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魔物の微笑み  作者: 宮川ちい
24/90

20話 日常へ

ミッドナイト・ムーン戦最後です。

ミッドナイトムーンは三匹に笑いかけたあと自分の頭に銃を付けた。

「止めてください。」クローリーは叫んだ。ミッドナイト・ムーンはレッドたちに言った。

「俺はフリーだから俺のことを調べようとしても無駄だ。」そういって引き金を引いた。むなしく銃声がとどろいた。三匹は力なく倒れた。

「最後まで嫌な奴だ。」レッドは小声で呟いた。三匹を連行し事件は大事になることもなく終わった。ジャックピエロたちは泣いていた。

「何であんな事をするんだよ。馬鹿野郎。」泣きながらジャックピエロはそう言った。

「残された俺たちのこと考えなかったかよ。」鎧武者だった魔物は大泣きしている。

「もっと一緒に居たかった。」クローリーはそう言った。レッドは鎮痛の思いに駆られた。死体は死体処理班が持って行き嘆き悲しむ三匹を連行し計画の全貌はミッドナイトムーンしか知らないと答えた。

「多分何時ばれても大丈夫にしていたんだろうな。」気分が落ち着いたジャックピエロはそう言った。

「だからって死ぬことはないだろ。」そうジャックピエロは取調べで言った。ホロンドのどこかの薄暗い部屋で女の声がした。

「ミッドナイト・ムーンはモンスターバスターに計画の発覚を恐れて自殺しました。」女は比較的若い声だ。女の視線の先には顔が見えない人物がいる。

「そうか。」声も機械音である。実はここはフィルダ本部である。

「ところで例の二人はもうクルセル島に行く準備ができているのか。」なぞの人物は機械音で女に尋ねた。

「はい。今日は別の仕事に行ってますが準備はできていると思います。」女は答えた。女の前にいるのはなぞの人物はフィルダの総裁である。総裁はそれを聞いて安心しているようだ。襲撃されるはずだった2日前になった。この日は晴れている。この日の出来事は真人(まさひと)藤子(ふじこ)は夢に出てこなかったので何時もの様に過ごしている。もし真人が気づかなかったら明日は大パニックになるところだったなと真人はぼんやり思っている。今は昼休みで生徒の子達の声が聞こえて何かにぎやかで平和だなと思って屋上でぼんやりしている。そこに藤子がやってきた。

「昨日はお手柄だったな。」藤子は真人にそう言った。もし真人が気づかなかったら大パニックになるところだったからだ。

「信じないかもしれないが夢を見てさ。」真人はそう言った。

「信じるぞ。俺らでさえ気が付かなかったんだ。もし夢をお前が見ていなかったら後で大変だったろうな。」藤子はそう言った。彼女も同じ夢を見ていたがあえて言わなかった。恥ずかしかったからだ。まさかマサヒトにキスしたなんてと藤子は思った。

「ところでさ。俺は見なかったから分からないんだけど、どういう内容だったんだよ。」マサヒトは真人に尋ねたのでマサヒトは見なかったんだと藤子はどこかほっとしている。真人はレッドのキスを思い出し赤くなった。夢の内容を聞いてマサヒトは地獄絵図のような事にならなくて良かったと思い始めた。

美加(みか)は両親を亡くして圭一(けいいち)は弟を亡くしたって言っていたな。」真人はそう言った。弟って兄弟居たのか圭一ってとマサヒトはそう言った。俺も最初聞いたときは驚いたけどと真人はそう答えた。

「でも。そうならなくて良かった。」藤子はそう言っている。真人は正直複雑だったが顔には出していない。マサヒトは夢を見ていないため何で真人が溜め息をついているのか分からない。元気出せよと言うだけだった。幻のファーストキスになってしまったが、これで良かったのだと真人は思った。母親や父親が亡くなってしまうよりも遥かに良い事なのだと思うことにした。不思議な事にあの夢は、はっきり覚えている。何が起きているのかすべて覚えており、あれもなくなるのかと思った。この日の夕食フレイヤはミートスパゲッティーを作ったがレッドはあのパスタを思い出し食べられなくなってしまった。あれが本当に起きたらもうスパゲッティー食えないと思い始めた。コンコンはフレイヤにスパゲッティーはレッドは嫌いだコンよとフォローをした。白虎は初めて聞いたぞと思った。

「失礼致しました。今度は作らないように致します。」フレイヤはそう言った。本当は大好物なのになとレッドは思った。


***********************************************


カミラシ・スフォンは勤務表を見てあることに気が付いた。最近レッドが働き詰めで、そろそろオーバーワークになってしまうことに気づき休ませた方が良いなと思い始めた。上司と相談しレッドに休暇を与えることにした。今日もレッドは本部で勤務をしていた。ミッドナイトムーンを雇った首謀者は誰か未だ捜査は続けられた。ジャックピエロはピエロメイクを落としており普通の魔物になっている。知ってことは全て話したと、この時彼はそう言っている。話した内容は複数のテロ組織が合同で町を襲撃しようと言ってたことである。彼が知っている組織だけでも4つの組織が、かかわっていた事になる。

