三十二話 圭一の行方
一話丸々VRのホロンド編です。
スフォンはひとまずマサヒトに話しかけた。
「オカダ君久しぶりですね。」スフォンがそう言ったのでやっぱりカミラシさんには会っていたのかと分かりお久しぶりですと答えた。スフォンはカケルを見ると笑顔が凍りついていた。内心では怒っているようだ。
「カケル。ちょっと話があるので第二会議室に来てください。」背景にゴゴゴゴという音が聞こえそうなほど怒っていた。
カケルはゲッと言いそうになった。如何やらカケルはこれからお説教受けるようだ。レッドはカケルのに対するお説教が終わるまで待つ事にした。
「何時もこうなのか。」マサヒトはレッドに聞いた。
「そう。カケルは物を壊したり昔は悪戯をしたりする事も多かったからカミラシさんに怒られているんだ。」レッドは答えた。多分ろくな男じゃないんだなとマサヒトは思った。そこに青木友広が来た。
「レッドとうとうカケルとホテル行ったんだって。」その一言でレッドは真っ赤になった。
「何でそんな事言うんだ。」レッドは未遂だが恥ずかしくて其の事を隠してた。
「いやあ。俺のモンスターバスターの悪友達がな。皆その話題で持ちきりだぞ。」友広はそう言って笑った。因みに大体が高校生ぐらいの男子達らしい。あいつ等なあと職場のメンバーは思っている。
「友広。レッドが可愛そうでしょ。」緑川宇佐子が今にも泣き出しそうなレッドを見て友広の耳を引っ張った。職場に居られないとレッドは部屋を出て行ってしまった。
「お前のせいだぞ。友広。」犬野由貴は彼の友達として許せずそう言った。
「そんなつもりは。」友広はレッドがまさか傷つくとは思ってもみなかったのでしょんぼりしている。レッドをマサヒトは追いかけた。彼女は本部の屋上に居た。カケルはカミラシからの説教が終わり屋上へ来た。
「レッド。どうした浮かない顔をして。」カケルは心配になりそう言った。友広に茶化されたとと答えた。
「アイツか。友広は年上なのに本当しょうがない奴だな。」カケルは呆れながらもレッドの頭をなでた。マサヒトはレッドとカケルを見た。
「レッド。友広に茶化されてもいちいち泣いちゃ駄目だぞ。アイツは本当はお前を傷付けるつもりは無いなかったんだから。」カケルはレッドを慰めた。『特別テロ調査課1課』に戻ってきて友広はレッドに謝りコンコンはパソコンで何かを調べていた。
「コンコン。頼んで置いた速見圭一らしき少年の目撃情報はあったか。」カケルはコンコンに聞いた。
「居ないなあ。もしかしたらブラッドが掴んでるかもしれない。」コンコンはブラッドを呼んだ。ブラッドは黒髪に紫の目をした少年だった。
「マスター。お帰りなさい。」ブラッドは始末書を書いていた。無論壊したのはカケルである。
「悪いな。ブラッド始末書まで書いてもらって。」カケルはそう言った。
「良いんですよ。慣れてますから。」ブラッドはため息をついた。何で自分で書かないとマサヒトは思った。ブラッド異世界人目撃情報に新しいのは入っているかとカケルは本題に入った。5件入ってますが何かあったんですかとブラッドは尋ねた。カケルは事の次第をコンコンと白虎にも話した。三匹は慌てて用意し始めた。
「なるほど。大変ですね。すぐ速見圭一少年らしき人物を探します。」ブラッドはそう言ってドラゴンになった。
三匹は慌てている。
「早くしないと大変だコン。夜になる前に見つけて保護しないと。」狐の姿になっている。コンを付けるのは狐の時だけだった。白虎も虎の姿になった。
「カミラシにも事情を話している。すぐ見つかるようバックアップしてくれるそうだ。」カケルは仕事が早かった。
「じゃあ。すぐに支度を始めるぞ。もしかしたら野宿するかもしれないからな。」カケルはそう言うとクリスはしょうがないですねとため息をついた。カケルとレッドはロッカー室に来た。此処は着替えではなく弾薬などを入れている。相手は何匹居るか分からないので弾を多めに持っていた。カケルはレッドの写真を見たあと静かに締めた。その隣のロッカーはレッドのロッカーだ。彼女のロッカーは本と銃の弾が入っている。弾を多く持ってロッカーの蓋を見た。去年の10月ごろに慰安旅行があり出席した際の写真でカケルや職員の写真が貼られてた。その一枚が後ろに貼られていてカケルがレッドのほっぺたにキスをしている写真が貼られていた。その一枚は本来撮られなかった一枚だ。レッドは寂しくなった。
