外伝 紫陽花の涙 1話カケルとレッド
一応外伝です。激甘注意報しときます。
岡田真人たちと出会う前年の6月レッド・ナイトの前のパートナーでもあり恋人の天地カケルと共に京都にいた。フィルダが不審な動きをしているとカミラシ・スフォンが説明していた。
「デートじゃないんですからちゃんと仕事をしてくださいね。」スフォンにそう言われていた。言われなくても分かっているつーのにとカケルは思った。そんな事を思い出しながら京都の町を歩いている。彼が気に食わなかったのはそっちじゃなかった。現在通っている高校がカトリックで恋愛禁止のところだった。最近建てられた私立高校だった。しかもクラス委員をさせられている事に腹が立っていた。スフォンは二人を兄妹同然カケルは弟として見ていたがレッドとカケルが付き合ってからはちょっとだけスフォンとカケルの関係がギクシャクしていた。まだレッドは小学生でかけるは中学生だ。カケルが暴走しないかとハラハラしているらしかった。その辺のところをコンコンと白虎。そして一匹の黒い小さいドラゴンのブラッドが止めているという感じである。ブラッドはカケルの従者でカケルの事をマスターと呼んでいる。今戦闘が終わりこれから寮に戻るところだった。
「なあ。これからデート行かないか。」カケルはレッドにそう言った。
「だめだよ。帰らないと怪しまれるだろ。デートは禁止だってカミラシさんに言われているだろ。」レッドは真面目でした。
「そうだコンよ。仕事終わってからだコンよ。」コンコンはそう言った。
「せっかくの京都だぞ。見所多いぞ。」カケルはそう言った。
「マスター。クラス委員で疲れているのは分かりますが遊びに来ているわけじゃないんですよ。」ブラッドはそう言った。お前までそう言うかとカケルはブラッドにそう言った。実はカケルはクラス委員には慣れておらず傍から見ても無理していると思われていた。ただ運の悪いことに先生は気付いていませんでした。
「そういえば俺の部屋に新しい子が入るって言ってたんだよな。人の事は言えないがこんな時に転校生かな。」レッドはそう言っている。
「へえ、偶然。俺に部屋にも新しい子が入るって言うからブラッドを何処に隠すか考えているところだ。」カケルはそう言った。前の子は家庭の事情で居なくなった。二人一部屋がその寮の部屋の使い方である。レッドの部屋の元住人は虐められっ子で虐めに耐えられず学校を飛び出して家の人が辞めさせてやると言っていなくなった。レッドはその騒動の後に入ったので、その子とは会った事は無い。コンコンと白虎は人が居ると隠れていたが居なくなった後はレッドと談笑している。僕らは姿を見せないこともできるから大丈夫だコンとコンコンと白虎は言ってたが雄2匹の前で知らずに着替えて女の子はちょっとかわいそうな気もするのでどうしようかなとレッドは思っていた。レッドは幼い頃からなので恥ずかしいとは思わなかった。二匹は紳士なので着替える時は気を利かせて見ない様にしている。レッドは二匹の年齢は知らないが長年一緒だったのでそういう事をする子じゃないとは思っていた。そんな心配をしていたが来たのはなんと同僚の由真だった。同じくその頃カケルの部屋には同僚にして悪友犬野由紀という名前の男子で軟派男である。由紀と由真は相棒であり今回も仕事でやって来た。恋愛禁止ってどういうことだと犬野はそう思ったという。
由真はレッドと同じ部屋だと知りホッとしていた。
「何や。彼氏のカケル君と手を繋ぎながら帰って来たんかいな。」由真は意地悪そうにそう言った。
「手を繋いでないよ。此処は恋愛禁止だもん。」レッドはむすっとしながらそう言った。その頃不機嫌なオーラを出す、カケルと犬野が取っ組み合いをしている。
「何でカミラシの奴俺にあの学校のクラス委員やらせるんだ。どっちかと言ったら俺は暴れる方だぞ。」カケルはそう言った。
「其れは分かるがカミラシさんの気持ちも分かってやれって。不慣れなクラス委員もカケルに経験させるのも良いだろって思ったんだろ。」犬野はそう言った。
「しかもイチャイチャ出来ないなんて。禁断症状が出るだろう。」カケルはそう言った。あのう。禁断症状って何ですかと犬野はそう思った。前からいちゃつきが出来ないと禁断症状が出ると言っていた子なので其処は突っ込まないようにしている。ただ分かるのは、カケルは昔から不機嫌になると暴れる癖があるので野放しには出来ない。それにスフォンも言っていた。
