16話マッドカーニバル
新キャラも出ます。
この日も雨だった。真人は珍しく一人で帰っていた。藤子は別の用事があるからと先に帰ったのだ。歩いていると人間のようだが何処かふわふわしている気配を感じ取った。そこにうっすら体が光っている赤い髪で赤い眼をした羽のようなワンピースに紫のベールを被った少女に出会った。一瞬レッドかと二人は思ったが別人だ。
「すみません。助けてください。」そう少女は言った。レッドなら戦うはずだと思いそっくりさんだと真人とマサヒトは思った。真人はマサヒトと入れ替わり大剣を出して構えた。魔物は全員で4匹で戦い慣れをしていないらしくあっというまに倒した。
「有り難うございます。お礼に何か願い事を叶えます。」少女はそう言った。願い事を叶えるって本気だろうかと真人は思った。マサヒトと相談した。
「なあ。マサヒト。あの子あんな事言っているけど。」真人はそう言うとマサヒトも考え込んだ。
「普通の人間じゃないぞ。あの子気配が人と違う。かといって魔物とは違う。」マサヒトは小声でそう言った。
「そうだよね。うっすら光っている上、雨があの子を避けて雨に濡れていないし。」真人はそう言った。するとマサヒトは口を開いた。
「じゃあ。願い事は何か刺激的な事が起きて欲しいな。」マサヒトは少女にそう言った。分かりましたと彼女は言ってレッドと同じ翼を出した。七色に光り輝き光は周りを包み込み円を描くように広がり、しばらくして消えていった。
「終わりました。」少女は翼をたたみそう言った。真人は嫌な予感がした。
「何か御用がありましたらサクラビルで待っていますから。」少女はそう言って去っていった。真人は何で刺激的な事と言ったのだとマサヒトに言い始めた。頬にキスみたいな事が起きて欲しかったからだと話している。しばらく歩くと藤子がびしょ濡れになっていた。
「傘を盗られた。」藤子はそう言った。この日藤子はベストを付けていなかった。体のラインが分かる程度まで濡れていた。マサヒトは藤子の方を見ろと言っているが真人は理性と本能の板挟みになっていた。藤子はその間に真人の傘の中に入っていた。その時藤子は捨てられたゴミの中に鳥のような飛行機のような物を発見しそれに強力な魔法が仕掛けられている事に気が付いた。
「真人。こっち見ろ。」藤子がそう言ったので真人はえっと彼女の方を見て鼻血が出た。藤子は真人の視線を感じこっちじゃなくてと、彼女は言って鳥のような飛行機のような置物を指さして見せた。マサヒトは、しばらく舞い上がっていたが冷静になり魔法が掛かっていると言っている。
「ヘタに触ると何が起きるか分からない。魔法処理班待ちだな。」藤子はそう言った。そして藤子を彼女の家に連れて行った。フレイヤはびしょ濡れの藤子を見てお風呂に入ってくださいと言って藤子をお風呂に連れて行った後で真人に言い始めた。
「まさか襲ったわけじゃないですよね。」その背景にはフレイヤの怒りが込められている。とんでもないと真人は答えた。
「オレもしてないよ。藤子が傘を盗られたから、傘の中に入れて連れてきたのだよな。なっ。真人。」マサヒトはそう言うとそうですと真人は答えた。疑わしそうにフレイヤは見ていたが風呂から上がったレッドからその二人の話は本当だと言われてフレイヤは真人とマサヒトに謝り始めた。仲直りした後真人は自分の家に戻った。
サクラビル屋上で緑色のカッパを着ている男と同じく緑色のカッパを着ている小さな魔物が居る。何匹かの魔物と一緒だ。
「此より作戦を決行する。祝杯を挙げよう。乾杯。」そう言って男と魔物達はビールを飲んだ後スイッチを押した。そのスイッチを押した後魔法が発動した。レッドとマサヒトは自分の家の中でそれに気が付いた。
「逃げろ。フレイヤ。しばらくしたら火の海になるぞ。」レッドは道ばたに魔法が掛かった物が何個か落ちていた事を話した。
「私は昔兵士だった事をかわれて家庭教師として貴女の所へ派遣されたんです。」フレイヤはそう言った。真人は真っ青になった。魔法を発動されたら町はどうなるのだろうと思った。急いで藤子の家に来た。
