十一話 嵐の予感
本日2回目の投稿。多分突っ込みどころ多いかも。
岡田真人はゴールデンウィークになっても家族旅行は行けなかった。父の秀信が刑事で事件が多いため休める状況ではなかった。恐らく今は暇であろう望月藤子と共に博物館に行こうと思いついた。藤子の家には山下美加が居た。彼女は真人の幼馴染みである。
「あれ。マー君どうしたの。」美加はそう言い始めた。
「今日は美加も一緒か。」真人はそう言った。藤子と博物館に行こうと思ってと話すとみんなで行こうと美加は話した。
「そう言えば藤子。此処の博物館行った事がある。」真人は藤子に尋ねた。
「そういえば未だかな。」藤子がそう言ったのでそこに行く事にした。速見圭一と美加と同じく幼馴染みの岡田雅人と美加と共に藤子と真人は博物館に来た。と手見広々としておりエントランスにはシャンデリアとしたには赤いカーペットが敷かれており豪華な博物館である。
「此本当に県立。」藤子は思わずそう言った。初めてきた人はそう言うねと真人はそう言った。
「圭一君は小学校の頃来た事ある。」美加は圭一に話している。
「あるよ。もう3回は行ったかな。」圭一はそう言い始めた。真人が小学生の低学年の頃この場所で迷子になった事があり雅人はそのことを話した。
「そんな昔の話は止めてよ。」真人はそう言い始めた。もう何回も来た事があるので迷う事もなかった。みんな自分が見たい場所に移動しそれぞれの展示物を見ている。藤子は戦国時代の展示場所におり刀を見ている。
「やっぱり刀は美しいな。それでいて切れ味が良いって言うからな。」藤子はそう言い始めた。普段剣を使うせいか刀を褒めている。
「もしかして刀を使いたいと思っている。」真人は恐る恐る話している。
「いや。今使っているのが一番だ。オレは浮気しない女だからな。」そう言って藤子は次の場所へ行ってしまった。真人は刀を見ているとブランドのスーツを着た外国の青年に話しかけられた。
「刀って良いよな。」青年はそう言った。かなりの美形だと真人は思った。もしかしてマニアの人かなと思いながら話を聞いている。青年の話によると剣と刀が戦うと刀の方が勝っていただろうと話していた。
「剣と刀って戦った事無いんですか。」真人はそう言うと青年は話し始めた。
「そうなんだよ。幕末の武器は刀と銃剣という銃に刃物を付けた武器で戦っていたから剣と刀は直接戦った事がないんだよ。」青年は熱っぽく話している。藤子は青年と真人が話している姿を目撃した。青年が居なくなった後藤子は雅人に尋ねた。
「あの人知り合いか。」藤子は真人に聞くと知らない人だと真人は答えた。気配を調べてみると人間だったのでマニアなおぼっちゃまって所かと彼女は思った。
「あんまり知らない人と話すなよ。誰がフィルダなのか分らないんだからな。」藤子は小声でそう言いはじめた。
「でもあれはただのマニアのような気がするけど。」真人はそう言った。マニアの男ベンツに乗り始めた。
「資料館の刀は要らないな。」そう呟き居なくなった。
その頃藤子の家に訪問者が現れた。それに気付いたのは真人の母、友子だった。
「あら。藤子ちゃんなら真人と友達と一緒に出かけて行ったよ。」友子はそう言うと髪の長い男はそう言った。男は比較的若い様に見える。彼は凄く美形である。
「うちで待っていたら。フィリップ君。」友子はそう言い始めた。フィリップはじゃあお言葉に甘えてと言い始めた。其処のもう一人いる。それはレッドの家庭教師として任命された少女である。藤子の姉としてやって来た。
「フィリップ君藤子ちゃん両親がいないって寂しがっていたわ。何時お父さんとお母さんの所に行けるの。」友子はそう言うと未だ家の中がごたごたしていて海外の方へ藤子と優太がいける状態ではないと話している。フィリップは藤子の兄としてこの家に入っている。
「じゃあ。オレは自宅に戻ります。」そう言ってフィリップと少女は藤子の家に行く途中で黒翼と会った。
「黒翼。レッドは元気でやっているか。あの子悪い事してないよな。」フィリップは心配していた。
