4話オカダマサヒトの正体
やっと1章のクライマックスに入ります。
冬子は数々の魔物を真人や雅人の所に送っていたがモンスターバスターと思われる人間からの妨害で息の根を止められずにいた。ただ、真人や雅人はそのこと自体分かっていないこともあり、いつもの生活を送っている。敵は何人かその情報すらない。偵察に行った者も帰ってこない。案外二人の近くにいるのかも知れないと思い、追いつめられていた。さっき、さっさと二人を片づけないと息子の小太郎を殺すというフィルダ上層部が伝えてきたばかりだった小太郎だけは助けてと懇願したが上からの命令だと言われてしまったのだ。どうしよう。このままじゃ子供が小太郎が危ないと焦りを見せ始めた。全ては小太郎のためだった。
「かくなる上は私が戦闘にたちます。」冬子はそう言いだし周りの魔物は冬子様直々に戦闘に行かれるぞとざわついている。
「お供します。」そう言ったのは三匹に雪だるまの魔物だった。日曜日になり雪がどっさり積もった。昨日の夜から降り積もり雪かきをしている人がちらほらいる。
「結構積もったね。」真人は父親に言っている今雪かきをしている。車も雪で真っ白で秀信は雪を払っている。此が終わったら久しぶりに家族で温泉でも行くかと言っていたが秀信のスマホが鳴り始めた。電話に出てから直ぐに少し離れた場所で話し込んでいる。電話が終わると真人の所に来た。
「すまないが仕事が入った。母さんにもこのことを伝えてくれ。」そう言い残し、秀信は現場の方に向かっていった。真人の母友子は、あれ父さんはと真人に尋ね今仕事に行ったと真人は答えた。今日は天気が悪く少し雪が降ってきた。しばらくして町中が吹雪きになり寒い一日だ。予報では明日も雪らしい。明日早く起きないと真人は思った。バレンタインも終わり2月中旬になってしばらく真人と雅人は平和であったが今年は豪雪で雪かきが大変だった。時期的に日照時間も少しずつ長くなり魔物と遭遇する事もなかった。月曜日の学校の帰り道に見慣れない制服を着た冬子が立っていた。見た目は少女と変わりない。バス停で迷っていた。ちらほら雪が降り彼女は白い息を吐いていた。
「すみません。森林公園に行くにはどのバス停ですか。」冬子は真人と雅人にたずねた。美加と藤子は用事があるらしく先に帰ったので今は二人だ。雅人は進んで道案内をした。森林公園は此処にあるバス停ではなくもう少し行ったところの猫魔月4丁目に行くバス停で行き森林公園ではなく猫魔月1丁目で降りれば手前の方にある初めて行く人は間違える。
冬子は雅人と真人と共に猫魔月4丁目の通るバス停に着いた。
「ところで今から森林公園に行くんですか。」雅人はそう冬子に尋ねた。
「ええ。私は弟と待ち合わせして居るんです。両親が離婚しちゃって。」そう冬子は身の上話をしている。
「私の弟は丁度あなた達ぐらいで名前が正人なの。そして私の旧姓岡田なんです。」その言葉に真人と雅人ぴんと来た。弟さんが危ないと思い俺たちも行きますと言って二人は冬子と共に森林公園にバスで移動した。5分後猫魔月1丁目に着いた。森林公園は妙に静けさを感じさせた。大雪のせいだろうかと真人と雅人は思いながら公園の中に入っていった。
「今森林公園に着いたわ。」冬子は弟にスマホを掛ける振りして魔物と連絡を取った。
「了解。」声はヘリウムガスを吸ったような声がスマホから聞こえてきた。三人はグランドに来たとき魔物が3匹いるのに気づき遅かったかと思い、死体らしき物を探すがない。高校生の姿をした冬子は制服から着物の姿に変った。
「どうやら簡単に付いてきたみたいね。」冬子はそう言って三匹の魔物の前にきた。しまった罠だったんだと、ようやく二人は理解をした。その時レッドは現れた。
「怪しいと思って付いてきたら魔物と雪女か。」彼女の言葉で真人と雅人はようやく冬子が雪女だと気付いた。雪がちらほらまた降ってくる。まずいな、雪が降ってくると相手がパワーアップするとレッドは心の中で呟いた。真人と雅人はレッドに尾行されているのに全く気付かなかったと思った。
「冬子様。応援を呼んできました。」三匹とは別の雪だるまの魔物が現れて冬子のそう言った。
「わかったわ。」冬子はそう答えた。1分もすれば到着するというのでソードを出して構えた。
