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魔物の微笑み  作者: 宮川ちい
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18話テロリストの男

グロイ表現がありますので食事中は見ないことをお勧めします。

話は1ヶ月前にさかのぼる。ミッドナイト・ムーン一味はアフタンにいた。アフタンは黒人国で貧窮に悩ませる国で発展途上国が並ぶ場所にある。その国のとある町を爆弾により消滅させた。それに気付いた軍達はミッドナイト・ムーンを国際手配をした。この1ヶ月間何処に行っていたのかは不明だが次の作戦を着々と練っていたのだろう。爆弾というのはどんな爆弾だったのかはアフタンの政治家達は秘密にしており、よほど強い威力の爆弾だったと考えられる。もしかしたら軍が開発した物を盗み使ったのかも知れない。ミッドナイト・ムーン自身はアメミスの元軍人で戦闘には自信があった。何でアメミスに敵意を抱くようになったかは経歴を見た限りでは分からないが戦争中に何かあったようだ。テロリストの道を彼は歩むようになった。テロ組織には属していない。フリーのテロリストだった。今回珍しく自分と同じフリーのテロリストのジャックピエロと正体不明の鎧武者(よろいむしゃ)と組む事にしたらしい。鎧武者の正体はミッドナイト・ムーンは知っているようだが右近(うこん)が調査した限りでは分からなかったようだ。資金源はマフィアから何時も頂いていたらしいが今回は複数のテロ組織から貰っていたようだ。その中にフィルダもおり他にも何かあるじゃないかと思わせる節はあった。だがフィルダの方に探しに行こうと思っても本部の場所も謎なので調べる事も出来なかったという。

「済みません。情報が錯綜(さくそう)している状態で(これ)しか調べられませんでした。」右近はそう言った。レッドは其処まで調べられたのかと言っている。

「居場所は。」レッドは右近に尋ねた。

「夜闇市内に本部を置いていたようですが今は其処は使われていません。」右近はそれ以上は調べられなかったと話している。

襲撃(しゅうげき)3日前から日本に来ていたようですその時はサクラビルにいたようです。」右近はそう報告をしている。調べられたのは此処までですと右近は答えた。

「疲れているところ悪いがミッドナイト・ムーンの居場所を探ってくれ。」レッドはそう言ったので分かりましたと答えていなくなった。真人(まさひと)は起きた。

「ねえ。レッド誰かいるの。」真人はそう言うと誰もいないよと答えてレッドは寝始めた。居たと思ったのだけどなと真人は思った。夜闇市の何処かでミッドナイト・ムーンは寝ている。(ふくろう)が少年の姿になりミッドナイト・ムーンに布団を掛けた。

「風邪引きますよ。」少年はそう言った。近くにミッドナイト・ムーンが呑んだと思われる酒瓶があった。今は夜中で彼は夢の中である。近くに鎧武者とジャックピエロが見張りをしている。何時モンスターバスターがやってくるか分からないからだ。

「オレもそろそろ酒が飲みたいな。」ジャックピエロはそう言った。

「我慢しろ。拙者も酒を断っている。」鎧武者はそう答えた。レッドも眠り始めて朝になり始めた。

朝になると見張りの2匹は就寝しミッドナイト・ムーン自身が身を守る事にしている。何匹か交代しているので寝不足という事はなかった。この日晴れていたので魔物は動けない。レッドは目が覚めてトラップを壊していた。もうトラップがない状況になった。

「やっとトラップも無くなったな。」レッドはコンコン白虎(びゃっこ)マサヒトにそう言った。それが終わった後食事をした。避難生活も慣れたが避難してくる人は増える一方で周りは殆ど建物がない状態までなってきた。瓦礫は残っており何時爆撃機が来るか分からないのであまり片づいていない状態だった。レッドも藤子の家の物を捨てているので真人も自分の家だった場所の片づけをしている。片づけるのが多すぎて一人ではなかなか難しいのでレッドにも手伝って貰っている。その時遠くの方で爆撃の音がした。

