表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/351

横難横死と笑えない雑魚。 その①


 ……なんだこいつ。

 なんだこいつ!?


 その影は、よく見ると、ライフルを抱えた少女よりも一回り小さかった。

 短い手足に丸みを帯びた体。


 少女というか、幼女。

 白衣を着た幼女だ。


 それが、僕の【切断(キル・ユー)】を受けて血まみれで立っていた。


「な、あ、え!?」


 いくら僕でも、僕よりはるかに小さい子供を殺して気分がスッとするほど人殺しが大好きってわけじゃない。

 殺す気がない人を殺す理由なんてない。

 僕は理由ありきの殺人者だ。無差別快楽殺人者じゃない。


 あれ?

 本当にそうだっけ?

 うーん。

 まあいいや、深く考えるのはやめよう。今はそういうことにしておこう。


 要するに。

 今の状況は。

 あれ、僕また誰かっちゃいましたか?

 って感じの……。


「うっ……ううう……いたい! いたいんだよ!」


 幼女が叫ぶ。


「ご、ごめん。あの、悪気はなかったんです! ああそうだ、すぐに治癒魔法が使える人を呼んでくるから安静にしてて、君!」


 僕は幼女にそう言って、それから交信魔法でミアを呼び出そうとした。

 しかし。


「いたいけど……そのひつようはないんだよ」

「え?」


 再び幼女の方を見た時、僕は目を疑った。

 切り裂かれたはずの幼(・・・・・・・・・・)女の体(・・・)()再生している(・・・・・・・)


 まるで、千切れた人形を縫い直すように。

 ばらばらになった紙切れを繋ぎなおすように。

 もともと傷ついてなんかいなかったように。


 治っていく。

 そして、ついに傷は完全に治りきってしまった。


 ……嘘だろ? 治癒魔法を使ったようにも見えなかった。

 ということは、自然治癒したってことなのか? この短時間で?


「ほらね、ぜんぜんだいじょーぶ。あたしはだいじょーぶなんだよ、お兄様(・・・)

「お兄様? あいにくだけど僕は妹萌えってタイプでも幼女萌えってタイプでもないんだ。もしそういうのを狙ってるとしたら別の誰かにやってくれ」


 できることなら胸の大きいお姉さんに膝枕して頭をなでてもらいたい。

 死ぬまで甘やかされたい。


「ちがうんだよ、お兄様。あたしはあなたのいもうとなんだよ」

「えっ、うちの両親……僕以外にも作ってたのか。子供を」


 うちの両親、いつの間に?

 ……ちょっと想像しちゃった。なんかイヤだな。


「それもちがうんだよ。あたしはあなたのデータをもとにつくられた(・・・・・)んだよ」

「僕のデータ? 造られたってどういうこと?」

「そう、つくられた(・・・・・)……あたしたち【人体進化研究所(クーパ)】のリーダー、ラフィさまに」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