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魔物の微笑み  作者: 宮川ちい
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外伝 紫陽花の涙 5話カケルの死

外伝の本編は最後です。

レッドはナチュラルメイクをして予定より15分前に待ち合わせ場所来た。少し大人びて5cmのヒールを履いている。カケル俺がメイクしたの気が付くかなと彼女は思っている。カケルはその頃そろそろ行くかなと思い私物のバックを持って行こうとしている所をブラッドが見ていた。

「今から何処かに行くんですか。」ブラッドはそう言った。

「ああ。久しぶりにレッドとデートだ。」カケルはブラッドにそう言った。ブラッドはその時マスターである。カケルに二度と会えないような気がして心配していた。

「マスター。気をつけて。」ブラッドはそう言った。デート行くだけだよ。大げさなと言って居なくなった。今回は不良の喧嘩に巻き込まれることは無く無事にレッドを見つけた。

「よお。待ったか。」カケルはレッドにそう言った。

「ううん。今来たとこ。」レッドは15分待った事を野暮だと思い言わなかった。

「ところで今日はどこに行くの。」レッドはデートを呼びかけたのが、カケルなので当然プランを練ったのだろうと思っていた。

「ノープランだから。」カケルはそう言った。レッドはため息をつきながらガイドマップを出した。カバンの中に入っていた。

「念のために持ってきて良かった。」レッドはそう言った。せっかく京都に居るんだから観光地回ってから映画でも見に行こうと言う話になった。最初は錦会館で着物の展示を見た。着物って結構高いんだなとカケルは痛感した。匂い袋をそこで買った。レッドに渡したが最初レッドは断った。

「ごめんな。ブランド品とかは受け取るなって親父に言われているから。」レッドはそう言った。彼氏の俺でさえこの扱い酷くないかと彼は思った。

「何でその教えだけ守っている。」カケルは思わずそう言った。

「何でも送ってくる奴は下心があるから気をつけろって言ってたし中には酷い男も居るから受け取るなって言われてて。」レッドはそう言った。

「彼氏にも受け取るなは無いだろ。」カケルは呆れている。

「でも彼氏には受け取るなって言われて無いから良いのかな。」レッドはそう言った。素直に受け取れよとカケルは言った。次に安陪晴明神社へ来た。旧一条戻り橋が飾られている。余り尾距離は遠くは無い。

「昔は乗れたらしいが今は乗れないみたいだ。」カケルはそう言った。

「乗ったとしても何か白紙にしたい事でも有るのか。」レッドは突っ込みを入れた。因みに一条戻り橋には死者と出会える橋として有名だが物事を白紙に戻す力が備わっていると伝えられている。一条戻り橋が改築された際、橋の一部が安陪晴明神社に奉納されていた。現在の一条戻り橋はついでに車窓から見えた。二人は市バスを使って観光していた。その頃フィルダのマークをしている銀髪で青い目をしてこめかみから頬まで刀か剣の傷跡をしているイケメンの若い男が電車に降りた。

清水寺に行こうとした時、地主神社の方も行ってみようかとレッドは話した。

「ちょっと待って。あそこの神様って弁天様だろ。カップルで行くと焼きもち焼いて別れさせるって有名だぞ。」カケルはそう言った。それなら清水寺だけにしようかとレッドは言った。そういや犬野やたら行きたがってそこの神社行きたがっていたがアイツ行ったんだろうかとカケルは思った。因みに地主神社は縁結びをしているが同時に縁切りもしているという。なのでカップルにはお勧めできない場所である。清水寺の境内に来た時レッドは驚いた。カケルが一瞬透明に見えた。思わず彼を抱きしめた。

「どうした。いきなり抱きついて。」カケルが半分嬉しそうな表情をしている。透明に見えたと言ったら彼が消えてしまうのではないかと不安になりレッドは言えなかった。

「何でもない。」レッドは赤くなりそう言った。二人は境内からの風景を見ている。思ったより高いんだな此処とレッドは思った。カケルはレッドを見ている。綺麗になったな。昔は子供子供って彼女を傷つける位言っていたのになとカケルは思った。今は交際2年目に突入し喧嘩も多いが仲は良い方だった。