「大丈夫ですよ。元気でまじめに仕事もしていますから。」黒翼はそう答えた。黒翼に別れを告げて藤子の家にはいると白虎とコンコンは驚いた。そんな事も知らずに藤子は真人は帰ってきた。
「優太がゲームしたがっていたからお前の家でやっても良いよな。」藤子はそう言うとオレは大丈夫だよと真人が答えた。その時藤子はフィリップと少女に気が付いた。
「やあ。レッド久しぶり。」そうフィリップは話しかけた。藤子は何か言おうとしたがフィリップに口を手で塞がれてしまった。
「初めまして岡田真人君レッドの兄フィリップ・ナイトです。」フィリップはそう話した。
「初めまして。」真人はそう挨拶をした。口を塞がれた藤子はレッドの姿になりフィリップの手を払いのけた。
「隣にいる少女は。」彼女も見た事のない人だった。
「彼女は君の家庭教師だ。」フィリップはそう言った。家庭教師の少女はフレイヤ・ミルフィーユである。フレイヤは姉の叶子としてこの家にいる事になったと説明した。フィリップは別の用事があるのでずっといるわけではないと説明をしている。
「元気な姿も見た事だし俺は帰る。」そう言って彼は嵐のようにいなくなった。真人はレッドが家庭教師を付けるという事は良いところのお嬢様なのかなと思った。
「真人。今日はもう帰ってくれ。」レッドはそう言った。
「大変だな。急に家庭教師が来るなんて。」マサヒトは真人の口を借りて喋った。
「別の日埋め合わせをするから。」レッドはそう言ったので真人は家に帰っていった。大変だったのはこの日の夜の事だった。フレイヤは夜、子供が外に出るのは良くないと思って行くのを反対していた。
「オレは仕事だ。」レッドは怒り家出するかのように出て行った。その話をマサヒトが聞いており大変だなと言っていた。この日魔物が人を殺した。猫のような姿をしているが爪が鍵上に長く人を切り裂きこの家に住もうと思っていた。
「いい家だ。気に入った。」魔物はそう言った。魔物の名前はキャットキラー201番である。レッドは双眼鏡で見ている。
キャットキラー201番にレッドは斬りかかった。キャットキラー201番はビックリし背中を斬られたので粉を出して傷の所をまぶすと怪我が無くなった。
「いきなり何だよ。」キャットキラー201番はそう言った。
「モンスターバスターだ。又お前家の住人を殺して住むつもりか。」レッドはそう言った。キャットキラー201番は本当はフィルダの魔物だが家出をしフリーになっている。アメミスでは何度も同じ手口で違う家に住む常習犯で指名手配されている魔物だった。
「此処ではそれがテロになると言う事を忘れたか。」レッドはそう言った。キャットキラー201番はそれを今思い出したらしく青ざめた。マサヒトはキャットキラー201番の腹を殴り気絶させた。そのままモンスターバスター本部に連れて行かれた。5月5日になりフレイヤは柏餅を見ている。何だろう此という目で見ている。真人が食べる姿を見てフレイヤは思い切って食べてみた。
「何ですか。この白いもちもちとした物につぶつぶの赤い豆みたいな物は。」彼女は問いかけると真人は柏餅で赤い豆は小豆であんこだよと言っている。結局葉っぱを残し食べきった。日本文化を知らないまま送られているのでレッドが教えているという状況である。
「どっちが家庭教師か分らないよ。」藤子は小声で呟いた。端午の節句にも魔物は現れた。
「菖蒲湯をぶっかけたい。」レッドはそう言った。菖蒲には邪気を払う効果もあるため彼女はそう言い始めた。マサヒトは彼女をなだめている。それから学校が始まった。藤子はピリピリしていた。皆機嫌の悪い藤子を避けている。どうしたんだろう。ふーちゃんと美加は遠くの方から見ている。その時危険な雰囲気を放っている藤子に圭一が近付いた。
「おはよう。藤子。」そう言って彼は近付いた。危ないと真人は思い圭一を引き離そうと近付いた。
「お姉様が分からず屋で困っていますの。」そう藤子は笑顔で怒っていた。圭一は怖いと思わず鼻血が出た。何で鼻血が出てくるんだと真人は圭一を引き離しながらそう思った。美形形無しである。
