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魔物の微笑み  作者: 宮川ちい
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26話 男との出会い 

どちらかと言えばフレイヤの方かな

フレイヤは失恋してしまい部屋で泣いていたが下のバーに来ていた。

「こういうときこそ一人で飲むのも悪くありません。」フレイヤはバーのマスターにオリジナルカクテルクルセルの海を頼んだ。淡い青とでチェリーとパイナップルが添えてある。その近くに茶髪で緑の目をした青年が座っていた。

「あー。ついてねえ。」男はそう言ってマスターに愚痴(ぐち)を語り始めた。

「普通南の島に来て女が男を振るか。」そう言ってチャイナブルーを飲み始めた。

「振られたんですね。」マスターは男にそう言った。

「前から彼女が行きたがっていたから休日利用して連れて行ったら・・・。本当に非常識だろ。」男は落胆してチャイナブルーを一口飲んだ。

「そのうちきっと良い事ありますよ。」マスターは男を励ました。男とマスターが喋ったときフレイヤはべろべろに酔い潰れていた。本当のところお酒が弱くやけになってそのまま倒れた。マスターはその事に気が付き声を掛けたが反応はかなり出来上がっていて男はフレイヤを助けた。男はフロントでフレイヤの連れを探していた。ちょうど花火の音がした。(しばら)くしてシアンが泣きながら走っていたが男は泣きながら走るなよと思いながら彼女を支えながらフレイヤの連れを探している。やっぱりこのホテル広いなと男は歩きながら思った。複雑な表情の真人と同じく複雑な表情をしたレッドがフロント近くを通りがかった。

「お前。さっきの話聞いていた。」レッドは気まずい思いがしていた。

「ごめん。聞いていた。」真人(まさひと)も気まずいと思っていた。

「でも驚いたよ。レッドが11歳だったなんて。」マサヒトは真人の口を借りて声を出した。

「俺が本当の歳言うとその後から馬鹿にされるのが嫌だったんだ。」レッドは自分の歳を言わなかった理由を真人に話し何所かほっとした。やっと対等に真人とマサヒトと話が出来ると思っていた。そんな会話をしてフロントに来ると出来上がって知らない男に支えられているフレイヤを発見した。

「フレイヤ。どうしたんだ。」レッドはフレイヤに近づいて話しかけた。

「この人バーで酔いつぶれていた。」男はそう答えるとレッドは礼を述べた。1時間後フレイヤは酔いがさめて目を開けた。あれ。ここは私が泊まっている部屋フレイヤはきょろきょろ見渡した。

「フレイヤ。目が覚めた。」レッドはフレイヤに話し始めた。部屋には見知らぬ男性も居た。

「この人。誰ですか。」フレイヤは男を覚えていなかった。

「フレイヤ。酔いつぶれていたろ。酔っ払ったお前を支えてここまで連れてきたんだ。」レッドは男を紹介した。

「ご迷惑をおかけしました。」フレイヤはそう話すと男はにっこり笑って答えた。

「そんな迷惑でもないさ。第一そういうの慣れているから。」そう言って男は部屋に戻ろうとしている。

「あのう。お名前を。」フレイヤは男に聞いた。

「ああ。俺はアレク・クレイン。このホテルの宿泊客さ。」アレクはそう言って部屋を出た。

アレクは又飲み直そうとバーへ降りていった。フレイヤはアレクに何かお礼がしたかったがお礼をする前にアレクは部屋から出て行ったのでしょんぼりしている。

「お礼は明日でも良いじゃないか。あの人このホテルに泊まっているっていてたし。」レッドはフレイヤを励ました。

「そうですね。」フレイヤはそう言って又ベットに入った。翌日ショックから立ち直ったシアンはレッドに話しかけた。

「君がもし結婚できる年齢だったら答えは変わっていたのか。」シアンはまじめな顔をして聞いた。マサヒトはそんな事聞くなと怒っていたが表に出る事はなかった。

「多分お断りしてたと思います。」レッドは未だカケルが好きだからと心の中で答えた。シアンはくすっと笑った。

「やっぱりそうか。そんな気がしていたんだよな。」シアンはそう言って飛行機に乗り込んだ。その飛行機はクルセル島から離れていった。レッドと真人たちはソラの案内で駅に向かった。バス停でバスをを待っているとレッドのスマホがなった。見た事のない番号だ。誰からだ。彼女は電話に出た。

