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魔物の微笑み  作者: 宮川ちい
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二十一話 レッドの旅

レッドの元恋人がちょっとだけ出ます。間の話にも登場したあいつらも出ます。

モンスターバスター本部からの帰りに旅行会社に行き翌日の出発の旅行が空いていたので(それ)れを予約し家に帰っていった。その日フレイヤに置手紙を残し一日早く出発した。其れを真人(まさひと)はフレイヤから聞き一緒に探してほしいと言われていた。

「恥ずかしながら私は不思議な力を持っておりません。レッド様を探してください。」フレイヤはそう言った。

白虎(びゃっこ)は。白虎が気配を読めるはずだけど。」真人はそういうが来て見てたくさんのプリンの空き容器と七面鳥の骨の残骸があった。真人は七面鳥の骨を見たことが無く何の骨だろうと思った。ともかく行き先を口止めをされたと分かる。ちなみにレッドの置手紙にはこう書かれている。「探さないでください。お土産買って来るね」近くにクルセル島のパンフレットあったので其処(そこ)に向かったんだとフレイヤは直感したという。マサヒトは南の島だと浮かれている。真人は遊びじゃないんだからなと言っているが彼も浮かれていた。急いで家に戻り旅行の準備をしてフレイヤが呼んだタクシーに真人は目隠しをされて空港に向かった。ちゃっかり白虎も行く事にしたようだ。レッドは空港近くのホテルにコンコンと泊まっている。

「コンコン。明日楽しみだね。」レッドはそう言った。

「コヨン。明日9時の便に乗るんだコンね。」コンコンとレッドは早く起きるため何時もより早く寝床(ねどこ)に着いた。同じ頃、空港近くだが別のホテルに真人白虎フレイヤは泊まった。真人は白虎と同じ部屋だった。

「なあ。白虎。お前本当はレッドがどのホテルに泊まっているか知っているだろ。」マサヒトはそう言うが白虎は素直に答えてくれなかった。

「知らない。第一旅行に行くとは聞いてなかったもの。」白虎はそう答えた。翌日レッドとコンコンは9時の便に余裕で予約席に座った。隣にはサングラスをつけている女性らしき人物が座ってレッドに話しかけた。

「モンスターと旅行ですか。」女性だとレッドは思っていた人物は男性だが良く見ると少年だった。何か聞き覚えのある声だなと思いながらもレッドは答えた。

「そうです。久々に休みが取れたのでゆっくり羽をのばそうかと思って。」レッドの横でぐっすりコンコンは気持ちよさそうに寝ている。フレイヤと真人白虎は本当の最後の列に座っていてレッドとコンコンの姿が確認できない。

「なあ。この便に本当に居るの。」真人はそう言った。マサヒトの案でレッドが白虎にあげたプリンの数よりも多く上げると尻尾を振って出発便だけをしゃべった。

「間違いないよ。コンコンが嬉しそうに言ってたし。」白虎は人間の姿になりアイマスクをつけた。これから8時間のフライトになるので時差ぼけをしないように寝ることにした。真人は機内でホロンドの映画が上映されているので其れを見ている。ギャング映画だった。

レッドはジュースを飲んで映画を見ている。黒ずくめの男らが中年の男を取り囲んでいる。ドンカポネスという男だ。

「ドンカポネス。お前の悪運も尽きたな。」そう言って黒い服の男はリボルバーをドンカポネスに向けて発砲した。今のは映画である。レッドはこのシリーズの最新映画が見られるなんてと感激している。フレイヤは逆で教育に良くないと思っている。家庭教師の悲しい性だと自分でも思う。4時間後レッドはキャビンアテンダントから毛布を貰いコンコンに被せたあと自分にも掛けてアイマスクを着け眠り始めた。隣の列のサングラス少年もサングラスを着けたまま寝ている。少年の隣の男もサングラスを着けている。

「いい気なもんだな。」隣の男はポツリと一人呟いていたが少年は返事が無い。

「カケル。」レッドは夢を見始めている。死んだ男の名を口にした。8時間後になるとレッドはもう目が覚めてコンコンもようやく目が覚めた。

「コヨン。もう着いたコンか。」コンコンはそう言った。もう乗客は降り始めている。レッドとコンコンは飛行機から降り立った。現地時間昼の12時である。

「コンコン。泳ごうか。」

「賛成だコン。」レッドとコンコンは元気にホテルのほうに向かおうとしたがコンコンはフレイヤと真人白虎の匂いがしたので振り返った。レッドはコンコンが振り返ったのを見て振り返った。

