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魔物の微笑み  作者: 宮川ちい
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十九話 現実の世界で

前に続き食事中は見ない方がお勧めします。現実パートに入ります。戦闘回です。

レッドは居眠りをして起きた。彼女も又真人(まさひと)と同じ夢を見ていた。何でキスしちゃったのだろうと赤くなっている。彼女には忘れられない人がいる。浮気じゃないと思っていると真人が外に出た事に気が付いた。

「あいつ一人で何をやっているのだろう。」レッドは呟きフレイヤの目を盗んで外に出た。コンコンもやってきた。彼もさっきまで居眠りをしていた。サクラビルでは鎧武者(よろいむしゃ)がやっと鎧武者になりジャックピエロはピエロの化粧中である。

「このファンデーション乗りが悪いな。」ジャックピエロは化粧品に文句を言っていた。

「お主が大酒を呑んでいるからじゃ。おまけにフィルダの妖艶な女幹部に鼻の下を伸ばしていたじゃないか。」鎧武者はそう言った。やるか。こらっ。ジャックピエロはそう言った。

「望むところだ。」鎧武者はそう言って木刀を出してきた。二匹は木刀で戦い始めた。マサヒトは外におり本当にいるよと思った。真人が寝ぼけているのだろうと思ったが気配があまりしなかったので(これ)は阻止しないといけないと思った。レッドとコンコンと合流した。ミッドナイト・ムーンは未だレッド達に気付かずに外の屋上でたばこを吸っていた。この世界の何処に行っても禁煙なので吸う場所がなかった。

「全く喫煙者の事も少しは考えてくれよな。」そう彼が愚痴(ぐち)を言っている。近くにクローリーが居る。晩ご飯が出来た事を知らせに来た。

「ミッドナイト・ムーン様。お食事が出来ました。」クローリーはそう言った。

「又ミミズパスタじゃないよな。」ミッドナイト・ムーンはそう言った。

「いえいえ。今日は青虫サラダです。」クローリーはそう言ったとたんミッドナイト・ムーンは青くなった。

「クローリー。今日晩飯抜きだ。」ミッドナイト・ムーンはそう言ったとたん、えーっ。と言うクローリーの声が聞こえてきた。クローリーは昔から真面目だけどちょっと抜けているのだよなとミッドナイト・ムーンは思った。彼が(しばら)くたばこを吸っていると気配は小さいが誰か知らない気配がしている事に気が付いた。通りすがりなら、もっと気配は大きいはずだと思い下にいる2匹に敵襲(てきしゅう)だと叫んだ。喧嘩していた2匹は急いで戦闘体勢に入った。レッド等は未だ1階をうろうろしていた。やっと階段を見つけて上っていった。敵はミッドナイト・ムーン一人と三匹の魔物しか居ない。未だ他のテロ組織は到着してない。この三匹で守れるかとミッドナイト・ムーンは思った。やるしかないと彼は思い2匹に侵入者の始末を命令した。彼は少し前の事を思い出した。ホロンドのとある国のとある町で2匹の魔物と出会った。ジャックピエロと鎧武者は当時から仲間だった。その時は西洋の甲冑(かっちゅう)を鎧武者になる魔物は身につけていたがミッドナイト・ムーンは2匹をスカウトしていた。ジャックピエロのナイフの技術と足技がピカ一に見えた。鎧武者の剣さばきも見事だったので仲間にしたかった。2匹を迎えての今回の作戦は極秘に行われるはずだった。


***********************************************


最初ジャックピエロはこの話を断った。

「酒や女っ気のないところには行かねえよ。」そう言ったのでミッドナイト・ムーンは終わったら酒を飲ませてやると言った。

「そんな事は(わし)が許さん。」西洋の甲冑に入っている鎧武者になる魔物はそう言った。この魔物も頑固だった。

「行くのは日本だが鎧武者の格好も悪くないじゃないか。」ミッドナイト・ムーンは西洋の甲冑を着た鎧武者になる魔物にそう言った。マニアと見抜き揺さぶりを掛けた。日本と言えば武士であり一度は訪れたいと思っていた場所だと魔物は思った。