「真人と雅人安全なところで隠れていろ。」レッドは二人にそう告げた。二人は急いでこの場所から離れて少し離れた草むらに隠れて、その様子を見ている。魔物三匹が一斉にレッドに襲いかかってきた。レッドは敵の攻撃をかわしながらソードで、まずは一匹倒し、続いて二匹倒した。流石に強いなと真人と雅人は思ったとき後ろから魔物が襲いかかった。レッドも三匹倒したときに気付き急いで二人の元に行こうとするが冬子が立ちふさがった。間に合わないそう思った時真人の頭の中から声がした。それはマサヒトの声だった。
マサヒトは真人に言い始めた。
「真人体を借りるぞ。」そうマサヒトの声が聞こえたとたん真人は誰かに手を引っ張られて気が付くとシアターの中にいた。スクリーンには今の状況が映し出されていた。
「何処だろ此処。」真人は周りを見て呟いた。マサヒトの声がした。
「此処は心の中だ。オレはいつも此処でお前らの様子を見ていた。」マサヒトは真人に説明をした。実際にはこの場所にはおらずスピーカーで説明をしている。今真人の体はマサヒトの姿へ変っていた。そして大剣で振り向き様魔物の一匹倒した。雅人は驚いた。
「マサヒトはオレじゃないのか。」雅人はショックを隠せないでいた。
「あのときは緊急事態だったからお前の心の中に入って力を貸しただけだ。」そうマサヒトは雅人に答えた。レッドは意外という顔をしていた。本当のところ雅人じゃないかと思っていたのだ。
「とうとう現れたわね。」冬子はそう言い始めた。魔物が四匹現れて一匹ずつ二人に襲いかかってきた。レッドとマサヒトはよけて一匹ずつ戦っている。雅人は戦えないのでもう少し遠くの草むらに隠れてその姿を見ている。その頃真人はスクリーンでその様子を見ている。
「どうやったら戻れるんだろ。」彼はどうやったら帰れるのか分からなかったが今帰るのは危険だ。
「後で教えるからおとなしく待っていろ。勝手に扉を開けるなよ。」マサヒトはスピーカーから忠告した。おとなしく真人は様子を見ることにした。シアターの中には四つのトビラがありどれが出口なのか分からない。やっぱりマサヒトが此処に戻ってくるまで待ってようと真人はそう思い椅子に座った。外ではレッドとマサヒトが応援に来た魔物8匹倒し終えた。残り二匹になった時冬子はいったん引揚げることにした。思ったより強いためだ。引揚げた後ほっとしてマサヒトの所に来た。
「一体どうなっているんだよ。オレの心の中にも入ったなんて。」雅人は言い出した。マサヒトが言うには心の中は無人の映画館であり、それぞれの今の人生を映し出しており4つのトビラの内一つが他の心の中に入ることが出来るトビラがあるという。まれに多重人格や二重人格の人にはその様子を見ているらしい。
「そう言うわけで入ったんだ。普段は真人のシアタールームだけ見ている。」そう彼は弁解している。真人も何で勝手に扉を開けるなと言われたのか納得したが何時出られるんだろうと思った。
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冬子は未だ近くにいた。撤退したもののもう時間がないことは、もう分かっていた。
「あなた達は逃げなさい。他のフィルダ幹部の部下にする手続きを取ってあるわ。」そう冬子は言い始めた。部下達は寂しくなった。冬子がどんな人物なのか知っていたからだ。
「冬子様死ぬ気ですか。」魔物達は涙ぐみながらそう言っている。
「もうそろそろ春だもの。ずっとこの任務をしていられないわ。」冬子は悲しそうに笑った。小太郎のことは諦めていないが今回戦ったのはカラーの称号を持つレッド・ナイトだと途中で気付きこれ以上の犠牲はしたくなかった。ごめんね。小太郎お母さん生きて帰れそうにないわと冬子は涙を流した。真人はそろそろ元の外に出してくれと言い始めた。
「未だ雪女の気配が消えてない。」マサヒトは答えた。それがする以上マサヒトは真人を外の世界に出すわけにはいかなかった。
「他の魔物はいなくなったみたいだ。」レッドはそう言って冬子しかいないことを告げた。他の魔物はどうしたんだろうと真人は思ったが外に向かって喋れないので言うのを止めた。
「なあ。レッド。雪女って事は日本の妖怪だろ。」マサヒトはそう言った。確かに雪女は日本の妖怪だが冬子は日本じゃなくて地球と地形が似ているホロンドの小さな国で気候は日本と似ているが人間は住んでいない国の出身である。雪女は本来優しい性格をしていると彼女は答えた。