「最近カケルがレッドといちゃついてちゃんと仕事をしているか心配ですし、もう思春期に入りますから色々在ると思うんですが未だレッドはそんなつもりは無くても何しでかすが分からない面も持っていあから。」スフォンはレッドのこともカケルの事を心配で堪らないようだ。野暮な心配だとはっきり言えるほど、カケルは大人ではない。かといってずっと面倒見ているほどの子供でも無い。難しい時期に入っていた。本来なら順序良く成長に合わせて教育しなければならないのだろうがホロンドでは異空間に大学があり小学生位の子が入ってもおかしくない社会システムだった。地球ではありえないシステムなので地球の人は戸惑うが、カケルもレッドも一様大卒者だ。ただしレッドの場合幼い頃に入ったので知識があるかちゃんと使えるのか分からない。何せ最年少なので当時はレッドは有名人だった。今でも有名人だがカケルも幼くして大卒者になりモンスターバスターに成っている。今のところ特別な問題は起こしては無いが心配の種は尽きない。犬野は一応レッドより年上でカケルよりも年上なので今回は面倒を見るつもりでいるが彼も一応反抗期なので少し手荒になるかもしれないなと犬野は思っていた。そんな事を考えている犬野を尻目にカケルはベットでごろごろ回転していた。落ち着けよ。お前と犬野はそう言った。
「落ち着いていられるか。」カケルは枕を犬野にぶつけた。
「兎も角落ち着けよ。一先ず読書でもして気を落ち着かせろ。」犬野はそう言った。
「お前の本ってエロ本か。上手く隠しているみたいだがバレバレだぞ。」カケルはふざけてそう言った。
「違う。そういう部類じゃない。それに今回は持ってきてない、」ちなみにエロ本は持ってきてないは嘘である。
「どっちでも良いや。俺エロ本興味ないし。」かけるはそう言った。一先ず京都の旅行雑誌をカケルは見ることにしたが逆効果だったらしくデートしたいとカケルは拗ねて言う。途中仕事が入り犬野は居なくなった。由真と一緒に追っているフィルダのマッドサイエンティストのゴゼルダの情報を収集していた。新たに分かったのは近いうちに戦闘部隊から科学班に回される男が居るという情報が入っていた。戦闘能力の無い魔物と主人なのでそっちに回された様だというのは掴んだがそれ以上のことは分からなかったという。
京都の夜景を見ている青年と魔物が居る。彼が戦闘部隊からゴゼルダの研究所の仕事ををすることになる人だ。名前がシュウという。
「ゴゼルダって怖い人だよね。大丈夫かな。僕やっていけれるかな。」恐竜の子供みたいな魔物はそう言った。
「ごめんよ。俺が銃の扱い下手な上ミスまでしてこっちの仕事になって。」シュウはそう言った。
「いいえ。マスターは悪くありません。僕がもっと強ければ・・・。」魔物はそう言った。これからゴゼルダの研究所に行く所だ。
「でも京都の夜景は綺麗だな。」シュウはそう言ったゴゼルダの研究所はフィルダ達からも他の組織でも恐れられて いる場所だ。特に所長のゴゼルダが捕まえてきた人を使って新薬の実験を披露したり薬を投与して人間から魔物になった薬の副作用で亡くなるという噂がたつほど恐れられていた。処刑の刑の中に人体実験も入っているのでフィルダ員達は余計にゴゼルダを恐れていた。
「うーむ。この薬はマウスでは上手くいったが人間には合わないようですね。」ゴゼルダはそう言った。彼は薬を作ったり生物を創ったりとマルチな研究者である。
「それとも、元々この人がアレルギーだったかもしれませんね。」ゴゼルダはそう言った。何やら新作の薬を作ったが人間では失敗している様だった。そこにシュウがやって来た。
「君が新しい助手のシュウさんですか、初めましてゴゼルダです。」ゴゼルダはそう言って微笑んだ。魔物はゴゼルダがもっと怖い人だと思っていたので少しだけホッとしていた。ゴゼルダはのプラチナゴールドの髪に眼鏡で色白で青い眼をしていて冷たそうな20代後半の美形であった。
「俺にもご飯くれ。」足元から人の声がしたので覗くと頭は人間みたいな鳥だった。
「セバスチャン。さっき食べたでしょう。」ゴゼルダは化け物のセバスチャンにそう言った。セバスチャンは元々人間で人体実験をされてこの様な姿にされた哀れな生き物だ。
