外伝 紫陽花の涙 3話チェリーブロッサム
京都編はもう少し続きます。
その日ピンク・ローティは本部に呼び出された。目と髪がピンクで20代前半に見えるが本当の歳を知るものは居ない。昔から居たと言っておこう。胸が大きく少し背が低い。普段は違うところで諜報員をしている。つまりモンスターバスター側のスパイだ。
「如何したんですか。私まで呼んで。」ピンクはそう言った。髪は長く香水と思われるバラがほのかに香る程度で不快な匂いはしない。上司の男はカミラシから依頼があってなと答えた。
「ああ。レッドの上司で神経質そうな人。」ピンクはそう言った。
「実はゴゼルダの研究所の場所が分からなくてな。我々に依頼してきた。」上司の男はそう言った。ピンクを始め5人位集められた。後は男で新婚さんが居る。
「君達の任務はその場所を突き止めることだ。健闘を祈る。」上司の男はそう言ったのでピンクは新婚の男に話しかけた。
「いいの。貴方新婚じゃなかったっけ。」ピンクは新婚の男ジョンにそう言った。
「いいよ。仕事だし妻も分かってくれるさ。」ジョンはそう言った。
「そうじゃなくて。ゴゼルダは正体ばれたら殺す男なのよ。他の奴とは格が違うのよ。他の奴と一緒にするのは危険よ。」ピンクは少し平和ボケ(?)しているジョンにそう言った。
「そうそう。今日は帰ったほうがいいかもな。何か少し幸せでボケていそうだし。」男達は笑った。ピンクは金髪に青い目の姿になった。フィルダに成りたがっていそうな少しパンク系の服になっている。他の人もそんな服装でバラバラに行動するつもりである。フィルダがたむろしているという酒場へやって来た。独自情報で数名飲んでいるという。その中の一人が君かわいいねと言ってきた。見たところ20代後半というところだ。
「実はさ。俺らフィルダなんだけど君。興味ある。」男の一人がそう言った。軟派感覚で誘っているようだ。多分下っ端ねとピンクは思った。大物クラスになるとフィルダというのは隠す。近くに幹部らしき人は居ない。なのでハイなんだろうなとピンクは思った。フィルダはNo2が潔癖症ということもあり薬品使用者はクビにしている。なので薬は使ってない。ひとまず付いていくことにした。フィルダの本当のたまり場ダークエンジェルに着いた。其処はビリヤード台やダーツがある。何人か遊んでおり今この場所が夜だと気が付いた。実はフィルダは巨大組織で住んでいるのは異空間だった。何処にあるのかは本当は不明だ。ホロンドの何処かにあるのは確かだ。軟派した男達は一通り話しだが良くある話だが彼女がいてバレて怒られていなくなった。一人で飲んでいると30代と思われる男は声を掛けていた。
「見たことが無い顔だな。新入りかい。」男は話してきた。
「はい。チェリー・ブロッサムっていいます。」ピンクは偽名を使った。
「俺はスティンガーだ。よろしくな。」そう言って隣に座った。ピンクは大人なので酒は飲めた。
フィルダには宿舎みたいなのがあったがスティンガーはその話をしていない。彼自身も住んでいたがピンクにはみんなホテル暮らしだよと嘘をついていた。ピンクはそのことを知っていたので知らなかったら信じてたかもと思っていた。
「そうなんですか。」一応騙された振りをした。あまり一般人には有名ではないので素知らぬ顔をしたほうが得策と考えた。それで正体がばれて研究所送りにされた人も過去にはいた。どうなったのかは分からないが恐らく死んだのだろう。本部に戻らなかった。ピンクは潜入していることをばれない様にスティンガーを利用することにした。
「そういや。さっき他の奴から聞いたがモンスターバスター側のスパイ捕まえたらしいから君も気をつけろよ。」スティンガーはそう言った。まさかピンクがスパイとも気が付かずにいる。内心ピンクはヒヤッとしたが気が付いてないと分かるとそうなんですかと言っていた。今のところピンクだとばれていないが他のメンバー上手く潜入出来たかしらと思っている。今のところ無線は有るがばれてはいけないので使っていない。上層部の人間と思われる一人が飲んでいたが誰も気が付いてない。酸川である。
