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魔物の微笑み  作者: 宮川ちい
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30話レッドとソラ

南の島の話も佳境に入りレッド達はどうなる。

警察はジニーが何処に行ったのか捜している。実はホロンドのアメミスではパトカーにGPSを付けている。早く現場に行くために近くのパトロールしているパトカーがあれば現場に入行出来るようになっている。後パトカーを盗られた場合犯人が乗っているパトカーも追うことも可能だ。捜査本部に無線で指示をしている、

「町外れの農村近くの工場らへんに停まっているはずだ。すぐ向かうように。」レクターはそう言い始めた。了解と言う声が聞こえてきた。そのころフレイヤたちは先に警察署に来ていた。

「大丈夫でしょうか。」フレイヤは泣きそうになっている。

「あの子達を信じよう。」アレクはそう言い始めた。ソラも不安だったがレッドと真人たちを信じることにした。レッドは涙をこぼした。

「そんな事出来ない。」レッドはそういうのでジニーは笑った。なるほどレッドはこいつの事好きなのかと思い殺した方が楽しいだろうなとジニーは考えた。コンコンは隙を突いて縄を噛み切った。そして妖術をジニーにかけた。ジニーは妖術を使う奴がいるとは気が付かず気付け薬を持っていなかった。それが彼が油断していたところだった。かけられたジニーは銃が解けて腕に絡みついたように見えたので驚き銃を捨てた。マサヒトは一先ず助かったと思った。更にコンコンはレッドの縄を解いた。縄が解けるとレッドは走りジニーに蹴り一発入れた。

「お前みたいな自己顕示欲の強い男は嫌いだ。」レッドはそう言った後マサヒトの縄を解いた。

「助かった。」流石のマサヒトも一瞬死を覚悟したが助かりホッとした。やっと警察たちが到着し周りの魔物は逮捕し工場の中までやってきた。ジニーはレッドの靴跡がくっきり残ったまま気絶していた。

「ジニー・クトスル。危険物所持と器物損害と殺人。死体遺棄と窃盗で逮捕する。」そう言ってジニーに手錠を掛けた。白虎はコンコンに縄を解いてもらった。そしてレッドたちも警察署に来た。フレイヤはレッドを抱きしめた。心配で堪らなかったようだ。ジニーは供述でヤザとであったのは3日前で実はネット交流していたらしい。会って初めてヤザと分かったらしい。そして偶然にもレッドがこのクルセル島にやって来たを知ったという。本当はドホロにくるつもりだったが予定を変更したらしい。ヤザは最初から殺すつもりだったらしい。睡眠薬を飲ませてその後で殺したと言う。女神の涙は警備員を脅し彼が今所持しているという。後でその警備員を逮捕させられることになる。

「レッドのホテルはどうやって特定をした。」レクターはそう言うとネットに載ってたとジニーは答えた。

「彼女の追っかけが居てね。丁寧にもホテルまで調べた奴が居た。」ジニーはそう言った。調べてみると本当に在った。後にその追っかけも逮捕されることになる。

レッドは警察で爆弾を見つけたところから工場の出来事を話している。他のフレイヤやソラとアレクはもう話を終えて待ってもらっている。警察は最後に真人に聞くつもりだ。コンコンと白虎は先に話し終えていた。白虎はこっくりと眠たいらしく又寝始めた。コンコンも欠伸をしている。レッドが取調室から出てきた。

「後は眼鏡の真人(まさひと)だけだよ。」レッドはそう言って椅子に座った。真人が取調室に入っていった。

「しかし意外だったコンよ。人が良さそうなジニーが犯人だったなんて。」コンコンは言い始めた。

「誰にだって闇の部分は持っているものですよ。」ソラはそう言った。其れを出すか出さないかはその人によるけどなとソラは思っている。マサヒトが居たら説得力ありすぎと突っ込みそうだなと白虎は思った。そのまま白虎は寝てしまった。

「白虎。寝ちゃった。」レッドはそう言った。フレイヤは何か掛ける物をした方が宜しいでしょうかと言っている。取調室ではマサヒトと真人が入れ替わりながら話をしている。1時間後ようやく取調べが終わった。開放されたのは11時になってからだ。ようやくホテルの方に向かった。白虎は目を覚ました。

「ようやく取り調べ終わったぞ。」真人は白虎にそう言った。今移動中かと周りの様子を見て白虎は思った。今タクシーに乗っている。暫くしてホテルに着いた。12時を迎えた。ソラがレッドに話をしている。真人は隠れて話を聞いている。

「レッドさん。大変でしたね。」ソラはレッドの肩をぽんとたたいた。

「本当。一日が長く感じた。」レッドは笑って答えた。

「ソラさんはずっとこのクルセル島に居るのですか。」レッドは意味深なことを尋ねた。

「いえ。実はもう一つ仕事がありまして其れが終わったら他のところに行きます。」ソラは答えて口元が笑っていた。レッドはソラがもう一組観光を案内するのだと思い大変だなと一言言った。マサヒトは何するんだろうと思っていたが真人はレッドと同じく観光案内だろうと思っていた。ソラは今レッドが住んでいる所からクルセル島は遠いのかと尋ねた。レッドは遠いと答えた。

