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魔物の微笑み  作者: 宮川ちい
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24話ソラの狙い

15Rだけど何処までがセーフなのか悩みながら書いた。

ソラはサングラスの男に携帯で長官の部屋や自分の部屋が変わったことを伝えた。

「そうか。相手も馬鹿じゃなかったな。もし俺がそっち側なら同じことを考えただろう。」サングラスの男はそう言った。サングラスの男は近くのホテルで寝ていたがソラの電話で起こされて少しボーっとしている。ソラは誰もいない場所で電話を掛けている。ソラは次の長官の部屋の番号を言った。

「部屋間違えるなよ。」ソラはそう言って通話ボタンを切った。サングラスの男はメモをしておいた。ソラが皆がいるフロアに来ると何故か扇風機(せんぷうき)が置いてある。幽霊ホテルなのにあまり電気を使うと居場所がばれてしまうのではないかとマサヒトが言ったためエアコンは使っていない。ここは常夏なので暑くなると大変なので扇風機をつけた。ホテルはだんだん暑くなっている。レッドは持ってきた団扇で扇いでいる。

「あちぃー。なんて憎々しげな青空。」レッドは窓の外を見ながら扇いだ。本当ならビーチで泳いでいたのにとため息をついた。レッドは今日はYシャツにスカートという服装をしているのでYシャツのボタンを2つ外しいる。マサヒトやシアンそしてソラの視線がそっちに向いている。青いなとコンコンは思いながら団扇で自分を扇いでいる。長官は妻パトリシアとチョコとともに扇風機の前に座っている。白虎は暑くてシャワーを浴びに自分の割り当てられた部屋に戻っている。

「レッド様はしたないですわ。」フレイヤは家庭教師の職を全うしている。フレイヤは熱し線を浴びせている少年と青年の三人を一喝した後レッドに注意をした。

「だって暑い。」レッドボタンを一つだけ直して答えた。

「シャワーとお風呂で我慢してください。」フレイヤはそう言ってレッドを部屋に連れて行った。男3人は付いて行こうとしたがコンコンの一言でやめた。

「フレイヤが怒ると昼ごはん抜きになっちゃうコンよ。」コンコンはパタパタ団扇で扇いだ。今食堂を預かっているのはフレイヤだ。その彼女を本当に怒らせてはいけないという暗黙のルールがあった。怒らせたらまずいなと三人の男は思った。

「ひとまず帰ってくるまで待つコンよ。」コンコンはそう言った。フレイヤも暑くてたまらなかったが自分が見本にと思い我慢していた。

「本当はフレイヤも暑いんじゃないか。」レッドは廊下でフレイヤと話している。部屋に移動中である。

「暑いです。でも私は家庭教師ですからはしたない真似はしたくないのです。」フレイヤは答えた。さすが教育係とレッドは思った。コンコンは本を読み始めた。マサヒトはレッドの気配を探るがレッドは気配を消しており何処に居るか分からなかった。用心深いなやっぱり自分の部屋教えるつもりは無いんだなと彼は思った。

レッドは風呂の中でシャワーを浴びていた。部屋の近くにはフレイヤがシャワー中のレッドを覗こうとする輩が現れないように見張っていた。レッド様は無用心です。今どれだけ男性が見たら魅力的なのか自覚が足りないのです。だから男性人の前でボタンを外したりして男性の視線に気が付かないフレイヤはため息をついた。本当に危なくて仕方ありませんとフレイヤはそう思って見張りを続けた。レッドの気持ちよさそうな声が聞こえてきた。

「レッド様。声がここまで聞こえます。」フレイヤは注意した。今の声も色っぽいのも自覚してくださいとフレイヤは思った。レッドはお風呂に入っているとき誰かの声がした。誰かいるのかと彼女は思った。服に着替えて部屋の外に出た。

「フレイヤ。誰も来なかったか。」レッドはその事を訊ねた。

「いいえ。何か聞こえましたか。」フレイヤはそう言うとレッドは何故か考え込んでいる。フレイヤはレッドの反応に困惑している。

「いや。たぶん気のせいだ。」レッドはそう言って髪の毛をバスタオルで拭いている。多分気のせいだカケルの声が聞こえたなんて。レッドはふと足元を一輪のバラが落ちている。