「圭一。エロイな。」マサヒトは呟いた。一体何を想像していたんだろう。マサヒトには何が見えていたんだろうと真人は思った。その日の夜レッドとフレイヤは喧嘩し、枕投げをしている。無論レッドは手加減している。
「又、男の子と一緒に行くのですか。」フレイヤは怒っている。
「あいつとは友達だ。お前が考えている仲じゃない。」レッドはそう言っている。その後レッドは出て行った。コンコンと白虎は喧嘩に耐えられなかったらしく真人の家で預けている。
「早く仲が良くなると良いけど。」真人はそう言った。フレイヤは一人でレッドの帰りを待っている。本当は心配でたまらなかった。彼女には、不思議な力はなく気配も読めない。この世界の犯罪に巻き込まれていないか心配だった。本当は優しい人だった。レッドを見つけたとたん抱きしめた。
「お帰りなさい。」そうフレイヤは言い始めた。レッドは久しぶりに人間にお帰りと言われたので内心嬉しかった。
「ただいま。」レッドはそう言った。その日からフレイヤとレッドは仲良くなった。
刀マニアの青年は不良に絡まれている。高いブランドスーツを着ていたので金を持っていると思われたのだろう。
「ボコボコにされたくなかったら金を出せ。」不良の一人がそう言うと他の4人はそうだと言い始めた。その時一人が一瞬で青年の刀に倒れ間髪もなく暇もなく次々と殺されていった。
「やれやれ。こんな年下のガキ共に愛刀を使うはめになるとは思わなかったよ。」そういってかれは血の付いた刀を紙で拭いた。その間目撃者はいない。しばらくして近所の主婦が死体に気付き通報した。フレンチと秀信が事件現場にやってきた。
「被害者は夜闇高校の生徒さんのようですね。」フレンチは死んだ不良の制服を見て言い始めた。青年は返り血を浴びたスーツから別のブランドスーツに公園のトイレで着替えいた。
「ああ。このスーツ着られないな。気に入っていたのに。」その青年は替えのスーツは魔物に持ってこさせた。彼はホロンド人である。スーツは翌日捨てた。その日の夜魔物がこの世界の刀マニアの中年男性を殺し刀を物色している。
「無いなぁ。フェニックスソォード。」魔物はそう言いながら刀を何本か盗っている。其処にレッドとマサヒトが現れた。二人は剣を構えている。魔物は気が付いた。
「あった。フェニックスソォード。でも殺される。」魔物がそう言ったのでフェニックスソォードが目的かとレッドは思った。
「後でどういう事か聞かせて貰うぞ。」レッドはそう言って魔物の腹部にパンチをして気絶させて本部に送った。魔物は自分のマスターの名前をかくしている。なかなか聞き出せずにいると後でレッドは聞かされた。次の日の夕暮れ真人と藤子は踏切の前にいる。電車が通って来た時魔物の気配がした。かなり近くから二人を狙ってきた。踏切の遮断棒が上がったとき二人は走り始めた。森林公園に行こうと真人は言うが今森林公園には未だ子供達が遊んでいる。今は駄目だと藤子は言い始め河原にやってきた。河原には誰もいなかったので人よけの魔法と目隠しの魔法をレッドが貼った。ソードを出して真人はマサヒトと入れ替わり大剣を出した。でてきたのは巨大な蜘蛛だ。
「見つけたぞ。フェニックスソード。」蜘蛛はそう言い始めた。昨日の奴と同じマスターかと思い始めた。
「昨日と今日もレッドの剣を狙うなんて一体何でた。」マサヒトはそう言うと大剣で蜘蛛の足を斬った。蜘蛛はバランスを崩したが直ぐに足が再生し体液が付いている。
「あいつ体の一部が再生できるのか。」マサヒトは言い始めた。レッドも予想外だったらしくこりゃ消耗戦になりそうだなと思っている。二人は気付かなかったが刀マニアの青年が近くにいて高みの見物をしている。やっと見つけたと彼は思っている。
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レッドとマサヒトは巨大な蜘蛛と戦っている。2メートル程はあるだろうか。蜘蛛は体の一部が斬れても何度も再生している。レッドは隙をつかれて蜘蛛に突き飛ばされた。
「キャアア。」レッドは悲鳴を上げて3メートル飛ばされて引きずった。彼女は剣を放してしまった。
