えろエリザベス」
真人の言葉に亜美否エリザベスは笑った。
「何だバレていたの。そういえば夏休み中は亜美と会って無かったもの。力があれば分かる事よね」
くすくす笑いながら巨大蜘蛛になった。其処にレッドとカケルがやって来た。
「眼鏡の真人。単独で行って食べられたらどうするつもりだ」
「たまたま見つけたから良かったものの。まさか明石さんに化けて生活してたんだな」
カケルとレッドに真人は怒られた
その頃圭一と茶髪の雅人・美加は話し合っている。
「少なくても眼鏡の真人は女を弄ぶ奴じゃない。理由があったんだ。一瞬だけ青い顔をしていた」
茶髪の雅人がそう言った。
「あんまり言うのは良くないとは思ったけど。明石さん何時もと雰囲気違っていたからマサヒト君が何か気が付いたんじゃない」
美加はそう言った。圭一は最初は怒っていたが実は俺も奇妙に思っていたけど特別な能力ないから確認は出来ないけどと言っていた。レッド達は廃工場の中に居た。其処にはエリザベス蜘蛛の巣を張っていた。マサヒトが真人と入れ替わり戦闘中に蜘蛛の巣に掛かった。同じくカケルも巣に掛かってしまった。
「悪い。今回は蜘蛛の巣に掛かって取れない」
俺もだとカケルは言った。レッド一人で戦う羽目になった。エリザベスは美味しそうンな少年二人釣れたと思っているらしくどっちから食べようかなと思っている。レッドは気が気ではない。ソードを出してはいるが鳳凰の翼を出した。剣が光っており先ずマサヒトを助けた後カケルを助けた。
「大丈夫か。鳳凰の翼出して」
マサヒトは助けてもらって有り難いがルナみたいな奴が出てこないとも限らない。
「おかげで助かったが力を狙う奴現れたら如何するんだ」
カケルも同じ意見だった。エリザベスは食べられると思ったのにと怒っている。
「一応冬子の時より強く使っていない」
レッドはそう言った。蜘蛛の巣を斬りやすい様に炎の力を少し使った。そのせいかちょっと焦げ臭い。エリザベスは怒って噛み付こうとしている。カケルはレッドを庇って左肩を負傷した。よりによって其処とカケルは思ったフィルダのマークがあるので正体がバレる恐れがあった。死刑執行役の魔物が駆け付けたエリザベスは女郎蜘蛛同様毒は持っていない。
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エリザベスは捕まるのを抵抗している。
「嫌よ。殺されるなんて」
エリザベスはそう言った。
「森の掟だ。昔森の主が人間のいる里へ逃げて暴れていたのは知っていたが最初は放置していたが森で又暴れて何百匹も殺された」
死刑執行役の魔物は語った。老齢の死刑執行役の魔物が中には居た。
「わしの妻もその騒動に巻き込まれてな。二度と他の魔物に同じ思いをさせまいと思い処刑することになったんじゃよ」
死刑執行役の魔物はそう言った。エリザベスは四百年位主をしていたと自分で言っていた。そんなに魔物って生きているんだなとマサヒトと真人は思った。エリザベスは処刑されたという。
話は戻りカケルが血を出してヒールをしようとしたら拒んだ。
「大丈夫だ。これ位ならすぐ直る。」
カケルは肩を見せたがらないので少しおかしいとレッドは思い強引に袖をまくるとフィルダのマークが付いていた。
「お前フィルダだったのか」
レッドは驚いた表情になった。
「本当はバレたくなかったがそうだよ。いずれバレるのは分かったしな」
カケルはそう言った。レッドはショックだった。カケルの話だと生き返らせる方法を知っている奴が組織には居て唯一生き残った人間だとカケルは言った。
「これからは敵同士だ。敵なのに恋愛ってお前にとっても不味いだろ。」
カケルは泣き出しそうな表情でそう言っている。マサヒトは一言言った。
「許せないからな。絶対に。」
マサヒトは怒っていた。レッドとカケルは互いに番号とメールアドレスを変えた。レッドは懐中時計を見ている。同じ頃カケルも懐中時計を見ている。
「やっぱりあの頃には戻れないのか。」
カケルは呟いた。本音を言うと未練たらたらなのだがもう無邪気に恋人としてそばに居れないという事実もあるので涙をこぼした。そのころ藤子と真人は七夕の帰りである。
「あのさ一つ言っていい。家の場所バレたんじゃない。」
真人がそう言ったので藤子とマサヒトはアッと言った。後で何処かに転校なってしまう可能性が濃い。もしかしたらホロンドかもという流れになっていた。秀信は友子に家の場所がバレたから急いで転勤先を決めないと言っていた。実はレッドが連絡した。
「じゃあ。レッドちゃん連れて他の親族と相談するか」
秀信はそう言った。
「そうね命がかかわる問題だし私達だけで判断するのも危険よね」
友子はそう言った。丁度盆休みに入るころなので秋田に居る親族と話し合うことになった。殆どは日本人だが親族はホロンド人である。
「あのさ。父さんが何考えたか分からないけどさ、レッドと親族会わせたいとか言ってて」
真人は七夕二日目にそう言った。今年は一回目はじっくり見ている暇がなかったので真人マサヒトの警護も兼ねて一緒に居る。
「まあ多分自分たちでじゃ対処出来ないとと考えたんだろう」
藤子はあくまで推測だがと言った。事態が深刻と捉えたんだろうなと藤子は思った。
「親父には今年は帰れないって言っておいているから俺の予定は気にするな。」
藤子はそう言った。
「いいの?だって一応家族居るんだろう。見舞いにお兄さんとお姉さんしか来なかったとはいえ家族だろ」
