31話それぞれの世界
引継ぎVR編であった事ないことが判明します。
レッドは複雑な気持ちで1年前亡くなったはずのカケルと再会した。バーチャル世界では死ななかった事にされているので当然会う事はできるがシチュエーションが不味かったのでレッドが怒りカケルはビンタされて意気消沈している。
「今白虎族のメシア警護は誰がやっているんだ。」レッドはカケルを見ずにそう言った。よほど恥ずかしかったんだろうなとカケルは思った。
「ああ。其れはクリスが担当している。そのメシアって言うのはどうやら野郎らしくてな。名前も男だから当たり前だな。」カケルはそう言った。
「その辺は知ってる。」レッドはそう言った。
「何だよ。クリスに聞いていたのかよ。」カケルは違う世界から来たとまだ気が付いていない。クリスって聞いた時点で気が付け元バディとレッドは残念に思っている。テンション下がりすぎだろうと彼女は思った。
「そういや何でそんな事を聞くんだ。」カケルは焼きもちを焼き始めた。付き合ってた当時から他の男の話をするとむすっとした表情をする男だった。レッドはカケルの焼きもちが凄いので何でもないと誤魔化した。その頃真人は見慣れない美少女が居ることに気がついた。
「あっ。真人君。お帰りなさい。」少女はにっこり微笑んだ。真人はこの子が自分を守ってくれているモンスターバスターだと気が付いた。
「ホロンドの人って美人ばっかりなのかな。」マサヒトはすっとぼけたことを言った。
「そんなわけあるのかな。」真人は表現に苦しんだ。その美少女はクリスという名前でナイフと魔法使い比較的おとなしい部類に入る。今まであった事件を尋ねた。最初の頃の冬子戦は同じだがレッドが目的のルナ戦やソードを狙ったゼディアス戦は別の事件と摩り替わっていた、クルセル島に入ってないのでこの人は行っていない。
「混乱するな。」マサヒトはそう呟いた。
「そういえばクリスさんは何と名乗っていますか。」クリスはショックを受けながらも答えた。
「栗原美咲です。本当に記憶が無いんですか。」クリスは泣き出しそうになった。この子もしかして傷つけちゃあいけないタイプの子だと真人とマサヒトは思った。彼女は繊細な子でした。真人は慌ててクリスに記憶が無いと答えたが更に泣き出す始末だった。
「真人。逆に泣かせてどうする。」マサヒトはそう言ってクリスに記憶が無い理由を語った。クリスは落ち着いて半信半疑で話をまとめた。
「つまりパラレルワールドから来たって事ですね。」クリスはそうまとめた。
「まあ。そんなところ。其れよりレッド知らない。」真人はそう言うとクリスは言葉に詰まった。
「知っていますけど今彼女に会うのは危険です。」其れだけクリスは喋った。
「何故。」マサヒトは不思議に思いそう言った。
「この世界では彼氏は生きています。しかも運の悪いことに一緒にホテルにいると思います。それ以上のことは聞かないでください。」栗栖はそう言ってそれ以上のことは話さなかった。マサヒトは嫌な予感がした。
「彼氏と一緒。」マサヒトと真人同時に言った。クリスは何も答えない。マサヒトは一瞬だけレッドの隣に男が寝てるイメージをした。真人も衝撃が走った。
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真人とマサヒトはカケルの姿を知らないので深く帽子を被った少年がレッドの肩を抱いて真人とマサヒトはにあっかんべえをしている姿を二人は想像した。何故かそのイメージしか浮かばない。知らないうちに彼氏に完全敗北してたと肩を落とした。クリスは真人の尋常じゃない落ち込みように何を言ったら良いか分からなかった。
