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魔物の微笑み  作者: 宮川ちい
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外伝 紫陽花の涙 4話 VR世代

終盤近くになりました。

ゴゼルダは魔物がVRを使って戦闘訓練していましたので強いと思いますよと言った。レッドは勝てるか分からなかった。彼女は幼い頃からVR戦闘はやっていたが生まれた時からはやってないので、どれ位強いのかは分からない。

「未知の相手となれば大怪我以上も視野に入れないとな。」レッドはカケルにそう言った。

「そうさせるか。」そう言ってカケルは翼を出した。レッドとは違い悪魔の様な翼だった。彼曰くドラゴンでドラゴン族だから出せるらしい。彼が本気になった印である。レッドは実は彼に勝てたことは無い。いつも負けてしまうので修行を師匠の所でするが同時に彼も修行しているお前に負けるかバーカと幼いカケルがそう言った。良くそれで幼い頃は喧嘩になっていた。そんな相手に惚れてたのを気が付いた時は腹立たしかった時もあったが理由を聞くと又切なくなった。

「守りたい子が居るんだってさ。どうしても女の子に守られるより守りたいって良く言ってた。」師匠のルームメイトの男が笑ってそう言った。

「俺が言ったことは内緒にしてくれるか。あの子他の人に言うなって言ってたけど。」あの人が言うのは何か魂胆(こんたん)が有ったのかも知れないがと当時は思った。もうカケルは守りたい者を見つけていた。だからもっと強くなれた。失わない為に・・・。俺はどうだろう。フィルダに狙われた時期があったから剣術を始めたがと思った時もあった。レッドは魔物に剣にはかすりもしなかった。カケルは3発リボルバーで発砲したがかわされた。

「意外と素早いぞ。」カケルはそう言った。犬野はまともに戦っていたら負けるんじゃないか。かといって卑怯な手を使っても通じる相手でもないと判断している。コンコンは妖術は効いたと思い噛み付こうとしたがフラフラしながら避けた。妖術は掛かったがままだかちゃんと理性があった。ブラッドは人間の姿になり銃で発砲したが全然弾は当たっていない。白虎は雷撃落としたら大変だと思い噛み付こうとしたが避けられた。ゴゼルダは、おおっ。これがVR戦闘の力と驚愕している。素早さ攻撃力普通のモブ魔物とは格が違っていた。ただ気になるのは経験の浅さだ。其処は知識でカバーしているようですが何時まで持つやらと思っている。普通成長と共に親がちゃんと教えてから独り立ちをさせているが彼らは母親的存在が居ない。此処で作られたので此処で育ったような魔物だった。そこが気がかりですが次に向けてのデーターを取りたいですからねとゴゼルダは思っている。他の職員達は逃げている。酸川(すかわ)はもうばれたのかと思いながら階段を下りていた。

「レート。無様な姿だな。」酸川はそう蛇人間にそう言った。

「酸川様。どうして此処に。」レートはそう言った。

「ちょっと野暮用でな、あんまり立ち話すると怒られちまうからな、」酸川はそう言った。レートは違反者でフィルダの構成員だった。無論ちょっとだけ立ち話をした四人の少年少女には分からなかっただろうがとレートは思った。

「この様子だとゴゼルダを救出も任務になりそうだが。」酸川はそう言った。

「あいつは俺から見たら異常者だが総裁は有能な科学者として見ている。だから手放したくないそうだ。」酸川はそう言った。おかげで今夜はまずい酒になりそうだと言いながら居なくなった。正式にはゴゼルダの所に行った。

「全くあんな異常者が天才じゃなかったら病院送りにしていたのにな。」レートはそう言った。彼の見解は酸川と同じ感じで薬と生物の研究をさせたらぴか一だったという人物がゴゼルダの表の評価だった。天才と言うのは馬鹿と紙一重だ。その分野には優秀だとしても他は違う場合が多い。あの人の場合優しい思いやりが昔の方は無かった。段々身に付けていったのだろう。だから平気で実験できるし人をこんな姿にしても謝りの一つも未だ無いとレートは思った。どんな環境でそうなったか分からないがろくな育ち方していないのだろう。しかしこの研究所やたら猫臭い。あいつ猫を飼っているのかとレートは思った。もう猫の気配は無い。多分助手が急いで捕まえて脱出したのだろうと思った。