「あとは知らない。クローリーも全て知っていると訳じゃないと思うぜ。」ジャックピエロはそう答えた。

「フィルダは、かかわっていたのか。」捜査員はそう言うと、さあねとしらばっくれた。本当は、かかわっていたが言うと後で報復が来そうで彼は言わなかった。

「しらばっくれるな。」捜査員はそう言って机を叩いた。だが彼は言わなかった。次はクローリーが呼ばれてフィルダと関係はあるのかと尋ねられた。

「知らないです。」彼もまた報復があるのではないかと思い言わなかった。鎧武者だった魔物も呼ばれた。同じく言わなかった。三匹は違う(ろう)の中に居た。そこに見たことのある男がやってきた。

「差し入れが入ったぞ。」看守に成りすましたフィルダの手下だった。三匹は直感した。これは口封じだと。差し入れはジュースだった。差し入れしたのもフィルダ員だった。三匹は生きている頃のミッドナイトムーンを思い出した。今行くからなとジャックピエロは思い鎧武者だった魔物は何故か穏やかな気持ちになりクローリーはもうすぐで会いに行きますと思い、それぞれジュースを飲んだ。数時間後三匹は司法解剖をされていた。

「やはり毒物ですね。他は至って正常ですから。」先生はそう言った。くそう。口封じされていたかと思い始めた。フィルダたちはモンスターバスター本部から居なくなっていた。レッドは三匹が殺されたと知り、やっぱりフィルダが関係していたのかと思い始めた。

「そう。三匹が話す前に殺したのね。」フィルダの女幹部はそう言った。誰が首謀者か解からないまま事件は本当に終了した。女幹部は総裁(そうさい)に三匹の魔物の口封じが終わったことを報告している。彼女の手下が実行犯である。

「そうか。」フィルダ総裁はそう言って良くやったと言い始めた。三匹はミッドナイト・ムーンの姿が見えてきた。

「何だ。お前らまで。」ミッドナイト・ムーンはそう言った。三匹の魔物とミッドナイト・ムーンは一緒に何処かへ行った。

真人とマサヒトは三匹の魔物が亡くなった事を伝えられた。

「口封じをされた様だ。」レッドはそう言った。真人はフィルダが犯人なのと言ったが、それも解からないと苦虫を潰した様に答えた。

「差し入れをした奴を探しているが見つからない。恐らくテロリストだと思うが顔を変えたのか見つからないんだ。」レッドは真人とマサヒトに、そう言った。その頃差し入れをしたフィルダ員は整形手術をしていた。一週間もすれば包帯を外しても大丈夫だとフィルダの医者はそう言った。フィルダは必要とあれば整形手術もする。医者も設備も整っていた。巨大組織だからこそできる芸当である。モンスターバスターは監視カメラと証言を基にしたイラストを公開したが何度も整形をしている人だったので直ぐには誰なのか解からなかった。後にフィルダの一人と判明し指名手配されることになるがこの時は未だ犯人すら解っていなかった。ホロンドで大々的に報道されていたが真人とマサヒトは知る(よし)もない。雨が降り始めた。予報では夢のとおり一日雨が降るという。何だ。やっぱり夢の通り雨が降るのかと真人は思いながら寝る支度をしていた。今度は警告する女の子の夢ではなく不思議な少女が夢の中に現れた。

「良かったわね。間に合って。」そう彼女は言った後、夕焼けの空に翼を出して羽ばたく夢を見た。真人は待ってといったが彼女は空の彼方へと消えていた。目を覚まし、そういえばこの日は警告する夢だったよなと思い出し、間に合ったから夢の内容が変わったんだと真人は思った。マサヒトは未だ夢の中であり寝言を言っているが聞き取れなかった。この日はずっと魔物は夢の通りおとなしくしていたが計画がぱあになったので少しずつ動きが出てきた。翌日朝になり朝は雨が降ってないが傘を持ってきた。夢を見ていなかったら帰りのとき大パニックが起きるのだが、その実行犯が死んだので起きることはない。そんな事を思い出しながら藤子と共に学校に来た。何時も通り圭一が1番乗りで教室に居る。その頃アメミスの国務長官が休みを取りクルセル島の別荘に行くことを決めた。それをマスコミが嗅ぎ付けていた。一家の映像を取ろうとホテルを予約している。時間を少し前に(さかのぼ)る。レッドは何処かに旅行に行きたいなと思い始めていた。その時パンフレットが目に入り何時行けるか解らないけどクルセル島のパンフレットを何枚か貰っていた。このときは国務長官のことを知らずただ行きたいなという理由で取っていた。今は忙しいので行けるとは思わなかった。そんな事を藤子は思い出した。