「それでもいつか会いに来ます。」ソラはそう言って微笑んだ。

「又会えるといいな。」レッドはそう言った。良い雰囲気だったがソラはレッドに手を出さず見守るような形でその日別れた。マサヒトと真人はホッとしたがレッドがどう思っているのか二人は気になっている。ソラは真人に気がついた。やばい見つかったと真人は思った。

「君は良いですね。いつもレッドと一緒で。」ソラは小声でそう呟いた。真人はキョトンとした。何でいつも一緒って知っているんだろうと思った。

レッドは幼い頃の夢を見ている。カケルが凄い絵があるから来いよとレッドの手を引っ張って移動している、ドホロにある美術館の中に居る。そこには死神の絵が描かれていて今にも動きそうだ。

「怖いよ。かーくん。」レッドはそう言った。そうか全然怖く見えないけどなとカケルはそう言った。

「怖がりだな。レッドは。ただの絵じゃないか。」カケルはそう言った。彼は髪が長く一つに束ねていた。この頃は長かった。レッドは絵が凄く迫力があり、まるで獲物を待ち構えている様な、そんな錯覚に囚われていた。カケルはレッドより年上のせいか、そんな事は感じない。

「変な魔法も掛かってないみたいだし大丈夫だ。」カケルはそう言って絵に近づいた。レッドは嫌な予感がして行かないでと言った。

「かーくんと一緒に居る。」レッドはカケルにそう言った。カケルは何言っているんだよと言い始めた。

「いつも一緒じゃないか。仕事のときも一緒の家だからプライベートも学校でも。」カケルはそう言った。色々な理由で一緒の確率が高かった。

「そういう事じゃない。」レッドは言い知れぬ不安に駆られた。何でだろう。こんなに不安になるのはとレッド思い始めた。恐らくカケルに関してはこれが初めてじゃないかと思った。いや初めてじゃなかった様な気が彼女はしたが思い出せない。

「甘えん坊だな。」カケルはクスクス笑った。レッドは真っ赤になった。甘えてるつもりじゃないのにと思った。カケルは突然何かを悟ったかのようにレッドに言い始めた。

「でも。ずっと一緒って訳にもいかないよな。」カケルはそう言った。レッドはエッと思い始めた。カケルは絵に近づくと死神は絵から飛び出した。レッドは悟った。この死神が怖かったのはカケルが連れて行かれるからだと。

「レッド。一人でも大丈夫だよな。」カケルはそう言った。小さい頃ではなく一年前死んだときの姿になっていた。髪の毛も短くなっている。嫌だと彼女は言った。

「カケルを連れて行かないで。」レッドの姿も一年前の姿になっていた。その時銃声がなった。レッドは飛び起きた。涙がぼろぼろこぼれている。カケルの笑顔だけが彼女の頭の中で一杯浮かんできた。何度も会いたいと思っていたがもう叶わないと思い涙が取り止めもなく流れた。コンコンはカケルの夢を見たのだろうと思い気を利かせて寝ている振りをしている。暫くして落ち着き又寝始めた。


***********************************************


朝になりこのホテルで食べる最後の食事になった。レッドはこのメンバーで取る最後の食事になっちゃたなと思っている。ソラは昨日の会話でこのクルセル島に居るって聞いたので残るのは知っていた。アレクは今日帰ることになりが違う便で帰る事になっていると話し始めた。少し後でアメミスのニューヨートの方に行くと答えた。ニューヨートは遠いですねとフレイヤは思い始めた。車だとハイウェイで12時間掛かる距離だ。そんな事を知らない真人は同じ国なら会えるのじゃないかなと思っていた。フレイヤとアレクはスマホのメールアドレスを教えあっている。ソラは本当はレッドとメールアドレスを教えたかったが後で仕事に差し支える事はするなよと酸川(すかわ)から釘を刺されていた。おまけに彼の仕事は隠密にと上の人からも言われていた。レッドはフレイヤを羨ましそうに見ている。

「あの二人完全にできたな。」マサヒトは真人に言った。

「暫く会えなくなるのは可哀想だけどな。」レッドはそう言った。確かにとソラは思った。

「マサヒト。俺は重要な事に気が付いた。もしかして俺らだけ取り残されていないか。この雰囲気に。」真人はそう言った。今更かよとマサヒトは思った。

「俺だって分かったよ。」マサヒトは呆れている。レッドとソラはいい雰囲気まできているが後一歩ソラが踏み込まないのでそれ以上は動かなかった。仕事じゃなかったら声を掛けていたのになとソラは思った。ソラのスマホに酸川からのメールが来た。其れを人の居ない所で見た。

『レッドたちを見送ったら屋上に来い。』酸川はそうメールをしてきたので了解とソラはメールを返信した。そろそろ仕事の話か始まるのではないかソラは思った。レッドは空港に行く前にお土産も買っておいてその前に何かを買った。後はソラさんのお礼のものを買って終わりだなと思っている。レッド達は空港に来た。フレイヤはアレクと一緒に別れを惜しんだ。