「まさかフィルダがあの国を支配していたとは。」レッドは、そう呟いた。フィルダってとマサヒトは尋ねるのでフィルダの説明をし今狙ってきたのは其処の組織だと彼女は話した。そんなテロ組織に狙われたのかと三人のマサヒトは真っ青になった。
「カルト集団って訳か。」マサヒトは大剣を構え始めレッドもソードを構えた。
「雅人早く隠れろ。雪女が来るぞ。」レッドはそう言うと慌てて雅人は隠れた。
「どうやら他の魔物は逃げたみたいだな。」マサヒトはそう言うと逃がしたのよと冬子は答えた。
「これ以上留まると私の命も危ないし他の魔物達に迷惑を掛けるからね。」冬子は肝心の我が子のことを伏せている。お情けで生きても小太郎が殺されては意味がなかった。
「確かにもう暦上は春だしな。」マサヒトはそう言って冬子を切ろうとしたが、かわされ巨大な氷柱が落ちてきてマサヒトは間一髪の所で避けた。
「危ない。今の魔法か。」マサヒトは呟いた。この巨大な氷柱の攻撃のせいで攻撃がままならなかった。
巨大氷柱が邪魔をして進むのも大剣で壊して進まなければならない程密集している。
「此じゃきりがない。」マサヒトはそう言って冷たい氷柱を壊している。レッドも同感と思いながら剣で氷柱を切りながら進んでいる。雪が吹雪き周りを少し白くしている。また積もりそうだと雅人は思いながら二人がいると思われる場所を見ている。きょだいなつららがじゃまで良く見えない。
「さっきの威勢の良さはどうしたの。」そう言って余裕たっぷりの表情をしている。くそう。あの魔法さえなきゃとっくに捕まえているのにとレッドは思った雪が冬子に力を与えている。やむのを待つか。それまでにやられてしまうのかとレッドとマサヒトは思った。
「良い方法がないか。」マサヒトはそう言った。彼が使えるのは雷技で周りに人がいなければ自分だけ当てずに技を繰り出せるがレッドと雅人がいるため出来ない。
「あることにはあるが出来るだけなら使いたくない。」レッドはそう答えた。あるのなら使えは良いじゃないかとマサヒトは思った。
「どうして。」
「また魔物が来るかも知れない。」レッドはマサヒトにそう答えた。
「同じ事じゃないか。オレが狙われているんだ。」マサヒトはそう言うがテロ組織以外も来る可能性もあるとレッドは答えた。テロ組織じゃなくてもこの世界で人を殺すと同じ扱いになるがそれに当てはまらないと専門外なのだ。二人は冬子の前に来た。その時、吹雪の強力な突風が吹いて氷柱に激突した。
「くっ。はっ。」レッドは巨大な氷柱にぶつかり気絶しそうになった。まさひとも気を失いそうになったが大丈夫だった。
「ふふふ。最後は氷漬けにしてあげましょうか。」冬子はそう言った。まずいと思い、レッドは手から炎を出して冬子をいったん遠ざけた。
「溶かすつもり。」冬子は怒り始めた。もう少しで少し溶けそうになった。レッドとマサヒトは体勢を整えて再び剣と大剣を構えた。もう手から炎は出てない。
「本当なら使いたくなったがしょうがない。」そう言ってレッドは神経を集中させた。その時彼女の背中から七色に光り輝く翼が現れた。何だ。此はとマサヒトと真人は思った。
「驚いた。貴女鳳凰族だったの。」冬子は呟いた。光は暖かく周りの巨大氷柱も徐々に溶け始め冬子も苦しみ始めた。どうやら溶け始めたみたいだと遠くの方で雅人は思った。
「まるで天使だ。」真人は呟いた。周りの雪が消えている。雅人はただ呆然と見ている。レッドはしばらくしてから翼をしまい冬子に近付いた冬子はもう反撃する力も残ってない。
「私をどうする気。」冬子は弱々しく言い始めた。
「捕まえるがその前に聞きたいことがある。」レッドはそう言った。実はフィルダの総裁の名前が分かっていなかった。彼女はフィルダの総裁をある事情で追っている。なお酸川は上層幹部の名だ。
「悪いけど知らないわ。本部の魔物じゃないから。」冬子は答えた。それはウソではなく上層部だけ接見できるため下端の魔物や幹部は知らない。
「でもイニシャルで呼んでいたわ。」冬子はそう答えた。なんて言うイニシャルなんだとレッドは問い詰めた
「忘れたわ。」冬子はそう答えたそう言えば一回だけ聞いたはずなのにと冬子は思ったが思い出せない。その時はっと彼女は思い出した。
「思い出したわ。」冬子はそう言ったとき銃声がした。