「さっき。モンスターバスターのスパイが捕まったんだとさ。そろそろ俺も様子見てこないとな。ゴゼルダの研究所。」酸川はそう言った。ピンクはその会話を聞いていない。バーのマスターはそうなんですかと言っている。その頃ピンクはホテル近くまで来た。見たところシティーホテルのようだ。怪しまれない様にしてるのだろうとピンクは考えた。3時間後ピンク一人でチェックアウトをしている。スティンガーは寝ている。いや今にも死にそうだ。
「やばい位いい女だった。」近くには多分自分で作ったチェリー・ブロッサムが置かれていた。数時間後死体となったスティンガーの姿があった。検視の結果急性アルコール中毒でぽっくり亡くなったという事で落ち着いたらしい。毒物という毒物は無かったという。酸川も現場に来ていた。
「つまり連れて来た女は関係ないのか。」酸川はそう言った。
「多分。毒物も盛られた訳ではないようなので。」検視をしたフィルダの医者はそう言った。酸川は腑に落ちない表情をしている。何故男を置いていったさっさと居なくなった理由は分からなかったという。逆なら判る気もするがと酸川は思った。ピンクはそっちの事件は知らなかったという。話は戻りピンクは飲みなおしていた。その時ゴゼルダの研究所の職員と思われる男が飲みつぶれていた。
「あのドSマッドサイエンティストの相手は疲れる。」男は酔ってそう言っている。よっぽど今の仕事好きじゃないんだなと皆思った。
研究員は酔っ払って見てられなかったので一先ずピンクが支えた、タクシーに乗った。
「京都タワー近くの民家まで。」酔った職員はそう言った。運転手は分かりましたと答えた。どうやらそこがゴゼルダの研究所だろうとピンクは思った。景色がどんどん京都になっていた。フィルダ街から京都までそんなに遠い距離を走っているのではない。異空間は何処にでも繋がりやすい傾向がある。研究員の男は寝てしまった。
「この人ゴゼルダの研究員の人かい。」タクシーの運転手はそう言った。この人もフィルダである。一様アメミスの運転会社と同じ姿を装っているがフィルダ専用である。
「さあ。酔っていたから分からないんですが多分。」ピンクは答えた。
「あそこ薄気味悪い所だから中には入りたくは無いな。」タクシーの運転手はそう言った。ひとまず京都タワー近くの民家に着いた。
「お客さん。着きましたよ。」タクシー運転手は眠った男を起こした。
「ううん。もう着いたのか、」男は酔いが覚めたらしくピンクに誰と言った。
「酔っていたから私が支えてたのよ。もう忘れたの。」ピンクは呆れていた。ひとまずお礼がしたいのでゴゼルダの研究所の中をピンクと歩いている。
「今日は大変でしたよ。モンスターバスターのスパイの始末。三人を実験台にしたんですが。敵とはいえ哀れな末路でしたよ。」男はそう言った。知らないうちに三人のスパイが殺されていたので自分の身をどうやって守るか考えた。結局どんな風に亡くなったのか聞きそびれた。職員の部屋に来た。彼の部屋は最低限の物しか置いておらずなぜかちゃぶ台の上に黒電話が置いてある。
「あれは骨董品で百年位前の品だそうです。今は使われていませんが当時は電話として使っていたそうです。」男はハーブティーをキャンプ用のプラスチックのカップ注いでいた。
「今は戻らない方がいいですよ。又モンスターバスターのスパイが居て実験中らしいですから。あのガラス防音はなっていますが姿丸見えで生き残った場合恨まれますよ。」研究員の男はそう言った。私の事を言われたら不味いわねとピンクは思いお茶を飲んだ。1時間後男は亡くなったみたいですと言ってピンクを帰した。ピンクは上司に報告をした。結局生きて帰ってきたのはピンクだけだった。結局私だけ生き残ったのかとピンクは思った。カミラシに情報が入るのはアメミスが朝になってからだ、