「早く行くぞ。」カケルの声がしたのでレッドはロッカーを閉めた。二人は準備を終えたマサヒトとクリスが待って居るのに気づきブラッドの帰還を待っていた。
「マスター。見つけました。魔物の森の奥で圭一少年らしき人物が歩いているのを目撃した者が居ました。」ブラッドは答えた。
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「奥って厄介だな。そっちは他国だしだいぶ遠い。おまけに噂だと主まで居るらしい。」レッドはそう言った。カケルはそれでも行くしかないだろうと言った。
「こりゃ旅支度じゃ無いと不味いな。」カケルはもう一回荷物を整理した。それぞれ旅支度をした後マサヒトは一旦家に帰り荷物を持って本部に戻ってきた。スフォンは車の代わりにダチョウみたいな鳥を手配した。
「馬を手配しました。」スフォンの一言にマサヒトはボケているのかと思った。そうではないとレッドは言った。
「馬って言うのはお前が知っているのはこの世界ではホースと呼んでいてこの世界ではこの鳥のことを馬って呼んでいる。」レッドは説明した。因みに学術用語ではダッシュバードと呼ばれている。
「コイツは速いぞ。しっかり捕まってないと振り落とされるぞ。」カケルはそう言って鳥に乗った。
「闘馬。今回もよろしくな。」レッドはそう言って闘馬と呼ばれた鳥に乗った。その前に狐の姿でコンコンが乗っていた。白虎はマサヒトの前に乗った。ブラッドはかけるの所に居る。マサヒトは意を決して乗った。
「坊主。振り落とされないよう手綱を持ちな。初めてなんだろ。」闘馬はマサヒト真人に喋った。マサヒトはビックリしながらも手綱を持った。これって変だろとマサヒトは思ったが変な事ではなくむしろ当たり前のようだ。
「マサヒトは初めてのことだから分からないかもしないが、この鳥はホースよりスタミナがあって足も速いんだ。」レッドは馬の説明をした。そんな便利な生物居たんだとマサヒトと真人は思った。
かけるの説明ではこの世界は大半は貧しくアメミスみたいに経済的に苦しく車は高級品という事もあり馬が使われているという。
「実はホースも高級品でな。野性のホース達を捕まえようとする輩も居るが、なかなか乗りこなすことも難しくて一般的に馬が乗られているんだよ。カケルはマサヒトにそう言って出発した。馬(鳥)は町の中を猛スピードで走った。時速80キロぐらい出ているだろう。レッドはゴーグルを付けている。他のメンバーも付けてりる。
「速い。思ってたより速い。」マサヒトは感激していた。
「どうだ。驚いたか。」闘馬走っているのにかかわらず息切れすることなく喋っている。
「ああ。凄いよ。」マサヒトは答えた。魔物の森に突入した。今少しだけ日が傾いている。
「闘馬。少しだけ日が傾いている。これ以上急ぐのは無理か。」レッドは闘馬にそう言った。
「無茶言うな。流石の俺らでもこれ以上出すと疲れが速くなる。目的までつく前にばてる。」闘馬はそう言った。
「そうか。ごめん無理言って。」レッドは闘馬にそう言った。マサヒトはさっき倒したオオトカゲがもう他の魔物に食われたのか骨になっていたのが一瞬だけ見えた。すぐに後ろの方へ行ってしまった。
「もうすぐで最初に来た場所に戻るぞ。」カケルはそう言った。そこにトンネルは無かった。
「鳥居は何時もそこにあるとは限り無い時も有ります。」クリスはマサヒトにそう言った。最初に居た場所も次第に見えなくなった。森は深く魔物の気配があちこちでしている。15分位経っただろうか。だいぶ進み沼が見えてきた。そこにネッシーみたいな魔物が出てきた。悠々と泳ぐだけだった。真人とマサヒトは呆気に取られた。
「アイツは沼の主だ。見られてラッキーだったな。」闘馬はそう言って走り続けている。かなり巨大な沼だなマサヒトも沼の方を見ている。その時人の悲鳴が聞こえてきたので闘馬達は止まった。レッドは降りて様子を見に行った。女の人がピストルで魔物を追い払っている。
「来ないで。」女の表情は恐怖で引きつっている。これは不味いと思いレッドが女性に加担した。