「何でフレイヤと真人白虎が居るんだ。」レッドは驚きの声を上げた。その頃空港にはアメミスの国務長官とその家族がバカンスに来ていた。何人ものSPを連れてが彼らを守ろうと取り囲んでいた。

「良いのかよ。親父仕事忙しいのに。」国務長官の息子シアン(26)は父に嫌味半分でそのことを言った。

「はは。列記とした夏休みだ。たまには家族サービスしないとな。」そう言って国務長官は別荘があるサントラス地区へと向かって行った。その姿を怪しげな黒ずくめの男たちや魔物が双眼鏡を使って確認している。

「ターゲット確認。車はサントラスに向かうと思われる。」男は無線を使って通信をした。レッドはため息をついた。今バスに乗っている。

「何でお前らまで居るんだよ。」レッドはそう言った。その表情は(くも)っていた。

「レッド様とコンコンだけの旅は不安で(たま)りません。それに私は特にレッド様が男性に声を掛けられて毒牙にかかるのは心配です。」フレイヤはまじめな顔をしている。嫌だなフレイヤ。俺はそんなに軽くないぞとレッドはむすっとしながら答えた。

「で。真人は何で来たんだ。」レッドは機嫌が悪くなっている。

「フレイヤさんからレッドを探せって頼まれて。」真人の声はだんだん小さくなっている。

「レッド。旅は大勢のほうが楽しいコンよ。」コンコンはそう言ってレッドをなだめている。

「そうだな。ホテルに着いたら泳ぐか。お前ら水着持ってきたか。」レッドはそう言うともちろんと二人と1匹は答えた。レッド一行らが向かっているのはサントラスの方だった。

レッドらが向かっているのはサントラスにあるグランドホテルでその日国務長官がこのクルセル島に来ているのも全く知らずにホテルに着いた。やたらジャーナリストが居るのに気が付いたが芸能人がお忍びでホテルに来ているのだろうと思い其の時は気にしていなかった。サントラスグランドホテルは海が近く海水浴客であふれていた。レッドも水着姿で黒を基調としたビキニで赤い花が咲いているような柄に真人は見えたが花の種類は分からないがビキニ姿で現れた。

「おまたせ。」レッドは先に待っていた真人と白虎コンコンににっこり笑っていた。

「おー。」マサヒトはレッドの姿を見るなり鼻の下を伸ばしたが、その事は誰も知らない。周りの男性の視線も熱く注がれている。

「レッド。似合うじゃん。」真人もドキドキしながらレッドの水着姿を見ている。

「鼻の下伸びてますよ。」フレイヤは怒って真人の頬をつねった。フレイヤは水色でイルカのタンキニを着ている。やっぱり気持ちいいなと白虎は浮き輪をつけて泳いでいる。コンコンも犬掻きならぬ狐掻きをしている。レッドも泳ぎ始めた。足を上下に動かし泳ぎ透明な海の中を楽しんだ後水中から顔を出した。髪を分けなおした。出た近くに見覚えのある青年がビーチパラソルの中に居ることに気が付いた。

「あれ。貴方は確か国務長官の。」レッドは上がってシアンの前に来た。

「あっ。貴女はモンスターバスターのレッド・ナイトさんでしたね。お久しぶりです。」そう言ってシアンは久々の再会にうれしかった。今から1年と3ヶ月前レッド・ナイトは前の相棒であり恋人の天地カケルと一緒に国務長官の自宅に立てこもっているテロリストの始末と国務長官と家族の救出に当たっていた。現場はピリピリしていた。

「カケル。テロリストは何名居る。」レッドは小声でカケルに話しかけた。ちょっとまってとカケルはそう言って彼は数を確認している。長官の後ろに一人真ん中に一人ドアの近くに一人居る状態だと透視をしながら彼はそう答えた。彼女を見るときはもう切り替えている。