「今、道ばたに落ちていた魔法が掛かった物が発動したって本当。」真人はレッドに言った。その時鳥のような飛行機のような物が空を飛び爆弾を落としていった。その衝撃で3人は転んだ。
「何が起きたの。」真人はそう言うとレッドは外を見て状況確認をしている。遠くの方から火の手が上がっているのが見え鳥のような飛行機のような物から爆弾がいくつも落ちているのが見えた。
「コンコン。オレ等だけじゃ対処しきれない。応援を呼んでくれ。」レッドはそう言うとコンコンは、急いでモンスターバスター本部に向かっていった。魔物の気配もたくさんしている。暴れ回っているようだ。こりゃ大仕事になりそうだなとレッドは思った。雨は今も降り続いている。美加や圭一。そして雅人も振動に驚き外に出ると炎と煙が何カ所も上がっている事に気付き何があったのだろうと思っている。レッドは雅人の家に結界を張り自分の家にも張っていた。
「朝になれば魔物は動けなくなる。それまで真人は待っていろ。」レッドはそう言って魔物退治に行った。その頃フレンチはモンスターバスターも休みで仕事も休みだったのでカミラシ・スフォンとデートをしていたが見事にさっきの爆発と魔物達のおかげでデートは中止になって機嫌が悪かった。もうスフォンは本部に戻っていた。
「誰よ。こんな事をしたのは。一発・・・いや何発でも殴ってやるわ。」フレンチは怒りながらそう言った。嵐のような夜が終わり朝になると魔物の気配が治まっていた。その日は晴れていた。一部の家が壊れており焦げ臭い匂いがした。学校は一部破損し使えないところもあったが大丈夫だろうと思ったのだがまだ鳥のような飛行機の爆撃は続いているので休みと言われて家に引き返していた。危ないので他の町に逃げる人もいたが被害は夜闇市全体に及んだ。
「一体何だろうね。突然戦争でも起きたみたいになるなんて。」美加はそう言った。又、爆撃が起きた振動が伝わってきた。美加はきゃあと美加は言っている。藤子は体勢が崩れて転倒したが頭は打たなかった。
「痛い。」あまり藤子は痛くなかったが普通の人は痛がるのでそうした。
「大丈夫か藤子。」そう言って圭一は手をさしのべた。起きあがり各自の家に戻っていった。
「あれ。真人もう帰ってきたの。」真人の母の友子はそう言った。
「休みだって。この状況じゃ授業をやっていられないのだろうな。」真人はそう言った。
レッドはトラップを壊す作業に入っていた。マサヒトも手伝っている。魔物が居ないうちに終わらせるつもりだ。何人かモンスターバスターが派遣されてトラップ解除をして壊していた。何にも知らない人が引っかからない様にするためだ。金属探知器で探しているがプラスチックのもあるらしくモンスターバスターが踏み大けがをしている。レッドは魔力を感じ取りそれで壊していたので今のところ怪我はしていない。魔法処理班は忙しいらしくこっちまで回ってこなかった。
「魔法処理班は未だ来ないのか。」他のモンスターバスターは言い始めた。その頃日本政府は自衛隊を派遣する事を決めたとラジオで言っていた。ラジオは機能していたので、それをフレイヤは聞いている。大丈夫でしょうか魔物も暴れている状況で来てもと心配していた。何せ普通の武器だと殺せないからだ。黒翼は雅人を守りながら勉強を教えている。こんな状況で来るんだと雅人は思いながらも勉強をしている。雅人の家も結界を張っている。時々鳥のような飛行機の爆撃の振動がくるがこっちには爆撃は来なかった。他の所にも魔法処理班が来ないと言っていたのがレッドの無線から聞こえてきた。魔法処理班とは強力な魔法をとくスペシャリストである。今人手が足りない状況だ。医療班も大忙しである。なので、レッド等は出来るだけ自分の身は自分で守っている。秀信は怪我をしており警察署で傷の手当てをしている。フレンチは近くにいる。彼女は怪我はしていないが魔物の気配がしたので外に行った時、爆撃機が飛んでおり警察署が爆発し炎上した。彼女は真っ青になった。中には秀信の他、何人もの警察関係者が居た。フレンチはただ呆然としていた。その頃、レッドとマサヒトは別の場所でトラップを解除して壊した。其処に鎧武者とピエロが来た、魔物だと気付きレッドとマサヒトは剣と大剣を出して構えた。