「誰でしょう。さっきは無かったのですが。」フレイヤは気味が悪くなり一輪のバラを捨てた。ずっとその事が気になっていた。バラはレッドが拾った。フレイヤは青くなりながら昼食を作っている。レッドはそれをボーっとしながら食べている。どうしたんだろうとマサヒト達は思った。心此処にあらずのレッドをシアターで見ていた真人(まさひと)も心配になった。そんな調子は夕方になるまで続いた。レッドは自分の懐中時計を出してそれを見ている。日が傾き始め今のところ変わったところといえばレッドの様子がおかしいところだ。真人はマサヒトからやっと変わってもらって、その事を考えた。フレイヤさんも青い顔をしている。シャワーから帰ってきてから二人はおかしかった。何が遭ったんだろうと真人は心配になった。

「なにがあったの。」真人はレッドに聞くが何でもないと答えた。

「悩み事でしたら私達に相談してください。力になりますよ。」ソラは心配そうに見ている。コンコンもレッドがおかしいと気付き心配している。

「レッド本当にどうしたんだコン。元気が無いコン。」心配でコンコンは泣き出しそうである。フレイヤはコンコンにレッドが変になった経緯を話した。コンコンも首をかしげながらバラを見た。

「多分誰かのいたずらだコン。レッドって三人の男の子から熱い視線を貰っているから、そのうちの一人から置いたんだコン。」コンコンはフレイヤを励ました。

「でも姿は確認できませんでした。」フレイヤはかわいそうなくらい青くなり震えている。でも僕ら以外の気配は全くしていないコンよとコンコンも首をかしげた。たとえゴーストでも気配があるので居たら気が付いていた。おかしいコンねと彼は思った。その間レッドは懐中時計を見ている。

日が落ちて夜になり始めた。レッドとフレイヤは未だおかしかったがマサヒトはレッドと一緒に月を見ていた。

「大丈夫か。ずっと調子おかしかったみたいだけど、あんまり無理するなよ。」マサヒトはレッドを心配して彼女を見ていた。

「大丈夫。もう落ち着いたから。」レッドはマサヒトを安心させようとにっこり微笑んだ。その様子を遠くでシアンが見ていた。

「何だよ。あいつ一人だけかっこつけやがって。」シアンは不機嫌になった。ソラも二人の様子を見ている。ポーカフェイスを貫いて何を考えているのか表からは判断しにくかった。

「なあ。ソラも思うだろ。」シアンはソラに同意を求めた。ソラは少し困っていた。

「シアン。ソラを困らせてはだめだぞ。」長官はソラの気持ちを察して助け舟を出した。シアンはそっぽを向いた。その後シアンが暴れてその際ソラはシャンパンを浴びてしまった。やれやれ。こりゃコインランドリーで洗わなきゃだめだなと彼は思った。夜、レッドはホテル内のコインランドリーで自分の洗濯物を回した。本当なら昼のとき回せばよかったのだが男子に洗濯の中身を見られるのが恥ずかしくて、あえて夜にずらした。薄暗いところで一人居るのは怖い。コンコン連れてくれば良かったとレッドは思ったが、あいにくコンコンは見張りをしておりフレイヤはお風呂に入っており後の人物は洗濯物を見られたくなかった。夫人は来させるわけにもいけない。白虎は散歩に行っているため今は居ない。やっぱり一人は怖いと思いながらも洗濯した。コインランドリーの部屋の照明が切れた。

「えっ。うそ。照明の電気が切れた。」予想外の出来事にレッドは泣きそうになった。誰かがランドリーの部屋に入ってきた。レッドはその人に助けを求めようとしたが暗くて誰なのかわからない。その人物は障害物をなんなく、すり抜けた。暗視が使えるマサヒトだろうか。だとしたら洗濯物とレッドは思ったがマサヒトよりもやたら背が高い。その人物はレッドに抱きついた。その数分前マサヒトは洗い忘れのシャツを発見しコインランドリーに行かないとなと思っていた。確か1階だったよなと思いながらシャツを袋の中に入れた。男はレッドに抱きついている。

