三十四話 元の世界へ
色々あって更新が遅くなってしまった。
ラビット・スリーシックスは渋々元の世界に戻る鳥居を出した。
「そりゃこっちの世界でもバーチャルシュミレーターは有るんだもの。嫌でも気が付いたよ。」カケルはそう言った。オブラートに包んでパラレルと言ったが彼らは自分達がバーチャルだという現実に気が付いたが誰も口にしなかった。大人の優しさである。
「いつかは夢も覚める。もう目覚ましなって起きろって言われているんだ。行かなきゃいけないだろ。」レッドはぼろぼろ涙をこぼしながらそう言った。カケルはレッドを抱きしめた。
「最後ぐらい泣いてじゃねえよ。笑ってバイバイの方が俺も諦めつくのに。」カケルはそう言った。圭一はカケルが女性に見えていたのでビックリした。真人は圭一にあの人が死んだレッドの元相棒だよとだけ伝えた。正直ズキズキしたものをマサヒトと真人は感じた。複雑気持ちは圭一も感じた。レッドも複雑だ。まさか此処で二度目の別れが来るなんて思わなかった。
「あんまりいちゃつくと別れが辛くなるぜ。」闘馬はそう言った。
「もう少しだけ。」カケルはそう言った後レッドにキスをした。其れはカケルが京都でしたことを同じように感じた。レッドはカケルから離れて行った。レッド達は現実に帰って来た時余り時間は経っておらずゲームセンターと思ってた場所は空き地だった。ラビット・スリーシックスを連行していった。いつかは夢も覚めるか。正直心が痛かったよと真人は思った。ラビット・スリーシックスはその時黙秘をすると言った。黙秘権は魔物にも認められているとレッドはそう言った。
「なあ。真人。何で藤子の事言わなかったんだ。」圭一はそう言った。
「あの雰囲気だと俺があの子を殺すとでも思ったのか。確かに一時期本気でそう思っていたがルナは戻って来ないだろう。」圭一はそう言った。真人はごめんと言った。其れは完全に許せなかった。自殺と聞かされても納得いかない自分もいる。でも好きになってしまった。だからこそ本当の事を言ってほしかった。
「お前には分からないだろうが、そういうのが一番傷つくんだよ。友達として言って欲しかった。」圭一はそう言った。真人は何て言えばいいのか分からずもっと良い方法が有った筈じゃなかったのかと自分を責めた。
「真人。」マサヒトはずっと傍観者だ。戦いには参加はしていたが現実のことはほとんど知らず傷ついている三人の前で何か言おうと思っても言葉が出なかった。何で俺がメシアに選ばれたんだろうと思ってしまうくらいだ。そんな事が無ければ圭一はルナと出会わずレッドにも会わなかっただろう。
「気にするな。俺の八つ当たりだ。現実が変わるわけじゃないからな。レッドも辛いだろうしな。」圭一はそう言った。彼は彼女の気持ちが痛いほど分かっているのだろう。
ラビット・スリーシックスは相変わらず黙秘を続けているらしい。誰に頼まれたのか一切吐かないらしい。
「ありゃ手馴れているな。」黒翼はそう言った。ラビット・スリーシックスは警察に身柄を拘束されたという。最後までカケルに大好きって言えなかったなと咲き始めた紫陽花を見ながらそう思った。
「なんか有ったのか分からないが黄昏ているなレッド。」白虎はそう言った。もうすぐ東京では梅雨に入るがこっちでは未だ先の話である。コンコンと白虎はVRに入ってないので何があったか詳しい経緯は知らない。ただおもうのは青春は甘くてほろ苦いものだという事だけだった。真人は藤子が元気が無い気が付いた。あんな事あったら落ち込むよなとは理解できたが美加が心配していた。
「ふーちゃん。ますます元気なくなってない。原因分かる。」美加は真人に言った。本当は知っていたが思い出すたび心が痛くなってゆく。美加は普通の日本人で真人は幼馴染である。美加には戦いに巻き込ませたくなかったので知らないと答えた。実はマサヒトも巻き込ませたくないと思っているので暫くカケルの存在は伏せる事にした。無論マサヒトの事もだ。マサヒトは寂しいけどその方が確実に美加を巻き込ませないだろうなと思っていた。
「なあ。マサヒト。俺に人の気配と魔物の気配の読み方教えてくれないか。」真人は唐突にマサヒトにそう言った。