「久しぶりだな。レッド・ナイト。」声は機械音で女か男か分からない声だ。

「お前は誰だ。」レッドの顔に緊張感が走った。

「俺か。あんたに人生を狂わせられた哀れな人間さ。」相手は男だろうか。それは推測でしかないと思いつつ話をづつけた。

「その人間が俺に何の用だ。」レッドは相手を刺激しないように言葉に攻撃性が出ないように気をつけた。機械音の主は電話口でにやりと口をゆがませた。

「お前に復讐するのさ。爆弾を使って。」機械音の主はそう答えた。レッドの表情がおかしいと真人はただならぬ予感がした。

「何だって。お前何処に仕掛けた。」レッドは冷や汗が流れた。

「言ったら面白く無くなるだろ。」機会音の主はあざ笑っているのが聞こえた。誰なんだ電話を掛けた奴はレッドは思い当たる人物を探したがモンスターバスターという仕事上人に恨まれるという事も良くありそれに関してのトラブルも多いので誰という決め手が無かった。

「でもフェアじゃないよな。そういうわけでヒントを出すぞ。」電話の主はそう言ったのでヒントを集中して聞いた。

「赤い月の真ん中だ。」電話の主はそう言って電話を切った。

「ちょっと待て。おい。」レッドは電話を切られた。赤い月の真ん中って何処だとれっどは突然出されたなぞなぞの答えを必死に考えていた。レッドのただならぬ雰囲気にフレイヤは不安になりソラはレッドの様子から何者かに挑戦状を叩き付けられた事を理解した。そしてそれが自分達も巻き込まれていく気がしていた。レッドは必死になぞなぞの答えを考えていた。レッドはこれから観光なのにピリピリしていた。長官を狙ったテロの後は俺に挑戦状を叩きつけるテロリストか。テロリスト達は本当に俺の休日を台無しにするつもりなのかと怒りと何処に爆弾が仕掛けられたんだという焦りがあった。未だ他のメンバーには言っていない。


***********************************************


何時(いつ)爆弾のことを話すかレッドは迷っている。

「レッド大丈夫。顔色が悪いコンよ。」コンコンは心配してレッドのことを見ている。

「そろそろ汽車(きしゃ)が来ます。」ソラはそう言った。レッドはふと汽車を見た。汽車の名前は『レッドムーントレイン』という名前だった。レッドは驚いた。まさかこの汽車の中にあるのかと思った。その頃汽車の真ん中にある座席の上で不審なトランクが乗せられている。そこにはつかの間の休日を楽しむ親子連れの家族が座っていた。

「ほら。レイナ。サントラス駅よ。」母親は小さな子供に駅の風景を見せている。

「うわあ。大きくて広いね。」レイナは母親に微笑みかけた。その頭上で不吉な音を立てて1秒又1秒この他愛も無い親子の会話を止めるには十分な魔物が牙をむこうとしている。レッドは列車に乗り込んだ。10両編成で9両目の前方に割り当てられた席がある。レッドは5両目のところに爆弾があると思い荷物を指定の所に置き隣の席に座っている真人に一言声を掛けた。

「ちょっと他の車両も見てくるよ。」緊張しているのがばれないように本当の表情を隠し笑顔で話しかけた。

「なら俺も行くよ。他がどうなっているか見てみたいし。」真人は何故レッドが他の歩車両を見たがっていたのか理解していなかった。レッドは真人を危険な目に合わせる事が嫌だった。

「俺一人で行くよ。」そう言ってレッドは一人で行ってしまった。マサヒトは変だと思い真人に後を付いていくように言った。真人も変だと思ったらしくすんなりしたがった。8両目に来たが9両目とあまり違わなかったが団体客が乗っていた。姿はこれから山登りするような動きやすい格好だ。

「ハイラード山って結構ハードらしいぞ。」団体客がそう話し合っていているのが聞こえた。7両目にはアレクが乗っていた。

「あっ。少年。この列車に乗っていたか。」彼はハイボエ茶というこの島の特産のお茶買った弁当をテーブルにおいてあった。アレクはアジェルの滝を見に行くと真人に話した。

「アジェルの滝はすごいぞ。一度少年も見た方が良いきっと自然の雄大さに感動するぞ。」アレクはアジェルの滝に行くことを薦めた。

「そういえば赤毛の女の子と付き合っているのか。お兄さんとてもうらやましいな。」アレクは真顔で答えた。付き合ってないよと真人は答えた。そうなのかい。良い感じに見えたけどなとアレクは呟きながら弁当のふたを開けた。