「油断している。仕掛けるなら今がチャンスだ。」カケルと呼ばれた少年はハニーイエローの髪に少し赤みを帯びた紫の眼をしている少女のように線が細い超美少年である。カケルは銃を持ち突入準備をしている。レッドは突入の指示を待っている。指示が出ると二人は銃を出して中に突入をした。閃光弾が投げ込まれテロリストは何も見えない状態になって気が付いたときには二人は銃を持っていたのでテロリストの男は慌てて銃を取り出して発砲しようとしたがカケルが発砲した。弾がちょうどテロリストの銃にあたり銃が飛ばされた。レッドがテロリストを縄で縛り上げた。レッドはシアンの縄を解き始めた。その際大丈夫ですかと言っていた。

「ありがとう。君名前は。」シアンが名前を聞いた時カケルはムッとした表情をしていながらも他の人の縄を切っている。

「レッド・ナイトです。さあ。早く出ましょう。」そう言ってレッドは今回の仕事が終えた。シアンはお礼をしたかったが仕事が終わるとカケルとレッドは車に乗り込み、この場から去っていった。お礼したかったなとシアンは思っている。

「何ムスーッとしてるんだ。」レッドはカケルに言い始めた。

「お前。男心分かって無い。」カケルは焼きもちを焼いていました。そんな事をレッドは思い出した。


***********************************************


レッドはシアンから食事を誘われた。一旦断ったのだがどうしてもあの時のお礼がしたいと粘り強く言われてしぶしぶOKを出した。何でOK出すんだよとマサヒトはレッドに怒った。だってお礼がしたいって言って聞かなかったんだもんと段々レッドはマサヒトの反応に声が小さくなった。

「レッド様いけませんよ。そういうのは完全に断らないと。」」そう言ってフレイヤは怒りレッドが呼ばれたレストランまで付いて行った。真人もコンコン白虎も一緒に居る。シアンは二人っきりの食事を期待していたが思ったより人数が多くがっくり肩を落とした。近くには飛行機で隣で座ってたサングラスの少年が立っていた。

「シアン様。人払いしておきました。」茶髪のサングラスの少年はシアンにそう言った。

「ご苦労。ソラ。着任早々悪いな。」シアンはがっくりした声でそう言った。レッドは声をかけてきた少年だと気づき声をかけた。

「あなたは仕事で来たんですね。」レッドは小声でソラに話しかけた。

「はい。またお会いできて光栄です。ではまたお会いしましょう。」ソラはそう言ってその場を去った。

「知り合いか。」真人はレッドに尋ねた。飛行機で隣の列に居て話しかけられたんだとレッドは答えた。今日はやたらレッドの周りに男が居て嫌だなと真人とマサヒトは思った。黒ずくめの男たちとモンスターたちは店の後ろでシアンの行動を見ている。

「女とデートの(はず)が女が他の奴連れてくるなんて傑作(けっさく)だな。」男達は笑うとソラが現れた。彼もまた黒ずくめの男と魔物の達の仲間だった。

「笑ってないで仕事しろ。」一人の男に銃を突きつけた。ひぃぃ。すいませんと男達と魔物たちはそう言ってライフルを持って持ち場に着いた。狙いはシアンだったがベンツが止まった。そして中から国務長官が現れた。国務長官はレッドを見た。

「ああ。貴女は助けてくれたモンスターバスターの方。お久しぶりです。」国務長官はレッドと握手をした。

「お久しぶりです。国務長官。」レッドはそう言うと真人は驚いた。

「国務長官。」真人は目を丸くした。まさかこんな大物と知り合いだったとは思いもよらなかった。国務長官はシアンの腕を引っ張った。

「帰るぞシアン。こんなところでマスコミに取られたりしたら大変だからな。」そう言って国務長官は帰ろうとしている。

「嫌だ。それに今この人たちを俺が誘ったんだ。帰らせるのは失礼だろう。」シアンは怒鳴った。国務長官はため息をついた。別荘で食事をすることに決まった。助けてくれた御礼もしたい国務長官はそう言って真人フレイヤとコンコン白虎も一緒に国務長官の別荘に来ることになった。レッドたちは車で国務長官の別荘に着いた。近くにはソラが居る。

「私がご案内いたします。」ソラは別荘の中を案内している。国務長官の別荘ということもあり部屋の広さはやたら広くインテリアが豪華で真人は呆然としている。今座っている椅子が億単位の代物だとレッドは気づきこわごわ座っている。廊下には鹿の頭の剥製(はくせい)が飾られている。近くに国務長官とシアンが座っている。