「大丈夫ですか。」レッドはそう言ってソードを出して女性に聞いた。女性は助けが来たと分かりホッとした顔になった。
「何とか。」女性はそう答えた。
「おお。美味そうな女がもう一人。」魔物達は腹を空かせているのかレッドと女性獲物を狙う目で見ている。
「悪いが他の魔物を当たってくれ。」レッドは魔物たちにそう言った。
「その魔物が此処らへんでは少なくてね。そこの女性がたまたま通りがかったんだ。もう食べるしかないだろ。」魔物が一斉に襲ってきた。レッドはソードで3匹斬りを隙を付いて真っ二つにした。女性は3発のうち2発魔物に当たった。カケルとマサヒトとクリスも応援に来た。カケルは10匹リボルバーで撃ちクリスは2匹ナイフで切りつけた。マサヒトは斜めに斬り最後の1匹は恐れをなして逃げていった。やれやれひとまず行った様だなとレッドは思った。女性は礼を述べた。
「ありがとうございます。」
「一体一人で何してたんだ。一様武器は持っているようだが。」カケルは女性専門に狙う魔物も少なくなく女の人や女の子を一人で行かせるなと教えられてたはずだがと思った。女性一人で森に来るなって知ってたはずだとカケルは言った。女性はカケルを見て赤くなった。
「ええっと。実はこの先にある薬草を取りに来たのですが魔物に狙われてしまって。」女性は恥ずかしそうにそう答えた。レッドはむっとしたが其処は我慢した。
「薬草ですか。」クリスは不審そうにそうな表情をした。レッドはクリスの表情を見て女性が変な事を言っているんだと分かった。
「はい薬草です。」女性はためらうことなくそう話した。マサヒトは良く分からず女性に聞いた。
「何処にあるんだ。その薬草。」マサヒトが聞いたとき女性はにっこり笑って前の方を指差した。
「あっちに薬草畑があるんです。」女性はそう言って先に進もうとしている。クリスは怪しいので行かない方がいいですと言って三人を止めた。レッドはクリスを信じたがマサヒトは女性一人じゃ危ないだろうと言った。カケルも癪だがコイツに賛成と言って意見が割れた。結局男子二人が行くことにした。カケルとマサヒトは女性と行くことになった。カケルは何でレッドが来なかったんだろうと気になっていた。何時もならカケルの浮気者と言って無理にでも一緒に来るはずなのにとカケルはそう思った。マサヒトも何故来ないんだろうと思っていた。レッドとクリスはマサヒト警護も仕事だ。仕事を放り投げる投げるなんておかしいと感じている。
「こちらです。」女性がそう言った先には薬草畑・・・ではなく魔物に食べられたと思われる骸の山だった。カケルとマサヒトがクリスが止めていたのか分かりレッドもうすうす女にしか分からない何かを感じていたのだろう。
「ふふふふ。」女性は馬鹿でかい蜘蛛の魔物になった。
「美味しそうな男性二人も釣れたわ。」魔物は女性の声を出して笑っていた。
「今思い出したんだが最近若い男ばかりこの森で行方不明にになっているんだ。」カケルはマサヒトにそう言った。
「お前思い出すの遅いぞ。」マサヒトは叫んだ。恐らくだが魅力的な女性だったのでスケベ心を出して着いて行った輩が大半だろう。結果食べられたのパターンだろうそんな事をカケルが思っていたとはマサヒトは知らない。二人は武器を出して逃げ出した。レッドは二人を待っていた。
「やっぱり行くべきかな。」レッドは何故か迷っていた。と言うのもさっきから嫌な予感がしてしょうがなかった。速くこの場所から逃げろという頭の中で警報音が鳴っていた。
「行かなくて正解です。あの二人なら大丈夫でしょう。」クリスはマサヒトの戦いぶりを見て行かせても大丈夫と判断していた。かけるも焼きもち焼きのレッドが来ないと寂しがり直ぐに引き返してくると思っていた。ある意味クリスは色目で人を見ず客観的に良く見るタイプだ。
カケルとマサヒトは来た道を戻り始めた。
「くそっ。あの女魔物だったのか。」カケルはそう言って走っている。
「ありゃ。馬鹿でかい女郎蜘蛛だな。」マサヒトはそう言って逃げている。クリスの話聞いて置けばよかったとマサヒトは思った。