「いいけど俺は我流だからな。其処は覚悟しとけよ。」マサヒトはそう言った。分かったと真人はそう言った。レッドには内緒にしといて驚かせたいからと真人はそう言った。レッドはかける人形をぎゅっと抱きしめた。あれからカケルの夢ばかり見る。成長したらあんな少年になっていそうだと思った。VRではおんぶはされなかったが昔はやっており子供心ながらときめいた記憶がレッドには有ったがその人物は居ない。其の夢を見たせいかVR見たせいか涙が出てくる。コンコンはVRでカケルに会ったんだと何となく分かった。全く死んだ恋人の姿を見せるなんて悪質な奴もいるコンねと思っていた。レッドは元カケルの席を見た。死んだ直後は菊の花束が置かれていたが今は別の人が使っているためか置かれていない。今でもカケルが近くで仕事しているんじゃないかと思ってしまうくらい彼の死は信じられなかった。受け入れるまで3ヶ月4ヶ月位だろうか其れ位かかった。人によっては3年掛かったという人も居るかもしれない。ずっと一緒だっただけに余計辛いものがあった。因みにラビット・スリーシックスがやった事はシアターに入った前の記憶が圭一は見ていないので具体的なことは知らない。相手も用心してか設定のことは圭一は知らなかった。
「まあ。あいつは牢屋行き確定だろ。黙秘はしているけど。」藤子はそう言った。
「・・・今更思うけどアイツ単独犯だったのかな。」真人はそう言った。あの設備は個人が持っていそうなレベルではなかった。レッドもそこが気になった。
「依頼されてたみたいだけどな。バックに何か大きな組織が居たんだろ。」藤子はそう言った。不気味なものを二人は感じた。俺らを念密に調べ上げた何者かが真人とマサヒトを狙っている。其れでなくてもフィルダの事もあるので真人とマサヒトにとっては恐怖そのものである。
「どの組織がバックについているか分からないが何時か捕まえる。それだけだ。」藤子はそう答えた。モンスターバスターとしては立派な答えである。その頃ゴゼルダの研究所では助手になって1年目のシュウはお客様ですよとゴゼルダにそう言った。ゴゼルダは職務中にもかかわらず居眠りをしていた。
「誰ですか。又あの子と酸川君ですか。」ゴゼルダはそう言った。
「別の方です。」シュウは答えた。
「あの二人以外なんて珍しいですね。私の監視役以外の人が来るなんて。」ゴゼルダはそう言った。シュウはゴゼルダを恐怖の目では見ずに上司としてみている。どちらかといえば怠け者の上司として見ている。彼の恐怖も麻痺しつつあった。
「マッドサイエンティストとかドS科学班とか言われているのに物好きな人も居るんですね。」ゴゼルダはそう言った。
「どうやらアレを使いたいといっている方なんですが追い払いますか。僕には理解できませんが。」シュウはそう言った。
「まあ良いんじゃないんですか。アレは女子受けは表面上良いですからね。」ゴゼルダは寝癖を直しゴゼルダはそう言った。
「ところで其の方女性ですか。男性はあんまり使いたがる人余り居ませんからね。」ゴゼルダはそう言った。なおこの研究所に女性は居ないと言っておこう。
「さあ。僕も又聞きなので。」シュウはそう言った。レッド達は最近魔物が梅雨のせいか少しずつ減少しているのが気配で分かったが未だマサヒトを狙われなくなるとは思ってないので引き続き監視及び護衛は続けている。梅雨の時期になると日本の観光目的の魔物が減るからなとレッドはそう言った。
「アメミスの方が過ごしやすいしな。」レッドはそう言った。
「へえ。そうなんだ。俺もあんまり梅雨の時期は好きじゃない。」真人はそう言った。
「俺は紫陽花が咲くから余り嫌いじゃない。」レッドはそう言った。紫陽花好きなんだとマサヒトはそう言った。
「あんなムシムシした時期なのに。」マサヒトはそう言った。彼も余り梅雨時期は雨が多く部屋で過ごすので好きじゃない。まあ。不快なのは分かるがなとレッドも不快に感じていたようだ。
「そんなに紫陽花好きならテルテル坊主でも作れば。」マサヒトはうっすらカケルの顔が浮かびちょっと嫉妬している。
「待て。マサヒト。テルテル坊主は首をつられた上雨が降ったら首を切られるんだぞ。可哀想だと思わないか。」レッドはそう言った。マサヒトと真人は其の話を初めて知りグロテスクな想像をしそうになった。
「・・・俺もうテルテル坊主作らない事にした。」真人は震えてそう言った。マサヒトは何処かの本で本当の人間がテルテル坊主の役割をしていたが残酷なため紙を丸めたのを広めたという話載っていたなと思った。因みにテルテル坊主は逆さにすると雨が降るという言い伝えがあり運動会は本々好きじゃない真人が逆テルテル坊主を作った事がある。結果雨は降らずテルテル坊主の馬鹿といって投げた事がある。翌日土砂降りだった話があった。マサヒトも知っておりテルテル坊主の逆襲とマサヒトは恨めしそうに外を記憶があった。
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6月に成り女子は結婚式の話で盛り上がっている。基本ジューンブライドは祝福される言われているが幸せな結婚を望んでいる女子の前で不幸なケースも見たとは言えない藤子だった。