「すみませんね、来客が来るとセバスチャンは話しかけたくなるみたいで。」ゴゼルダはそう言った。魔物はがくがく震えている。下手をしたら自分も元の姿には戻れず意味不明な生物にされるのではないかと不安になった。
「大丈夫ですよ。マスターが居るフィルダの魔物には実験しませんので。」ゴゼルダは魔物にそう言った。魔物はホッとした。ひとまず実験施設を見て回った後シュウが生活することになる部屋に連れて行った。実験施設には死体やら死骸があったり異形の者に成り果てた魔物が居たりして終始シュウと魔物は落ち着かなかったが部屋にはTVとテーブルやベットやたんす等生活必需品は揃っていた。シンプルな造りだった。異形の者はそこにはいなかったという。そこにホッと今日はシャワーを浴びて寝ることを考えた。
「明日は早いですから早めに寝てくださいね。」ゴゼルダはそう言った後居なくなった。8時には仕事になるので7時には身支度を終えなければならなかったという。
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寮では基本料理は自分で作らず料理人が居る。とはいえおばちゃんである。男子の方も女子の所でも同じである。
「おばちゃん。牛乳頂戴。」レッドはそう言った。レッドは普通の子よりも発育が良く多分同じ年齢の子よりも大きい部類で胸も大きいだろう。高校生としてみればまだ少し大きいぐらいだ。由真はペッタンコでしかも未だに小学生と間違えられる。これでも16歳である。牛乳飲んだ方がええんやろうか。これでも一様普通に牛乳飲んでいるんやけどと思っている。レッドは牛乳が好きで良く飲んでいる姿を目撃する。そのせいか背も結構高い方だしと由真は思っている。その頃男子寮ではうどんが出されていた。
「犬野。椎茸あげる。」カケルはそう言った。彼は椎茸が大嫌いである。後納豆もだめである。
「お前な。椎茸美味いぞ。他のきのこ大丈夫なのに椎茸だけ嫌いってとういうことだよ。」犬野はそう言った。
「お前だってピーマン嫌いなのにパプリカ食べられるじゃん。其れと理由同じだよ。」カケルはそう言った。周りの男子生徒は小学生の低レベルの争いだと思っている。
「おまけに青唐辛子も大丈夫なんて。あれピーマンの仲間だぞ。あれの辛い成分抜いたのがピーマンだぞ。」カケルはそう言った。カケルは甘辛党で七味をたくさん入れている。辛いだろ。馬鹿舌じゃないかこいつと男子生徒は見ている。
「七味入れすぎ。」犬野はそう突っ込んだ。カケルはむせる事無くずるずるうどんを食べている。
「大丈夫かい。七味沢山入っているのに。」おばちゃんは思わずそう言った。
「平気です。これの倍は行けます。」かけるは汗すら掻いていない。これで中学一年生なので犬野はどういう大人になるんだと思ってしまう。
「ドMだろお前。」一人の高校生はからかう様な口調で言っている。
「いやいや。こいつは、どちらかと言えばドS。」犬野はそう言った。10人位住んでおり女子も同じぐらいの数である。ワイワイとした食事の時間が終わり入浴時間までの時間まで他の人はテレビを見たり雑談をしていたり本を呼んでいる子もいる。近くに女子寮もあるが無論男子立ち入り禁止である。昔入っていった馬鹿が居たらしいが今はそんな輩は居ないという。ちょっとホッとしたカケルは思った。最近レッドがますます魅力的になりちょっとだけハラハラさせる部分もあったからだ。昔からおませさんだったからなとカケルは昔のレッドを思い出した。レッドはくしゃみをした。最近暖かくなったり寒くなったりしているから風邪引いたのだろうと彼女は思った。魔物の気配がしたので誰にもばれない様に抜け出しカケルと合流した。まだ風呂の時間ではなかったようだ。魔物は長屋の住人を殺した後、この家に住もうかと思っていたが内装が現代的なのでがっかりしている。
「残念。別の家にしようかな。」魔物はそう言った。
「暫くは空きは無いぞ。」カケルはそう言ってリボルバーで魔物を撃った。後でフィルダではない事が判明する。後は死体処理班と記憶処理班に任せて寮に戻ろうとしている。
「なあ、レッド。せっかく祇園近くに来たんだし茶屋によって行くか。」かけるはそう言った。
「まだ仕事中だろ。」レッドは呆れている。
「仕事中でもキスはしたい。」かけるはそう言ってレッドにキスをしている。もうとレッドは赤くなっている。