***********************************************


魔物達は相手が弱いと思ったらしく挑発をしている。レッド達は戦い慣れているのでどうやって倒すか冷静に考えている。

「いい女だな殺すのがもったいない。」魔物はレッドを見てそう言った。カケルはカチンときた。その時コンコンがやっと1匹倒した。彼の場合この中では一番戦闘歴が長いからねとは言っていた。一体コンコンって何歳なんだろうとレッドをはじめ皆思ったがちゃんと戦っている。ひとまずVRを使っていたわりには弱いと思っている。戦闘能力は個人差はあったもののかなり強いがちょっと知恵を使えば勝てなくも無いという感じである。彼ら三匹はレッドとカケルよりも戦闘歴が長い。その時一匹が血を見て唖然とした。

「何でこんなに傷が痛いんだ。」一匹はそう言ったので、もしかして怪我を一度も負ったこと無いのかと四人と三匹は思った。魔物はVRなので本当の怪我をしたことが無かった。

「あれ。とんだ欠陥品になっちゃったみたいですね。」ゴゼルダはそう言った。生まれて初めての怪我なので混乱している。その様子を他の魔物は見ており恐怖に感じた。未知の恐怖より恐ろしいものではない。伝染するかのように戦いは怖いものだと認識してきたらしい。

「戦いに怪我は付き物だ。」レッドはそう言った。デカイ生まれたての魔物にはショックが大きかった。死体も初めてなので吐く魔物も居た。ゴゼルダはデーターはこれ位で十分ですねと思っているとも知らず魔物達は戦っていた。カケルが俺の女に色目使うなと言って怒った顔でさえ怖いと思い1匹逃げ出した。酸川はサイレンサー付きの銃で魔物を射殺した。レッド達はサイレンサーの音には気が付いていない。

「あんなので逃げるな。出来たのは怪我や死体を見るのが始めての馬鹿集団だったって事か。」酸川は冷静に分析している。ブラットはドラゴンの姿になり魔物を火傷をさせた。無論火を吐いた。火傷も初めてなので大パニック状態だ。黒焦げになった魔物も居り怖くてたまらない。魔物達は逃げたくて堪らなかった。

「もう戦闘しないで結構。十分データーが取れましたので。」ゴゼルダはそう言った。帰らせていただきますと言った。

「待つんや。うちらはあんたを捕まえに来たんや。帰ってもらっちゃ困るんや。」由真はそう言った。ゴゼルダは冷たく笑った。未だ捕まる訳にはいかないのでと言った。

ゴゼルダは冷たく笑っている。

「女の子に引き止めてもらうのは嬉しいのですがこっちにも都合がありますので。」そう言ってゴゼルダは煙幕を投げたが酸川がゴゼルダを連れて行った。咳き込む四人と三匹と生き残った魔物たち。魔物達は見捨てられた事に気付きショックを受けた。ぐらぐらと異空間は崩壊し始めた。主を失った異空間はやがて消える運命にある。

「お前達も来い。」レッドはさっきまで戦った魔物たちにそう言った。

「俺たちはこの場所しか知らない。外に行くのは怖い。」魔物の一匹がそう言った。彼らは残ることに決めた。彼らはこの部屋すら出たことは無い。外は未知の領域なので怖いらしい。

「レッド。早く逃げるぞ。」カケルはレッドの手を掴み走っていった。途中蛇人間のレートが居た。

「お前らは達者に暮らせよ。」蛇人間の彼も残ることにしたようだ。多分生き残っても実験台にまたされる可能性があったため彼は安らかに眠らせてくれと思ったという。レートの名前は知らなかったがレッドは助けたかったが時間の余裕が無かった。カケルに手を引かれて階段を駆け上がった。由真と犬野も走っている。コンコン白虎ブラッドも走って出口が出たレッドとカケルが最後で二人が出た直後異空間は崩壊し無くなった。もう少し遅かったら危なかったとカケルは思った。レッドは呆然としていた。