「モンスターバスターか。」ピエロはそう言ってマサヒトの方を攻撃し始めた。鎧武者はレッドの方に攻撃している。
「お前は指名手配されていた。」レッドはピエロにそう言った。
「ジャックピエロです。何時もピエロの姿をしています。」ジャックピエロは答えた。お祭り騒ぎだからじゃないのだとマサヒトはそう言った。ジャックピエロはナイフ使いだった。投げて攻撃してきたがマサヒトは大剣で防ぎ攻撃に入った。レッドは鎧武者の刀と剣がぶつかり攻撃はは止まって無い。
「あんたの方は正体が分からない。」レッドは鎧武者に言い始めた。
「分かるはず無かろう。」鎧武者はそう言った。マサヒトは攻撃するがジャックピエロにナイフ一本で止められた。レッドは攻撃するが鎧武者の鎧は魔法で強化されていた。
「硬度強化の魔法で強化されているな。」レッドはそう言って一旦離れた。
「西洋の剣では勝てるはず無かろう。」鎧武者はそう言った。ジャックピエロは時間だと言って鎧武者と共に居なくなった。
翌日、トラップが新たに設置されていて見張りを立てなきゃ駄目だなとモンスターバスター達は話し合っていた。今日も学校は休みだ。美加は学校に避難していた。昨日魔物から逃げる際父親を目の前で殺され爆撃で母親も死んだ。黒翼に助けて貰い此処へ避難した。何だったのだろう。あれと彼女はボンヤリ考えていた。夢だと良いのにと彼女は涙をこぼしていた。雅人も此処に避難していた。何時家が燃えてもおかしくはない状況だ。家庭教師の黒翼がレッドの相棒だと知り尊敬の目で見ていた。圭一も避難している。避難する際レッドに助けられていたが彼女の首をネクタイで絞めた。レッドは一生許さなくても良いから生きろと言ったのでと言ったので圭一は涙がこぼれて首を絞めるのを止めた。彼も弟が魔物に殺されるのを目撃した。ルナに続いて弟までもと彼は思っていた。レッドはトラップ解除をしていたが振動でマサヒトがレッドの方にぶつかり押し倒した形に見える。
「ごめん。」マサヒトはそう言ったレッドは真っ赤になっている。マサヒトも真っ赤である。
「足下に気を付けて。」レッドはそう言った。フレイヤと白虎は別の場所でトラップを壊していた。
「なかなか減りませんね。」フレイヤは言い始めた。増えちゃったね白虎は言い始めた。魔法処理班は未だ来ないのかとモンスターバスター達は言っていた。未だ忙しいらしくこっちまで手が回らない状態状況らしい。又、爆弾が落ちてきて民家が燃え上がっている。その振動でコンコンは転びトラップの上に落ちて風に吹き飛ばされた。
「コヨーン。」彼は叫んだ。
「コンコン。カムバーック。」レッドは叫んだがコンコンは戻らなかった。レッドはコンコンを探しに行くと言い始めた。
「オレも行く。」マサヒトはそう言い始めた。コンコンは風に飛ばされ中である。何処まで飛ぶ事になるのだろうかと彼も不安だったがやっと風が治ったので落下したが周りをシャボン玉にして浮きながら着地をした。がれきが散乱している。
「大分飛ばされちゃったコンね。」コンコンはそう言って移動を開始した。建物が崩れているので夜闇市の何処なのか見当も付かない。もしかしたら知らない場所かもしれないとコンコンは思った。ひとまず歩いて知っている場所を目指している。彼は遠い場所まで飛ばされていたのでレッドとマサヒトが探しに行くが簡単に見つからなかった。コンコンは、歩いていくと同じ狐型の魔物と出会った。コンコンより大きく年齢も上に見える。コンコンはとっさにテロリストの魔物だと思い構えた。
「どうやらモンスターバスターみたいだな。」狐はそう言い始めた。狐の名は幽近という名前だった。未だ比較的若い狐だ。コンコンは戦いの準備を終えた。
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コンコンは幽近に尋ねた。