由真はお帰りとレッドにそう言うが数秒遅れてただいまと言った。もしかしてキスをしてたんやろうかと由真は思った。キスの後もそうなので今回もそうだろうとは思っていた。
「何や。仕事中にいちゃついていたんかいな。」由真は半分羨ましそうにそう言った。
「仕事は終わった後だ。多分問題は無い。」レッドは弁解をしている。やっとお風呂の番がやってきた。カケルも帰って来た丁度にお風呂だぞと言われたという。お風呂には間に合ったが寮暮らししながらだと大変だなと四人は思ったという。集団生活しながらなので抜け出すのも大変である。翌朝レッドは早く目を覚ました。未だ4時だった。もう少し寝てようかなと思いながら眠れない。せっかく京都に居るんだし京都の町を散策でもしようかなとレッドは思い立った。その日珍しくカケルは眠りが浅かったのか目を覚ました。彼も一度寝ようとしたがレッドが移動している事に気が付いた。この世界では魔物は朝は動きが鈍いのはカケルも知っていたので、どうしたんだろうと思っていた。ひとまず付いて行く事にした。男子寮と女子寮は比較的近くなので追いついた時には物理の女性教師とレッドが鉢合わせをしていた。彼女は眼鏡を付けている。
「あら、赤木さん。寮を抜け出してきたの。」先生はそう言った。無論寮を抜けるのは規則違反である。レッドはピンチを迎えていた。カケルはひとまず先生のめがねを魔法で曇らせた。眼鏡を取り眼鏡をふきで拭いている間にレッドは逃げ出した。カケルは先生からさっき会ったレッドに会った記憶を消した。ボーっとして先生がしている間にカケルはレッドを追って行った。途中で追いついた。
「レッド。勝手に寮を抜け出しちゃ駄目じゃないか。さっきの出来事はあの先公から消したが俺が居なかったら大変だぞ。」カケルはお説教をしている。これでも2つ年上なので昔はお兄ちゃん代理をしてたやっていたほどだ。レッドはまさか久しぶりに説教されるとは思わなかった。
「早く帰るぞ。他の奴が居たら大変だ。」カケルはそう言った。そうだなとレッドとカケルは八坂神社あたりを歩いている。比較的近くにあるので興味本位で来たが結局カケルに怒られたと思った。先生は今朝のことをスッカリ忘れている。今朝どうしてあんな所に居るのと怒られることも無くこの間やった抜き打ちテスト返却をしている。
「頑張ったわね。赤木さん。87点よ。」先生はそう言った。ちなみにカケルは物理が苦手だが高得点をマークしている。
「俺は90点だけどな。」カケルはそう言った。負けず嫌いのレッドはなんで苦手教科で高得点出したとぶーぶー文句を言っている。
「努力の賜物だ。」カケルはそう答えた。由真は焦っていた72点だった。年下二人よりも下というのもつらい。
「しかし。犬野惜しかったな。1問間違えただけで後は正解だったのに。」カケルはそう言った。犬野は物理が大好きだった。女の先生だから頑張ったのではなく本々得意な方である。
「そうなんだよな。一問だけ、ど忘れしちゃってさ。悩んでいるうちにタイムアップ。」犬野はそう答えた。ちなみに犬野の得点は98点だったという。高校のテストで100点が出るのは稀である。実はカケルは苦手教科なのでレッドより得点高くてよかった。もし下ならカミラシに馬鹿にされそうだもんなと思っていた。因みにカケルは仕事柄なのか分からないが社会系は得意だ。意外なことに歴史も得意のうちに入る。後古文も得意だ。其処はいつもレッドが得点が少し下という位で得意だからしょうがないと諦めているらしい。今昼休みで学食食べながら話し合っている。
「そういや。お前が取った選択授業は美術だよな。今何を製作中なんだ。」レッドはカケルに尋ねた。
「自分の手のブロンズ像を作ってますが。何か。」カケルはそう答えた。カケルは昔いたずらっ子だったので図工の時はビックリ箱を製作し怒られた事があった。あの時より少しはましになったかもとレッドは思ったが彼女は知らない。そのブロンズ像がスマホを持って絵文字を作っているところの瞬間を止めたような作りになっている。そのリアルさにお前絵文字は無いだろうと仲間内から言われていることもその時は知らなかった。レッドは数学をその時間とっていたのでその時間だけは一緒じゃなかったという。由真や犬野も別の選択授業を取っていたという。
しばらく続きます。