「今は会わない方が良いと思います。レッドの彼氏は凄く焼きもち焼きで今までの戦いを私が見る限り戦闘になればあなた方が負けます。」クリスの言葉はフォローになっていなかった。むしろ現実を突きつけられた。レッドはカケルに内緒で山神県に来たバーチャル世界は物凄くリアルに作られている。まるで此処に来た事が在るみたいな程そっくりだとそんな感想を持っていた。やっと真人がいる町まで到着した。一先ず今後の事どうするのか相談しないとなとレッドは思っていた。そして真人の家近くまで来た。そこでクリスと出会った。クリスはカケルが付けて来てないかきょろきょろと確認した後居ないと分かると安心して真人の家に招きいれた。
「真人君レッドが来ましたよ。」クリスはそう言った途端真人は慌てて来た。
「レッド。良かった何とか会えた。」真人はこの世界に圭一がいないことを伝えた。圭一がとレッドは事態が深刻だと思った。
「そういえばレッドは目が覚めた場所何処だったの。」マサヒトがそう聞いてきた。
「そんなの何処だって良いだろ。」レッドは答えたが後ろからカケルの声がした。
「俺と一緒に寝てたら記憶が無くなっていたよ。少年。」カケルはそう言った。真人とマサヒトはやっぱりとショック受けていた。ショック受けるなら聞かなくてもいいのにと思うカケルとレッドは実際は未遂だけどなと言った。クリスは話がややこしいことになり頭を抱えた。兎も角現実世界だとレッドの住んでいる家に場所を移した。此処ならひとまず他の部外者に話を聞かれれ無いだろうとレッドは言った。
「つまりお前パラレルでは彼氏なのか。」カケルの質問にレッドとクリス声を上げそうになった。怖い顔とオーラを真人にを睨めている。真人はがくがく震えた。マサヒトは代われと叫んだので真人は代わった。
「だったらどうなんだ。」マサヒトも負けずに睨み返した。その姿は龍と虎の睨み合いの様に迫力があった。どうしようとレッドはおろおろしている。カケルはレッドを抱き寄せた。クリスはガクガク震えていた。
「俺の彼女だ。何処の馬の骨だが猫だか分からないがレッドに色目を使わないで欲しい。」カケルは断言した。
マサヒトは残酷な事実を告げた。
「パラレルではあんた死んでいるんだぞ。」マサヒトはそう言うとカケルは悲しそうな表情をした。
「そうか。パラレルではお前を残して死んでしまっていたのか。」カケルの表情を見てレッドは胸が張り裂けそうになった。マサヒトは逆効果だと落ち込んだ。そういえばレッド今でもコイツの事好きだったもんなとマサヒトは落ち込んだ。クリスはマサヒトが根は悪くないことを知っていたので慰めた。マサヒトはクリスって優しい子だなと思った。レッドはクリスとマサヒトの事が気になっていた。何故だろう。大好きなかけるも居るのに、そっちも気になるなんてとレッドは自分の心境の変化に驚いた。かけるは益々へそを曲げた。
「レッドさーん。やっぱりもう一回ホテルに行く。」カケルは小声で話した。レッドは真っ赤になった。
「馬鹿。カケルのエッチ。」レッドはそう言ってぷいっとそっぽを向いた。マサヒトはカケルが羨ましかった。なんか何時もより数倍可愛く色っぽく見えると思っていた。カケルはそんなレッドを見て微笑んでいる。もっと早くレッドと会いたかった出来るだけカケルの前にとマサヒトは無茶なことを思った。暫くして真剣な話になっていた。
「圭一がこの世界に居ないってことはホロンドに行っている可能性が高い。」レッドは真剣な表情をしている。カケルはマサヒトと行動するのが嫌だったが緊急事態なのでそうも言ってられない。
「足引っ張るなよ。」そうマサヒトに言ってリボルバーを出したひとまず一行は本部で圭一の目撃情報を捜すことにした。レッドはマサヒトを目隠ししようとしたがマサヒトは嫌がった。
「俺もそろそろホロンドの場所が知りたい。」マサヒトはレッドにわがまま言うなと怒ると思っていたがレッドはそうかと言って目隠しをしなかった。