「由真と犬野君レッドとかけると共にゴゼルダの研究所に行って下さい。」スフォンは犬野に電話をした。場所も伝えている。レッドとかける犬野と由真はその場所へと急いだ。気配を消して他のテロリストにばれないよう歩いている。市内なので比較的近くだった。
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一軒の長屋に着いた。気配は下のほうからしている。ひとまず中に入ったが何処が入り口なのか分からない。何処が入り口なのか分からないぞとレッドは言った。中はぼろの空き家である。昔は誰かが住んでいたらしく昔ながらの家ではなく一昔まではやったと思われる昔の家だった。セキュリティーは対応していないらしく鳴らない。コンコン白虎ブラッドがやってた。
「こっちじゃないコンよ。」コンコンはそう言った。家と家の隙間に人避けの魔法が張り巡らされておりその魔法も気付かれない様にしているという。其れは盲点だったと四人は思った。今までそういうカモフラージュをしているのは無かった。下に続く階段が見える。
「京都では比較的人の繋がりが高い土地柄だからそういう手にしたのかもしれませんよ。」ブラッドはそう言った。四人と三匹は下に下りていった。ゴゼルダがケチっているのか不審に思われないためか電気が余り付いていない。ちょっと一人だと躊躇っていたかもとレッドは思った。下に着くと裸電球のエントランスにたどり着き部外者は余り立ち寄らなさそうな感じだなと四人は思った。
「そういや知っているか。ゴゼルダの職員って男だらけなんだって犬野はそう言った。
「俺は女の人にも人気無いと聞いているが。」カケルはそう言った。さっきから謎の視線がしており怖くて二人は会話をしながら進んでいる。
「ガチゲ○とちゃうか。」由真はそう言った。レッドは意味は知らない。
「レッド。今の言葉忘れろ。そして意味を聞くな。」カケルはそう言った。男子二人は青ざめておりがくがく震えている。レッドはは雰囲気で今の言葉男の子が怖がる単語なんだと思った。実際のところゲ○は居ないだけ言っとこう、アーと言う声が何処かでしたが実験の被験者だったという。レッド達はその声でびくっとなった。
「もしかしてゴゼルダの奴・・・。」レッドは言い始めて男子二人は意味悟ったのかと冷や冷やした。
「ゾンビ製造しているのか。広がったら大変じゃないか。」レッドはそう言った。謎の視線は未だ続いている。話し声がしたので4人と3匹は隠れた。
「こんなにモンスターバスターの手の者が現れて大丈夫なんだろうか。ゴゼルダ様も大丈夫ですから。移転はしませんからって言ってたけど、」職員の男はそう言った。
「もう特定されている可能性はあるな。でもリーダーだから戦闘にならない限り動かないだろう。」他の職員の男はそう言ってレッドたちに気が付くことも無く通り過ぎた。レッドは下を見た時悲鳴を上げそうになった。由真も青ざめている。男子二人はどうしたと女子二人が怖がってた怖がっているのか理解をした。視線の主はこの魔物で頭は人間体は蛇という奇妙な魔物だった。
「見世物じゃねえ。とっとと行きやがれ。」奇妙な魔物はそう言って四人と三匹はたじろいだ。
魔物はゴゼルダの狂った実験末生まれてきた魔物だった。元はちゃんとした人間だった。
「おやおや生き残ったのですか。」ゴゼルダは冷たく笑いながらそう言った。頭がぐらぐらすると男は思ったが吐き気も2日で治まり自分の姿を見て唖然とした。蛇の体になっておりもう二度と元の姿に戻れないだと悟った。