「何処の組織コン。」コンコンはそう言った。
「ローズクロスだ。」その言葉にコンコンは驚いた。少数民族を主としたテロ組織で未だ出来たばかりのテロ組織で未だ人数や魔物はそんなに大きくはないはずだった。
「一体どうしてこんな巨大組織に。」コンコンはそう言うと。この間、経済的援助があり新しくローズクロスに入る物が少なくなかった。
「誰が援助したのだコン。」コンコンはそう言うが教えられるかと幽近はそう言った。
「話は終わりだ。小僧。」幽近はそう言ってコンコンに噛みつこうとするがコンコンは跳ねて避けた。
「妖術。炎の術。」コンコンはそう言って幽近の周りを炎が覆っていき最後には幽近の体を焼き彼は死亡した。
「未だ若い狐だったのにどうしてテロリストに入ったのだコンか。」コンコンは呟いた。もうその声は幽近には届かない。コンコンは去っていった。その姿は哀愁が漂っている。その頃マサヒトとレッドは懐中電灯片手に移動している。
「そろそろ帰った方が良くないか。真人のお母さんが心配するぞ。」レッドはマサヒトに言った。家は結界を張っていると聞いていたので家の中にいれば大丈夫なのでオレも行くとマサヒトは答えた。
「コンコンが心配だ。」マサヒトが言い始め、オレもコンコンが心配だと真人も言ったので引き続き捜索している。こりゃ猫魔月の方には居ないなとレッドが思ったとき青木友広と緑川宇佐子が来た。友広はライトに顎を付けて舌を出した。レッドは驚きマサヒトに抱きついた。
「こらっ。驚かせちゃ駄目でしょ。」宇佐子はそう言って友広の耳を引っ張った。いたたたと友広は言い始めた。宇佐子はごめんね。驚かせちゃってと言おうとしたがレッドとマサヒトが良い雰囲気になっている。
「ごめん。抱きついちゃって。」レッドは赤くなりながらそう言っている。
「気にしてないよ。」マサヒトは赤くなりながらそう言った。二人はそのままキスしようとした時に爆発音がした。結構近くだ。二人は驚き離れた。
「避難所の所だ。」友広は真っ青になった。宇佐子も顔が青い。
「避難所には美加と雅人圭一が居る。」レッドはそう言うとマサヒトとシアターを見ている真人は真っ青になった。
「確か黒翼も居たはず。」レッドは青くなりながらそう言った。避難所は炎上し黒い煙を上げている。コンコンにもその姿が見えていた。
「早くみんなと合流しないと。」そうコンコンは呟き移動をした。友広と宇佐子もレッドとマサヒト共に避難所に行く事になった、4人が着いた時、黒翼は怪我をしており雅人と美加、そして圭一は無事であったが他の人は黒こげになっていたり体の一部が吹き飛んでいたりしていた。良く無事だったながマサヒトの感想だ。黒翼の方にレッドは近付いた。
「黒翼。何があった。」レッドは話しかけた。
「上から爆撃が来た。」黒翼はそう話した。美加・圭一・雅人は微かに震えている。恐怖を味わったせいかレッド達を見たとたん美加は泣き出し圭一はホッとして雅人は美加をなだめていた。
「レッド。無事だったのか。」圭一はそう言った。マサヒトは真人と入れ替わり美加達と大変だったなと言っている。美加は驚いている。
「金髪の少年がマー君だったなんて。」美加はそう言うとマサヒトは自分は二重人格者で普段は真人が現れているが戦闘になると自分が出てくる事を真人の口を借りて伝えた。美加は愕然とした。全く気付かなかったと彼女は思っている。
「どうして幼馴染みの私に言わなかったの。力になっていたのに。」美加はそう言った後、水くさいよと言って今度から隠し事はなしだよと約束した。
「他のモンスターバスターはどうした。」友広はそう尋ねた。
「他は死んだ。」黒翼は淡々と答えた。ショックが大きかったのだろうとレッドは思った。黒翼は未だ爆撃が来なかった時の事を思い出した。1時間前にさかのぼる。何人かのモンスターバスター達が魔物が来ないように見張っていた。黒翼も例外ではなく美加圭一雅人と共にいながら警護をしていた。その時魔物の気配が漂って来た。それが悲劇の始まりだった。
宇佐子は友広の相棒です。




