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魔物の微笑み  作者: 宮川ちい
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三話 月光

季節外れの肝試し再び

時は戻り節分が終わってバレンタインモードが活動するなか相変わらず真人と雅人は喧嘩(けんか)をしている。そんな中、中川がまた肝試ししようと言いだした

「嫌とは言わないだろ。」中川はそう言った。今度は学校ではなく一件の古びた洋館だった。

真人(まさひと)一人で行けよ。」雅人はそう言うと私も行くと美加が言って美加が行くならと雅人(まさひと)もし渋々参加することになった。レッドは別件でその館に来ていた。今は誰も住んでいない屋敷で不思議なことにこの館からピアノ曲ベートーヴェンの月光を弾いてる人がいるという噂が流れている。特別変ったところはないな。魔物の気配がしないしお化けでもないみたいだし。そう彼女は思った。今は夕暮れで、もう少しで日が沈みそうだ。ただのうわさ話かとそう思ったときその音は流れた。気配がないから誰かがスピーカーから音を出しているなと思いつつ音のする方向へ行ってみた。その頃外では真人と雅人、美加、中川の四人は到着した。

「本当にやっているよ。」中川は少しビビっている。真人は怖いと思った。美加は怖くて怖くて真人の手を(にぎ)った。雅人は、むすっとしている。それぞれ入っていった。中にはいると廃墟と思えない程内装などが綺麗(きれい)である。確か誰もいないんだよなと真人は思った。3歳からこの町に住んでいるがこの家は昔から人がいなかった。変だなそう彼は感じつつ部屋の中に入っていった。レッドは目を疑った。誰か居るのだ。それは真人達ではなく少女が一人。

「珍しいわね。お客様だわ。」そう言って美しい少女はレッドの手を握った。あれ。暖かい生身の人間だ。不思議なことに人が住んでいた。あれ。資料には確か今は誰も住んでないって書いていたのにとレッドは不思議な顔をしている。一方真人等は少年と出会っていた。服のデザインが古くさいので、いつ買った服なんだろうと真人は思いながら話している。

「君のこの家の子。」多分違うだろうと思いつつ真人は話してみた。そうだよと少年が答えたので驚いた。

「どういう事だよ。人住んでいるんじゃん。」雅人は中川にそう言った。オレもてっきり人が住んでないと思ったんだよと中川は答えた。よく見ると顔の作りが日本人じゃないのでもしかしてハーフかなと思いながら真人は言い始めた。

「勝手に入って悪かった。」そう真人は言っている。

「平気慣れてるもん。」流ちょうな日本語話している。日本滞在期間が長いのかなと美加は思った。

レッドはお茶を飲みながら話し始めた。

「間違っていたら済まないがホロンド人か。」彼女の言葉に少女は首をかしげた。

「何ですかホロンドって。」少女はホロンドを知らなかった。

「知らないなら忘れてくれ。」そうレッドは言い始めた。ホロンドを知らないってことは、この屋敷が昔にタイムスリップしているって事じゃないかとレッドは思っている。

「変った方ね。何処かの国の事を言っているのかしら。」そう言って少女は微笑んだ。その時真人達と遭遇した。

「レッド。何で此処に。」真人はそう言うとレッドは君らこそと言っている。

「知り合い。」美加はそう言った。うん。まあと真人は答えた。まさか異世界のホロンドの中の国アメミスの反テロ組織の一員だとは言えず家の近くに住んでいる外国人だと嘘を付いた。

「えっ。こんな人知らない。」美加はそう言った。

「でも、本当に近くに住んでいるよ。」レッドは微笑んで答えた。ウソ。近くに住んでいると真人は小声で話した。

「そう。本当に近くに住んでいる。」レッドも小声で話している。そう言えば赤い眼と赤い髪をしているのに騒がれていないなと、真人は思った。少女は少年に話しかけた。

「ルーシェ。お客様にご挨拶は。」少女はルーシェと呼ばれた少年に言い始めた。少年はルーシェ・ブルセングと答えた。

「私はマジョリカ・ブルセング。お見知りおきを。」マジョリカは丁寧に挨拶をした。マジョリカは病気がちでルーシェは読書好きで、あまり外に出ないので居ないと思いこんでいる。両親は共働きで家には居ないらしい。何故タイムスリップしているんだとレッドは不思議に思っている。その時、魔物の気配がした。さっき外にいたときは感じなかったがどうやら侵入してきたようだ。

「ちょっと急用を思い出した。」そう言ってレッドは魔物の気配がした場所にやって来た。玄関ホールの近くだ。魔物も外から人の気配がしなかっただけにレッドがいること自体驚いていた。

「人がいないと思ったのにおかしいな。」魔物はそう呟き戦闘体勢に入った。

「何の目的で入った。」レッドはそう言うが魔物は答えない。その頃マジョリカはある物を見つけた。何かしら此はとマジョリカは見慣れないエッグ状の宝石がちりばめられた物を見つけた。