「へへへっ。こんな所にいい女が居るなんてラッキーだな。」男はレッドをなめるように見ている。レッドは怖くなり悲鳴を上げた。

「いやああ。かける。」レッドは男に抵抗した。マサヒトとソラはコインランドリーに近づいた。

「あれ。コインランドリーの照明切れたのか。」マサヒトとソラが入ったとたんレッドの悲鳴が聞こえた。マサヒトとソラは急いで中に入った。彼は暗視が使えることはもう自覚していた。ソラも暗視が使えるらしく物にぶつからず進んでいる。知らない男がレッドを襲っていたが彼女はシャツのボタンが3つ取れていたが何もされていないようだ。ソラはマサヒトより速く動き知らない男に銃を突きつけた。

「そこの貴方。その人を放しなさい。」ソラはそう言った。男はレッドを放した。レッドはマサヒトに抱きついた。

「お前は何処の誰だ。」マサヒトは頭に血が上り今にも殴りかかろうとしている。ソラはそれを制した。

「俺はクルラセルのメンバーだ。長官がここに居るって仲間から聞いて殺しに来たがそこの女を見てつい魔がさした。」ソラの突きつける銃が更に強くなったので男は涙声になった。マサヒトは念のため念のために持ってたロープで男を縛った。

「じゃあ。長官を狙っていたのはクルラセルだったのか。」ソラはそう呟いた。

「クルラセルって何。」レッドを慰めてながらマサヒトは聞いた。

「クルラセルはここの反社会的組織でこの島にあるアメミスの占領地の開放を主に唱えている。」ソラは簡単にマサヒトに説明をした。つまりテロ組織って事かマサヒトは理解した。レッドは風呂から上がって着替え終わったフレイヤに事情を説明し一緒に居た。男は隠し持っていたナイフで縄を切り隙をついて窓から逃走した。1階なので難なく逃げ出すことが出来た。

「しまった。逃げられた。」マサヒトはそう言った。ソラもそれに気付き付近を捜索したが近くには居ないようだ。車でも乗って逃げたのかなとマサヒトは思った。男はバイクで逃走した。何とか逃げられたと男は思った。


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マサヒトは見張りをしている。そろそろレッドの番だ。ソラとマサヒトの礼を述べた。未だ怖いらしく震えていた。かわいそうなので一緒に居ることにした。ソラは部屋に戻っている。

「あいつ逃げたんだって。」レッドはポツリと呟いた。多分コンコンから聞いたのだろうとマサヒトは思った。

「そうか。」マサヒトはそれしか言えなかった。レッドの悲鳴の中に男の名前が入っていたときは胸が痛くなったが今は落ち着いたが、ただ気まずい雰囲気が流れた。ソラは仲間のサングラスの男に連絡を取った。ソラは他にも長官を狙ったグループが居ると話した。

「そいつをフェイクのボスに仕立てよう。」ソラの声は怒りが混ざっている。ソラは逃げた男の特徴を言い始めた。男がメモをしている。

「何があったか知らないがあんまり怒るなよ。でもいいアイディアだ。」男の声に笑い声が含まれている。

「未だ近くをうろついているかも知れない。悪いが酸川(すかわ)。そいつを捕まえてくれ。」ソラは今度は冷静になってしゃべった。酸川と呼ばれた男はにやりと笑った。

「了解。他の魔物たちに口裏を合わせてるよう仕込んでおく。」酸川は答えて魔物を配備をした。

「又サインを送ってくれよ。今度は朝になる直前は無しだぞ。」酸川はソラにそれだけ注意をした。レッドとマサヒトは冷たいココアを飲んでいる。そろそろソラの番が回ってくる。マサヒトはソラがレッドを助けた際動きでそうとう戦い慣れをしていると確信した。あいつに任せて平気なのだろうか敵かもしれないと不安がよぎった。