「しかしなあ。あそこの甲冑は木製だと聞く。全部鉄じゃないのも不安じゃ。」魔物はそう言ったので硬度強化の魔法を張れば大丈夫だろうとミッドナイト・ムーンはそう言った、

「どうだ。此でも仲間になりたいと思わないか。」ミッドナイト・ムーンごり押し作戦で2匹の魔物と仲間になった。

「硬度強化の魔法は難しいが出来るのか。」ジャックピエロはミッドナイト・ムーンに尋ねた。

「ああ。1匹だけ使える奴がいる。時間は掛かるが切れる頃に戦うのを止めれば大丈夫だろう。」ミッドナイト・ムーンはそう話した。そしてやっと2匹は正式に仲間になった。数日後、他のテロ組織との会談を済ませ2匹にも協力して貰いたいとミッドナイト・ムーンは話した。

「面白そうじゃないか。やってみようぜ。」ジャックピエロはそう言った。鎧武者はやっと鎧が届き浮かれていた。やっと鎧のコレクションが増えたと言って嬉しそうに見ている。

「そう言えば鎧君の名前を聞いていなかったね。なんて名前だい。」ミッドナイト・ムーンは鎧武者にそう言ったが名前を言わなかった。

「鎧武者が良い。」彼がそう言ったので鎧武者と呼んでいる。後でジャックピエロに鎧武者は自分の名前が嫌いだから教えないだってと言われて以来名前を聞こうとは思わなかった。実はジャックピエロはジャックという名前ではなく通り名である。

「ジャックピエロと言われているけどオレ自身の名前は知らない。オレ捨て子だったから。」ジャックピエロはそう言った。

「だからって同情とかするなよ。そんな事をされると仕事がやりにくくて。」ジャックピエロはそう言った。ちなみにジャックは切り裂きジャックからきている。異世界ロンドンに観光した人が付けた名前らしいが詳しい事はジャックピエロも知らない。そんな事をミッドナイト・ムーンは思い出した。何で今思い出したのだと思いながら敵襲備えて屋上でたばこを吸っている。外は雨がやんでいた。クローリーはミッドナイト・ムーンの近くにいた。彼はミッドナイト・ムーンが幼い頃マスター試験に合格し契約した魔物である。戦場の時も一緒にいた気心知れた仲である。何故祖国を裏切ったと言う事も言わなかった。それがクローリーの優しさである。

「ミッドナイト・ムーン様。攻撃準備は出来ております。」クローリーはミッドナイト・ムーンにそう言った。

真人はマサヒトと入れ替わりレッドと歩いていた。其処に鎧武者とジャックピエロがやってきた。無論現実世界で会うのは初めてである。

「なあ。オレ女の子と戦っていい。」ジャックピエロはそう言い始めた。鎧武者は又悪い癖が出てきたなと思い始めた。

拙者(せっしゃ)が女の子と戦うからお主は男の子を頼む。」鎧武者はそう言ったので分かったよとジャックピエロは仕方なくマサヒトと戦い始めた。真人はそいつはナイフを使ってくるが足蹴りもするから注意してと、マサヒトに言い始めた。

「了解。」マサヒトはそう言った。レッドは未だ鎧武者が硬度強化の魔法をしていない事に気が付いた。勝てるかも知れないと彼女は思った。コンコンが先に気付きこっそり教えた。

「コンコン。まさかお前も・・・。」レッドは小声でそう言った。レッドは剣で甲冑のみを壊した。

「強化するのを忘れてた。」鎧武者だった魔物はゴリラに似ている。鎧が壊れた後でも魔物は戦ったがレッドの剣の柄で頭を殴られて気絶した。ジャックピエロはマサヒトが大剣を落としたので勝ったと思ったがマサヒトからのストレートパンチで気絶した。気絶した2匹は夢を見た。ミッドナイト・ムーンが何時(いつ)もの様にたばこを吸っているのだがこっちを見て哀しそうに笑っている姿を見た。何でそんな哀しそうな顔するんだろうと2匹は単純に不思議に思っていた。クローリーは急いで飛んでいった。