「レッド。」マサヒトはそう言い始めた。だが目の前にいる蜘蛛が彼女を助けに行くのを阻んでいる。レッドは起きあがり剣を探した。その時刀マニアの青年が剣を取った。
「此がフェニックスソード。」青年は念願の物が手に入り喜んでいる。レッドは親指から小指を順序よく流れるかのように動かすと剣は彼女の元に来た。
「この剣は主人を選ぶんだ。お前なんかに使いこなせない。」レッドは青年に言い始めた。
「面白い。是非欲しくなった。」青年はそう言い始めた。蜘蛛はマサヒト手で倒された。再生の度におなかが減るらしく最後は餓死に近い死に方だった。
「僕の名はゼディアス・クロークだ。どういう事だか赤髪の君なら分るよね。」ゼディアスはそう言うとレッドは、うっ。と言い始めた。マサヒトはどういう事だと言い始めた。ゼディアスは煙幕を使った。マサヒトとレッドがむせている間蜘蛛の死骸とゼディアスはいなくなった。
「ゼディアス・クロークはバーチャルシュミレーターの大手プロコイシフの会長のお孫さんだ。」レッドはそう話し始めた。ゼディアス・クロークの父親は社長で一族で会社を経営している。だが孫のゼディアスは裏で色々悪さをしており色々その事件の事をもみ消しているという。
「もみ消されなかった場合訴訟も起こすという噂だ。」レッドはそう話している。怖いな。そんな人相手だったのかとシアターで見ていた真人は思った。マサヒトと真人は入れ替わった後で家に帰り始めた。その頃モンスターバスター本部では激震が走った。やっと魔物がマスターの名前を言ったのだ。
「ゼディアス・クロークだって。」捜査をしていたモンスターバスターの男はそう言い始めた。実はモンスターバスター本部のバーチャルシュミレーターはプロキシフである。その機械を失うのは今は痛手である。カミラシ・スフォンは上司の男に呼ばれた。内容はゼディアス・クロークに関する事件は全て放置しろという内容だった。
「何故です。この世界の人間や魔物があの世界で殺人を犯したらテロになるという事は法律で決めたじゃないですか。」スフォンはレッドがゼディアスに襲撃された事をもう知っていた。妹みたいなレッドが剣を狙われていると報告したのだ。
「レッドの件については私も知っている。だが今プロキシフに去られては困るんだ。耐えてくれ。」上司の男はそう言い始めた。スフォンは納得していなかった。理不尽だと思ったが結局ゼディアスが起こした事件は追う事を止めた。そのことをレッドが知ったのはそれから2時間後の事である。レッドはイライラしていた。それに黒翼は気付き今日おごるから怒るなと言っていた。
「じゃあ。ジャンボパフェにいなり寿司デラックス。バケツプリン。」レッドはそう言い始めた。
「一人でそんなに食う気か。」黒翼はそう言った。そこに少年が現れた。
「なあ。黒翼。オレにもおごってくれ。」そう言ったのは同じ課にいる青木友広だ。
「今回はレッドで精一杯だ。」黒翼は、そう友広に答えた。残念と友広はそう言って去っていった。レッド、コンコン、白虎はやけ食いしたが虚しいだけだった。状況が変るわけでもなく未だゼディアスはレッドの剣を狙っている。でも戦っちゃ駄目なんだよな。どうしようと彼女は内心そう思っていた。ゼディアスは夜闇市のホテルにいる。家にすると足が着きそうで嫌だった。おまけに狭いのでホテルのスイートに泊まっている。いや正確には魔物が人の姿をしており今は5匹泊まっている。
「良い刀もそろったし本命のフェニックスソードを貰えば此処じゃなくて別の県にでも行ってみようか。」昔から剣や刀を集めてきたので良い剣や刀があると聞けば現場まで行って金で貰うか殺して奪い取るかの二つをしてきた。レッドは金では貰えないねと彼は思っていた。近くに一振りの刀がある。彼の愛刀で一番始めにコレクションをした刀である。名前は鬼桜で妖刀とも言われている刀である。ゼディアスのスマホが鳴った。彼のお爺さまからの電話だった。
「元気にしているよ。ちょっと探し物を探して日本にいるんだ。」ゼディアスはお爺さまにそう言って電話をしている。
作中に出てた不良は圭一や新田を襲撃した奴らです。南無阿弥陀仏。圭一は中学生なのに何考えているのやら。