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ハロウィンパーティー  作者: 古畑 時雄(Tokio Furuhata)
11/15

第11話 ハロウィンパーティー

 文化祭の当日、私のクラスは『アルプスの少女ハイジ』の劇を演じていた。そして劇も中盤から後半へと差し掛かったのだ。


 クララ役のサトミがハイジとハイジのおじいさんの家に訪れた。そこで私とサトミは、こんな会話を交わした。

「皆んなが立てって、立てって! わたしは立てないの…」


 こうクララ役のサトミが言うと、ハイジ役の私はこう言ったのだ。

「クララのバカっ! 何よ意気地いくじなし、ひとりで立てないのを足のせいにして! そんなんじゃ、一生立てないわ…」


 こんなアニメの名シーンを私とサトミが演じると、会場の観客も『アルプスの少女ハイジ』のアニメを思い起こし固唾かたずんで見守った。


 そして私は最後まで、主役で有るハイジ役をりきったのだった。私が思っていた以上にクラス代表の田中や担任の若林も、一生懸命に演じてくれた。自分が今までいだいて居たわだかまりから解放され、とても晴れやかな気持ちで最後の舞台挨拶をしたのだ。


 勿論もちろん、主役で有る私には会場から一番盛大な拍手と喝采かっさいき起こり、私はこんな風に思った。

「自分を支えてくれる仲間が居たから。そして会場に足を運んでくださった観客の皆さんが居たから…」


 私のこの気持ちはまぎれもなく本心で、自分は今までハイジではなくクララだったんだと、この時に思った。そして、私のクラスは文化祭の劇の部門で、しくも準優勝に終わったのだ。こうして会場に足を運んだ多くのお客さんが、満足そうな顔をして会場を後にしたのであった。


つづく…

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