「ミッドナイト・ムーン様。見張りの二人がやられました。」そうクローリーは報告にきた。

「お前も戦闘配備に付け。ミッドナイト・ムーンはそう言った。了解と言ってクローリーは飛んでいった。

「しかしパンチ力すごいな」。レッドはマサヒトそう言った。

「タイガーブレイドを手に入れる前はずっと格闘だったんだぞ。」マサヒトはそう言った。真人は初めてそのことを知った。マサヒトは大剣を取り移動を開始した。オレって身近にいるマサヒトやレッドのこと全然知らないんだなと改めて真人は思った。3階に上がるクローリーが待っていた。レッドは夢に出てきたミミズパスタのことを思い出して気持ち悪くなった。やけにリアルな夢だったからかなと思っている。そしてクローリーには良いイメージを持っていなかった。コンコンが()み付こうと飛び跳ねた。クローリーは驚いて逃げていった。コンコンはそれを追っている。

「あれはコンコンに任せよう。」レッドはそう言った。

「顔色が悪いぞ。少し休んでから行こう。敵は上にいるから逃げられないだろうし。」マサヒトはそう言った。彼の言う通り逃げるつもりがミッドナイト・ムーンはなかった。タバコに火をつけた。息を吐いて煙も吐いた。彼はカッパを着ている。また雨が降るかもなとミッドナイトムーンは思い始めた。ぽつぽつと少し雨が降ってきた。

コンコンはクローリーを追いかけている。

「しつこい(きつね)ですね。」クローリーはそう言って魔物を召喚しようとしている。コンコンは妖術使う準備が出来ている。先に攻撃してきたのはコンコンだった。

「妖術。幻影の術。」コンコンはそう言うとコンコンが4匹に見えた。クローリーは思わず目をゴシゴシこすった。どれが本物でしょうかと思っていた。

「まとめてやっつけます。」そう言ってクローリーは魔物を召喚した。同じ術を使い魔物らは混乱している。召喚主のクローリーでさえコンコンに見える。さらに仲間もコンコンに見える始末だった。仲間同士で争っている。これにはクローリーもお手上げだった。

「何やっているんですか。それは仲間でしょう。」クローリーはそう言った。そう言われて召喚された魔物はハッとした。まだコンコンは4匹に見えておりバラバラな動きをしている。(うな)っている者。構えている者。自分の尻尾を追っかけている者。術をかけようとしている者の4匹がいる。尻尾を追いかけているものは偽物ですねとクローリーは思った。敵の前でやらないと思った。

「しっぽを追いかけている狐以外攻撃ですよ。」クローリーはそう言った。ヴァーと魔物は叫び3匹を一斉攻撃したが3匹とも消えた。実は尻尾を追いかけていたのが本物だった。かかったとコンコンは思い炎の術を使い召喚された魔物は炎をあげて倒れた。

「また1匹同士に戻ったコンね。」コンコンはそう言った。くっとクローリーは思った。まさかわざとだったのかと思い始めた。また召喚しようとしたがコンコンは先手を打ってきた。

「暗闇の術。」コンコンはそう言うとクローリーは真っ暗の闇の中にいた。いつもなら暗闇でも見えたが真っ暗に見えた。召喚しても動かせないと思った。

「確保だコン。」コンコンの言葉に捕まったことが何とか分かった。クローリー鎧武者ジャックピエロはロープで体が縛られた。柱にそれを付けえている。

「何とか部下の方は捕まえられたな。」マサヒトはそう言うとレッドは後はミッドナイト・ムーンだけだと言い始めた。レッドは顔色が戻ったのでマサヒトはもう連れて行っても大丈夫だと思い一緒にミッドナイト・ムーンがいる屋上へと向かって行った。ミッドナイト・ムーンはタバコを吸っていたが吸っていたものを地面に落とし踏み潰して火を消した。そろそろやって来るなと思っている。本来なら今頃宴会をやるつもりでいた。もし真人あの夢を見ていなかったら宴会をして魔法のかかったトラップを組立、明日にでも設置する予定であった。そして爆撃したり魔物が暴れる予定だった。まさか。もう此処の場所がばれるなんてな。どんな方法で知ったんだ俺等は極秘にやってたはずなのにとミッドナイトムーンは不思議に思っている。まさか未来の夢を見て知ったとは彼も考え付かなかった。レッドとマサヒトとコンコンは屋上が見えてきた。