「俺はその女の子を探しているんです。他の車両を見に行きたいと言ってたけど様子がおかしくて。」真人はそう言うとアレクは反応した。

「へえ。その子何かに悩んでいるとかそういうのは無かったのか。」アレクは真人に尋ねた。

「ここに来る途中変な電話が()かってきたみたいで。」真人はアレクにその事を話した。彼女の反応はとアレクは真人に聞いた。 

「誰だとか。そんな人間が何のようだとか何処に仕掛けたとか。」それを聞いたときアレクの目の色が変わった。

「くそっ。そういうことか。」アレクはレッドが何を言われたのか理解し真人に聞いた。

「何処に向かったのか分かるか。」アレクは真剣な目でそう言った。

「分からないけど前のほうに向かっていった。」真人ははそう答えた。6両目新聞を見ている酸川(すかわ)が座っている。見出しは『国防長官襲撃犯自殺』だった。

酸川は新聞を見てフレッドが死んだことを知った。書かれているのはシナリオ通りで特別面白くなかった。其処にレッドが通ったのが見えた。そういえばソラもこの電車に乗っているって言ってたなとそんな事を思い出して再び新聞に目を通した。今度の見出しは『プロシキフの会長辞任。』小見出しは『孫の事件の影響か。』と書かれておりプロシキフの会長の写真が大きく取られている。

「あの会長、とうとう辞任か。まっ。孫がテログループの一員だって調べて分かったから、しょうがないか。」酸川はポツリと呟いた。そこに真人とアレクが通り過ぎた。今日は走りすぎる奴多いな。前の方でイベントでもやっているのだろうかとそんな事を思いながら又新聞を見た。『ラズドリ刑務所から脱獄。』『逃げたのは前に国務長官とその家族を人質にとり家に立てこもった犯人の一人だという。』アシッドはラズドリから逃げたのかと感心していた。そこは脱出不可能と言われて凶悪犯が収容されている場所だ。今度スカウトしてみるか酸川は密かに思った。レッドは5両目に来た。この場所のはずだが何処にあるんだと思っていた。5両目には売店があった。怪しいのは売店だが売店なら店員が不審物を見つけてはずだしそれなら大騒ぎになっているはず。レッドは考えて売店には恐らくないと判断した。

(しばら)くしてからレイナはトイレに行きたくなった。

「ママ。トイレ行きたい。」母親の袖を引っ張っている。

「引っ張らないの。」そう言って母親は娘を連れて3両目にあるトイレに向かった。レッドはふと真ん中の席の上に有るカバンを見た。スチール製で丈夫そうなトランクだ。あの親子のトランクだろうか。レッドはそう思ったが彼女の心の声は下手に触ってはだめだ。それは爆弾だぞと警告している。爆弾か。それともあの親子の持ち物か。せめて音が聞えたら爆弾の可能性が高いのだがどっちだ。レッドは迷っていた。カチッ。カチッ。と時計のようなものが見えてきた。間違いないコレだ。彼女は爆弾が入ったトランクを見つけた。そこにアレクと真人がやってきた。4,5、6両目の客は他の車両に避難した。車掌(しゃしょう)も7両目で固唾(かたず)を呑んで見守っている。アレクが事情を話して避難させた。アレクは休暇中の刑事だった。レッドはかばんを開けた。彼女が見たとおりの配線をしていた。後20秒残っていない。

「どれを切ればいいんだ。」アレクはレッドに尋ねた。レッドは又神経を集中し始めた。男が爆弾を作っている姿が見えたが顔は暗くて見えないが設計図を見ながら作っている。この設計図はインターネットで売られている爆弾キッドだった。

「こりゃ。最近インターネットで売っている爆弾キッドだな。」レッドはアレクにそう言うとアレクは迷わず赤を切った。時計は5秒で止まった。アレクとレッド真人はその場でへたり込んだ。