「俺はホロンドに行くのは正直早いと思ったが今回の事で考えが変わった。今回みたいに別々にされた時にホロンドの道を知らないと色々大変だちゃんと覚えろよ。」そう言って目隠しをせずレッドたちの後を着いて行った。レッドは呪文を唱え始めたカケルも違う呪文を唱え始めた。二人の声が合わさりトンネルが現れた。真人は夢に見たトンネルだと思った。
「さあ行くぞ。この鳥居を長時間そのままにすると他の関係ない人が入る恐れがある。」レッドはそう言った。
「鳥居。」マサヒトは神社にある鳥居かよと驚いた。良く見ると鳥居にも見える。地方によってはワームホールとかゲートと呼ばれている異世界へのトンネルである。鳥居もといトンネルは長く暗視を使うほど暗くは無く薄暗い。
「お前。此処にくるのは初めてか。」かけるはそう言った。何回かは通っていると思うんだけど良く分からないと真人は答えた。
「なら一つ言っておく。稀に魔物が追い立ててくる場合がある。そういう時は逃げろ。お前の敵う相手じゃない。以上だ。」カケルはそう忠告した。レッドがカケルのフォローをした。
「ホロンドでは今まで戦ってきた奴らより上の魔物たちごろごろ居る。だからあんまりホロンドには行かせたくなかった。」レッドはそう言ってマサヒトに教えた。
「そうなのか。通りで目隠しするわけか。」マサヒトは納得していた。レッドの優しさが一つ分かりほっとした。
「あと場合によってはその魔物と戦わないといけないので地球に日本の方がはるかに安全です。」クリスはそうホロンドの厳しさをマサヒトに教えた。
「強くないとホロンドで生きるのは難しい。俺らはそうやって生きてきた。」カケルが喋った時後ろから何か沢山の走ってくるような音が聞こえてきた。
「噂をすれば。」レッドが言った時メンバーは走っている。レッドも走っている。
「追い立ててくるの魔物の団体かよ。」マサヒトは叫びそうになった。段々前の方に光っているのが見えた。出口が見えたが魔物の集団が段々近づいてくる。
「マサヒト。出たら鳥居の端によれ魔物に当たる心配が無い。レッドはそうマサヒトに指示を出した。マサヒトも分かったと答えた。やっと出口が見えた。レッドとカケルは左端マサヒトとクリスは右端だ。魔物の団体はが走り抜けた。魔物の正体は馬だった。暫くしたら居なくなった。
「さっきの馬だったよな。」マサヒトは目を丸くした。
「ああ。グレイトホースといってよく鳥居の中を走っている馬だ。今回は団体だが1匹の場合がある。レッドは説明している。
「なあ。レッド。此処本部じゃなくて魔物の森だぞ。」カケルはため息をついた。
「どうやら今回は失敗したみたいだ。」レッドはそう言ってソードを出した。カケルもリボルバーを出した。クリスはナイフを出し始めた。
「お前大剣使いか。念のため小回り効くの持ってた方がいいぞ。」カケルはそう言ってナイフ一本マサヒトに渡した。カケル意外といい奴と思った。レッドはくすっと笑って文句を言ってた割にはちゃんとマサヒトのこと気にしていたのかと思った。
「なあレッド俺らは魔物の森のどこら辺にいるんだ。」カケルはそう言った。魔物の森は三国をまたがる巨大な森だった。其の事をカケルは気にした。
「多分ドホロの手前当たりだと思う。」レッドは答えた。では野宿無しですねとクリスはホッとした。彼女は野宿の戦闘が多かったのでぐっすり眠れず困ることが多かった。マサヒトはチンプンカンプンだったがこの森は巨大でドホロが本部の場所だと気が付いた。
未だ森を歩きながら話をしている。
「出来るなら避けたいな。この世界の夜の魔物は強敵だから。」レッドは呟いた。この世界には朝や昼も居るのかとマサヒトは尋ねた。居るが比較的大人しいからのが多いからなとレッドは答えた。
「どちらかといえば人間に友好的な魔物が多い。むしろ注意をするのは夜の魔物だ。今まで戦った魔物より同等か少し上が多い。」レッドは答えた。話を聞くと深夜の魔物が一番強いらしく凶暴な相手も多いので倒すのが大変らしい。
