表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/351

ハイツクバルD×D その③


 落ち着け、僕。


「……え? 何の話? 命っていうのは一人に一つしかないから貴重なものなんだよね? まるで僕が命を複数持ってるみたいな言い方だけど、そんな貴重なものを僕がいくつももってるはずないじゃないか。それともあれかな、君は僕と生命の神秘について語り合いたいのかな? いやあ、生命はすごいよね。僕もそう思う。まあ、僕は童貞だから、ある意味では生命の生まれ持った使命を果たしていないともいえるけど、なあに、僕だってまだまだ若い。まだまだ人生これからさ」

「なるほどね。君、隠し事が苦手なタイプだろ?」

「それ、さっきも同じことを言われた気がするよ。全く持って心外だね。僕ほど口の堅い人間はいないよ」

「真実は言葉じゃなく態度から読み取れることもある。君のスキルはおおよそ予想がついたよ。自分が死ぬことをトリガーに発動するスキルだ」

「…………」


 こいつ、僕のスキルなんか知ったってどうするつもりだろう。


「普通に考えれば、おかしいことなんだ。今まで君の戦闘記録を見たって使用されただろうスキルは、他人が持っていたスキル……これも妙だ。他人のスキルを使うスキルなんて、めったにあるもんじゃない。そして、普通に考えれば、これまで君が死んでいない方が(・・・・・・・・)おかしいんだ」

「死んでなきゃおかしいなんて、僕もひどいことを言われるようになったものだね」

「褒めてるんだよ。異常な状況を君は生き延びてきている。だけど、だからこそ、不自然なんだ。そこでボクはこう考えた。君は死なない能力を持っているんじゃないかなって。いや、正確に言えば、死んでも生き返ることができるんじゃないかって」

「……僕は答えないよ?」

「聞いていてくれればいい。さて、まだ言いたいことはあるけれど、こんなところで立ち話っていうのも良くない。場所を移そうか」

「どこへ?」

「ボクの部屋とか」



※※※



 しまった、ホイホイついて来てしまった。


 わざわざ自分からピンチに突っ込んでいくようなものだ。

 けどまあ、逆に考えてみれば、ここまで来たなら限界まで行ってみるしかない。

 そうしなきゃ、ミアの解毒剤も手に入らないんだから。


 白髪の部屋は、廊下の突き当りにあった扉の中だった。

 中は本当に殺風景で、床も天井も真っ白な、部屋の真ん中に机と椅子があるだけの部屋だった。


「さあ、座って」

「………」


 白髪に勧められるがまま僕は椅子に座り、そして僕らはテーブルを境に向き合った。


「改めて自己紹介させてもらうよ。ボクは【異能力者処理統括機関(ファーバ)】のリーダー、【純潔の白(シロ)】だ。よろしく」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