「よく赤だって分かったな。」真人はアレクに聞いた。アレクは実は同じ爆弾を解体し設計図も押収したばかりだった。

アレクはレッドに驚いたな。君はホーリーチャイルドだったか。噂には聞いていたが凄いなと言い始めた。

「ホーリーチャイルド?」聞きなれない単語だと真人はレッドに聞いた。

「超能力みたいなものさ。アレとは原理は少し違うけどな。」レッドは安堵した表情を浮かべた。そこにフレイヤが話を聞きつけて5両目に来た。彼女はレッドを抱きしめた。

「危ないことしないでください。私、心配で心配で。」フレイヤは怒鳴ったが良かったといって更に深く抱きしめた。酸川とソラは話し合っている。

「レッドに助けられたな。」ソラはため息をついた。

「まさか他のグループがこの列車に爆弾を付けたなんてな。付けた奴見つけたらとっちめてやる。」そう言って新聞を目を通した。芸能人欄を見た。ここはあまり興味が無いから飛ばそうと一枚新聞をめくった。(しばら)くして取調べが終わった後、電車は動いた。レッド達は目的のアジェリの滝に着いた。ナイアガラの滝に似ていると真人は思ったが本物を目の当たりにし感激をしている。

「凄い。」彼はその一言しか出ない。

「だから凄いって言ったろ。」アレクは犯人がレッドを恨んでいるところを見るとレッドの傍に居た方がいいと考えて一緒に行動していた。

「本当。私ホロンドにいるのにこんな凄い場所があるなんて知りませんでした。」フレイヤは感激している。

「本当だ。おれもTVしか見たこと無かったからどうなんだろうって思っていた。」レッドも自然の雄大さに驚きを隠せなかった。その時レッドのスマホが鳴った。アレク白虎フレイヤ真人コンコンとソラにも緊張が走った。レッドは電話に出た。

「もしもし。」そう言うと知り合いの声がした。

「もしもし。うちや。由真や諸事情で番号変えたんや。」由真からの電話だった。レッドは笑顔になった。

「何だ。由真か。脅かすなよ。後で番号変更しておくから。」レッドはそう言うと由真は電話している場所でニヤニヤしながらレッドの聞いた。

「もしかしてバカンス中に火遊びして火遊び相手から迫られているか。」意地悪なことを由真が言ったのでレッドは笑って答えた。

「そんな事してないよ。第一俺は11歳だぞ。」レッドが答えたときアレクは驚きの声を上げた。又一人固定概念が音を立てて崩れていった。

「そういえばそうやったな。言われへんと忘れてしまうで。」由真はそう言ってお土産よろしくと言って通話ボタンを切った。アレクは複雑な表情をした。アレで11歳か。エイプルフールじゃないよなとアレクは衝撃を受けた。

「どうしたのアレク。」レッドはアレクに聞いた。

「いや。何でもない。」アレクのテンションが下がった。又スマホが鳴ったのでレッドは今度は誰だと思って携帯に出た。

「もしもし。」

「お前。あの爆弾止めたようだな。」犯人からの電話だった。一気に緊張感が戻ってきた。何故その事を知っているんだとレッドは疑問に思った。犯人はクルセル島全体のマップを広げており何箇所か赤いピンがさしてある。そこは電車が警察の捜査で取り調べた駅である。

「お前。爆弾をあと何個仕掛けた。」レッドは犯人を刺激しないように気を使って喋った。犯人は鼻で笑った。

「ふふ。そうだな。しかけたのは6個位だったかな。」犯人は自慢するかのような口調でレッドの問いに答えた。やっぱり、こいつ愉快犯だ。何処かで俺の様子を見ているんだろうか。レッドはそう思いながら話を続けた。

「他の爆弾は何処にある。」レッドはそう言うと待ってましたとばかりに口を歪ませて笑った。

「あのヒントが優しすぎたからもう少し難しくするぞ。月の女神の涙がこぼれるとき魔物の咆哮(ほうこう)がこだまする。」犯人は口を歪ませて笑った。この島の月の女神セレストという白銀の目と髪を持つ女神で子供が多く出産の神と言われている。彼女の涙には癒しの力があると信じられているって前に習ったなとレッドは必死に何処なのか考えている。犯人は笑って電話の通話ボタンを切った。

「ソラ。ここら辺に癒しの効果がある物やまたは建物は無いか。」レッドはソラに尋ねた。ソラは少し考えた。何を言われたんだとソラはそっちが気になっていた。

「何て言われたんだ。」アレクはレッドに聞いた。彼女はヒントを伝えた。

「この近くにはスパリゾートや病院やエステなどがあります。」ソラはそう言った後、意外なことを言った。

「その他に今美術館に『月の女神の涙』というムーンストーンが展示しています。更に月の女神の涙はお酒であるという学説もあり酒場も視野に入れた方がよろしいと思います。」ソラはその事をレッドはそう言った。


2個目は何処だ。

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