「こっちに来ないうちに避難所に戻るぞ。」レッドはそう言い始めた。真人も同意見で避難所に戻った。避難所にはバリアーが施されて爆撃が来ないようにしているが何時爆弾が落ちてくるか分からないので気が抜けない。爆撃はもう山神県全体に広がっている。早く手を打たないと山神県が滅びるのではないかという危惧の声も上がっていた。ミッドナイト・ムーンの居場所さえつかめれば止められるかも知れないとレッドは思っている。右近は未だミッドナイト・ムーンの居場所を特定していない。どれが彼の気配なのか全く知らないのでひとまず一つ一つしらみつぶしで探っている。手配書の写真を頼りに探っているので如何(いかん)せん時間が掛かった。ミッドナイト・ムーン自身は気配をかくしていた。直ぐに特定されないためだ。そのため探すのが困難だった。ミッドナイト・ムーンは過去の事を振り返った。戦場にいた頃は愛国心を持っていたが人を殺すたび此は正義なのだろうかと思っていた。だんだん此は利益しか考えていないアメミスが悪いのではないかと思い始めた。ある日怪我をして戦場から離れた。その時脱走しいろいろな国を回ってアメミスは悪だと思い始めてテロリストになった。戦争に善悪はないと言うがアメミスが一方的に仕掛けてきたので此は悪だと思いながら生活している。その時マフィアと知り合いテロをバックアップしてくれた。いろいろなテロ組織との仕事でいろいろなテロをしてきたが複数のテロ組織と共に異世界である日本の山神県夜闇市を襲撃する事になり始めてテロ組織超えてのテロは成功した。今は山神県全体まで拡大した。ミッドナイト・ムーンはこのまま日本全土に拡大させようと思っている。魔物達もそのつもりらしく歓声を上げながら進軍している。今は朝なので進軍はしていないが夜闇市に残っている最初のメンバーがもうそろそろ此処にいてはばれるかも知れないと思っていた。


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右近はやっとミッドナイト・ムーンの居場所を突き止めた。ミッドナイト・ムーンは夜闇駅の地下におり門番にジャックピエロと鎧武者が守っている事を確認した。気配も姿も消しているので全く2匹の魔物は気付いていなかった。

「そろそろお腹が空いてきたな。」ジャックピエロは鎧武者に言い始めた。

「辛抱。そろそろ飯の時間だ。」鎧武者はそう答えた。右近は去っていった。ミッドナイト・ムーンはその間右近に気が付かなかった。

「おーい。見張りの2匹そろそろ飯にするぞ。」ミッドナイト・ムーンはそう言ったのでジャックピエロと鎧武者はやっと飯だと思い中に入っていった。右近は急いでレッドの居る避難所へ向かった。レッドは人気のない町にいる。右近がやっと到着した。

「ミッドナイト・ムーンは夜闇駅の地下にいます。見張りは2匹。中に1匹の魔物が居ます。」右近はそう言った。

「ご苦労だった。」レッドはそう言って避難所に戻っていった。レッドは真人の所へ来た。

「真人。敵の正体が分かったぞ。」レッドはそう言って説明をした。相手はミッドナイト・ムーンで襲撃3日前にはサクラビルにいた事今は夜闇駅の地下にいる事を伝えた。

「この間あった不思議な少女にあって襲撃3日前に戻ってこの事態を阻止しろ。」レッドはそう言った。

「レッドは。」真人は尋ねるとレッドは今からミッドナイト・ムーンを捕まえると言い始めた。一人で大丈夫かなと思い真人も付いていく事にした。

「でも何で分かった。」黒翼(こくよく)は尋ねた。

「オレの使いの者が調べてくれた。」レッドはそう答えた。そうなのかと黒翼はそう言った。使いの者って初めて聞いたと真人とマサヒトは思った。黒翼はレッドの相棒なので来る事にした。爆撃のせいで電車など交通機関が麻痺しているので3人は当然歩きである。途中天気が曇り始めたのでジャックピエロと鎧武者は移動し始めた。駅に向かう途中で3人と2匹は出会った。

「この先は通させぬ。」そう言って鎧武者は刀を抜刀した。ジャックピエロも10本のナイフを両手の指の間から出して構えた。黒翼は拳銃を出して構えた。レッドはソードを出し真人はマサヒトと入れ替わり大剣を出した。先に攻めてきたのはジャックピエロでマサヒトを狙っている。マサヒトは避けて大剣でナイフを払った。黒翼は銃で鎧武者を撃つが魔法が聞いているのか弾は潰れて下に落ちてしまった。