「そろそろソラを起こしてくるよ。」レッドはソラがいる703号室へ向かった。

「ソラ。そろそろ交代の時間だ。」レッドはドアの前でそう一言しゃべるとソラはもう起きていてドアを開けた。

「レッドお疲れ様です。」彼はそう言って下に下りていった。マサヒトは警戒しながらも部屋に戻っていた。レッドは自分の部屋である805号室に入っていった。部屋は意外と広く空間が捻じ曲がっている。

「お帰りだコン。」コンコンは自分のベットで丸まっていた。

「ただいま。」そう言って自分のベットの中に入った。空は合図を送った。アシッドは魔物にゴーサインを送り一人町の中へと入っていった。彼は一軒のバーに入った。クルラセルのたまり場だ。

「いらっしゃいませ。」バーのマスターはにこやかに酸川を向かい入れた。

「マスターさんよお。クルラセルのメンバーの中で国務長官狙っている男の名前知らないか。」酸川はカウンターに座り話しかけた。マタドールを頼みそのついでに聞くような感じである。マスターはシェイクしている手が止まった。

「そんな男そこらじゅうに居ますよ。」バーのマスターは明らかに動揺している。

「そうだよな。あいつはかなり恨まれているからな。」出されたマタドールを酸川は一口飲んでいる。

「じゃあ。やたら背の高い男って言ったら誰か知っているか。」マタドールを飲み終わってマスターに尋ねた。近くに居た酔っ払いがマスターの代わりに答えた。

「ああ。そいつはフレッドだな。あいつ他の連中から国務長官が幽霊ホテルで見かけたと聞いてな。ガセだろって俺とマスターは止めたんだけどな。」男はもう一杯酒を飲んだ。

「もしかして本当に居たのか。」酔っ払いの男は答えた後尋ねた。

「さあな。俺も又聞きだからな。」酸川は会計を済ませて店を出た。

「なあ。今のってフィルダの上層幹部の酸川じゃないか。」一人の男はマスターに聞いた。周りのクルラセルメンバーは十字を切った。

「まじかよ。うわぁ。フレッドの奴フィルダに目をつけられたのかよ。あいつ終わったな。」酔っ払いの男はそう言って又酒を飲んだ。

「だからやめろって言ったんですけどね。」マスターはそう呟きリズミカルにシェイクをした。店を出た後酸川はチンピラに絡まれた。

「旅行者だな。金持っているだろ。」チンピラは4人組で比較的若い。彼らは遊ぶ金欲しさにやったのだが相手が悪かった。四人は瞬殺された。伊達に上層幹部はやっていなかった。その一人の胸倉をつかんだ。

「クルラセルのフレッドって奴の住所知らない。」酸川はチンピラに訊ねた。チンピラは偶然にもフレッドの同級生で今住んでいる所も知っていた。

「教えますから勘弁してください。」チンピラはそう言った。そう言ったのでチンピラから行き方を教えてもらった。フレッドの住んでいる場所は暗黒街のマンションの一室に居た。間違いないようだなとアシッドは思った。レッドとマサヒトは魔物たちと戦っている。コンコンの妖術が効かなかった。

「こいつ等気付け薬を持っている。」レッドは魔物の手から気付け薬のビンを取った。

「だから効かなかったのか。」マサヒトは意外と頭が回るボスだと思った。気付け薬の効果が2時間ぐらいありコンコンは仕方なく他の方法で戦うことにした。未だ敵が多く長官の部屋に入らせないようにするのが精一杯だ。騒ぎを聞きつけたフレイヤがハンドガンで応戦始めた。彼女が撃った5発は魔物が素早く避けて当たらず壁にめり込んだ。あと弾数は12個。慎重に撃たなければとフレイヤは思った。レッドは剣でフレイヤの前に居る人の姿をしている銀色の針の髪を持っている魔物を斬った。

「フレイヤ未だ弾数は平気か。」レッドはフレイヤが戦闘はないと思って弾を少なく持っていたことを知っていた。はい何とかとフレイヤは答えた。

「明日武器屋でハンドガンの弾を買いに行こう。あとどれ位続くか分からないからな。」レッドはそう言うとフレイヤも頷いた。

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