真人は心配そうに言った。
「今年は別だ。命が掛かっているケースだから離れる訳にもいかないだろ」
藤子はそう言った。話の雰囲気では何時もならちゃんと帰っていると分かりちょっとだけホッとしている様なレッドの家族には申し訳ない気が真人にはした。
カケルはフィルダだとバレてヤケ酒している。
「おい。未成年がヤケ酒しているんじゃねえよ。色んな意味で酒が不味くなるだろ」
酸川はそう言った。こうなると予想してレッドとの交際を反対していた。
「うるさい恋人無しは黙ってろ」
しくしく泣きながら飲んでいる。何時もならシラフなのに泣く姿酒のせいにしたいのかと酸川は思った。
「一先ず酒を飲むより仕事に精を出せよ。実は総裁が仕事の命令俺らに下したらしい」
泣きながらの飲酒はやめて勘定を払っている。彼は酔って居なく足も千鳥足ではなかった。やっぱり酔って無くて泣きたかっただけかよと酸川は思った。
「仕事内容は何だ。こんな時期にゴゼルダの監視か」
カケルは泣くのを止めてそう言った。
「否。そっちじゃないらしい。詳しい話はカケルが来てかららしい」
酸川も内容までは知らない様だ。
「一応夏休み中だよな。何だろう」
カケルはフィルダの夏休み予定表を見ている。休日返上の任務は実はろくでもないケースもある為、酸川としては気が進まない。因みにゴゼルダ相変わらず何かの研究をしている他の人がつくらしかったソイツ大変だろうなとカケルは思った。ひとまずフィルダ総裁の部屋に到着した。
「天地カケルと酸川今到着しました。」
一応それを言うのが決まりだと叩き込まれていた為そう言った。
「来たか。本題に入るぞ。夏休み返上にはなるがちょっとした旅行気分になる案件だ。」
そういう案件は暗殺か結構長期間の仕事が多い点はカケルも気になっている。その頃アメミスの
モンスターバスターのパソコンにフィルダの人事のデーターが送られてきた。スパイからの提供である。天地カケルは上層幹部にいつの間にかなっていた。スフォンもレッドからカケルはフィルダになっていて家を特定された可能性があると言っていた。ますます胃が痛くなりそうなスフォンだった。その報告を聞いて特殊調査一課メンバーは驚いた。異例のスピード出世だった。翌日の日本の岡田家と望月家の屋根の上に居る。
「ところでレッドは家バレてなかったらどうするつもりだったの。」
真人はふとIFを考えた。
「多分旅行先がこっちだったと言い訳するつもりだった」
つまり秋田でも警護はちゃんとしますよという形になっていただろうと彼女は言った。何も知らなければフィルダのあいつも来るのだろうかとマサヒトは言った。藤子はそれは無いと言った。
「実はややこしい事にあいつフィルダの上層部になっていた昨日分かったからそれは無いよ」
藤子は答えた。
「上層部だと!?」
マサヒトは思わず叫んだ。
「すごく早いスピードだな。カケル君って優秀なんだね。」
思わず真人はそう言った。
「一先ず別れる事になるのは変わらないさ。」
藤子はため息をついた。うっすら涙がこぼれている。大好きな人だもんなと。やっぱりと真人は思っているがマサヒトはカケルに出会ったらぶっ倒すと思っていたらしかった。カケルはこの町のどこかに居るだろうかしっぽを出す相手でもないため長期戦になるかもと藤子は不安だった。
「そういえば秋田ってどっちの出身地になっているんだ。」
藤子はそう言った。母の友子と父の秀信は東京で出会い結婚に至っているとは調査は出来ていたが母親と父親の戸籍は知らなかった。そっちは関わらないだろうとレッドとしては見ていたからだ。
「父方だよ。母さんは青森だけど。」
真人は不思議に思いつつもそう言った。其処は調べなかったのかとマサヒトは思った。
七夕は無事終わりを迎えたように見えた。亜美が居なくなって三日後明石亜美の父は首をつって自殺した。妻も居なくなり亜美も居なくなってしまい絶望の淵に立たされて亡くなったと警察は考えた。普通の警察には見えてないがしくしく泣いている明石亜美の父親はやっと嫁と娘が居たので地縛霊にはならず成仏していった。
「やれやれこの件は一先ず一件落着だな。元凶のエリザベスも処刑されたらしいしこれ以上の被害者肌無い様だしな。」
死神の特徴のマスクをした死神はそう言った。ぶるると死神のスマホが鳴った。普通の警察官たちには聞こえない。
「はあ。秋田まで行ってこいだって。そっちは秋田支部の奴らがいるでしょ。手が回らないってこっちもひと段落したのに。」
死神はそう言った。他の死神は秋田ってそんなに人多かったっけと言っている。
「お疲れフィンゼル。また仕事だ。」
死神フィンゼルはレッドの夢やカケルの夢に出てきた死神の名前である。まだフィンゼルはまだまだその事を知らない。秋田で何があったんだ。全く情報が入らないのでフィルダ関係じゃない事を願うしかない。
その頃秋田ではいつもの日常が続いてると思われた。
「そろそろ真人兄が来る時期だ。」彼女は真人の従妹である一人娘なので兄として見ているがそれは頼りない。残念な兄貴として見ている。
「美保スイカ切って。」彼女の母親は岡田美保を呼んだ。
「そんなにデカいの今日のスイカ。」美保はそう言って台所へ行くと人より超でかいスイカが置いてあるのでデカすぎて美味しくなさそうと叫び目が覚めた。夢がスイカなんてと思った。
暫く8月の話になります。