昼休みあたりから雨が降ってきた。もう降ってきたと藤子は思った。念のため折り畳み傘を持ってきていた。その時メールでフレイヤから今日は早めに帰ってきてくださいと書かれた文章が送られた。藤子はやっぱり、この日は早く帰ることになるかと思った。大雨なのでサッカー部は今日は中止らしいと真人から聞かされた。やっぱり今日は早く帰ることになったなと彼女は思った。

「えっ。ふーちゃん今日は部活休み。」美加はそう言うと今日は用事があってと藤子は言い始めた。

「ごめんね。」藤子は美加にそう言った。

「分かった。他の子に伝えておくね。」美加はそう言った。今日はサッカー部は休みなのでバスケ部の茶髪の雅人に届けようかなと美加は思っている。バスケ部は体育館でやっているので天候に関係なくやっている。

「真人。今日は先に帰らせてもらうぞ。」藤子は小声でそう言った。やっぱり藤子先に帰っちゃうんだと真人は思っている。

「分かった。一人で帰る。」真人はそう言った。マサヒトは一人で大丈夫なのかと真人に言っている。

「確か買い物を頼まれたんだよ。」真人はそう言って状況を説明している。授業が始まるので藤子は自分の席に着いた。フレイヤは雨が降ってきたことに気づき洗濯物を中に入れて乾燥機に入れた。コンコンは家でお茶を飲んでいる。

「降ってきちゃったコンか。」コンコンはそう言った。彼も同じ夢を見たので降る事は事前に知っていた。レッドがびしょぬれで帰ってくるからバスタオルの準備はしとかないといけないコンねと思っている。学校が終わり藤子は買い物をするためにスーパーに来た。買い物をし終わったとき自分の傘が無い事に気づきやっぱり盗られたか思い予備に持ってきた折り畳み傘をつけて歩こうとした時、突風が吹き傘が壊れてしまった。

「うそ。今ので壊れちゃった。」藤子はそう言った。仕方なく雨の中を走って行く事にしたが土砂降りで家まで遠いので早く真人に会わないかなと思いながら走っていった。その頃真人はやっと学校から出たばっかりだった。やっぱり激しく降っているなと思いながら彼は歩いている。マサヒトはこれからの出来事を知らないので明日まで降るのかと言っている。確か明日は晴れるはずだよと真人は答えた。もうすぐで少女と出会う場所にたどり着く。その時、少女の気配にマサヒトが感じ取り始めた。そこに、うっすら体が光っている少女がやってきた。魔物の気配と一緒に。

少女は夢の通り入れ替わったマサヒトに助けてくださいと言い始めた。魔物は全員で4匹でマサヒトが大剣であっさり倒した。

「ありがとうございます。お礼に願い事を叶えます。」少女は夢の通りの言葉を言った。真人はマサヒトが言う前に真人が言った。

「貴女は誰なんですか。」真人はそう言った。少女はクスリと笑った。

「夢と違うこと言うのね。」少女は真人の夢のことを知っていた。真人はドキッとした。

「まあ良いわ。私は夕暮れの巫女。今度は覚醒(かくせい)した後に会いましょう。赤い月に気をつけて。」そう謎の言葉を残し巫女は去っていった。あの人巫女だったんだ。だから未来の事を知っていたんだと真人は納得し歩いていった。藤子がびしょ濡れでやってきた。

「傘盗られた。」藤子は夢の通りベストを着けておらず体のラインが分かる程度濡れていた。マサヒトは藤子の方を見ろと言っていたが真人は無視をした。その時藤子は何かを発見した。真人はまさか爆撃機がもう設置されているのかと藤子の方を見た。なぜかダンスをする達磨(だるま)があった。

「今日ゴミの日じゃないよな。」藤子はそう言った。真人は何だ本当のゴミかと思った。

「伝言。大パニックにならなくて良かったわね。夕暮れの巫女より。」達磨はそう言うとたったったと走って何処かへ行ってしまった。藤子は何なのか分かっていた。

「お前。夕暮れの巫女に会ったのか。」藤子はそう言った。まあと真人は答えた。その時藤子の体が見えてしまい鼻血が出た。藤子もそれに気づきこっち見んなと言っている。マサヒトは舞い尾上がっている。藤子は真人の傘の中に入れてもらい歩いている。正に夢の通りだと藤子は思った。この後レッドを襲ったのかと疑いをかけられてレッドに助けてもらっていた。この後夢では襲撃が起きるのだがそれが来ずに一日が終わろうとしていた。レッドはアメミスに居りカミラシから休暇を取ってはどうですかと言われていた。

「オーバーワークですよ。」彼の言葉に明日早速休暇を6日取りクルセル島に行こうと思った。コンコンも休暇を取った。白虎も取ったが彼は留守番すると言ったのでプリンをたくさん置いて行く事にした。何故か白虎は人間の姿になるとプリンが大好きだった。あと七面鳥の肉も置いて置く事にした。白虎の好物である。レッドとコンコンの一匹と一人旅をするつもりでいた。そうとは知らずフレイヤは今日はレッドの帰りがいつもより遅いですねと思っていた。

無事に日常に戻った真人達。しかし自殺は良くないですからね。

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