「まあ。普通の人は深夜の魔物は相手にしないんだが稀に人家畜を襲う事もあるから相手にしなきゃいけない事もあるってことさ。」カケルはそう言って辺りを見渡した。風がざわざわと聞こえ魔物の気配が漂ってきた。
「昼間は比較的に大人しいじゃないのかよ。」マサヒトはレッドに言った。
「大人しい奴が多いがやはり凶暴な奴もいる。」レッドはそう言った。出てきたの魔物は巨大なオオトカゲだ。何だ人間の子供かとマサヒトとクリスを見てそう言った。カチンと二人は頭にきた。レッドとカケルを見たとたん口を舌でなめた。
「おいしそうな女二人も居る」そう言って襲い掛かった。カケルは自分が女と間違えられたのに気付き激怒した。
「俺は男だ。」そう叫びオオトカゲを瞬殺した。オオトカゲは無念そうな顔をした。
「・・・男が混じってた。無念。」そう言って倒れた。マサヒトはもしかして自分も女と間違えられたのかと思いショックを受けた。カケルは怒りが収まらない。
「アイツ俺を女性と間違えるやがって。おまけにレッドを食べようとするなんて。」カケルはそう言って先に進んだ。マサヒトはショックを受けたまま前を進んだ。レッドが心配になって慰めた。
「魔物だって間違いはある。」レッドはそう言って肩を叩いた。カケルは不満そうな顔をしてレッドとマサヒトを見ている。やっとドホロの市街地に入りレッド達は武器をしまいモンスターバスター本部へ向かった。本部の近くには大きな公園がありよくレッドは此処でお弁当を食べたりデートをしてたりしていた事を懐かしく思った。何時も来ている筈なのだがカケルが居るせいか一層その思いは強かった。
「もうすぐでモンスターバスター本部に着く。」カケルの声でレッドは我に帰った。バーチャルの世界でカケルと会えるなんて夢のようだとレッドは思った。マサヒトはレッドがカケルばかり見ているので物凄く不満だ。
「死んだ彼氏なんだから仕方ないよ。」真人はマサヒトに我慢するように言った。
「だけどさ。いくらなんだってこの世界出来すぎじゃないか。」マサヒトは真人に言った。確かに本当の世界と瓜二つだというほど良く出来ている。真人は自分が居る世界の人物達も本物だと思うほどリアルだ。レッドも本物のカケルに話をしているみたいに接している。マサヒトはレッドに小声で話した。
「この世界本当にリアルだよな。」マサヒトはレッドにそう言った。レッドも同意見だったらしく頷いた。
「そうだな。カケルの性格も良く掴んでいるしクリスも本当の戦闘スタイルで同じ性格だ。これを作った人物か魔物は俺らのこと念密に調べ上げたみたいだな。」レッドもその事が不気味に思っていた。そして本部に到着をした。レッド達は『特別テロ調査課1課』の部屋に入っていた。そこには今まで会った事がある人も居たがコンコンと白虎が人間の姿をしている。
「あっ。レッドとカケル君何処に行ってたんだ。」狐色の髪に茶色の目をした少年コンコンはそう言った。マサヒトは初めて人間姿のコンコンを見たので誰なのか分からない。
「ごめんコンコン。実はトラブルに巻き込まれたんだ。」レッドがそう言ったので今のがコンコンだと気づいて驚いた。
「そこの金髪の少年ってもしかしてオカダマサヒト君。」コンコンの言葉にそういえば此処では正式に会ってないと思い出し内心複雑な心境になりながらも初めましてとマサヒトは言った
「初めまして。コンコンです。隣に居るのが白虎です。」コンコンはそう言った。白虎は銀髪で青い目をしている少年で今は報告書を書いていた。
「よろしく。俺が白虎だ。」白虎はマサヒトを気に入ったらしくにっこり微笑んだ。
「よろしく。」マサヒトはそう言ってカミラシの所に来た。彼には会ってあるらしくにっこり微笑んだ。カケルを見るときっと睨んだ。
次回は丸っとホロンドでの冒険の話になります。