「待てえ。逃がすか。」蜘蛛は二人を追いかけた。ひえーっと二人は叫びそうになった。カケルは逃げながらもリボルバーで3発撃って装填をした。マサヒトも逃げながらも攻撃をした。マサヒト走れ。殺されると真人は叫び声をあげた。あれトラウマになるかもしれない彼は密かに思った。やっと特徴的な赤い髪をしているレッドが見えた。クリスも見えてきた。騒々しい音が聞こえたので何だとこっちを見ている。何だこの馬鹿でかい蜘蛛はとレッドは思いクリスは悲鳴を上げた。
「キャアア。私蜘蛛は駄目なんです。」クリスは悲鳴を上げた。二人も逃げ出した。
「何だよあの馬鹿でかい蜘蛛は。」先に走っていたカケルに尋ねた。
「何って助けた女の正体だよ。」カケルはそう言って又リボルバーで4発撃った。蜘蛛は悲鳴を上げてが止まらない。レッドもハンドガンで4発蜘蛛に撃った。蜘蛛は又悲鳴を上げたが魔物はふらふらになりながらも追いかけてくる。もう少しで倒せるとリボルバー2丁出して8連射をして蜘蛛を倒した。マサヒトとカケルは息が上がっている。
「何とか助かったな。」レッドはそう言った。暫く休んだ。
「おまえらあそこで何があったんだよ。」レッドはそう言った。骸の山を思い出しそうになる男子だった。
「ごめん思い出させること聞かないでくれるか。真人の方がトラウマになりかけているから。」マサヒトはそう言った。
「怖かったよ。ハアハアって言って三人の目の前で抱きついていいのなら。」カケルはそう言った。バカッといってレッドは赤くなった。マサヒトにカケルは殴られたという。クリスは呆れている。何となくグロテスクな光景を見たのだと理解した。息も整い四人は馬が居る場所に戻った。
「お帰り。なんか大変だったみたいだコンね。」コンコンは人間より耳が良い為騒動は耳で聞いていた。他の馬や白虎も知っていた。コンコンと白虎ブラッドは馬が他の魔物に食べられないよう見張っていたため戦闘には来れなかった。
「おかげで時間をロスした。」カケルはそう言った。日が段々傾いてきた。
「急いで出発だ。」レッドはそう言って出発した。30分後沼を抜けて森一色になった。もう夕暮れになっていた。
「闘馬。夜になっても走れそうか。」レッドは闘馬に尋ねた。
「悪いが、お嬢。其れは無理だ。俺らの種族は明るい間しか走れない。」闘馬は本々夜の鳥ではないため今走っているのも無理をしている。
「しょうがない。野宿決定だ。」カケルはレッドに言った。レッドは圭一が心配だったが圭一が目撃された森の奥まだまだ先だ。今日は捜索は断念した。その日三つのテントが森に建った・一つは男二人もう一つが女二人。最後の一つは大きく馬とコンコンと白虎たちが居る。実はカケルはもう一つテントを用意してきたらしい。どうやらレッドとイチャイチャする為の物らしい。レッドは絶対入らないからなと言って拒否した。夕食になった。ある程度食料を持ってきたがどれ位掛かるのか予測つかない。圭一が移動している可能性も否定できない。多分歩きだと思うが無事なのか心配だ。恐らくラビット・スリーシックスが入っている以上大丈夫だと思いたいが如何なのか分からない。早く行った方が良いに違いないが奥なので行くのが大変だ。レッドはそう思っていた。
「あんまり思い悩むなよ。せっかくのいい女が台無しになるぞ。」カケルはそう言った。
「圭一のこと心配なのは分かるけどな。あの子自身は本当の日本人だし特別な力を持ってない子だから。」マサヒトはそう言った。
「そんな子を森の奥にやったのか。そいつ。考えられない位非常識だ。」カケルはそう言った。今食事中である。クリスは黙って食べている。コンコンと白虎は馬に餌をやっていて今は席を外している。馬(鳥)は雑食性である。
「終わった終わった。俺らも夕食食べよ。」白虎とコンコンは行った。ブラッドは見張りをしている。ブラッドが来た。
「マスター。僕も食事をするので見張りの交代お願いします。」ブラッドはそう言った。かけるは食べ終わっているのでしょうがないなと言った。
「懐中電灯要らないのか。」マサヒトはそう言った。暗視使えるから大丈夫とカケルは答えた。
暫く魔物の森だけど虫除けと殺虫剤持った?(レッド)殺虫剤はまずくない生態系に影響しそうだし(真人)蜘蛛は苦手なので有った方が有難いです(クリス)虫除けじゃなくて日焼け止めは持ってる(マサヒト)未だ蚊の季節じゃ無いだろう(カケル)こうして蜘蛛は男性二人にターゲットを絞ったという。