「又会えるって。」アレクはそう言ってフレイヤの頭をなでた。レッドはソラに何かを渡した。

「今までのお礼。」レッドはそう言って微笑んだ。ソラは開けても良いですかと言って中身を開けた。貝殻のフォトフレームだった。

「これに好きな写真を入れて。此処は綺麗な風景が多いから気に入った写真も見つかるよ。」レッドはそう言ってソラと別れて飛行機に入った。真人とフレイヤは先に飛行機に乗っている。レッドを乗せた飛行機は空高く飛んでいった。屋上にソラは行くとアシッドが待っている。ソラの近くに来た。

「ソラ。やっと仕事の命令が入った。」酸川はそう言うとソラは貝殻のフレームを見てから酸川を見た。やっと仕事かとソラはそう言って酸川の隣に来た。

「お前結局どうなった。」酸川はその後のソラが気になっている。多分レッドのことを聞かれているのだろうとソラは思った。

「なにもなし。」ソラは答えた。彼の頭の中は仕事に切り替わっていた。

ソラは空を見上げた。もう飛行機は見えなくなっている。曇り一つもなく快晴だった。

「後アシッド。俺が使ってたソラって偽名は呼ばなくていいぞ。」ソラだった人物はそう言って空港から出て行こうとしている。

「えっ。もう呼ばなくて良いのか。」アシッドはソラだった人物を追いかけた。レッドは又8時間のフライトなので一旦寝ることにした。又コンコンの隣にいる。真人とフレイヤは白虎ともに別の席に座っている。映画が始まった。その頃レクター警部はもう一つの事件ブラックシップ号殺人事件も無事犯人を捕まえて終わり一時の平和がクルセル島に訪れたかに見えた、暫くして出動命令が出た。クルセル島に来ていた別の政治家が何者かによって殺された。フィルダが犯行声明を出したのでフィルダの犯行だとまず間違いないなと思った。そのことはレッド達は知る由もない。ソラだった人とアシッドの犯行だとはこの時、誰も知る由もない。8時間後ドホロに着いた。

「あのさ。さっきの映画。何。」真人はレッドに話しかけた。

「ああ。アイスクリーム少佐だよ。良く幼い頃は見てたな。」レッドはそう答えた。アイスクリームの様だがパイ投げで敵を倒す話しだった。C級映画だよなとマサヒトも思っている。聞きたいのは其れじゃないのにと真人は思った。真人は家に帰ってきた。長い旅だったが日本では一時間も経っていなかった。相変わらずだが複雑な気分だと思った。あの後レッドがソラのことをどう思ってたのか尋ねた。

「えっ。そりゃ秘密だよ。」彼女はクスリと笑って答えたきりだっだ。教えてくれてもいいじゃないか本人不在だしとマサヒトはレッドの秘密主義にはため息を漏らした。久しぶりに自分の家で過ごしたような気がしたが一時間しか経っていなかったので親もそのことに気が付いていない。翌日久々に学校に登校したが『昨日』自分が学校に行っていたので美加をはじめ他の人も其の事に気付く者はいなかった。やっぱり複雑だと真人は思った。サッカー部でサッカーをした後、藤子と一緒に下校中の時、見慣れた人物が立っていた。

「アレク。何で此処に居るんだ。」藤子は思わず喋った。アレクは最初は誰と思ったがレッドだと気付いた。

「もしかしてレッドか。実は本日付でこっちの世界担当になったんだ。」アレクは笑って答えた。警察にもこっちの世界の担当あったんだ真人はそう言って目を丸くした。

「しかしまさかレッドがこっちの世界のこの町に住んでいたとはな。ソラが知ったら喜んですっ飛んできそうだな。」アレクは小声でそう呟いた。だが藤子には聞こえなかった。

「アレクなんか言った。」藤子はアレクに聞くがアレクは笑って何でもないと答えた。何でもないじゃないだろうとマサヒトは思ったが口にはしなかった。藤子はフレイヤが待つ自宅へと向かっていった。フレイヤには特別な力は無かったが虫の知らせという奴かたまたま勘が働いたのか外で待っていた。

「お帰りなさいませ。」フレイヤはそう言うとアレクの姿を見て驚いた。

「やあ。フレイヤ。今日からこの世界の警察に働く事になったんだ。」アレクの言葉にフレイヤは驚きと嬉しさがこみ上げてきた。藤子は羨ましそうに見ている。藤子の家の庭を見ている。前の家の持ち主が植えた紫陽花を見ていた。紫陽花を見るとかけるの事を思い出すと藤子は思った。彼の目の色と赤っぽい紫が似ている。それに彼の葬式の時も近くに咲いていた。近くにはアレクがフレイヤと一緒に話しをしている。近くに住むようだ。

「夜闇署に行くことに決まったんだ。もしかしたら顔を合わせる場面もあるかもな。」アレクはそう言ったが藤子はまだ咲いていない紫陽花を見ている。紫陽花を見るといつもああなんですとフレイヤはそう言った。彼女は理由を知らない。

個人情報は下手に公開しないように。こんな事件もありましたし。

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