「なあ。俺を置いて遠くに行くって事無いよな。」レッドはカケルに尋ねた。

「当たり前だろ。こんな可愛い彼女残して行く訳無いだろ。」カケルはそう言った。だよなとレッドは何処かホッとした。境内を降りて茶碗坂来ていた。最近カップルで持つと縁が切れないという懐中時計が茶碗坂付近で売られているという都市伝説があった。どうやらホロンドの商人が一枚かんでいるらしく魔法が掛かっていた。其れをレッドが購入した。

「はい。縁の切れない懐中時計。」レッドはそう言った。

「お前そんなの買ったのか。そんなに自分の彼氏信用できないのかよ。」カケルはそう言ったが嬉しい表情をしている。

「まあ安心しろ。俺は浮気したこと無いし他にも女居ないし出来ない理由もあるし。」カケルは後半は小声になっている。彼がコンプレックスに感じている部分ののようなので特別レッドは聞かないようにした。

「そうじゃないんだが、」レッドはそう言った。カケルは制服じゃない上胸ポケットが無い服を着ていたのでズボンの右側に入れた。

「まあ。愛しの彼女のプレゼントだ。大切に使うよ。」カケルは微笑んだ。映画館にやって来た。やっているのはエイリアンVSゾンビ(15R)GOKUDOU懺悔(15R)フランダースの犬がやっていた。

「なんか15R多いな。」カケルはそう言った。

「最近規制が厳しくなったんだってさ。エイリアンVSゾンビ観たい。」レッドはそう言った。

「ゾンビ系この間見たばっかりだろう。」カケルはそう言った、本来なら観られない映画も高校生というたちおばなので普段見られない映画もこっそり観てた。結局カケルが反対しフランダースの犬を見る事になった。

映画を観終わりレッドは一回化粧を直しカケルところにやって来た。

「しかし。お前号泣したかと思うほど泣いてなかった。」カケルはそう言った。

「お前こそ泣いてなかったか。」レッドはそう言った。フランダースの犬恐るべしと二人は思った。二人で街中を歩いている時あの傷の男はビルの屋上に居た。

「未だターゲットは来て無い様だ。」男は無線でそう言った。極秘任務で大物政治家が来る京都に出没しているので始末来いと言われていた。その時眼下に見えたのはレッドとカケルだった。傷の男はレッドの事を知っていた。

「おい。モンスターバスターのカケルとレッドが居る。ばれたのか。」傷の男はそう言った。無線からそんなはずはと言う困惑の声をした男が居る。その時総裁から電話が来てレッドかカケルを殺せと言っていた。

「まあ。二人とも殺っちまえば問題ないさ。」そう言って傷の男はレッドの方を狙った。彼女には色々因縁があった。カケルはレッドの体に赤いレーザーみたいなものが見えたが彼女は気が付いてない。まずいと思いカケルはレッドを押した。その時赤いレーザーはカケルの胸で心臓は離れている場所に当たり撃たれた。レッドはなにすんだよと怒鳴ったがカケルが倒れたので頭の中が真っ白になった。

「カケル。しっかりしろ。死んじゃ嫌だ。」レッドはぼろぼろ泣いている。

「レッド大丈夫か。」カケルはそう言った後キスして亡くなった。他のモンスターバスターが駆けつけたので傷の男は此処で殺るのはまずいと言っていなくなった。ブラッドが駆けつけた時にはレッドが大泣きしコンコンと白虎は君のせいじゃないからと言っている。