「ふーちゃんはウエディングドレス派それとも白無垢派。」美加はそう言った。私なのと藤子は言った。カケルが生きていた頃同じ質問をカケルに言われた事がある。周りの人から暫くからかわれた事がある。そんな事もあったな哀愁が漂っている。なんか藤子ちゃん黄昏ているねと女子は言った。振られたばかりなのかなと他の女子はそう言った。話題を変えよう皆話し合い年上派か同じ歳派か年下派の三択をした。美加は真人が好きなので同じ歳を選んだ。無論女子は真人が好きで振られたのかは分からないが同じ歳を選ぶと思っていた。なお他の人は彼女が年下とは知らない。
「年上。3歳上までなら、なお可。」藤子はそう言った。真人以外はどよめいた。年上好きだと皆思った。カケルの事未だ引きずっているなこれはとマサヒトは思ったが一つ上なのでセーフと思った。真人もホッとしている。彼も年上だ。彼も年上である。でも、何で3歳上までなお可って言ったんだろうと美加は思った。大人の人が好きとかあんまり言ってないような気がするがと思った。後で美加は藤子に本気で愛してくれるの私達の歳だとロリコンだよと言われて妙に納得がいった。カケルからの影響だ。
「お前年上が好きなのか。なら大人は愛さない方がいいぞ。遊びか本気だった場合ロリコンの場合あるから。」恋人になる前そうレッドに忠告をした。未だ胸がペッタンコだった時だったのでお兄ちゃん代理としての意識が強かった時期あり、そう忠告していた。その時は大好きなカケルの言葉だったので妙に覚えている。
「うん。分かった。」レッドは笑顔でそう言ってかけるを抱きしめた。よしよしと頭をかけるがなでていた。思いのほか嬉しそうである。なお今の言葉はかける8歳の言葉である。後で真人にそう言った。
「8歳の言葉じゃないよ。それ。」思わず真人は叫んだ。
「大人びた8歳だな。」マサヒトは冷静にそう言った。
「普通なら、えーっ。大人なんておじさんじゃん位だよな。」圭一はそう言った・多分8歳なら20代前半でもおじさん扱いはしていただろう。
「仕事をしていたからかもな。色んな知識入ってくるからな。こういう仕事していると。」レッドはそう言った。あのう。君ら何歳から仕事してたんですか突っ込みたくなる少年三人だった。
「俺が最年少で其の次がかけるって感じだったよ。」藤子はそう言った。ですよね。じゃなかったら一体モンスターバスターってどういう仕事ですかってっ突っ込みたくなるぞと真人圭一マサヒトは思った。恐らくだがお子様コンビで大人がハラハラだったろうなと予想がついた。
「俺が5歳の頃なんかわがまま言った時で仕事に持ち込んだ時なんか仕事は仕事。プライベートはプライベート。プライベートは持ち込むなとか言っていたな。」藤子は懐かしそうに言った。一体君らは何時から仕事していたんですかと心の奥底から疑問が三人にはあった。中身大人な子供なカケルが普通の大人でも中々難しい事を言うので其の相棒の本当にお子様だったレッドが苦労していたのは予測が出来た。だからレッドもカケルもあの歳で恋人になったのかと思った。
「でも普段のアイツはいたずら好きでお子様な面もあったよ。」藤子はそう言った。
「ねえ。本当に何歳から仕事していたの。」真人は素朴な質問をした。
「俺は4歳からだ。色々事情があってな。一応大学は出ている。」藤子はそう言った。真人とマサヒトはレッド天才児だったのかと思った。
「亡くなったカケルも色々事情があってな。前の相棒を亡くしてから俺と組んだらしい。」藤子はそう言った。モンスターバスターになった奴は大半が何かの事情でテロリストを追っているものさと語った。語った後カケルの墓に来た。何者か分からないが花は綺麗にされていた。お供え物も片付けられた。おかしいな。あいつ親戚とは縁を切っていなかったっけ。そもそもアメミスにいないと思っていたがとレッドは思った。ひとまず生前上手いと絶賛していた手作りクッキーを袋を入れてお供えした後帰って行った。VRでは作る時間が無かったので美味いと言う表情も見る事ができなかった。もうちょっとだけ居たかった気もしたが真人たちを帰らせるのが先決なので理性で心を制していたが今は他の人も居ないので泣き始めた。黒翼はもう時間になるぞと言おうとしたが泣いている相棒を見て今回だけはあいつも泣きたいよなと思いそっとしておく事にことにした。暫く泣いた後じゃあ行くよと言って本部に戻っていった
一応データー用のはある程度進めているけど伝わらない。