「全く効かぬ。」鎧武者は余裕たっぷりに言い始めた。レッドは剣を構えた後鎧を斬ろうとしたが刀で阻まれた。金属が当たった乾いた音が周りに鳴り響いた。ジャックピエロに近付きマサヒトは大剣で振ろうとしたがナイフ1本で止められた。その時足払いをジャックピエロはしたがマサヒトは避けた。

「同じ手を二度もくらうかよ。」マサヒトはそう言い始めた。

真人はマサヒトに雅人(まさひと)が狙われたとき雷撃を落とした事を話して貰い雷撃を落とせないかと言い始めた。

「あれは他に人が居ないときにしか使えない。」マサヒトはそう言った。

「オレも手伝うから。」真人はそう言った。マサヒトはレッドに飛んでくれと言った。レッドは何をするかぴんときた。黒翼と後からきたコンコンと白虎に(つか)まれと言って二匹と一人を呼んだ。マサヒトもレッドの手に捕まり彼女は翼を出して飛翔しマサヒトは雷撃を落とした。飛んでいるレッド達には当たらなかった。真人は意識がどこかに流れていきそうになったがこらえた。思った以上に精神力が必要なのだなと真人は思った。このまま駅に向かった。レッドは駅の前で着地をした。重かったと彼女は思った。駅に着き地下を目指した。地下は電気が消えており暗く見える。空間がねじれており渦が巻いているようにも見えた。レッドは懐中電灯を付けて歩いている。

「マサヒト暗くないか。」レッドは後ろの方にいるマサヒトにそう言った。

「暗くないよ。」マサヒトの言葉にレッドは暗視が使えるのかと思った。そのことはマサヒト自身気付いていない。梟がミッドナイト・ムーンの所にきた。

「侵入者が入ってきました。」梟はそう言い始めた。

「お前で倒せそうならお前が倒せ。無理なら時間を稼げ。」ミッドナイト・ムーンはそう言った。

「頼んだぞ。クローリー。」ミッドナイト・ムーンは梟にそう言った。クローリーは御意と言っていなくなった。コンコンは人の匂いがこっちからすると順調にミッドナイト・ムーンを追い詰めていた。クローリーは様子を見ている。白虎は近くに敵がいると言ったのでクローリーは呪文を唱えた。2匹の鬼のような魔物が召還された。突然出てきたのでレッドは驚き懐中電灯を落とし壊してしまった。レッドと黒翼は暗視を持っていない。動けず何が起きているのか分からない。コンコンが術を使ったようだが吹き飛ばされたらしく白虎と衝突したようでぎゃあと言う声が聞こえてくるだけで何も分からなかった。マサヒトは大剣で1匹鬼のような魔物を倒した。その時、鬼は気配を消した。クローリーは少年の姿をしてレッドの手を(にぎ)った。

「倒し終えたから行こう。」マサヒトの声を出してクローリーはレッドと黒翼をマサフトと2匹から離した。マサヒトと2匹は戦う事で精一杯で気が付かない。クローリーはミッドナイト・ムーンから離れたところに誘導した。気配を隠しているので違う人物という事に気が付いていない。お腹が減りクローリーはイタリア料理の店にきた。そこで彼はレッド達にミミズパスタを出したがレッドは変な音と匂いがしたので食べなかった。黒翼も食べなかった。黒翼はダークライトという敵には見えないライトがある事を付けるとパスタだと思っていたのがミミズでマサヒトだと思っていた少年は別人だと気付いた。

「どうも。」クローリーは冷や汗を流した。レッドは銃を出した。しばらくして銃声が二つなった。マサヒトと白虎コンコンは二人が居ない事に気付き匂いを辿って、イタリアのレストランにはいると魔物の死骸と血だらけのレッドと黒翼が居た。 

ミッドナイト・ムーンはクローリーの気配が完全に消えたので殺められたなと思った。この場所を爆破するためにプラスチック爆弾を仕込んでいた。レッドとマサヒトはコンコンの誘導でミッドナイト・ムーンの所まできた。途中で食べられるものを探し食べた後で移動を開始した。暫くしてミッドナイト・ムーンを見つけた。彼一人で移動中だった。