「マスターが死んだってどういう事ですか。」ブラッドはそう言った。レッドは泣きながら説明をした。霊安室にカケルが寝かされていた。

「・・・あのう。マスターと二人っきりにしてください。色々頭を整理させたいので。」ブラッドはそう言った。暫くしてグリーンがやって来た。

「カケルの遺体が無くなったんだ。ブラッドも居ないんだ。」グリーンはレッドに何処に行ったか心当たり無いかと言った。まさかブラッドがカケルの遺体を持っていったのか。でも何か変だレッドは思った。ブラッドはその後モンスターバスター本部には戻らなかった。3日後死体の無い葬儀が行われた。彼には縁の切った親戚が居たがその人たちは居ない。家族はテロに遇い亡くなっている。親戚も家族の無い葬儀が行われた。ずっとレッドは泣いている。アメミスでも丁度紫陽花が咲いていた。葬儀の時はずっと雨が降っている。スフォンは涙が止まらなかった。未だカケルを弟分だと思い色々口出ししていたが居なくなると辛い。

「カケル君もそう思っていたみたい。」フレンチはそう言って遺品の絵を見せた。その時スフォンは涙が止まらなくなった。何時も怒っている顔ではなくお兄ちゃんとしてのスフォン幼い頃のレッドが描かれている絵があり最近書いたものらしい。

***********************************************


絵を見た途端スフォンは一言言った。

「素直じゃないんですね。最後まで。」スフォンはそう言った。葬儀が終わり形見分けをした時アルバムと部屋に残していったレッド人形を引き取った。一体だけでなく三体もあった。サイズも違うがせめて成仏する様にカケル人形も置いたが余計悲しくなった。普段は人目の付かない場所にしまっておく事にした。8月になりレッドは気が抜けた様な顔をした。仕事中は頑張ってカケルの事を忘れ様としたが仕事中こそ一緒だったので、ついカケルと言いそうになったが亡くなったんだっけと思い出し涙を出しそうになる始末である。今は仕事も夏休み中で家でぼんやりしていた。コンコンと白虎はレッドが可愛そうなのでカケルが行きそうな場所に彼のゴーストを探したが不思議な事に成仏したのか居なかった。隣の部屋がカケルの部屋で別のゴーストが居たがあいつは来てないぞとゴーストは言った。

「でも、おかしいな。あのカケルが成仏するなんてな。まあ人間分からない物だな。」ゴーストはそう言った。

「ブラッドも居なくなっちまうし。何でこうなったんだか。」白虎はそう言った。

「なあ。鳳凰の力で蘇らせること出来ないのか。」レッドはそう言った。そこに夕暮れの巫女が現れた。

「無理よ。鳳凰の力では蘇らせることは出来ないわ。死人の力じゃなきゃ無理よ。まあ。死んだのに生きている人なんて生き物と言えるか別物だけどね。」巫女はそう言って居なくなった。レッドは休暇中図書館でで死んだのに生きている人のことを調べたが文献が無くお手上げだったと言う。それが自殺を考えていたレッドに生きる力を与えた。まあ。死ぬよりもましだけどなとカケルが言っているような気がした。振り返るがカケルの気配は無く会いたいと思う様になった。1年後の5月レッドはカケルの墓に来ている。

「カケル。あれから1年経とうとしているがお前本当にゴーストになってないか。もしかして出会ったクルセル島の廃ホテルに居たのか。」レッドはそういうがカケルの返事は相変わらず無い。多分紫陽花を見るたびに思い出すのだろう。

「あー。居た。居た。此処に来ていたのか。」黒翼(こくよく)はそう言った。どうやら探しに着ていたようだ。

「そろそろ昼休み終わるぞ。」黒翼はそう言った。分かったとレッドはこの場所を後にした。それをみていたウサギの人形が居る。お供え物ではなく魔物だった。

「一様報告通り此処に来ているようですね。」魔物はそう言って消えた。魔物の手にはレッドの資料を持っておりたまにカケルの墓に来ている事も書かれている。かなり念密に調べ上げられてる。その時は未だ、その事をレッドは知らない。又真人たちその戦い巻き込まれると知らなかった。不穏な事が起き様としていたことは誰も知らない。