「未だあの中にあの子の他にも連れ出されていない魔物の気配もあったんだ。何でゴゼルダはその子達にも助けなかったの。」レッドはそう言って泣いた。カケルは慰めの言葉すら思い浮かばずただ彼女を抱きしめた。異空間は消滅したのfで恐らく中に居た魔物も亡くなっているだろう。由真も悔しくて泣いていた。京都タワー近くの駐車場でゴゼルダとアシッドが居る。

「まさかあんな欠陥があるなんて予想していませんでした。」ゴゼルダはそう言った。

「まあ良いじゃないか。人工的に早く成長させてVRに頼らない方が良いって分かっただけでも成果じゃないか。」酸川はそう言った。

「貴方にそう言われるとは思いませんでした。」ゴゼルダはそう言った。

「研究の方はどうするんだ。」酸川は尋ねた。

「暫くオリジナルの魔物の方をしようかと思ってます。」ゴゼルダはそう言った。その日の月は大きく冷たく光を放ったという。レッドは気分が落ち着き寮に戻ったという。由真も落ち着きそろそろ引越しやなと言っていたという。ひとまず計画は阻止したのでゴゼルダも同じ場所に居ないだろうと言う事で明日報告に行くでと言っていた。レッドも報告に行くつもりだが荷物まとめないとなとは思っていたというカケル犬野も荷物をまとめ始めていた。

2・3日もなれば記憶処理班が来て人々からモンスターバスターたちの顔の記憶などが消えるがレッドは何度も経験をしているが寂しさは消えない。やっと仲良くなったばっかりなのにと思う時もある。仕事だから諦めろと良くカケルが言っていた。でも寂しいよなとレッドは思った。多分今度は京都ではないというのははっきりしている。京都から出て行く前にデートとかしたいよなとカケルは考えている。

「犬野。今度の日曜日由真を誘ってWデートしようぜ。」カケルは思い立ったようにそう言った。

「パス。由真とはそんな関係じゃないし。その日別の用事あるから。」犬野はそう言った。そうか別の用事入っているならしょうがないかとカケルは思った。善は急げとカケルはレッドにメールをした。「日曜なら空いているけど。」レッドはそう返信していた。レッドは今日が金曜日なので月曜には引っ越すつもりでいた。カケルも殆どスケジュールは一緒だ。じゃあ日曜日になとカケルはメールをした。

「久しぶりのデートだ。」カケルは喜んでいる。前回は不良の喧嘩に巻き込まれて2時間レッドは待っていた。遅い。2時間待たせてと怒りつつもデートしたが楽しめなかった苦い記憶もある。今回はそんなにトラブルは起こしていないが何かあるか分からないため早く出て行こうと思っていた。由真は良いな羨ましいでと言っている。

「犬野とデートしないの。」レッドはそう言っている。

「無理無理。うちらレッドより先に次の場所行くことになっているんや。」由真はそう言った。つまりデートどころではないと言いたいらしい。

「一人で散策してくるがな。心配せんでもいいで。」由真は気を使ってそう言った。ちゃんと由真の本棚に中にちゃんと京都のガイドブックが紛れ込んでいた。一人で遊ぶ気かな。それとも・・・。レッドは気になったが聞くのをためらっている。本人はデートを否定しているので本当に一人か友達と行くのだろうかがレッドの考えだ。日曜日になり由真と犬野は先に引越しを終えて京都駅にいる。新幹線に乗り換えるようだ。

「今度はフィルダの女幹部の方を探ってくれって命令やったな。」由真はそう言った。

「ああ。あの色っぽい姉ちゃんか。」犬野はなぜか知っていた。

「何や。詳しそうやな。男って最低やな。」由真はむすっとした。

「名前忘れたけどテンション上がる。」

「更に最低や。」二人の痴話げんかにも見える喧嘩をしながら京都を後にした。カケルは部屋に犬野が居なくなったのであいつ引っ越すつもりで居たんだなと思った。そこに犬野からメールが来た。「デート楽しめよ。グットラック。」絵文字つきで親指を上に立てている。

「挨拶ぐらいしていけよ。水臭い。」カケルはそう呟いた。その時この後の悲劇は未だ知らない。

あと一話と間の話が出ます。

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