「良く此処が分かったな。モンスターバスターさん達よ。」ミッドナイト・ムーンはそう言った。爆弾を設置した場所から離れたところにいた。レッドは剣を抜きマサヒトは大剣を抜いて二人は構え始めた。ミッドナイト・ムーンの背後をレッドが取り。しまったとミッドナイト・ムーンは思い始めた。オレも年を取ったなと苦笑した。

「まさかこんな可愛い女の子に背後を取られるなんて。」ミッドナイト・ムーンはそう言い始めた。レッドはちゃんと剣を近づけており何時でも切れる状態だった。隙をつきミッドナイト・ムーンがレッドのこめかみに銃を突きつけた。レッドは銃を素早く出してミッドナイト・ムーンの額に付けた上腹に剣を突きつけている。両者動かないまま1時間が過ぎた。ミッドナイト・ムーンはレッドに対し嫌らしい事を考えたがレッドも感づいたらしくそんな事をする気はないとレッドに言われてしまった。マサヒトもレッドに加勢をしたかったが緊張感が漂うこの場所で戦う事は出来なかった。その時爆弾が爆発したのでミッドナイト・ムーンがよろけたところを抑えて捕まえた。爆弾置いて何がしたかったのだろうと真人はシアターを見ながらそう思った。黒翼はミッドナイト・ムーンをモンスターバスター本部に送ろうとしている。レッドは不思議な少女に会いに行かないのかと言い始めた。

「此処の後始末をしなきゃいけない。山神県全体が被害を受けているから。」レッドはそう言った。そうなんだと真人とマサヒトは思った。レッドはマサヒトを抱きしめてキスをした。マサヒトと真人は真っ赤になった。襲撃3日前に戻れば、このキスもなかった事になる。少し寂しいような気がしていた。

「じゃあ行ってくる。」マサヒトは急いで夕暮れるサクラビルに向かって走っていた。サクラビルは何かに守られていたかのようにぽつんとそのままの姿で建っていた。急いで屋上まで駆け上がった。不思議な事に鍵は掛けられておらず、すんなり入れた。屋上にはふわふわして何処かうつろな気配がしてきた。少女は羽のようなふんわりとしたワンピースを着ており紫のベール赤髪に赤眼だった。

「来る頃だと思っていたわ。」少女そう言い始めた。最初からここに来る事を分かっていたようだ。

「ミッドナイト・ムーンが襲撃する3日前に戻して欲しい。」真人が現れてそう言った。

「ただで願い事は叶えないわ。と言ってもお金の事じゃないから安心して。」少女は話した。どうやら願いを叶えるためには何か代償が必要らしい。どうしようと真人は思うと少女はある事に気が付いた。

「どうやら私の力を借りなくてもその日に戻れるわよ。」少女の意外な言葉に真人は驚いた。

「だって貴男の夢の中だもの。」其処には真人の姿が水晶に映った。真人は戸惑ったが少女の話は続いた。

「相手はその日の夜の9時にサクラビルにいるわ。それを逃すと夢の通りになってしまうわ。」少女は説明をした。君は一体と真人が言おうとした時翼を出して夕暮れをバックに飛んでいってしまった。その姿は何処か幻想的である。真人は目を覚ました。現在夜の7時で彼は宿題中に居眠りをしていたらしい。

「マサヒト今日は何日だ。」マサヒトは寝ぼけているのかと言った後、襲撃3日前の日付を言っている。間に合ったと真人は思った。その頃夜闇駅ではミッドナイト・ムーン達が新幹線から降りてきた。今からサクラビルの方に向かうところだった。

「宿代払えるのですか。僕たちこの日本にきたばっかりであまり大金持っていませんよ。」クローリーは少年の姿をしてホロンド語を話している。

「何処か人の気配のないところを探そう。飯代ぐらいは持っているからな。」ミッドナイト・ムーンはそう言った。近くにはメイク前のジャックピエロと未だ鎧武者じゃない魔物の姿があった。怪しまれないために宿代わりにする場所で着替えるつもりだった。そして30分後サクラビルを見つけた。

「此処なら良いのではないですか。」クローリーは、そう言った。荷物を置いて、各自作戦会議までこの中で自由時間を満喫していた。真人は8時50分になったので外を出た。夢のような地獄図の出来事を現実にさせないために。



レッドはこれでパスタが嫌いになった。

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