藤子は何時も通り真人(まさひと)に接していたが真人は藤子辛くないかなと思っている。一年経とうとしているが彼氏の事を忘れていない事実も知ったせいかもしれないと彼は思った。未だ紫陽花は咲いてないが5月も終わろうとしていた。因みにかける人形の事はフレイヤは知らずなんかのアニメのファンだと思う程度で特別気にしてない様だ。(ただ)見つけてもそのままにしといて藤子に言われていた。隠し場所が毎回違うが何か思い入れはあるようだとは気が付いた。過去のことを知らないフレイヤも何となくだが大切な物なのかは気が付いた。まだフレイヤはカケルの写真は見たことがない。実はレッドの部屋には金庫があり、その中にカケルの写真が入っていた。なのでフレイヤ自体は知らない。たまにレッドはカケルが恋しくなると出す程度だった。

「そういえばあれ以降ブラッドは全然カケルの元部屋に戻って来ないしどうしたんだろう。」レッドはポツリと呟いた。

「多分元気じゃないかな。そんな予感するコン。」コンコンはそう言った。ブラッドが何時でも帰ってくるように荷物を預かっていた。ひょっこり現れたら、カケルの死体はどうしたのか何故居なくなったのか聞くつもりだった。気にならない方が変だ。今のところ戻ってきたという噂は聞かない。カケルの部屋は別の人が借りたが数日経たない内に別のゴーストが出るというで居なくなっていた。普通の人はゴーストに慣れてないので嫌なのだという。数回繰り返しているので今は空き部屋となっている。今年も入って来た人が逃げてしまったという。数日で居なくなるなんて度胸の無い奴らだゴーストの少年はそう言った。カケルが特別だったからじゃないかとレッドはそう言った。

「ブラッドも居なくなっちまうしカケルの思い出話はレッドとか。」少年ゴーストはそう言った。

「ブラッド。何処に行ったんだか。元気だと良いけど。」レッドはポツリと呟いた。未だブラッドは行方不明扱いだ。小さなドラゴンなのでモンスターバスター本部近くに現れたら分かるのにとレッドは思った。ドラゴンを連れているのはホロンドでも珍しい。今はアメミスは夜だった。今はクルセル島の報告書と書いてやっと提出し終わり部屋でのんびりしていた。そこに少年ゴーストがやって来たという状況である。このゴーストはカケルがやって来た時にはもう部屋の住人だった。なのでこの部屋に住んでからの知り合いに近かった。そういえば、カケルが引っ越してくる何年前から居たんだろうって言われてたなとか他愛の無いカケルの思い出話をたまにしていた。今はその部屋に人が居ないので話し相手が居らず暇らしい。隣のレッドの部屋まで遊びに来たなと振り返る。

「そういえば何年前からあの部屋に居たんだ。結構長く居だって聞いたけど。」レッドはゴーストに尋ねた。

「ふっ。其れを言うと俺の年齢ばれるから言わないという暗黙のルールがある事をカケルは言ったの知らないな。っていうかアイツ言って無かったのかよ。」ゴーストはそう言った。

「全く言ってなかった。」レッドは冷静に答えた。

「そういう事言って亡くなって欲しかった。」ゴーストはそう言った。俺としては未だ亡くなって欲しくなかったんだがとレッドは思っている。大分落ち着いてきたが未だ心の奥でズキズキとした気持ちが残っている。本当に好きだったんだなと自分でも思っていた。

「そういや。他に好きな人出来たか。あいつは死んじまったけどお前は生きてる。何時までも泣いてたら、カケルも心配して出てくるかもしれないぞ。」ゴーストはそう言った。

「放っておけ。」レッドはそう言った。そのせいかクルセル島で、カケルの声がしたと思ったのはと思う事にした。気配はしなかったので分からないが多分懐かしさの余り聞こえた様な気がしたのだと自分で結論付けた。良いのか其れでととゴーストは思った。

一条戻り橋ですがこの話は未来という設定なので乗れない事になってますが現代では乗れるので乗ってみたい方は阿倍晴明神社に行ってみて下さい。

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