「お父様かお母様が新しく買った物かしら。」彼女はそう呟いた。真ん中にある赤い宝石が少しきらりと光った。ルビーかしらとマジョリカは思いながら元の場所に置いた。魔物とレッドは戦っていた。魔物は倒れて死ぬ間際におれ以外の魔物もこっちに向かっていると言って亡くなった。レッドは兎も角マジョリカ達に見つからない様に魔物の死骸を物置に隠した。処理班が()だ到着しないので何時(いつ)魔物の存在がばれてしまうのかはらはらしている。レッドはリビングに戻っていた。そしてエッグがあるのに気が付いた。

エッグを見たレッドは驚いた。何でエターナルエッグが此処にと彼女は思った。エターナルエッグは持っているとやり直したい過去をやり直せるという不思議な力を持つ玉子型の飾りだ。彼女は魔物が来た理由が分かった。恐らく魔物が何処かで見つけこの家に隠したのだ。それを何者か忍び込みこのエッグを触ったのだ。そして今時空がおかしくなったのだ。だが、何故この家だけなのか理由は分からないがエッグを狙っている以上魔物がやってくるか分からないので此処にいるのは危ないので真人達を避難させた方が良いだろうとレッドは考えている。しかし過去の人間であるマジョリカとルーシェを外に出して平気なのだろうかと言う考えも浮ぶ。外は暗くなってきた。

「そろそろ帰らないとまずくない。」真人はそう言った。今6時である。そうだねと他の五人もそう言いだし帰ることになった。

「レッドは帰るの。」真人はそう言うと途中まで送るとレッドは話した。その後此処に戻るつもりである。真人と雅人の家まで送った後再び洋館に来た。今のところ魔物の気配はしないが一回中にはいることにした。さっきと同じ月光の曲がなっている。入るとさっき起きた出来事の繰り返しであった。さっきあったのに初めてあったそぶりをしていた。あれ。また最初からだとレッドは思った。一様魔物を隠した場所に行くと未だ死骸があった。時間は5時で止っている。変だ。この家は何かおかしい。そう彼女は思いつつお茶を飲んでいる。一方、冬子はエターナルエッグを取ってくるように指示を出した。彼女は子供がさらわれる前に戻りフィルダとしてではなく母親としての生活をしたかった。そのためエッグが必要だった。

「小太郎。絶対に今度はフィルダに捕まらないようにするから待っててね。」冬子はそう写真を見ながら呟いた。それさえあればと涙を拭いた。現在日本時間、夜の7時になった何時もなら藤子が真人の家でご飯を食べているのだが体調が悪いからと弟の優太が言って藤子の分は彼女の家に持っていった。大丈夫かなと真人は思いつつ本日のメニュー焼きそばを食べている。レッドは1時間単位でマジョリカとルーシェがレッドのことを忘れている。変だな。エターナルエッグはちゃんと過去に帰る魔法の玉子なのにとレッドは逆回転する時計を見ながらそう思った。マジョリカはピアノを弾き始めた曲名はベートーヴェンの月光だった。

「いつもあの曲ばかり弾いてるな。」レッドはそう呟いた。

死体処理班がやっと来て魔物の死骸や痕跡を消していった。そして、しばらく経った頃、老人がやってきた。

「マジョリカさんのお爺さまですか。」レッドは老人に言い始めた。

「あんたは誰だ。どうして姉の名前を知っているんだ。」老人はそう言った。どうやら現在のルーシェであった。

「会ってきたんです。過去の貴男とお姉様を。」レッドはそう言うとルーシェは納得した。どうして過去に戻りたかったですかとレッドは尋ねた。

「貴男が触った玉子の装飾品には過去に戻る力があるんです。」彼女はそう説明をした。なるほどなと現在のルーシェが言い始めた。

「信じられないが現に起きているしな。」彼はそう言った。数十年前姉のマジョリカはさっき会った5時が終わり8時になった後突然心臓が停止しもう少し早く発見してたら助かったらしい。

「ずーっとそれが心残りでな。父と母もなくしこの家は売られることになった。」彼はそう話した。でも繰り返し5時から6時前の出来事しか起きないのはどうしてなのかやはり分からない。その時魔物が6匹やって来てマサヒトもしばらくしてから現れた。