国務長官はレッドとカケルが居なかったら私共々この世に生きていけなかったかもしれない改めて感謝をすると言い始めた。シアンも頭を下げた。

「そういえば君の相棒が居ない様だが。」国務長官は其れを口にした。レッドは暗い表情になった。

「相棒は去年の6月に死亡しました。」レッドはそう言うと国務長官はあわてて話を変えた。

「そういえばレッド。君達は旅行に来たのかい。」国務長官は話の内容を変えようとその話をしてきた。

「はい。本当はこの子と一緒に旅行に来たんですけど付いて来ちゃいました。」レッドは笑ってコンコンを抱いて答えた。

「良いではないですか。それだけ貴女は愛されているんですよ。」国務長官は笑って答えた。ソラは黒ずくめの男達や魔物に無線で連絡した。

「作戦変更。直ちにプランBに入れ。」

「イエッサー。」黒ずくめの男の一人が答えた。ソラの目はサングラスをかけているので見えない。彼は無線をどこかに消した。何食わぬ顔でレッドの前に現れた。

「シャンパンは如何(いかが)ですか。」ソラはシャンパンを持ってきた。

「いえ。私は結構です。」レッドはそう答えて食事をしていた。ソラはにっこり笑ってレッドから離れて次に国務長官とシアン。フレイヤの順に回った。真人コンコン白虎はジュースが注がれている。ソラは今度はカシスソーダーを持ってきたがレッドは断った。

「すみませんがソラさん。私はお酒が飲める歳では無いので遠慮させていただきます。」レッドはやんわりした口調で断ったのでソラは慌てずレッドに謝った。

「其れは失礼致しました。それではオレンジジュースをお持ちいたします。」そう言ってテーブルから遠ざかった。黒ずくめの男達は服をスタッフの服に着替え家の中に入っていった。魔物は本当のスタッフを閉じ込めていた。ソラは満足したような表情を浮かべた。最初からこの手を使えばよかったと思いながら着替えている。彼の左肩にはフィルダのマークのタトゥーが入っていた。逆五芒星の星の真ん中にFと文字が書かれているマークだ。レッドは食事をしていたが違和感を感じ始めた。何だろう。周りが緊張感に溢れている様な感じがする。レッドは無意識に殺気を感じたことを認めたくなかった。

「どうしたのレッド。」真人は不審に思いレッドに声をかけた。

「何でもない」レッドはそう言って鶏肉のソテーを食べている。もう周りは敵だらけの状態なのでコンコンはレッドと真人に忠告をした。

「言いにくいんだコンが周りは敵だらけだコン。長官と長官の家族を守り始めた方がいいコンよ。」コンコンは二人に小声で話しかけた。真人は驚いたがマサヒトは舌打ちをした。

「確かに囲まれている。此れははっきり言ってまずいぞ。」マサヒトは更に忠告をした。レッドはやっぱり気のせいじゃなかったと思うと同時に怒りがこみ上げてきたが顔には出さなかった。

「兎も角長官と長官の家族を連れて脱出する。」レッドは小声でコンコン白虎真人そう言って食事を終えた。デザート食べたかったなとレッドはひそかに思った。レッドはひとまず密かに長官の家族を探した。長官の家族構成は妻のパトリシア長男シアンにモンスターのチョコの三人に一匹家族である。パトリシアはチョコと一緒に絵本を読んでいた。チョコは犬型の魔物でダックスフンドに似ている。まだまだ魔物としては子供の部類に入る歳でパトリシアに甘えていた。

「ねえ。ママ。僕お腹空いたよ。」チョコはクウンと鳴いてパトリシアに顔を近づけた。

「そうね。そろそろご飯にしましょうか。」パトリシアはそう言ってレッドを見つけた。この家に何かおきたことを本能的にパトリシアは感じた。チョコも不安そうに鳴いた。敵であるスタッフにばれないようにパトリシアとチョコを連れて長官の前に来た。まさかスタッフが入れ替わっていて自分と自分の家族の命を狙っている事は考えたくは無かったが兎も角無事に脱出することを考えるようにした。

「そうだ。あとソラも連れて行こう。あいつは信用できる。」長官はソラを高く評価をしていた。レッドもそのことを考えた。あの人なら長官をいつでも殺すことが出来たはず。でもやらなかったところを見ると信用はある程度有ると考えていた。マサヒトは正反対のことを考えた。なぜあいつはサングラスを取らないと思っていた。



もっとまともな理由でマークしろよBY真人

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