レッドとマサヒトとコンコンは屋上のドアを開けた。そこの夢で見た通りの男が立っていた。真人は、あれがミッドナイトムーンだとマサヒトに話した。

「なるほど。あんたが首謀者(しゅぼうしゃ)か。」マサヒトはそう言い始めた。

「俺が首謀者だと思っているのか。少年。」ミッドナイトムーンはそう言った。違うのかと真人マサヒトとレッドは思った。

「本当の首謀者は何処だ。」レッドはそう尋ねた。

「教えるか。」そういってミッドナイトムーンは拳銃を出した。戦うしかないかとマサヒトは思い大剣を出した。レッドは剣を出した。二人とも構え始めた。下ではジャックピエロと鎧武者だった魔物が目を覚ました。

「クローリー。ミッドナイトムーン様は。」ジャックピエロは尋ねた。

「上でモンスターバスターと戦っています。でも嫌な予感がします。」クローリーはそう言った。俺もなんだよとジャックピエロもそう言っている。

「お主達もか。」鎧武者だった魔物はそう言った。

「もう鎧壊れたんだから侍口調はやめろよな。」ジャックピエロはそう言った。鎧武者だった魔物は落ち込んでいる。貰ったばっかりだったのにと彼は泣きそうになっている。大切にしたかったと思っている。

「ジャックピエロさん。ナイフ持っていますか。」クローリーはジャックピエロに尋ねた。

「少年にすべて取り上げられたよ。」ジャックピエロはそう答えた。こういう時に限ってとジャックピエロは思っている。ミッドナイトムーンが勝つと3匹の魔物は信じていた。レッドは夢で爆弾が爆発したから捕まったが、それか無かったら更に戦いは長くなっていたのであろうと思っている。レッドは(すき)を作らないようにしていた。先に隙を作ったのはミッドナイトムーンであった。レッドは剣の柄でたたいた。気絶したかに見えたがフェイクである。隙ありと銃を突きつけたがレッドもミッドナイトの首に剣を突きつけている。

「どっちが先に殺すことになりそうだな。」レッドはそう言った。今回ミッドナイトムーンが突きつけたのは腹だった。

「女の子で俺をここまで追い詰めたのは初めてだ。」ミッドナイトムーンはそう言った。睨み合いが続いている。その頃下の階ではジャックピエロが使っているナイフが近くにあるので取ろうとするが、ぎりぎりの所で取れない。他の二匹は腹部を圧迫されているので苦しがっている。

「早くしろ。俺らもきつくてかなわない。」鎧武者だった魔物はそう言った。

「同じく。」クローリーはそう言った。ジャックピエロは手を伸ばすがぎりぎりのところで届かない。もう少しなのにとジャックピエロは思った。柱に縛られているので移動はこれ以上できない。届けと彼は思いながらまた手を伸ばした。少し触れることができたが完全に届かない。もう一度と彼は手がやっと届いた。逃げるのではなく加勢するつもりだった。

「やったな。ジャックピエロ。」鎧武者だった魔物はそう言った。切ろうとするがすぐには切れなかった。

「今度は縄かよ。」そう言って急いで切ろうとしていた。急がないと二度とミッドナイトムーンに会えなくなるような気がして三匹の魔物は不安だった。レッドとミッドナイトムーンは睨み合いが続いている。レッドはミッドナイトムーンの首に剣を向けている。ミッドナイトムーンはレッドの腹の部分に拳銃をつけて撃とうとしている。

「首謀者は誰だ。」レッドはミッドナイトムーンにそう言っている。

「誰が教えるか。」ミッドナイトムーンはそう言った。そのとき三匹の魔物の縄が切れて自由になり急いで階段を駆け上がった。早まった真似をするなよとジャックピエロは思いまだ死なないでくださいとクローリーも思い始め、まだ間に合うよなと鎧武者だった魔物は思いながら階段を駆け上った。マサヒトは三匹が動いたのでそっちも警戒している。ミッドナイトムーンはあることを思いついて三匹を待った。

「ミッドナイトムーン様。」三匹の魔物はやって来た。マサヒトは大剣を構えコンコンは妖術の準備をしている。


動物二匹の戦い見た目に反して可愛いとは言えない。言わせない。なめんなよ。みたいな戦い。レッドはマジでパスタは食えなくなりそう。

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