「お譲ちゃんたちと坊や達見つかったら実験台にされちまうぞ。早く先行きな。」魔物はそう言った。ひとまずこの場を四人は移動をした。魔物は此処を探りに来たモンスターバスターだと気が付いた。無事に帰れよと祈ることしか出来ない自分に腹立たしかった。レッドは実験台にされたモンスターバスターのスパイの死体が未だ置いてあったのを見た。カケルはあんまり見てる時間無いぞと言ったがレッドはあっと言った。
「ジョンだ。あの死体この前結婚したジョンじゃないか、」レッドはそう言った。数日前ホロンドのアメミスの教会でジョンは結婚式を挙げていた。カケルとレッドは結婚式に出席していた。
「6月の花嫁だね。ローズさん。」レッドはそう言った。ローズも職員で職場恋愛の末結婚したとレッド達は知っていた。
「ローズ。そろそろ行くか。」彼女の父はそう言った。ジョンがそわそわしながら待っていると花嫁のローズが来た。ロ^ズの投げた花束のブーケがレッドがキャッチをした。
「次の花嫁はレッドか。カケル。ちゃんと守るんだぞ。」ジョンは茶化しながらそう言った。カケルは赤くなり言われなくたってと言っている。レッドも赤くなりジョン茶化さないでよと言った。ハハハとジョンは笑っていた。カケルもジョンだと気が付いた。
「あの馬鹿。嫁さん置いて先に逝ったのか。」カケルはそう言った。知っているのかと犬野はそう言った。
「この間結婚式行ったろ。その時結婚したのが彼とローズさんだったんだよ。」レッドは説明をした。仕事とはいえ可愛そうな人だと犬野と由真は思った。
「この事件を終わらせるのがせめての俺らの出来る供養だ。」カケルはそう言った。四人と三匹はとある一室に着いて驚いた。もう魔物は成人しており何時でも戦える状態荷まで成長は遂げていた。もしかしたら数日中には戦闘部隊が出来上がってもおかしくは無かった。
「レッド。この装置破壊するぞ。」カケルはそう言った。
「分かった。」レッドは剣を出した。
「うちレイピアさかい。応援の方するで。」由真は武器がレイピアだった。犬野は剣でありひとまず由真は安全なところに移動しとけよと言った。何処やそれと由真は突っ込んだ。破壊しようとした時監視カメラにばっちり映り警報音が鳴り響いた。職員がぞろぞろ集まってきた。ゴゼルダも騒ぎに気付きやって来た。初めて見たゴゼルダは意外と若く見えプラチナゴールドの長髪に眼鏡色白でやせている冷たい印象の男だった。大体20代後半から30代前半に見える。
「やあ。由真ちゃんに犬野君。久しぶり。レッドちゃんとかカケル君には初めましてだったよね。」ゴゼルダはそう言った。
「ゴゼルダです。かける君レッドちゃんって噂以上にかわいいね。」ゴゼルダの言葉にかけるはイラっときた。条件反射みたいに苛立つ言葉だった。
「怖くないのか。」レッドは戸惑っている。一様怖がってもらえないと一人前じゃないと言った先輩も居たからだ。その影響で仕事上怖がってもらえないと一人前じゃないのではないかと不安になった。
「怖いですよ。色々な意味で。」ゴゼルダはそう言った。何て噂されているんだろう俺とレッドは思った。カケルはイライラしっぱなしである。犬野は落ち着けよとカケルに言った。
「あいつのジョークだ。よくやるんだ。」犬野はそう答えた。ジョークかよとレッドとカケルは思った。ひとまず破壊しようとした時とあるボタンを押した。カプセルが開き酸素マスクも外れた。魔物は近くに居たレッドたちを敵だと思った。
「御誕生おめでとうございます。」ゴゼルダはそう言った。魔物は今生まれた事も分からず何だコイツと思った。
「ひとまずモンスターバスターを倒してください。シュウ達は逃げなさい。命に代えてもデーターは取らせていただきます。」ゴゼルダはそう言った。近くに酸川も来ているのをゴゼルダは知っていた。
お酒はを飲むのに急性アルコールの危険も考えなかったんだろうか。飲まない人は言うかもしれないが飲む人は考えることはあまりない。