「半分はオレがやる。」マサヒトはそう言って大剣を出して構え3匹を斬りかかりレッドも剣を出して3匹を倒した。

「一体此は。」現代のルーシェは驚いた。夢を見てるような出来事だった。突然壁紙がだんだん黒くなり始め風景だけが時間の経過が進み始めた。

「どういう事だ。(これ)。」マサヒトは目を丸くした。

「どうやらエターナルエッグが完全に壊れたらしい。」レッドは説明をした。何それとマサヒトは尋ねて事のあらましを彼女は説明した。

「じゃあつまりあれは過去の出来事で一時間おきに記憶を失っていたのか。」マサヒトがそう言ってので多分魔物が見つけたときには半分壊れていたんだろうとレッドは二人に説明をした。2分後ルーシェはレッドやマサヒト。エターナルエッグのことも記憶処理班によって忘れてしまった。レッドは壊れたエターナルエッグを持ってきた。

「壊れたとは言え此処に置いておくのはまずい。直す可能性がある。」そうレッドは言い始めた。直る可能性は低いが念のためモンスターバスター本部に持っていくよと言っていなくなった。翌日真人等はクッキーを持ってマジョリカ達がいた家に遊びに来た。昨日と違い廃墟と化していた。

「まさかあれって。」真人は幽霊だと思い青ざめた。雅人達は怖くなり逃げ出した。それ以来中川の肝試しはなくなった。本当に怖かったようだ。事情の知らない四人はがくがく震えている。レッドはこの事件の報告書を書き終えた。


***********************************************


冬子は子供の写真を見ている。報告によると、エターナルエッグはモンスターバスター本部に置かれていると聞き冬子は手が出せなく泣く泣くエッグのことを諦めた。

「本来の目的をしなければ返して貰えなさそうね。」そう冬子は呟いた。あれ以来洋館から月光の曲がなることもなくなった。弾いていた人がいなくなったので当たり前である。真人等は二度と洋館の中に入りたいと思わなかった。

「中川の奴、最近肝試しとか言わなくなったな。」雅人はそう言うと、やっぱりあれは怖いでしょと真人は言いだした。お前に言われたくないと雅人は、けんか腰で言い出し何だってと真人も怒り始めた。美加は止めなよと止めている。藤子も、止めに入っている。とりとめもない日常の中野球帽を深く被っている少年が家に帰る途中ですれ違っていった。少年は四人の方を振り返った。四人は気が付かない。気が付かないまま家に戻っていった。

「そういえば藤子体調は良くなった。」真人は藤子に言うともう大丈夫と彼女は答えた。

「ごめんね。心配かけちゃって。」藤子はそう言い始めた。そう言えばレッドこの近くに住んでいるって言っていたけどどこに住んでいるんだろう。目立つ容姿だから、すぐ分かると思うんだけどなと真人はそう思い寝床に付いた。夢の中でライオンの魔物が真人に襲いかかってきた。

「レッド助けて。」真人は思いっきり叫んだ。レッドは直ぐ魔物を倒し真人のところに駆け寄った。

「大丈夫か。噛まれていないか。」彼女の言葉に大丈夫と答えた。起きたとき夢でも襲われる夢を見たと彼は思った。何か情けないな女の子に助けて貰ってばかりでと、真人は思いながら時計を見た。未だ夜中だ。冷や汗をかいたらしく額が湿っぽい。彼は眼鏡を取ると美形である。だが本人は自覚ない。また布団の中に入り眠りだした。真人が寝ている間にもレッドは真人と雅人の家を守っている。どうやら二人に絞ったようだ。マサヒトの不安定な力が二人からする。メシアの力が未だ完全に目覚めたわけではないようだ。それに魔物が引き寄せられている。翌日、今日は土曜なので学校は休みだ。今までの経験から朝は魔物が居ないので一人で散歩していた。近くに森林公園がありその近くに今度はいる中学校がある。そろそろ制服を着あわせをすることになっている。もうすぐで中学生だ。それまで生きていたら制服が着られるんだと真人はあこがれている。美加、藤子、雅人は家が近いので同じ中学にはいることになっている。私立に入ると思われた雅人だがどうしても市立に入りたいと親を説得させ入ることになったと、真人は美加から聞いた。未だ喧嘩中でそう言う話はしてなかった。同じ学校かと何処かほっとしている。喧嘩中とはいえ離れるのは寂しいものだ。結局真人と雅人とは仲が良いのだ。其処に藤子が来た。早朝からランニング中だ。

「あれ。真人君珍しいね。こんな時間に散歩なんて。」藤子はジャージ姿でそう言っている。

「あれ。藤子ってこんな時間にランニング。毎日やっているの。」真人はそう言った。彼女の日課らしく朝6時頃ランニングをしている。もっと早い時間にもやっている。早起きして散歩すると意外な発見がある物だと真人はおもった。二人は一緒に帰り藤子は自分の家でシャワーを浴びた後、服に着替えた後岡田家で朝食を食べている。本来真人の父も休みなのだが最近猟奇殺人事件がやたら多くなったので忙しいらしく今日も仕事らしい。そう言えば最近地元のニュースで多くやっているような気が真人はしていた。


これを機に中川は肝試しをやらなくなったという。

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